はやぶさ奉行・・・(3)
江戸のねずみは、そう簡単に・・舞台は、日光に移ります。東照宮陽明門のところで大工になりたいと東照権現様にお願いをしている甚五郎という男がいます。そこへ、声をかけてきた女がいました。男が振返ります・・金さんです。危ないところ水中に潜って逃げて、変装して事件の真相を調べようと、日光に来ていました。そして、女の方は、古河の水海亭で金さんを誘い込んだお半でした。お半は甚五郎が侍ということを見抜きましたが、お半の口利きで仮御殿の建設場へ大工としてもぐりこむことができます。 一方、侠盗ねずみの方も、お景、お通、千吉を助け出して日光山中の華厳の滝まで来ていました。 して入り込むことができます。 千吉が川の方へ降りて行ったので ねずみ「おう、千吉、川下の普請場の方へ行くんじゃねえぞ」(ねずみのセリフの「千吉」と言っているところ、ロケの時のセリフでは違う言葉でいっているような、「千吉」とは言ってはいません。アフレコの時に変えたようですね) ねずみは、金さんを探してくると言います。 ねずみ「おう、明日の昼下がり、陽明門の前で落ち合おうぜ、な」 と言うと、身軽に岩を飛び越えて行きます。 千吉が流れてきた赤い葉っぱを見つけます。その葉には穴で字が書いてあります。お景の父大工の藤兵衛のしるしでした。その葉が流れてくる方向に三人が行ったとき、男に捕まってしまいます。有楽斉、虎姫、大郷が集まった部屋では、藤兵衛が二十三個の歯車を使っての吊り天井の仕組みを話しています。金さんはその話を庭に忍び込んで聞いていました。人手が足りないと、甚五郎は歯車を造っている現場に連れて行かれます。ねずみが、日光陽明門の前で待ち合わせを約束した三人を待っていますが、ねずみ「・・来ねえな、お景ちゃん達は・・・ひょっとするとひょっとしたか な・・益々忙しくなりやがったぜ」 (ねずみは、お景達も心配、金さんも、そして商売の?盗み御逗子の金具一組を盗むことと忙しくなりました) その夜、ねずみが活動します。陽明門を入るところを探していると、地下に入る扉が開いたので、奥へ入って行きます。 将軍家慶の日光御参詣の日が来ました。金さんは、家慶を亡き者にしょうとする首謀者とその一味を一網打尽にすること・・まず、その証拠を掴むことが大事だと考えます。金さんが屋敷に忍び込み証拠になるものを探し戻ってくると、祝いの酒だと皆が飲んでいました。金さんは遅ればせながら盃を・・毒が入っていることに気づきましたが、他の人達は毒がまわっていました。甚五郎はさほど苦しんだ様子がない、念のため止めを刺そうとしたとき、起き上がります。「じたばたするねえ~・・」そして、もろ肌脱いで桜吹雪の刺青を拝ませます。「散らすには惜しい遠山桜」短筒が金さんを狙い撃ちします。金さんは銃声と共に崖上から下の川に飛び込みました。 毒殺した死骸を埋めている侍の中にねずみが潜りこんでしました。が、見抜かれてしまいます。「お前は誰だ」に、「ねずみで・・」 何しに来たと言われ、 ねずみ「なに、ちょいとした、探し物でしてね」侍達がかかってきます。 ねずみ「えへっへつ、江戸のねずみは、そう簡単に手軽には斬られねえんだ」 日光仮御殿では、家慶を迎え舞が舞われています。その中、鈴の合図が来た洞窟では歯車がまわり始めます。金さん、そしてねずみがその場にやってきます。金さん「おい、ねずみ、あとのことは頼んだぞ」ねずみ「いいってことよ」歯車に縛り付けられていた藤兵衛は助けられます。金さんが仮御殿に急ぎます。吊り天井が少しずつ下がってきている音に、家慶が天井の異変に気がつきます。その時、金さんが入ってきて家慶を間一髪で救います。 続きます。