068671 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

HASIRA

HASIRA

Freepage List

2006/01/23
XML
カテゴリ:HASIRA生活日誌
彼女のことばかり考えてみても何もはじまらないので、一週間ぶりに書類整理をして、仕事を始める。
-遅々として進まない。
まただ、と思う。「また」はもう二十年前から続いている「また」。好きな女性ができると、仕事は停滞期に突入する「また」。
これは困った。
困ったので、彼女に電子郵便を送ってみる。
返事が来ない。
手が止まる。
くよくよしても仕方がないので、他のコトをしようと、書類を眺める。時間が過ぎる。
「…。」
鳩時計が十二時を告げる。
ポッポーは、クルックと聞こえ、狂う苦、に代わる。
十二回の狂う苦。
遠くから彼女を眺めていた時は、ポッポーは惚っポ惚れっポと聞こえ、十二回も鳴った時には「よせやい」と顔を赤らめたものだが。
僕は彼女に近付き過ぎたことを後悔する。
「狂う苦・狂う苦・狂う苦・狂う苦・狂う苦・狂う苦・狂う苦・狂う苦・狂う苦・狂う苦・狂う苦・狂う苦。」
顔は蒼ざめ、珈琲も醒めた。醒めていないのが愛だから、余計に始末に終えない。
ベランダの猫に声をかけ、どうしたらいいもんかと訪ねれば、ニャーと啼いて、僕を笑った。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/01/23 01:08:31 PM
コメント(0) | コメントを書く
[HASIRA生活日誌] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X