テーマ:華麗・大川橋蔵の時代劇(449)
カテゴリ:大川橋蔵 映画 (主演)
二人の間に恋の芽生え
島に上陸し、負傷者達が木陰に運び込まれます。その中に伝馬もいました。鹿門が弾を取り出すことに。 鹿門「いま荒療治をしてやるから、弱音を吐くなよ」と声をかけますと、「わてかて八幡船の勇士だ、弾ぬくぐらい蚊が止まっているみたいなものだ」と伝馬がやせ我慢。「よーし、はじめるぞ」と声をかけ、酒を吹きかけると、痛いと叫びもう終わったか聞く伝馬に「馬鹿、これからだよ」といい小柄を足に刺します。 その様子を遠くから寿賀も見ています。悲鳴をあげる伝馬に「それでも八幡船の勇士かい」といいながら弾をえぐり取り出し、「やっと出た」と汗を拭います。 笑いながら歩いていくと、ボーとして立っている寿賀の様子を見て、 鹿門「おう、どうした、気分が悪いのか」 と声をかけると、寿賀は気丈に振る舞い、 寿賀「あんなことぐらい平気、あたしにだってできるわよ」 と鹿門の手から小柄を取ると、鹿門に対抗するように、近くに横たわっている負傷者の腕から弾を取り出そうとします。鹿門はそんな寿賀が可愛く思っていたのです。何回も試みてやっと取り出せたのか、鹿門の「よーし、取れたぞ」の声で安心したのか、寿賀は気を失います。 鹿門は寿賀を抱き木陰によこたわせると、気がつき動こうとする寿賀に、 鹿門「静かにしていた方がいい」 寿賀「・・・・・」 寿賀をじっと見つめやさしい笑顔を見せ去って行く鹿門に、 寿賀「鹿門様」 呼びかけられた鹿門が振り返ると、寿賀は優しい笑顔でじっと見つめ、 寿賀「忘れものよ」 と小柄を差し出します。 このとき、二人の間には恋が芽生えていたのです。 鹿門は寿賀のところに戻り、 鹿門「なかなか上手かった。(小柄を受けとりながら)寿賀どのは名医だな」 と話しかけているところに、「若~」という声がします。 島の様子を見て来た黒白斎と新蔵人達が帰ってきたのです。鹿門と寿賀は一緒に迎えに出ます。 材木も見つかったと新蔵人から聞き、今夜は久しぶりに土の上で眠れると、みんな喜びます。 続きます。 🎞️『海賊八幡船』前回までの投稿掲載分は、ページ内リンクできるようにしてみました。下記のそれぞれをクリックしてご購読することができます。 海賊八幡船・・・(13) 海賊八幡船・・・(12) 海賊八幡船・・・(11) 海賊八幡船・・・(10) 海賊八幡船・・・(9) 海賊八幡船・・・(8) 海賊八幡船・・・(7) 海賊八幡船・・・(6) 海賊八幡船・・・(5) 海賊八幡船・・・(4) 海賊八幡船・・・(3) 海賊八幡船・・・(2) 海賊八幡船・・・(1) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月24日 13時08分29秒
コメント(0) | コメントを書く
[大川橋蔵 映画 (主演)] カテゴリの最新記事
|
|