テーマ:華麗・大川橋蔵の時代劇(449)
カテゴリ:大川橋蔵 映画 (主演)
すってんてんの千代三郎
駕籠屋経営の江戸勘の奥の座敷では、北条家を狙う馬場三十郎が操る石倉と浪人達のアジトに、二階は博打場になっていました。その博打場で、ツキについている浅吉の姿があります。千代三郎も初めての博打が面白そうです。 千代三郎「ほう、こんなにもらっていいのか」 浅吉が「ついている、半でおしまくろう」と言っています。 千代三郎「うん、ポンはなかなか面白いな、お松も連れてきてやればよかったな」 浅吉が本当は、あのお姫様を連れてきたかったんじゃないかと千代三郎に言います。 鶴姫の婚礼を明後日にひかえ、お照の兄藤尾圭之介は、今までのいきさつをお照から聞き、鶴姫を探すことを決心し、明日の昼下がり浅草観音の五重塔で落ち合おうと約束をします。菊島によって信濃守は毒殺されてしまいます。 夜が明けました。半で頑張ってさっきまでツキについていた二人は、どうしたことか、身ぐるみ取られているではありませんか。(浅吉は、鶴姫からちょいとかすめた簪だけは博打のかたにはいれていません、浅吉の頭にさしてあります) 中盆 「客人、もう貸が重なって二十両になるんだが、どうしなさるおつもり だね」 千代三郎「うぅむ、まだ二十両か」 中盆 「何ですって、賭場の貸し借りは待ったなしが掟だ、いんですね」 千代三郎「うるさい奴だなあ、・・浅吉、そちはここで待っておれ。拙者は一時の 間に二十両持ってくる」 浅吉 「大丈夫ですかい、旦那」 千代三郎「えぇい、まかしておけい」 中盆 「おおい、逃げるんじゃあるまいな」 千代三郎「武士に二言はない」 その時駕籠かきの二人が「どうかしたのか」と上がってきて・・・スッテンテンで丸裸になった千代三郎を見て「あじゃぁ」びっくりしてしまいます。(駕籠かきは鶴姫をさぶ旦那の連れと思い長屋まで乗せて行った二人です) その駕籠かきの駕籠で二十両調達のため、裸で屋敷に向かう千代三郎です。 駕籠かきは千代三郎に言われたところに着いてびっくり。桑名十一万石松平越中守の屋敷へ来たのですから門の前で躊躇してしまいます。 千代三郎の「かまわぬ、通れ」 といわれましたが、町駕籠がお屋敷へは入れないといいますと、 千代三郎「いいから、ゆけ」 駕籠かきは千代三郎に言われた通り門を入ろうとしたところで、予想どおり止められてしまいます。ひき返そうと向きを変えた時、門番が「怪しい奴」と引き留め駕籠のたれを上げ、顔を見てびっくり、慌ててひれ伏します。 (千代三郎は、「何だ」というように、門番の顔を睨みつけます) 久しぶりに屋敷に帰ってきたと思った千代三郎の金の無心、家老の丹沢内蔵助はいい顔をしません。着物を着ながら、その顔を見て 千代三郎「内蔵助、そんな渋い顔をするな・・・何でもいいから、黙って三十両 ポーンとだしてくれよ」 (ポーンが気に入ったようですね) 内蔵助 「何でございます、そのポーンは・・」 千代三郎「文句を言わずに出せ。(内蔵助が取りあわないので)よーし、出さぬとま た出て行くぞ」 家臣の小林と五十嵐は千代三郎を引きとめ、家老内蔵助に三十両出してくれるようにお願いするのです。 しょうがないなあ」というように内蔵助は立ち上がり、千代三郎は背後から嬉しそうに覗きこんで、・・・しかし、内蔵助も簡単には渡しません。 やっと三十両をもらって出て行こうとした時、越中守の奥方と出くわし、兄の越中守と会わなければならなくなりました。 (出来ることなら、兄の越中守には会いたくなかった のでしょうが、そううまくはいかないものです) 祝言の日はさし迫っています・・・さあ、千代三郎はどうするつもりでしょうか。 続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年04月16日 08時50分37秒
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