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HASIRA

HASIRA

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2005/11/23
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カテゴリ:HASIRA生活日誌
第十四話

決められた時間に会って、決められた話題をして、決められた挨拶で別れる。
僕は彼女に一日に何千語もの単語を喋る。不意をついて何かを言いそうになる。慌てて口を押えて地面を掘りに外へ飛び出す。
そんなことに翻弄されている。
そんなことで時間を潰している。
そんなことで一喜一憂している。

打ち合わせが終わり、部屋に戻って残ったパンひとかけらを冷たくなったスープで流しこむ。外は次第にくらくなり、窓ガラスに僕の顔が映る。

再び僕は上着をはおり、車に乗り込んだ。
もう一度彼女の顔がみたい。ただそれだけの理由で。
相変わらず青臭いことをしているな、頭の中でもう一人の僕が嘲笑う。
「イカレちまっているだけさ。」
言い訳のように呟いて、夜の街へと向かっていった。







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Last updated  2005/11/24 10:35:11 PM
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