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カテゴリ:映画的毎日
毎年恒例行事元旦映画鑑賞。
188分間の拷問。 ここまでひどい映画は、「スターウォーズ」1と2以来。 ■監督・プロデューサー 監督「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督だそうで。もともとラルフバクシ監督の「指輪物語」のファンなので、「ロード・オブ・ザ・リング」は別に観なくてもいいだろうなぁ、と思い、でも「機会があったら通して観てみようか」位は考えていたものの、一挙に見る気が失せた。この現象「スターウェーズ」も同様。あんな駄作で感動できる人はある意味すごい。 そもそも188分という意味が全然判らない。監督の無能かプロデューサーの無能か。常々「120分を越えた作品に名作なし」と断言しているが、話が壮大なのではなく、単純な話をただだらだらと垂れ流ししているようにしか思えない。しまりのないオープニングからしまりのないラストまで、もうだらだら全開。特にこの監督「ジュラシックパーク」シリーズ観てないのか?と思わせるほどだるいアクションシーン。同じ場面をバンクさせているとしか思えない場面が二度以上出てくるし。あ、あのコメディーだかシリアスだかわからない中途半端な「さまよう魂たち」の監督なんだぁ。あ、「ロード・オブ・ザ・リング」永久に観ないの決定。 ■演出・編集 映像にセンスが感じられない。スローモーションが全然安い。…というか、ところどころ出てくる小道具が全部安っぽい。時代設定とか、そういう問題じゃあなくて、特に1930年代は、デザイン的にも優れているものが多いのに、生かされていない。 ドクロ島に至ってはちゃちすぎて、美術のセンスも最悪。 編集も、ぜんぜんつながっていないし、ただOKカットをつないだだけ…だから188分になったんだ、としか思えない。 ホントに一つ一つのシーンが垂れ流し的に長くて、辛かった。 その癖ウィットな場面では、さらりとやり過ぎて、ぜんぜん面白くない上に、その台詞だけが浮いてしまっている。ただでさえ冴えない脚本の足をみごとに引っ張っている。 例えば… ○主演男優のブルース・バクスターのポスターにヒゲを書かれ、しかしそれを気に入る場面。後のニューヨーク場面で、何故ヒゲをつけて登場させないか? ○脚本家、ジャック・ドリスコルが船の中で船酔いと戦いながら脚本を仕上げていく過程がない。「ドクロ島」という言葉の恐ろしさが全然伝わらない。 ○オープニング場面でアン・ダロウが脚本家、ジャックのファンであるというアピールがぜんぜんできていない。 ○船長がアン・ダロウとはじめて逢った場面の意味が全然生かされていない。というか、観客は、船長がメインであるとしか思えない演出となっている。 ○映画プロデューサーのカール・デナムと脚本家、ジャックの関係がぜんぜんうまく描かれていない。特にはじめの場面。もっと親密に描くべき。 ○映画プロデューサーのカール・デナムの登場場面のテンポが悪い。むしろ船に載る迄の時間を短くすることによって、メリハリがついた筈。だらだらとやりすぎて誰の物語か、なんの物語か判らない。 ○偶然手にした秘密の地図…の入手した経緯もぜんぜんよく判らない。けっこうこの部分「宝島」並にポイントがあった筈。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/01/02 01:47:12 AM
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