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カテゴリ:HASIRA生活日誌
クリスマスが問題なんじゃあない。
そんなこと判っている癖に、しらんぷり。 「なんでそんなことに浮かれているの?」って、そっぽを向いている人の気持ちにはなれない。 本当はクリスマスが問題なんかじゃあなくて、その時誰も隣にいてくれないって事実があるだけ。 言い換えれば「世界最後の日」だって、なんだっていい。 きっと、たあいもない一日なんだけど、どんな困難を越えてでも駆けつけて逢うっていう、ところに意義がある。 まるで今日の僕のように。 仕事もすべて投げ捨てて、不機嫌な車をなんとか騙して。 僕は彼女の顔を見る為に、ただその為だけに車を走らせる。 もちろん彼女はそれを知っている。 僕は、彼女に触れることはできないが、彼女の顔を見るだけで満足。 そんな夜を過ごす。 昔つき合っていた娘が「みぃんな浮かれてバカみたい。そんな一日がなんだっていうの。」と言った。 「うん、そうだね。」僕は、彼女の顔を見ずに言葉を続けた。 「きっと君には自分の世界以外しかないんだね。世界の果てに行った方がいいよ。その方がきっと気軽に暮らせるだろうし。その方が僕も気が楽だ。」 毎年、この時期になると、あの時の彼女の顔を思い出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/25 03:08:37 PM
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