テーマ:華麗・大川橋蔵の時代劇(440)
カテゴリ:大川橋蔵 映画 (主演)
この浜津賀を守るんだ
安五郎は、村の人達の米を買いに出かけた多吉と彦兵衛の帰りを待ち伏せして捕えます。多吉の帰りが遅いので、おとくは分家の彦兵衛は帰っているか確かめにおけいをやります。 おけいは、彦兵衛も帰ってはいないことを確かめ帰ろうとしたとき、ひとりでいる半次郎を見て、どうしたのか?何かあったのか?と声をかけます。すると、半次郎は、涙顔で振り返ると、 半次郎「おけいさん・・・」 と涙声でいうと、しばらく何も言えずおけいの顔を見て、 ![]() ![]() ![]() ![]() 半次郎「並の、並の人間だったら、一生に一度あるかねえかの身の幸せ、・・・思 うようにいかねえのが人の世の常だ。・・・けえったら、けえったら、お ふくろさんに言っておくんなせい・・・権兵衛は、所詮、堅気にゃなれね え男。・・・銚子陣屋の、陣屋の役人を・・・手にかけた凶状持ちでござ んすと」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() おけいは驚きますが、そのあと半次郎の様子を覗きこむように見ると、泣いてその場を去っていきます。 ![]() ![]() ![]() 安五郎は、伊之助半次郎を捕まえるために、彦兵衛をおとりにおとくを呼び出し、おけいも人質にしたのです。 そのころ、彦兵衛と多吉は分家に急ぎます。二人のただ事ならぬ声に、半次郎と中富、そして若い衆達もやってきます。 ご本家とおけいが安五郎達の手に・・・と聞き、長五郎の「支度をしろい」で血気にはやる若い衆達を、「ならねえ」と半次郎が押しとどめます。 ![]() ![]() 半次郎「相手が狙っているのはこの俺だ。結んだ縁も今限り、おめえ達は堅気にけ えって末永く、この浜津賀を守るんだ」 「ですが・・・」という長太郎に、 半次郎「うるせえ、今の言葉にそむく奴はただおかねえから、そう思え」 長太郎達が「へーい」と返事をすると、半次郎はさっと身をひるがえします。と、中富が長太郎に耳打ちするのです。 ![]() ![]() ![]() 部屋に戻った半次郎は素早く身支度を整えます。 ![]() ![]() 安五郎、源右衛門達は半次郎が今来るか今来るかと網を張っています。 仕度が出来た半次郎は、長太郎をはじめ若い衆に、あとを追うようなことはするな、とくぎを刺し、「みんなが力を合わせて、この浜津賀を守るんだ」といい、おこよに「お達者で」と言って出ていきました。おこよは、権兵衛さんが出かけた、と慌てて中富にいうと、中富は「なあに、心配することはない」と。 ![]() ![]() ![]() その半次郎は、行く途中に本家の前を通り過ぎようとしたとき、何故か足が止まり、ふと引かれるように門をくぐり中に入っていきます。その様子を半次郎の後を追ってきた中富とおこよが見ていました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年01月14日 09時36分35秒
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