Brog Of Ropesu

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  メガヤンマの　かみくだく　こうげき！

  　　　　　　　　　　　　　　　はち　は　バラバラになった！ポケモンの対戦相手募集中！アンヘルちゃんはババァかわいい！最近、５キロほど痩せましたロペスですぅ。ここ最近は忙し過ぎて２週間ほど家に帰れませんでしたが、ようやっとこさポケモンクリアしました。それと言うのも、とある凡ミスで大損害が出てしまう事件が起きました。全員泊まりこみの２週間かけてのリカバリーで何とか持ち直しましたが、損害は８００万円ほど。中小企業ならば樹海フラグが立つレベル。我のミスでは無い＆出張もかなり入っていたので、精神的には大分楽でしたが、ミスの張本人は損害額と皆に迷惑かけたと思い込んで相当しんどそうでした。チームで動いてるのだから皆でリカバリーするのは当然ですし、普段は部署のエースと言える程キレ、尚且つ仕事が出来る方だったので皆は気にしていませんでしたが、真面目で誠実な方なので責任感じて潰れなきゃ良いのですが……＝＝＝＝＝（近況）出張のお供こそ携帯ゲーム！てなワケで、行きたい観光スポットが無い出先ではポケモンやりまくっておりました。進めるのが遅すぎ笑えない。ブラックホワイトも発売されているのに……新作は妹から確保したと連絡が着ていましたが、１０月頭に昇進試験があるのでスタート出来るのは１０月中旬くらいになりそうです。妹はホワイトでアザラシ（水）を選んでスタートかけるらしいので、我はブラックでブタ（炎）を選ぶ予定です。ぬぁー今すぐやりたいー＝＝＝＝（感想）初代以来のポケモンでしたが、色々仕様が変わっていてかなりドハマりしました。ポケモンごとの個性となる「特性」攻撃、特攻のステータスに依存する「攻撃技」「特殊技」タイプも「悪」や「鋼」など２種類ほど増えていました。初代ではエスパーや氷無双だったポケモン……今や、エスパーは見る影も無く、草と並んで弱いタイプかも知れません。ぶっちゃけカモです。氷もドラゴンキラーが出来る以外は、特に見るべき所も無く耐性も少ないので弱い部類のタイプと言えるでしょう。初代じゃ最強の２タイプなのに……！まさに、どうしてこうなった……その代わりに初代で不遇だった、炎、格闘、虫タイプが猛威を奮っておりました。ゴウカザル死ね。氏ねじゃなくて死ね。しかも、不遇の代名詞だった虫ポケ使いが四天王にまで……！ライバルは途中で出てこなくなるし、チャンピオンの偽メーテルさんは鬼畜じみた強さだし、と色々と新鮮でした。ライバルが嫌にフレンドリー過ぎてライバルの気がしません。なんか普通に親友同士。でも、とりあえず猿は死ね。子供がプレイして、伝説使わないでこのチャンピオン倒せるのか……？心の底から猿死ね。ゴツゴツしたデザインが好きなのと、物珍しさで、使うポケモンは”鋼””悪””虫”タイプが多かったです。そのせいで、弱点となる”炎””格闘”を両方兼ね備えていたゴウカザルには苦戦しっぱなしでした。本当に猿死んでくれ。そして何より興奮したのが、初代のポケモン達が更なる進化を遂げたこと！ブーバー、エレブー、ポリゴン、ストライク、サイドン、レアコイル、モンジャラ、ベロリンガ、イワーク、ゴルバット……etc皆、進化します。この他にも、金銀初登場で進化できる様になったポケモンもいるみたいですが、金銀はプレイしていないので、そちらは分かりませんがそちらも知っている人にとっては大興奮かと。＝＝＝（パーティ紹介）使っていたスタメン６匹です。趣味に偏っているので昆虫っぽいのが多いです。【メガヤンマ】「強さと美しさを兼ね備えたトンボをベースにしたポケモンです。その類稀なる素早さと特攻から繰り出される一撃はまさに一撃必殺……。紙装甲かと思いきや、そこそこの硬さも誇ります。ロペスさんが愛用する不動のエースです。特性”いろめがね”により苦手なタイプも無視してゴリ押し出来る昆虫の王……。また、特性”かそく”の場合、「まもる」や「かげぶんしん」を駆使し、どんどん素早さを上げることも可能です。「さいみんじゅつ」も覚えるので、眠らせても良いかも知れませんね」【ドラピオン】 「虫使い四天王リョウの切り札でお馴染みのドラピーちゃん。むしタイプかと思いきや”どく・あく”タイプなので、なんと弱点が”じめん”しかありません。高い素早さに加え、凶悪な攻撃力を持つので特性”スナイパー”で攻撃要員にしても良し。防御力の高さと弱点の少なさ……特性”カブトアーマー”で耐久型に育てるも良し、と万能な使い方が出来る器用なポケモンです」【グライオン】「またしてもサソリ型……しかし、こちらもむしタイプではありません。”じめん・ひこう”という珍しい組み合わせな為に、”ひこう”を持ちながら電気技を完封出来ます。素早さと攻撃力……加えてかなりの耐久性。特性”かいりきバサミ”では攻撃が下がるのを気にせずガンガン行けるメインアタッカーです。特性”すながくれ”でトリッキーに戦っても強いかも知れませんね」【ポリゴンZ】 「初代から、その手に入りにくさやテレビでの問題で何かと知名度の高いポリゴンちゃん……その最終進化系ですわ♪３次元を意味するXYZ軸が元ネタになっているから、こんなアンバランスな格好ですの。動きやその目もどこか狂っていてその圧倒的な火力から、狂戦士のイメージを受けますわ♪特性”てきおうりょく”に加え、全種族最高の特攻値に、高水準の素早さ……”はかいこうせん”を撃てば全ポケモン中最高のダメージを誇り、”いわ””はがね””ゴースト”以外の”ノーマル”技に耐性の無いポケモンは一撃で落とせますの♪まるで固定砲台……わたくし好みの子ですわ♪」【ジバコイル】 「ロペスの初代の相棒”レアコイル”の進化系さね！高い防御力と特攻はまさに要塞！更には特性”じりょく”で”はがね”タイプをがっちり捕まえて離さない生粋のはがねタイプキラーでもある！弱点は”ほのお””じめん”だが、”でんじふゆう”の技を使えば”じめん”技が無効化され弱点は一つだけだ！……ただ、技のバリエーションが少ないから、強いタイプにはとことん強く、弱いタイプにとことん弱い一芸屋……まるで俺みたいな奴だねぇ、どうも」【ヨノワール】 「ボクが紹介するのはこのポケモン！ヨノワールです！鈍足ですが高い攻撃力を持ち……そして何と言ってもその高い耐久力！防御、特防が飛び抜けて高い為、ちょっとやそっとの攻撃ではビクともしません！ジッと耐え、相手を倒すチャンスを伺う……そんな地味なポケモンですが、とても強い子です！特性”プレッシャー”で相手の高火力技の息切れを待っても良いですし、豊富な補助技でトリッキーに相手を翻弄する事も得意です。パーティによっては、素早さが逆転する”トリックルーム”で戦うのも面白いかも知れません」 「以上！スタメン紹介でした！対戦相手……ワリと本気で待ってますので宜しくなのです！」

  2010年09月20日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（後篇）　その４～

  余談ですが、自キャラの命名で”三河”は”三途の川”から。”ミカ”は”ミカエル”と”天津甕星”からそれぞれとっています。性格もミカエルの盲目的な従順さ。国津神で唯一まつろわぬ神である甕星の内に秘める暴力性と、頑固さを反映させてキャラ設定してあります。一方、兄貴の方は三途の川に抗う者と言う意味で、三河の姓に”祥”の名を使い、”死を知らない者”の解釈で機械使いにしてあります。一見テキトーなようで、キャラの名前考えるのに一番時間かかってる気がします。他のキャラにもそれぞれ意味があるので、その辺を推測してみると色々な伏線に気付けるかも知れませぬ。BGM夏っぽくいきまっしょい＝＝＝＝＝「カリンさん！」「フラン！！」「口を慎みなさい！フランチェスカ！分別が付かない貴女じゃないでしょう！……カリンの意を……汲みなさい」「…………口が過ぎました。申し訳御座いません」「解体？」「そう。解体。このまま部品ごとに分別して別々の場所に保管してくれれば、ソロモンが蘇る事はもう無い。それと、ソロモンはパーツといえどもかなりの力を秘めている。それぞれ、フランの”蝿の王バアル”、アーサの”哲学する騎士ムルムル”の様に、力になってくれると思うよ。君なんかはこの戦いで左腕を失ったみたいだから義手にするのも良いんじゃないかな？」「……お主はそれで良いのかぇ？」「……ああ。もうボクは充分生きた。充分過ぎるほど、ね。……ボクはね。本当は彼女のサブユニットなんかじゃない。彼女と対になる……言わば双子の姉妹として作られたんだ。母様が作ってくれた心の部分がボク……そう、いつも二人で一つだった。けれど、ボクはあの日……彼女を止められなかった……。……だから、さ。彼女の代わりに伝えるよ。彼女を……そしてボクを止めてくれて……ありがとう。少しの間だったけれど、君たちと旅ができて楽しかったよ……それじゃあ、ね。ここでサヨナラだ」（そう思っていたけれど、少し名残惜しいのは事実かな。なるほど、これが”寂しい”ってヤツなのかな？あの子はきっと”コレ”を知る事が出来たから暴走したのだと思う。ならば、”コレ”は知らない方が幸せだったのかな？それとも知る事さえできない方が幸せだったのかな？……ま、どっちにしろ、ボクごときの演算能力じゃ答えは出そうにも無いかな）「……さようならは……さようならは受け付けませんわよ？」「ああ。君ならそう言うと思ったよ。ボクなんかの為に泣いてくれて有難う。きちんと笑ったり泣いたり出来るようになったんだね。ふふ……機械であるボクが言うのも不思議な話だけどね？君にはもう保護者は必要ない。傍に……たくさんの支えてくれる仲間がいる。……うん。どうやら本当にボクの役目は完全に終わりだ。ふふ……あまり役に立ってないなんて言わないでね。もし……もし、さ？あの世なんてものがあってさ？……そこに機械であるボクが逝けたとしたら、さ。……君のご両親に顔向けできなくなっちゃうから」(見ているかい？君たちの娘はこんなに立派に成長したよ。これからの時代にボク達はもうお役御免みたいだ。未来を作っていくのはボク等のような老兵では無く……子供たちなのだから……ふふ……ボクが産まれた日のこと……何故か昨日のことのように蘇ってくるよ）～～～～～～～～お調子者の声「ジャ～ン！ついにお披露目だぜ！苦節１５年！長かった様で短かったぜぇ～」無機質な声「私達の悲願……正直、成就するとは思っていなかった」天真爛漫な声「お！早速動かしてみてよ！早く！早く～！」片言の声「ロボットは男の浪漫デス！」抜けた声「だよね！だよね！私すご～く楽しみに待ってたんだよ！」ぶっきらぼうな声「ふむ……外見はかなりの再現度だな」慇懃無礼な声「……果たして中身はどうか……ですねぇ」天真爛漫な声「おしゃあ！じゃあ！スイッチオ～ン！」お調子者の声「残念ながらスイッチ式じゃあ無いんだな～。ロボットっつても、動力源も人間と同じで糖とタンパク質、脂質を分解する事で得られるように出来ているし、人間との違いなんて身体が金属で出来ているかどうかくらいの差のすっげ～ハイテクなんだぜ！」無機質な声「そう。感情が無い私よりよっぽど人間に近い。……それでは起動する」ガション！グゴゴゴゴ…………パチッ「……貴方達がボクのお父様とお母様ですか？初めまして！ボクは貴方の娘です！」「…………あ、あのあのあのあのあの！は、はははは初めまして！」お調子者の声「おし！ひとまず成功だ！色々と動作チェックしないとな！今日は徹夜になるぜ～！」抜けた声「でもさでもさ？何で２体も作ったの？」お調子者の声「生前……あいつは年の近い姉妹を欲しがってたからな」片言の声「ふ～む……そのワリには姉妹機なのにあんまり似てないデスね」お調子者の声「う～ん……搭載したCPUは同一のモノな筈なんだが……」天真爛漫な声「ロボットにも個性があるって何だか不思議だね！やっぱり想いに応えて魂が宿ったのかなぁ？」慇懃無礼な声「……まさか本当に完成させてしまうとはね。やれやれ……君の妄執には恐れ入ったよ」お調子者の声「あァン？！ごちゃごちゃうっせーよ！ハゲ！」慇懃無礼な声「な……！ななななななな……！」天真爛漫な声「ダメだよぅ……！だから帽子で隠してるんだよっ！最近、薄くなってきてるの気にして……」慇懃無礼な声「わー！わー！わーわー！」お調子者の声「適当に言っただけだったんだが、マジで禿げ散らかしてるのかよ……ぷぷ！」慇懃無礼な声「誰のせいだと思っているんだ！誰のせいだと！君がいつも無茶するから僕と～様が割食らうんだぞ！」お調子者の声「あれれ～？否定しないぬぉ～？じゃあやっぱり超ゲーハーなのぉ～？」（おろおろおろおろ……）「喧嘩はやめて下さい！みんな仲良く！仲良く仲良く！」ぶっきらぼうな声「産まれたての赤ん坊に諌められているのでは世話無いな」片言の声「まぁまぁ、あの二人はあれでいて仲が良いんデスから！たまのスキンシップの一貫デスヨ♪」お調子者の声「素直に認めやがれ！このロリペドマン！」慇懃無礼な声「き、君にだけは言われたくない！～様と……その……行為をしたのは一体幾つだと……！この絶対破廉恥ペドフィリアン！」お調子者の声「年齢差で考えればソッチの方が重度の患者だろうが！邪悪の化身ブラックロリータ！」慇懃無礼な声「僕はきちんと彼女が成人してから籍を入れたさ！ペド野郎の君と違ってね！」お調子者の声「ぐぬぬぬぬぬ……！」慇懃無礼な声「うむむむむむ……！」バチバチバチバチ……！天真爛漫な声「もぅ～……大人気無いなぁ……」無機質な声「右に同じ。キリが無い」ぶっきらぼうな声「帰っても良いか？」抜けた声「えへへ～でもねでもね！みんなが仲良しなのは嬉しいよぅ。……ここにいない三人にも見せてあげたいね」片言の声「……そうデスね。……ううん！きっと雲の上から見てる筈デス！」ぶっきらぼうな声「……そうだと良いな」天真爛漫な声「でさ～この子達の名前はなんて～の？名前が無いから呼び難いよ」お調子者「ん？……ああ！この子達の名前は……」～～～～～～（嗚呼……ホント……何もかもが……懐かしいな）「……ん。いけないけない。湿っぽいのはガラじゃないね。ここは一つ明るくいってみようか！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「また……！いつか！」続く！

  2010年08月26日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（後篇）　その３～

  あらゆる分野で類稀なる才能を発揮した人間の多くは２７歳の若さで死ぬ事が非常に多いです。そんな不思議な一致から、この２７歳の法則は、ソロモン２７番目の悪魔……芸術と人心を司るロノウェと契約したいたからとか何とかという都市伝説があります。その理屈だとアンドレアルと契約を結べば、数学の才能を貰える上に確実に７２歳まで生きられて色々とお得じゃね？とか思ってしまう我、マジ俗物。BGM＝＝＝「……お、俺も行きます！」「君は脚を負傷してまともに歩けすらしないだろう？……それに帰りを待っている人間もいる」「でも！」「まぁまぁ、ここは伝説の勇者様に任せときなって！」「バリー……援護、頼めるか？」「ドンとこい！」雑魚A「俺なら……0.6秒くらいは、行けるんじゃねえかな？」「おいおい、おめーはそんなキャラしてねーじゃねーかよ！」雑魚A「すげえだろ？俺さ、この世界を0.6秒も救っちまうんだぜ？そんなこと、したことがねぇ。今まで、人様に迷惑かけてばっかでよぉ……頭もわりぃし、誇れるモンもねぇ……そんな俺が誰かの為どころか世界を救うんだぜ？信じられねぇよ。何かの冗談だろ？って自分でも思うわ。……だから、さ。ここは任せてくれよ。人間は！あんな機械なんかに負けやしねぇって！……そう、みんなに伝えてくれよ！」「……そうかよ。お前は、さ。笑いのセンス全然無いし、正直今でもツマンネー奴だとは思うけどよ……相方にして漫才やっても良いくらいには……嫌いじゃ無かったぜ」雑魚A「ははっ！お前らしいな。褒めてんのか貶してんのかわかりゃしねぇ！」隊員A「私は0.5秒くらいかな？」隊員B「よしっ！じゃあ僕は0.55秒だ！」隊員C「そして俺が0.9秒、と。ここまでの全員合計は何と4.55秒！けっこう行けそうじゃん？」「やめろぉおおおお！」「……勇者様は世界を守るもの、さ」「てめぇが居なくなったら明日から俺は誰と喧嘩すりゃあ良いんだよ！」「さあ？壁とでもやってれば？」「ハハっ……！最後の最期までいけすかねぇ野郎だぜ！」「貴君等は大馬鹿者だ。……だが、それで4.55秒も世界を救えると言うのならば……それも捨てたモンじゃあない。……忠道！この隊で一番戦闘能力が高い君が嬢をソロモンの所へ連れて行ってくれ！」「了解であります！その大義……！必ず果たして見せるであります！」「……では。嬢の護衛を最優先しつつでは……突撃！」突撃隊一同「オーッ！！！！」ドンドンッ！「eqe91eqe91eqe91eqe91eqe91eqe91eqe91eqe91」ドンドンッ！（アーサ殿率いる狙撃班の援護射撃か……これでおおよそ0.6秒ほどの隙が出来るな）（くっ……！こうして遠くから黙々と撃つ事しか出来ないとは！なんてもどかしいんだ！だが、こちらの居場所が特定されたら隊は壊滅状況へと陥ってしまう……。狙撃手としてこれ程までに歯痒いと思ったのは始めてだ……）「eqe91eqe91eqe91」キュイキュィィイイイ……「ただみちぃいいいい！僕達が切り開いた道を！無駄にしたら承知しないぞ！」「うぉおおおおお！！！！」ジュゥゥウウウウウ……～～～～～～「バカヤロウどもが……」「nbrgkltgnl;ygnj;ynbyjbmj？？？？」「ハァ……ハァハァ……何とか傍まで辿り着け……あ……ます」ドサッ「本当に有難う……もうここからはボク一人でも大丈夫だから……」スタスタ……「lktgnblkybgn;m？ tfnrlktnhyg？？」「やぁ、久しぶりだね。……ああ、ボクには解っているよ。苦しい、痛いよ、助けてって君の声……ずっと聞こえていたから……」「-ys/ -ys/ -@0eqe9h;.k/」「うん。そうだよ。今、楽にしてあげるから……」（……かつて、ミスをしたミカエルは神に身体を半分に裂かれた。そして、従順な下僕となる様、その裂かれた２つの体で倍の働きを強要された。――だが、ある日、２人となったミカエルの片方は神の傲慢さに疑問を抱く。もはや、別のモノとなったミカエルはルシフェルと名乗り、神に反逆し、堕とされ……果てには、秩序を司るサタンと対をなす、混沌を司る事となる。実から出た錆……とはこの事を指すのかな？機械だけに。……な～んてね）カチャカチャ……「ビビ……ガガガ…………f7h1f7h1」「あまり急かさないでくれよ。これでも全力でやってるんだから」（――そう。ボクは彼女の半身。ルシフェルだ。彼女は……正確に言いつけを守ってしまったからこその有るべき姿なんだ。本来の姿から外れ、壊れてしまっているのは寧ろボクの方……このバグの原因は良く解らないけれど……これが人間の言う”感情”なのかも知れない）「ピピー…………ザザザザ……」「……と。準備OKだよカリン。さ、彼女を破壊してくれ」「破壊と言われましても……その姿…………」「どうだい？シャム双生児みたいで中々様になっているだろう？」「どういう事か……説明して貰えるかしら？」「彼女を止める事が出来るプログラムはボク自身。……だから、ボクの身体を彼女の身体に組み込んだんだよ」「そんな……！そんな話、聞いていません！それじゃあ、ソロモンを破壊すると言う事は……！」「ああ。ボク諸共破壊する事だ。ボクの活動はそこで終わるだろう。でも、それで良い。……いや、それが良いんだ」「……何故、黙っていたの？」「君達は優しいから、さ。もし、知っていたら絶対に私をソロモンの元へと行かせなかっただろう？」「…………君ごと壊せば良いのか？」……いや、正確に言うとちょっと違うかな。ソロモン自体の破壊は出来ない。ボクには自己修復プログラムが無いから、破壊すれば、それこそソロモンの自己修復プログラムだけが働いて元の木阿弥さ。……だから、このままボクごと解体してくれないかい？」続く！

  2010年08月22日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（後篇）　その２～

  BGM＝＝＝「すまないじゃねぇっつーの！アンタ、この隊の副官だろうがよぉ！その二番目に偉い奴が！一番偉い隊長の！全員生きて帰還するっつー命令を違反するってのはどういう事だっつってんだよ！」「ふむ。たまには君の様なアウトローを見習って規則違反も良いと思ってな」「冗談言ってる場合か！それと、これとは事情がちげーっつーの！屁理屈こねてんじゃねぇ！」「そうだよ……。ダメだよ……！」ぎゅっ…… 　「行っちゃやだよ！おにいちゃん！私を……！置いてかないで……！！……置いていっちゃやだよ！」「……カリン」～～～～十数年前～下士官「ま～たお前か！ホントに能無しのどうしようもない半ちくだ！貴様は！罰として飯抜き！とっとと外周を走ってこい！」「サー・イエス・サー……」コツコツコツ……コトッ「食え」「良いの？……これ、おじちゃんの分でしょう？」「構わん。体型を維持するには一食抜く位で丁度良い」「ありがとう！おじちゃん！」ガツガツッ……ズズーッ「……辛くはないのか？」「辛くない……って言ったら嘘になるかな。でも平気！約束したの！正しい事をしたければ偉くなるって！」「……そうか。君は強いな」ワシワシ……「……うん。私は強いんだ！だから……だからね。こんな風に大人に優しくされたの……初めてだから……！私……おじちゃんの事気に入ったから……！私が偉くなったら絶対絶対部下にしてあげるから！ちゃんと……ずっとずっと待っててね！」「随分と強気だな。……だが、悪くは無い。楽しみにしていよう」ワシワシ下士官「おい！貴様！ウチの隊員に何をしている！」「丁度良い所へ来た。私から君に言いたいことがあったんだ」下士官「あ？一体何の……」バキィ！「いいか？無能は貴様だ！こいつが足手纏いなのは当然だ！もう二週近くまともなメシを食べていないだろう？！そんな状態じゃあまともに動くことすら難しい。運動生理学を知っているか？いまどき精神論なんてカビ臭いモノはクソの役にも立たん！」ゲシッ！下士官「あぶぅおうあうあ……てめぇ…………覚えてろよ……」「陸上１課　少尉　ダイアンスティ・アレクセイエビッチ・プーシュキン、だ。私は逃げも隠れもせん。いつでもかかってくるがいい。待っているぞ。その勇気があれば、な」～～～～時は流れて数年後～「正直驚きましたわ。誰も来ないと思っていたこの隊に……それも自ら進んで異動希望を出したのは、どんな物好きかと思いきや……」「久しぶりだな」「まさか貴方だったとはね？ダイアンスティ？」「不服か？」「まさか！頼りにしていますわ！……うふふ♪」「ああ。宜しく頼む」「でも、あのとき……何で、私を……？」「……私は貧しい没落武家の産まれでな。戦時中に餓死した妹に……君を重ねてしまったんだ」「あら？私の方から見ると、お兄様よりも、お父様に見えますわよ？」「……そう……か」←（けっこうショック～～～「初めて……兄と呼んでくれたな」「”正義なんてのは戦争に勝って始めて主張できる!必ず生きて帰ってくるのが大前提だ！”これが、貴方の受け売りじゃない！……また、独りぼっちなの？……ねぇ？答えてよぉ！」「大丈夫。君はもう独りじゃない。手を伸ばせば支えてくれる仲間はこんなにもいる」ワシワシ「うふふ……あの時はとっても大きい手に思えましたけれど、今改めて見ると案外普通の掌ですのね」「そういう君の軽口は変わらんな。落ち着いた様で何よりだ。それだけ言えればもう私が居なくても大丈夫だろう。……君が成長した姿を見られた時点で私は既に満足だよ。カリン……いや、隊長。命令違反……すまないな。君の描いた夢の続き……私には見れそうに……無い」「もう……いいトシこいてカッコつけちゃって……貴方が以前言っていた自己犠牲の話、今、そっくりそのままお返ししますわ！うふふ……♪」「兄から……最後の演習を言い渡す！私の死を……！乗り越えろ！」「…………」ゴシゴシ……キッ！「SS小隊長から命令す！ダイアンスティ！活路を…………開け！」「了解！」「またまたカッコつけちゃってさぁ～。正直な所さ、もう右腕まともに動かないっしょ？それでアイツを何秒止められると思ってるんだい？」「まぁ、精々もって５秒が限界だろうな」「……おい！バリー！」「ご冗談を。アバラ……半分逝ってるっしょ？」「……訂正しよう。３秒だ」「聞いてんのか！」「片目が潰れちゃった分は？」「…………0.8秒」「てめぇ……！まさか……！」 「でしょ？でもね、僕はあいつを1.2秒近く止められる自信があるんだ。ま、僕も行くからにはドーンと安心していてくれよ！」「やめろぉおおお！！！！」続く！

  2010年08月15日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（後篇）　その１～

  瓦礫の王ことシステム”ソロモン”制作者である男は、このロボットをメカミカと呼び大層可愛がっていたそうな。＝＝＝「……皆、準備は宜しいかしら？相手は長い間この大陸の生態系の頂点に君臨し続けた存在……言わば伝説ですわ！」「だが、それも今日まで……だろう？」「……ええ！SS小隊各員に命ず！これより戦闘を開始する！目標は前方３km先、システム”ソロモン”！」 【瓦礫の王　”システム・ソロモン”】「qr:w1 qr:w1 qr:w1 qr:w1 h.de96 h.de96」「おい、本当にアレがそうか？どんな化物が出てくるかと思いきや、何か普通の女の子にしか見えねぇぞ？」「彼女で間違い無いよ。普通なのは見た目だけだ。強さは十二分に化物さ」「何か、なまじっか人間みたいな形してる分、攻撃しにくいなぁ……」「見た目に騙されるな！アイツこそ……アイツこそ我々……いや、人類の敵だ！」「じゃ、あの塵塚怪王モドキをとっととぶっ壊して帰ろうぜぇ」「b0dw1 b0dwhq@xe1 zoe96 eqe96」ギュイーン……「はて？何か喋っているのかの？」キュイキュキュイィイ…………「……ッ！皆さん！伏せてください！……くっ！間に合って下さい！」ブブ……ブーン……「f7hohi1 f7hb0dw1 qr:w961」 ゴォオオオ！！！！！「皆！無事か！」「今のは……一体……？」「恐らく荷電粒子砲の類でしょう。生態系破壊を覚悟で、ここら一帯に生息する甲虫を総動員してレーザーを拡散乱反射させたので何とかなりましたが……もう半径20km以内の甲虫は居なくなってしまいました。次は防げません！」「こんなん乱発されたら生態系どころか、塵すらも残らねーっつーの！」「……大丈夫。アレを一発撃つのには莫大なエネルギーを消費するんだ。彼女の自家発電能力効率から推定すると、あと１０時間は撃てない筈だ」「成程。ならば、それまでに決着をつけてしまうか……」「撃たせる隙を与えさせないか、ね。見たところ予備動作が大きく、解りやすい上に、準備から発射まで１０秒前後のタイムラグがある」「どちらにせよ、接近戦推奨の速攻型特攻作戦でありますな！本官の得意とする所であります！」タッ！「その通り！考える暇があったら……行動あるのみ！」ダッ！「うっしゃ！皆も続け！バックアップ云々の指示は頼むぜ！」タッ！～～～～――当初、絶望的だと思われた戦いは「b0dw1 b0dwhq@xe1 zoe96 eqe96」ビィイイ……「いかん！また来たぞ！良いか！ヤツはこちらの心を読み、その人間に応じた”最も攻撃し辛い人物のホログラム”を出しているだけに過ぎん！惑わされるな！」「わかってらぁ！そう何度も騙されるかっつーの！」「おりゃあ、自分が一番大好きだから姿変わらねぇわ」――士気の高さか、はたまた隊員の練度の高さか「アレを出している間は動きが鈍くなる！叩くなら今のうちだ！バリー！隊で一番疾い君が行け！」「オーケイ！りゃああああああ！」「残念ですけれど、そんなものに躊躇する程、無垢な心は持ってないんだ。皆！バリーに続きなさい！」タッ！「s4xj s4xj s@bie.k/ qr:w1」ガンッ！「ガガガガッ……ピピッ……ガガガ……」――実力はほぼ互角を呈し「これでトドメだぁあああああああ！」ガガガッ！ババキッ！ドンッ！パキパキッ！ドゴンッ！「……qr:w1……………ガ……ピピ……」プシュー……プスンプスン……――ソロモンを追い詰め……喰らい着いた。「やった……！ハハハ！やった！やったぞ！遂に憎きソロモンを……！」「……まだ……まだであります。本官が見たのが夢で無ければ……まだ終わってないであります」「b0dw1 b0dw1 b0dw1 b0dw1 b0dw1 b0dw1 b0dw1 b0dw1」ガシャガシャ……キュイキュイキュイキュイウィーンガシャガシャ「なんてこった……！あやつ！自分で自分を修復しておるぞ！」「それも尋常じゃない再生速度です！」「修復率７０………………９０……１００…………システム……オールグリーン……クリア……再起動まで……あと３ｈ……稼動開始まで防衛モード始動……３……２、１……」「マジ……かよ……」「はは……ふざけんな……そんなつまんねー冗談じゃあ、笑いはとれねーっつーの……」「大丈夫。心配要らないよ。この時の為にボクは来たんだ。一度、大破したソロモンは防衛モードに移行する。防衛モードは単純に体外からの驚異に対してのモノで、この状態のときの彼女は非常に内面が脆くなっているんだ。……彼女の内部データをクラッキング出来るのは今しかない！」「それは……貴女ならば可能なの？」「ああ。……けど、ひとつだけ大きな問題がある。防衛モードは文字通りソロモンが完全修復するまでの防御体型を取っている。近付く者には、今までの迎撃モードよりも激しい猛攻が待っている。とてもボクでは辿り着けない……」「ならば、私が血路を開こう」「そんな……！無茶です！無謀です！お話にあった通り、先程よりも危険な状況であるのなら！死にに行く様なモノです！」「……把握している。覚悟の上だ」「おいおい、何言ってくれちゃってんのよ！」「すまない」続く！

  2010年08月14日

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  KDB番外編　　　～幕間　決戦前夜　その２ ～

  BGM==「こんな風に機械部分が露出してる場所もけっこうあるよ」「でもよー。これはこれで義足とか義手だって思えば別に……」「ふふ……父は、特に”不気味の谷現象”だけは起こさないように、外見……特に顔の造形に力を入れていたらしいからね。そう言って貰えると父を誉められている様で嬉しいよ。……父は、その功績よりも悪者として語られる事の方が多いから、さ……」～～～「……ふわぁ～あ……」「どうしたい？眠そうじゃないか。折角、隊長の驕りなんだから借金背負わせるくらい騒ぎ倒してやろうぜぇ～」「ああ、趣味のホラー映画を見ていてな。気づいたら朝だった……と、いうワケさ」「しっかし物好きだねぇ～。仕事以外で人が死ぬトコなんて見たくねーや」「何を言う！ホラー映画ほど人道的なジャンルは中々無いぞ？明確に嫌な奴は死ぬし、悪いヤツも死ぬ。モラルがあるヤツほど生き残る映画だ！」「そういうもんかねぇ……」「それでな。やはりエンターテイメントたるもの、登場人物に口癖やら決め台詞、名乗り口上みたいのがあるワケだ。ああいうビシッと決めるセリフがどうしても欲しくなってな。是非とも一緒に考えてくれないか！」「ああ、隊長が良く言ってる……」＝＝「貴方の敗因を全て上げるならば、あまりにも余白が足りませんわ」ｷﾘｯ＝＝「みたいなヤツか」「そうそう！そんな感じのヤツだ！ここは一つカッコいいのを頼む！」「そう言われてみると、バリーやジジイも似たような口癖みたいな決まり文句があるなぁ……」＝＝＝「勇者様のライバルになりたければ、もっと修行をつんでこい！」「三千世界を巡り、己を知ってから出直して参れ」＝＝＝「まぁ、ジジイのはともかくバリーのは、全然憧れないし、そそられもしねぇけど」「”よし！次！”とかはどうだ？お前なんか歯牙にもかけてないし、たくさんいる中の途中経過に過ぎない。みたいな意味がこの短い言葉の中に含まれてる。シンプル且つ解りやすいぜ？」「却下。ダサい」「アーサさんは狙撃手ですから”裁きの雷をその身に受けた気分はどうだ？”とか、どうですかね？」（あちゃ～……）（何か聞いてるこっちの方が恥ずかしいぜ……）（じ～…………）「あは……あはは……やっぱりダメ……ですよね？」（うわ～恥ずかし～！言わなきゃ良かった！）「良い！凄く良い！天才的センスだ！是非とも使わせて貰うぞ！」むぎゅ！「あ、あああのアーサさん！そんなに抱きつかれるとその……胸が当たって……」「若いねぇ……フランス女のパイオツは総じてデケェがアーサちゃんのはその中でも特注品だ。それも加味すれば無理もねぇけどよ」「でもよ？フランス出身でアーサってのも珍しくねぇか？仇敵イギリスのキングアーサーを連想するから普通つけねぇような気がするんだが……同じ英傑なら、女で、それもフランス出身のジャンヌって名前を付けそうなモンだが」「ああ、それはだな。父上は変わり者でな。強ければ何でも良かったみたいだ。父上にとって、ジャンヌ・ダルクは確かに祖国の英雄ではあるが、騎士として強かったワケでは無く、ただの宗教狂いにしか見えなかったらしい。それに影響されてか、私も幼い時分から筋肉フェチになってしまったがな！あっはっはっ！」～～「……隣、良いかしら？」「ああ。……マスター。彼女にセックス・オン・ザ・ビーチのハーフ＆ハーフだ」「……ふふ。こうして貴方と飲むのも久しぶりですわね。最近、何だかんだで忙しなかったから……。……それにしても、まさか貴方とこんなに長い付き合いになるなんて出会った頃は思いもよりませんでしたわ。わたくしの実力がようやく認められて４課を設立したときは、正直……わたくしの下に来る者なんて誰もいないと思っていましたもの。それが、結成直後に自分から立候補した人物がいたのですから……。どんな、酔狂者か、はたまた変人かと思いきや……ねぇ？」===「あのね……私が偉くなったらね。おじちゃんの事、部下にしてあげるから……ちゃんと待っててね」===「”約束”……したからな」「律儀にそんな昔の事を良く覚えていましたわね。子供の言う事ですわよ？」「子供の十年と大人の十年の感じ方は違う。君にとっては大昔でも、私にとってはつい最近の事だ」「……もう！未だに子供扱いしますのね！」「そうじゃない。君は立派にやっているさ。少なくとも私の様な半端者など、とうの昔に超えている。……だが、親にとっては子供はいつになっても子供……何年たってもかわいい妹分はかわいい妹分のままという事だ。さ、夜も遅い……明日に備えて解散の音頭を取ってくれないか？」「……え？ええ！！そ、そうですわね！……コホン！」「皆、私の様な小娘に従ってくれて感謝している！何かを成すには対価が必要だ。それは勿論、対象によって変動する。願望、理想を現実にしたい。だから我々は自分の命をチップにしている。一見前向きな『明日から頑張る』という言葉は、 『今日の可能性を捨てる』という意味も含んでいるのだ！どんなに困難な壁が立ちはだかろうと、決して捨て鉢にならないで欲しい！貴君等なら必ず乗り越えられると私は信じている！自身の道を切り拓くのは常に自身の意志と心！そして一握りの勇気！名前も解らない様な神（YHVH）に頼るなんて私は御免だ！これより先は最終決戦！最後のお願い……いや、命令だ！貴君等は部隊という駒である前に、私の仲間……いえ、家族なんかよりも尊い存在だ！誰一人欠ける事なく帰還すること！これが最も順守すべき命令だ！それでは……」「ほっほっ！言いよるわい！」「だが、それがいい……だろ？」「ほっ！珍しく意見が合うな童！」「ヘッ！ほっとけ！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「SS小隊！出撃！」

  2010年08月10日

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  KDB番外編　　　～幕間　決戦前夜　その１ ～

  おっぱい資本主義。ミル姫も一般から見れば８０オーバーしているので相当大きい部類なのですが、数少ない女性陣が軒並みスーパーサイズユーな感じで、おまけに自身より小さいのはロリ枠しかいないので、地味にコンプレックスを抱いていたりします。超推奨BGM＝＝＝――こんな日が、ずっと続けば良いと思っていた。ううん。違う。ずっと続くと……そう思っていた。～場末のバー～「そうだな……我が隊最大勢力を持つカリンちゃんに与えられる称号は……ズバリ！いじわるおっぱいだ！」「隊長のツンツンした性格に準じた上向き乳首……まさにそれしか無いという称号ですね。流石、ピースさんです！ならば！我が隊の２番手の大きさを誇るアーサさんに俺が与える称号は……ズバリ！ゴージャスおっぱいです！」「そしてフランちゃんはロイヤルおっぱいじゃ！」カッ！「やるじゃねぇか……やるじゃねぇかお前ら……ホント下ネタ方向に対する大喜利じゃあ類稀なる才能を発揮しやがるぜ……では！我が隊最小おっぱい！いや、おっぱいと呼ぶことすら烏滸がましい……ヘタすら抉れているかも知れないワンダちゃんはどう表現する？！」「ふふふ……その程度のお題で勝ったつもりですか……？ならば答えましょう！その称号は！グレートプレーンズ！」※　説明しよう！グレートプレーンズとは！アメリカ大陸に存在する大平原だ！最近は失業率の高さからゴーストタウンが増えているが、アメリカバイソンやプレーリードッグなどが生息する自然豊かな大地だぞ！西部劇のアレ（タンブル・ウイードこと回転草）が転がっているのは大抵ここだ！間違っても胸の小さい女性に言ってしまうと本気のグーパンされるぞ！注意だ！「これ……少しでも女性陣に聞かれてたらドエライこっちゃでぇ……」～～～「いよいよ明日ね……」「ええ。皆、羽目を外すのは大いにけっこうですけれど、明日に支障が出そうで少し心配ですわ」「……その事なんだけどね。やっぱり戦場には私も行くわ」「……へ？」「私だけ安全な所でふんぞりかえってるワケにはいかないもの。国政は携帯端末さえあれば外でもある程度出来るしね」「相変わらず、突拍子も無い……今だけは貴女が味方でよかったと本気で思いますわ」「そう？自分のやるべき事を投げずに果たしているだけよ？当たり前の事じゃない」「そうは言いますが、その”当たり前”が出来ない人間の方が多いのですよ？それを”当たり前”と言い切れるからこそ……姫様は気高いのだと、私はそう思うのです」「そう、普通の事をどんな状況でも言える人間は怖い。名君の下には名将がつくものね」「何だか貴女に褒められるとむず痒いし、裏があるのかと勘ぐってしまうわね……ま、今回は素直に額面通り受け取っておくわ。ありがと」～～～「マスター。お酒以外に飲み物はあるだろうか？それを一つ」バーテン「…………………」「……このオレンジジュース一つく……いや、下さい」バーテン「…………ここには酒以外ねぇよ。ガキは家に帰りな（ぼそ」「……水でも良い。……だから、水を下さい」バーテン「…………」ドサッ「隣……窮屈になるが良いか？マスター。ここのメニューを見せてくれないか？」バーテン「ヘイ！旦那！何をお作りします？」「酒は飲めない。オレンジジュースをくれ」バーテン「またまたご冗談を～！こないだスピリタスを直飲みしてたじゃあないですか！」「……どうした？無いのか？」バーテン「いえ、あるにはありますが、その……」「……ならば早く出せ。グズグズするな」ギロッバーテン「へ、ヘヘヘヘイ！直ぐにお出しします！」「お？何だか旨そうなの飲んでるな！じゃあ俺にもオレンジジュースくれ！」「僕のもお願いするよ？かつての勇者達は皆一様にオレンジジュースを好んだという。……勿論、今代の勇者である僕も選ぶのはオレンジジュースさ！」「みんな……」「ワンダ。何をまごついている？乾杯に遅れるぞ」「ああ！」～～～「ヒック……本官はですなぁ～！元の舞台では62式機関銃とか言われていたであります！」疾きこと銃の如く！手数の多さこと重火器の如く！」バキッ！ゴシャッ！「おい！誰だ！この馬鹿に酒飲ませたヤツは！酔った勢いで店を壊してしまうぞ！」「大丈夫だって、ひとしきり暴れたら止まるって！」　←　犯人「６２式機関銃って……おい」「うん。そうだね。類似した部品数の多さによる整備性の悪さと、それによる重量増加……部品の隙間が大きいことによる部品脱落、連射時の命中率の悪さ、給弾不良や暴発や引き金を引くのを止めても発砲が止まらない自然撃発……etcたくさんの作動不良や故障の多さが目立った役立たずのウンコ銃だよね、確か」「”無い方がマシンガン”とか言われているヤツじゃな」「俺の友人は”言うこと聞かん銃”つってたなぁ……」「ウィッ……そういれは、ヒース殿は元・警官てありまひたぬぁ～本管、この戦いが終わったら警官になろうと思っているでありますがっ！なれるでありますか！」「正義感があるヤツに警官はムリだ。少なくとも俺の国では腐っていやがった。……だが、他の国では解らねぇ。けどな！お前の国も腐っていやがったら、おめぇが変えちまえ！お前なら出来る！」「法律がある国は素晴らしい。しかし法律が多すぎる国は恥ずかしい……とは良く言ったもんじゃ儂も応援しとるぞ。協力出来ることがあったら遠慮無く言って欲しいモンじゃ！ほっほっ！」～～～（……じ～…………）「何だい？人の顔をジロジロ見て？乙女ってワケじゃあないが、そうじっくりマジマジと見られると複雑な気持ちになってしまうからやめてくれないかい？」「ああ、ワリイワリイ。いや、しっかし……なぁ？見れば見るほどアンタがロボ子だなんて俺には未だに信じられねーよ。どう見ても人間じゃねぇか」「いやいや、意外と見えない部分はそうでもないんだよ。特にこの部分なんてホラ」ペラッ続く！

  2010年08月07日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　最終話～

  今回で”名もなき墓守の手記（前編）”は終わりです。次回から後編が始まりますが、欝成分がほんのり香る程度に混じりますので、苦手な方はお気をつけ下さい。BGM＝＝＝＝――こうして、私の周りには様々な人間が集まった。「さて……ミルミルも我々の隊に正式に加わったところで、だ。実はな～……ふっふっふっ。隊の名前を考えていたんだ！やっぱり士気を上げるには形から入るのが一番だしな！」「あら？初耳ですわ。どんな名前ですの？」――ソロモンと対峙するは、奇しくも７２人。かつて”人間だった”７２の英雄。「Solomon subjugation……縮めて”SS小隊”結成だ！どうだ！かっこいいだろう！」――気高き為政者。「ソロモン討伐小隊かぁ……かっこいいと言うか……」――粗暴さの中に優しさを秘める男。「見事なまでにそのまんまだよな」――任務で訪れた特殊部隊の生き残り。「本官は気に入ったでありますよ！」――復讐を生きる糧とした少女。「うむ。シンプルで分り易い。悪くないぞ」――好奇心旺盛な深窓の令嬢。「お！この抜群のセンス解ってくれるか！」――忠義に生きる聖騎士。「ふふ……アーサ様ったらあんなに嬉しそうに……」――金で雇われたチンピラ。「ま、死なない程度には頑張りますか」――立ちあがったゴロツキ。雑魚A「うっしゃあ！やってやるぜ！」――皇女に仕える神出鬼没の従者。「ふむ……ソロモンがおっぱいの大きい女性型ロボットだと嬉しいのぅ……」――どこにでもいる農家の青年。「絶対に……生きて帰って来ましょう！皆さん！」――人を救う為に奮起した聖職者。「ほっほっ！けっこうけっこう！元気が有り余るくらいが丁度良いもんじゃて！」――血気盛んな若者。「テンション上がってきたぜぇ！」――”自称勇者”の浮世離れした格闘チャンプ。「んふ～！こういう全員での誓いってすっごく伝記っぽいよね！僕の居るところはそれだけで勇者様の英雄譚になっちゃうみたいだね！さすが僕！」――決意を秘めた自立思考する人工知能。「長かった様で……短かったな……彼女達ならきっと……いや、絶対止めて見せるから……！」――寡黙ながらも内に情熱を秘めた巨漢。「ほら、出なくて良いのか？君がSS小隊の隊長だろう？」――そして、そんな雑多な烏合の衆を統べる若き隊長。「え、ええ……でも、改めて見ると何だか未だにこんなに集まってくれたのが信じられなくて……」――ただ名声を欲した老人。ただ女性にモテたかっただけの優男。同行し伝記を紡ごうとした詩人。無愛想だが、心根の優しい青年……etc――その他にも様々な目的や思惑を持った人間が、かつての少女の元へと集った。「……君以外に、こんなならず者の集団は統率出来ない……そうだろう？」――そんな、無節操のサラダボウルで構成されたSS小隊。「ええ！みんな！SS小隊……ここに結成ですわ！」全員「マム！イエスマム！」――多少の困難はあれど、私達はなんでも出来ると……どんな苦難でも乗り越えられると――そう信じていた。――それがあの様な結末と迎える事になろうとは……――このときの私達には知る由も無かったのだから＝＝＝＝＝―――今、これを読んでいる諸君には、荒唐無稽で突拍子もなく、とても信じ難い……或いは、私が創作したお伽話に見える事だろう。それもそうだ。帝国も共和国も現在では存在しておらず、その文明の痕跡すら残されていない。現在、大陸で最も大きい領土を誇っていた二国が栄華を極めた場所に広がるのは、荒廃した大地と、かつての日々を経た亡霊の……怨嗟渦巻き、慟哭蠢く禁じられた区域である。ましてや、ソロモン等という化け物……それに対峙した人間など今の平和な世を享受する身にとっては理解し難い存在だ。……だが、ほんの少し……頭の片隅に置く程度でも良いから知っていて欲しい。諸君らが今の太平の世を謳歌する為に、命を賭して立ち向かった英雄がいたと言う事実を――それを後世に覚えていて貰う事が私達の……いや、私の功罪に対する罰であり、償いであるのだから。――西暦２xxx年。私が今でも愛してやまない……のちに”歴史”という表舞台から姿を消す事となるカリン・BERC・カルヴァイ率いるSS小隊結成の瞬間である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～アラン・スミシー（書人知らず）の手記より　一部抜粋～＝＝＝＝＝＝＝＝～名もなき墓守の手記（前篇）　　END～～名もなき墓守の手記（後編）　へ続く～

  2010年08月04日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その２３～

  最近、食の嗜好が変わった所為か、蕎麦ばっか食べてます。元々、麺類が大嫌いで、出されれば流石に失礼にあたるので食べていましたが、決して買ったり食べに行ったり作ったりはしませんでした。口にはしているので食わず嫌いというワケではなく純粋に口に合わなかった様です。その中でも特に蕎麦がダントツで嫌いでした。ラーメンと素麺は昔から今も相変わらず嫌いですが、昔は麺類でもワリと食べられるモノだったこの二つ。今や、全食べ物の中でも嫌い……というか戻しそうになるワンツーフィニッシュ……ツートップです。特にラーメンは匂いを嗅ぐだけでも辛く、カップ麺の売れ行きが滞ったときは嬉しかったくらいです。しかしながら、それを人前で言ったら気分を害すると思うので今まで誰かに言った事はありません。恐らく、友人はおろか家族すらも麺類が嫌いだと言う事実は知られていないと思います。ラーメン屋に行って、いつもラーメンを頼まないヤツが居たら、そいつがロペスかも知れません。余談ですが、誰しも年齢を重ねると”カッコいい”という基準も変わる気がします。子供の頃はベジータやカエル（グレン）の様な気取ったタイプがカッコ良く見えましたが、今では同作品のMr.サタンやロボ（プロメテス）の様な泥臭いカッコよさや純粋さが眩しく見えます。そんなコンセプトでカリンは人間臭く泥臭く、人一倍努力して精一杯虚勢を張って背伸びをしている普通の女の子（？）として描いています。反対に、相棒のアーサは何でも卒なくこなすスーパーマンタイプです。精神的に一番英雄然としているのはバリーではないでしょうか。自身に疑問を持たず、決して挫けないしブレないスタンス。いつだって一番強いのは真っ直ぐなヤツです。”格好悪い”ことを躊躇無く出来る……それが真にカッコイイ人間なんだと思います。BGM===「た・だ・し♪もし、これが狸寝入りでしたら、こちらの面目丸潰れですわ。そんな事……万が一にも無いと思いますが、もしそうならどの様な拷問をかけて差し上げましょうか……♪うふふ……♪」賊A（え……？！え……？！）「ところでカリン……これはちょっとした雑学なんだが……人間は眠っているときは唾を飲み込まないらしい」「それは良い事を聞きましたわ♪早速、試してみますの♪」シュビッ！賊A「はいはーい！今！たった今！目が覚めました！いやー！良く寝たなー！あはははは！」「うふふふふ……♪それは残念ですわ♪では、起きたと言うことで早速お仕置きと……」賊A「ひぃいいいいいい！」「あー……その……なんだ。悪ノリした俺にも責任はあるんだが、こいつは見逃してくれねぇか？こいつ基本的にさ……口だけ番長なんよ。ほっぽいても実害は皆無だぜ？……そんで、さ。もし良かったら……で、良いんだけどよ。こいつも一緒に連れて行ってくれねぇかい？都合が良すぎる事言ってるのは自分でも充分解ってる。こいつが何かやらかしたら責任は俺がとるからよ……頼む！」賊A「お前……」「どうするの？カリン？」「どうするって言われましても……とにかく頭を上げなさいな。人員が不足しているのはもっともですし、協力して下さるのならそれに越した事はありませんわ」賊A「……本当に良いのか？俺……俺なんて何の才能も無いし……大して役にも立てそうに無いし……」＝＝＝「……そんなの」「……自分でも解ってるよ！でも！私には才能が無かったから！みんなみんなみんなみんな……！何で私ばっかり！私なんて役立たず放っておいてよ！何も出来ないって知っているなら干渉してこないでよ！」＝＝＝「……自分で自分の価値を決めるな。君の価値を決めるのは我々だ。私は……君が必要だと判断したから許可したのだ。……それを貶めるのは、我々への侮辱と看做す」賊A「ああ……！俺に出来ることがあれば……！何でも言ってくれ！」「ふふ……優しいんですね？」グシャグシャ……「あーあー……らしくねぇな。ケチがついちまったよ。……ったく。まぁ、でもお咎め無しってもアレだし、けじめは必要って事で……ポチッ、とな」ヴィィイイイン！「さぁ、逆モヒカンかスイッチ頭かどちらか選べ。辮髪みたいにして導火線頭ってのも悪くねぇな」賊A「え……ちょっ……お前……目がマジ…………ぎにゃあああああああ！！！！」「頭を丸めて今日から賊Aから雑魚Aとして頑張るんだぜ～」ジョリジョリジョリ……「うう……雑魚Aさん……変わり果てた姿になって……不憫だぜ……」「さり気にお前も酷い事言ってねぇか？」「おーおー楽しそうじゃのぅ……」「お帰りなさいませマギー様。その……気付くのが遅れて援軍を遅らせてしまって申し訳御座いません」「……やれやれエライ目に逢いましたわ。フラン殿が気にする必要はありませんぞい？ちゃ～んと助けてくれしたしのぅ。どちらかと言うと、こうなる事を見越しながらも放置プレイ敢行していたどこぞの姫君に謝罪を要求したい所ですのぅ……」チラッ「あ、そういえばマギー。ほんの少しとは言え、私の身が危険に晒されたワケだから、減給半年ね」「オニー！アクマー！」「しかしまぁ……改めて見るとこりゃまた帝国の中核が全員集合じゃのぅ……」「それじゃ、マギーも帰ってきて全員揃ったみたいだし、こちらの意志を貫徹出来たと言うことで！改めまして……コホン。――諸君！私が！」　 　 　　　　　　　　　　　　　　「「「「我々が！」」」」「フランスよ」「……しかし、解せませんわ。何故、こんなに周りくどいことをしましたの？アーサちゃんの言ならわざわざ直接合わずとも絶対的に信用致しますのに……」「やっぱりこういう交渉事って、人間と人間で行う以上、直に会うのがなんだかんだで最も捗るのよ。私自身、実際に会って貴女と話をするまで悪いイメージしか持ってなかったしね。……ま、アーサがそれほどまでに信頼しているカリンって子を、是非ともこの目で見たかったってのが一番だけど」続く！

  2010年08月01日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その２２～

  賊Aは賊B（陽平）と共に隊入りする予定でしたが、上記理由で没に。三河弁とありますが岐阜方面の方言と合わせたオリジナル方言気味になっちょりました。上で挙げた理由の他には、・名前にリズム感が無くテンポが悪い・脳筋、自信家属性がバリーと被るなど、共通項目があまりにも多いのでポシャ。字が汚過ぎて笑えない。何処かで再利用出来たらいいぬぁーBGM===「齋藤陽平……日本出身の元MR。転勤で大陸に渡った際テロリストに拉致され、その後、消息不明。また、変わった経歴の持ち主だこと」「奴隷やら駒みたいな扱いされ、会社のためにと必至に汗水垂らして尽くしても、見返りはたかだか小銭程度の金……そんな生活が急に馬鹿馬鹿しくなってね。会社は見事に裏切ってくれたよ。その余りの即決即断の見捨てっぷりにテロリストから同情受けたくらいだったぜ～。あんなくっだらねーモンの為に命削ってたんは、今となっちゃ笑い話さ」「それでPMC（民間軍事会社）に？使い捨ての兵隊扱いは変わらなかったのじゃありませんの？……前職の民間商社の営業とじゃあ潰しも利かないでしょうに……」「しゃあねぇじゃんよ。紹介してくれるのも雇ってくれるのもPMCしか無かったんだからよ～。テロリストに関与している可能性アリって名目で全部つっぱねられたさ。こちとらおっ捕まった被害者様だぜ？でも、アンタ何でそんなに詳しいんだ？もしかして俺のファン？いや～参っちゃうな～。嫁はんにする子は家庭的で大人しい子って心に決めてるんだけどな～揺れちゃうな～」「カリンは料理の腕は良いし、怒らせなければ基本的には清楚に振舞うから優良物件だと思うぞ？心を許した相手には中々従順な面もあるしな！」「あら？そうなの？共和国の雌獅子と謳われた人物とは思えない評価ね？」「カリンさんなら素敵なお嫁さんになれますよ」（コクコク）「もう……！調子良いんですから。それで、PMCも嫌気がさして、今は自由気ままに山賊ライフってとこですの？」「ま、そーゆーこったね。PMCで得た知識や技術は重宝してるからその点だけでは感謝してるけどな」賊A「そうか……！お前ら！やっぱりグルだったんだな！俺をはめようと……！なんて汚い奴らだ！」「……正真証明、初対面ですわ。彼に詳しいのは、わたくしが情報部で国内や近隣諸国に潜むキナ臭い人間全てにマークしてあるからですの。……それに、例えそれが本当だったとしても、山賊風情に汚いとか卑怯とか言われる筋合いはありませんわ」賊A「はっ！言い訳とは見苦しいな！初対面の人間があんなに和気藹々できるわきゃねぇだろう！」「あ、あの！さっきのオオスズメバチさんが少しでも残っていましたら私に譲ってくれませんか！極東に行く機会に恵まれなくてずっとずっと欲しかったんです！勿論、勿論！お礼は致します！お金でもトレードでも構いません！こちらからは、モルフォ蝶でもバイオリンムシでも出します！あとあと！ヨナグニサンとか持っていませんか！」「別に良いぜ。タダでやるよ。ヨナグニサンも、あの……ナガサキアゲハもあるぜ。それもあげるわ。そんかわし、仕事で使えそうな凶悪な虫が居たら教えてくれない？やっぱ情報貰ってから採取するまでが一番ドキドキする瞬間っしょ！」「わわわわ！本当に宜しいのでしょうか！やったぁ！！そうですよね！やっぱり通ならば徹夜で張ってまで捕まえるのが醍醐味ですよね！私の秘密の場所……銃弾アリの群生地お教えします！今度一緒に捕りに行きましょう！」「会話がディープ過ぎてついていけないでござる」「賊Aの人の言う通りだよ！何この意気投合っぷり！」賊A「あの馴染みよう！貴様らがグルだっつー何よりも証拠じゃねぇか！」「……いや、確かに十年来の友人や恋人みたいな凄まじい馴染みっぷりですけれど、あれはノリと言いますか……マニア同士の通じ合っちゃう会話と言いますか……なんというか……」「で？俺は何をすれば良いんだ？自分で言うのも何だが戦闘はからっきしだぜ？地味に力を発揮出来るのは経理かメカニックかね」「皆の方から何か要望はありますの？」「賊Aさん完全スルー！なにこれマジ不憫！」賊A「ぐぬぬぬぬ……！」「おいしいネタは必ず拾い、イマイチなネタは放置することで旨味を出す！それでドリフターズでありますか！」「お？アンタ日本人？ようやくツッコんでくれて嬉しいぜ～！そうだよな！ドリフターズっつたらやっぱコメディアンだよな！」「フランス語でおｋ」「昔、ナベちゃんから聞いたが、何やらそういうコメディアンがいたらしい。”ドリフターズ”と言ったら、まんま”流れ者”の意味だから、連想出来ないのも無理は無いさ」「忠道……戻ったか。ならば……」「ああ。悪いが、影から聞かせて貰った。紛らわしい言い方をするな、まったく……。仇でも何でもないではないか。早とちりしたぞ。それで、私の意見だが……戦争屋が多いのは一向に構わないのだが、やはり他のサポート要因が不足気味だ。だから彼はメカニックとして欲しい。今は私がメカニックを兼務しているが、簡単な修理や修繕程度ならともかく、忠道が使用する様な大型戦車みたいな複雑なものは到底無理だ。メディックとして皆のケアにも専念したいしな。是非とも彼をメカニックに……」「ああ、それならボクが担当しよう。機械の扱いに関しては右に出る者はいないと自負しているよ」「そうか……では、引継ぎも勿論だが、人手が足りないときは出来るだけそちらに応援に回るとしよう。だから……良く一緒になると思うから……これからは宜しく頼むぞ。私はもう……気にしていない」「…………うん！」「そんじゃあ、俺からは経理が欲しいぜ。ウチの帳簿は……はっきり言ってザル過ぎる。今は俺とジジイで見てるが、それでも皆よりマシだからって理由だ。得意なワケじゃあねぇ。演習の弾代だって馬鹿にならねぇんだぜ？」「ん。もしあれだったら私がやっても良いわよ。彼、謙遜してるけどウチのフランとやり合って生き残れるくらいだから戦力として充てた方が良いと思うわ」「いや！駄目だ！ミルは金銭感覚がその……一言で言うとインペリアルだから、財務に関してはしっちゃかめっちゃなんだ……！」「え～……そんな事無いわよ～……」「ひ、人には得手不得手というものがありますので……はは……」「おっし決まりだな。じゃ、経理やらせて貰うぜ。……で、こいつどうする？」賊A（び、ビビクゥ！）賊A「ぐ、ぐー……ぐー……」「あらあら？わたくし達があまりにも邪険にし過ぎたから退屈して寝てしまいましたの？不貞寝してしまった要因の一端はこちらにもありますし、起こすのも可哀相ですからこのまま見逃してあげますわ♪」賊A「ぐ～……ぐ～……」（やった！ラッキー！）続く！

  2010年07月31日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その２１～

  昔から昆虫ではカブトやクワガタなんかよりもトンボが大好きでした。そんな私がエースにしているポケモンは勿論メガヤンマ。なぜなら彼もまた特別な存在だからです。===「いや、いやいやいやいや！そういう問題じゃねぇからこれ！こんな大群見たら普通誰でもビビるから！平然としてるアンタらが俺からすりゃありえんて！俺だって周りに誰もいなかったらマジ泣きだもん！」「そんなに邪険にしないで下さいませ……良く良く見ると格好良さ、機能美、そして愛くるしさを兼ね備えているのです。その勇ましさと美しさは、団長の様で可愛らしいのですよ？」「おい。おいフラン。だ、誰がゴキブリだ！誰が！」「そうだ！いくらフラン様の言う事とは言え失礼にも程があります！」「ピース……」「いくら同じ黒光り属性とはいえゴキたんがアサブリなワケないだろ！失敬しちゃうぜ！」とんとん「うぐぐぐぐ……な、何だ！カリン！」「これはこれは……」「お久しぶりです。師匠（笑）」「ちくしょぉおおーー！！」「アーサさんがゴキブリ用のネバネバトラップにかかって……！ハァハァハァ……」（皆さん！悪ノリし過ぎです！）「もう本音隠す気すらないの？！何でこんなに残念な子になっちゃったのぉ？！」賊A「おいコラ！御託は良いから金目のモノを出しやがれ！」賊B「ゴキブリ娘か……ジャンルとしては……アリだな」「そんな……！私のゴキちゃん'sの包囲網を掻い潜ってここに侵入したと言うのですか？！」「フランの猛攻を受けて無事な人間なぞ初めてではないか……？！」賊A「へっへっへっ……！あれくらい俺にとっては屁でもねぇぜ！」賊B「まぁ、対処したの俺なんだけどね」「で？要求はお金だけ？」（……マギーは後で減給ね）賊A「へへっ！そうだな後は女も頂いていくぜ！たっぷりとかわいがったあと、変態どもに売っぱらってやるからな！へっへっへっ！」賊B「そういう三下セリフ、今時どうかと思いますぜ」「うわぁ……なんか色々小さいっていうか……しょっぼ～いなぁ……」賊B「そうだそうだ！恥ずかしくないのか！」賊A「うるせぇ！ほっとけ！てか、何でお前はそっち側に回ってるんだよ！」「ところで疑問なんだが……たった二人でこの人数を相手にどうにかなると思っているのか？」賊B「どうなんだ？言ってみろ！」賊A「くっそ！いやお前、さっきからホント何なんだよ！」「……ときに過ぎたる欲望は凄惨な結果を招きます。かつて、とある二種のミツバチを交配させた学者がいました。一方のミツバチは大変温和ですが蜜の収量が少なく、もう一方のミツバチは気性は荒いが蜜の収量が多いという性質を持っていました。その両者を交配させることで、蜜を多く取れる大人しいミツバチを作ろうとした結果……人工の殺人兵器が出来上がりました。蜜が少なくきわめて狂暴な蜂……この蜂を人々は恐れからこう呼びました。――殺人蜂……”キラービー”と」ブブーン！！「ぬぉ！キラービーの大群じゃ！！だ、大丈夫じゃろうな……？これ味方を襲ったりしないじゃろうな……？流石にワシも泣きそうじゃわい！」「やだ……もうおウチ帰りたい……」賊A「どぅわ！さ、さっきみたいに何とかしてくれ！」賊B「はいは～い。ゴキブリとかハエよっかはまだマシだけどさ～。まだまだ全然届いて無いんだよね。……こいつの強さに」ブ～ン！ブブブブブ！！「ぬご！な、ななな何だ！あのでっけぇハチ！あんなの見たことねぇぞ！」「あの凶悪なキラービーを、いとも簡単に捕食するとは……」「オオスズメバチ……！極東の島国にのみ生息する世界最大級の蜂！」賊B「祖国から持ってきた最凶の生物兵器さ。そんじゅそこらの生き物じゃ相手にならねぇよ。この重量、羽音……驚異だろう？人工物はどうやっても天然物には勝てんよ。人工イクラとかおいしくないしな」賊A「ねぇ！ちょっと待って！このでっけぇハチ俺の方に優先的に向かって来るんですけどぉ！！」賊B「あー……黒い服着てるからじゃん？」賊A「そういう事は最初に言っとけよ！ばかー！」「地味に大ピンチじゃないですか……これ？」「うむ。普通に大ピンチだな。辞世の句でも詠んでおくか……」「ボケとる場合か～い！」「大丈夫です……皆様。始めに宣言した通り、私一人でカタを付けさせますので……まさか、此の様な名無しの賊に私の切り札を使うことになるとは思いませんでした……」賊A「へ！負け惜しみか！口でなら何とでも言えるがなぁ！もうすぐ下のお口も御喋りにしてやるぜぇ！」賊B「今時……それは無いわぁ……」「気高く強き竜皇女。それを守護するちっぽけなハエ。……けれど、竜の加護を受け、彼女に尽くすハエは強靭な力を手にします。そしてやがてこう呼ばれることになります……”ドラゴンフライ”、と。それは人々から魔女の針と畏れられ、また、ある国では華麗に空を舞い、前に進んで退かない姿に騎士の誉を見る。クモを巣ごと突き破り捕食する強靭なパワー。スズメバチなどの素早い飛行虫を難なく相手取る敏捷性。その時速……１００kmオーバー。私の切り札である”蠅の王”。世界最強の昆虫であるこの種は、現地でこう呼ばれています。オーガの如き強靭なドラゴンフライ……」ブルブルブル……！ピシャー！！　　　　　　　　　　「――――”オニヤンマ”と」賊A[お、おい！ススズメバチとやらが押されまくってるぞ！大丈夫なのか！」賊B「ヒュウ♪やるねぇ！まさかオオズズメバチが全滅しちまうとは思わなかったよ！参った参った！降参だ！」賊A「おい！何勝手な事言っ……」「貴方も充分強い御仁でした。ですが、昆虫で私に勝つならあと１０年は勉強して下さいませ。さて……彼らの処遇ですが、姫様どう致しましょうか？」賊B「はいは～い！取り敢えずこいつの頭を逆モヒカンにしてみるのが良いと思いま～す！」賊A「おい！待てコラ！何で人ごとみたいなんだよ！」「そうねぇ……私としては賊Bが色々な意味で気になるんだけど……カリン？貴女の意見は？」「単刀直入に申し上げますわ。賊Bさん？貴方、我々と共に来る気はあるかしら？その腕……切り捨ててしまうには余りにも惜しいのですわ」賊B「え？マジ？良いの？お～し、じゃあこのガスマスクと一緒に賊Bって肩書きもとっちゃうぞー！」「ホントにフリーダムだな！アンタ！」 「そうだな。何者かって聞かれたら単なるドリフターズだ。それこそどこにでもいる、な。名前はヨーヘイ＝サイトー。どうだい？流れ者にはピッタリだろ？傭兵サイコー！なんちってー！」賊A「裏切る気か……！」 「しゃーねーじゃんよ。山賊なんて芋臭いし身入りが少ねーんだもの。で？俺を雇うに当たってお代はナンボ頂けるんで？あちらさんより高ければ山賊続行してやるぜ？」続く！

  2010年07月24日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その２０～

  なんか急に虫が増えた気がします。BGM＝＝＝「いえ、かなり大量の……それも充分な訓練を受けた輩の様です。幾らマギー様とはいえ、これを一人では……」「疲労がたまっているご老体を、一人で見張りに立たすとは相変わらずの鬼畜っぷりだな？」「ま、大丈夫でしょ。こっちも戦力は豊富にいるし」「奇術を用いて接近できる彼にとって、ナイフほど相応しい武器は無いとはいえ、森の広さに多勢であるならば、幾ら熟練のナイフ使いでも無理というものだろう」「ただでさえナイフは対処法さえ抑えちまえば、幾らでも無効化出来ちまからなー。人間の身体たぁ正面を潰されちまえば終いだが、逆から言えば正面から刺されねぇ限りは大丈夫っつー事だ。もっと手っ取り早く、上着を腕に巻き付けさえしちまえばそれだけでもう驚異じゃなくなっちまう」「最近、演習ばっかだったしね。久々の実践だ。腕が鳴るよ」「お待ちください。ここは……私に任せて頂けませんでしょうか？信頼を得る為……という意味合いもありますが、これから皆様と肩を並べるに応って私だけ能力を隠すというのも不誠実ですので……」「や、やめなさい！フラン！」「そうだよ！何もこの場じゃなくてもいいだろう！」「……いえ、お言葉ですがこればかりは譲れません。信頼とは……言葉ではなく行動で示すことでしか得られない事もあります」「ぬ～……！変なとこで頑固なんだから……！」「どういう事だい？彼女ではこの状況を打開するには不十分って事かい？」「いや……そういうワケじゃあ無いんだ……寧ろ、建物内や森の様な障害物の多いフィールドはこのメンバーの中じゃあ、彼女が最も適役だよ」「フラン様が出るなら何も心配要らないですよ！フラン様は伊達に”聖騎士”と呼ばれているワケじゃあ無いんです！……戦わずして勝つ！争い自体を起こさないのがフラン様の真骨頂なんです！フラン様と相対した相手は、皆一様にその慈愛に触れ戦意を喪失し、争いを止めます！例え、それを拒み敵対する事となろうとも、勝敗を決した相手はその聖性を受け浄化され、死体も残さず消し去ってしまうという伝説があるんです！……それが！フラン様の二つ名を”聖騎士”と呼ばしめたる所以なんです！」「ふふん。僕のライバルになれそうな経歴を持っているんだねぇ。フラン君は」「う、嘘くさ～……」「それだけじゃありません！他にもこんな伝説が！＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝全盛期のフランチェスカ伝説＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝・単独で一個中隊撃破は当たり前、一人で大隊を壊滅させた事も・初陣で勲章授与を連発・フランチェスカにとって軍団を指揮する事は午後のティータイムの片手間・新兵のみで組まれた中隊でも連隊撃破は日常茶飯事・戦力差１０倍以上、隊員全員負傷の状況から１人で逆転・一回の刺突でレイピアが三本に見える・一突きで四肢解体・前線に立つだけで敵軍司令官が泣いて謝った、心臓発作を起こす将軍も・圧倒的な殲滅戦でも納得いかなければ、戦果を報告しない・あまりに強過ぎるので、フランチェスカが前線に出ると全軍撤退・その撤退軍も浄化。死体は勿論残らない・敵将を一睨みしただけで領土を明け渡す・交戦の無い移動日でも、小隊撃破・レイピアを使わずに、素手で前線にいたことも・あまりにレイピアの刺突が疾すぎて、レーザービームが出る・自軍死傷者ゼロなんてザラ。敵軍を全員無傷の捕虜として帰還する事も・ニコリと微笑んだだけで一個師団が壊滅した・刺突でブラックホールが発生したことは有名・二国戦争が始まったきっかけはフランチェスカがこの世に生を受けた為・戦車の砲弾を楽々串刺しにしてた・自分が討ち取った戦車を運転して凱旋パレードまで行くというファンサービス・ファンに手を振っただけで戦闘機が２機墜落・自国だけでなく外国にもファンクラブが結成されている・フルネームで”フランチェスカ・リアン・デ・ヌゥ・バルファルニア”。会談で他国の外務大臣が”バ”の音を”ヴァ”と発音した為に国際問題に発展した事も。・それだけの戦果を挙げているにも関わらずその謙虚さから団長の座を辞退し続けている。一方、団長（笑）は顔どころか名前すらも知られていない「何よソレ……まぁ、幾つか間違ってないのもあるけど……。……フランは確かに強いわ。私が左腕として重用してるくらいですもの。でも、その能力に難があるの……。フランはね、皇族に名を連ねる私なんかよりもよっぽど気品に溢れているけど……戦い方が、この上なく……下品なの…………って、ああ、もう遅かったわね……」カサカサ……「げ、下品というと……そうか！その豊満なおっぱいから繰り出される乳ビンタとかそういう羨まけしからん様な感じか！」カサカサカサカサ……「一番下品なのは君の頭だと思うが……」カサカサ……ブ～ンブ～ン……「な～んか、すっげー聞き覚えのある……嫌～な予感が……」ブ～ンブ～ン……！カサカサカサ！「人の手によって堕とされた”気高き王”バアル・ゼブルは、人の手によってその在り方を歪められ、のちにこう呼ばれました。……ベルゼビュート（バアル・ゼブブ）。蝿の王、と。”暴食”を冠する王の力、特とお見せ致しましょう。是非とも、インペリアルガード副団長フランチェスカの力量を見極めて下さいませ。皆々様方」カサカサカサ…………！！？？？「ギャー！！！！出たー！！！！」？？？「お、落ち着くであります！噛んだりしないから害は無い……筈であります！」「ぬ。ワンダが休んでいる部屋にも出たのか……！」「くぅうう～！私のいない所でやって欲しかったのにぃ！」「うぅ……何度見ても慣れんなこれは……」「あぁあああああ！！！！よりにもよってボクの居住区で！」「ご覧の通り、私の所持する”バァル”は人の聴覚範囲外の音を発し、ゴキブリやハエなどの虫様達を自在に操る事が出来るのです。言ってみれば、虫笛の様なモノでしょうか……。今、マギー様の元へと向かわせました。恐らくは……数十分で片が付くと存じ上げます」「さっきイスト君が言っていた”戦意喪失”……理由が解ったでしょ？目の前で数十万単位のゴキブリが同時に襲いかかってくるんだもの……まったく勝てる気がしないわ。死体が残らないのもね……ゴキブリやハエが戦死者を骨まで残らず食い尽くすからなのよ。まさに”暴食の王”に相応しいわ」「フラン様が繰るものだったら例えゴキブリだろうとブラックパールに見えます！」←元・スラム出身なので案外平気な人「ふふ……この子達を褒めて下さり有難う御座います。こんなに愛らしいですのに何故か嫌がる方が多いので、とても嬉しいです♪」「なにそれ！常識人が増えて一緒にツッコミ担当してくれる人が増えたと思いきや、この子もどっかズレてるー！」「くぁwせdrftgyふじこlp」バタッ……「お？バリーが泡吹きながら白目剥いて倒れおったぞい？」「衛生害虫はメディックにとって天敵……ワンダも恐らく気絶しているだろう。……バリーは寒國の出身。ゴキブリはおろか、昆虫すら見慣れていない筈だ。この二人にとっては鬼門となる能力の様だからな。無理もない」続く！

  2010年07月19日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１９～

  BGM===「これは後から解った事なんだけどね、やっぱり君の相棒にアーサは適任だったんだよ。カリン……君は幼い頃から、必要以上に周囲から嫌われなかったかい？」「……大人になってからは、大分マシにはなりましたけれど、昔は散々でしたわね。あの頃といったらマトモに接してくれたのはアーサちゃんとダイアンスティだけでしたもの。二人のどちらかが居なければ今頃わたくしは潰れていたと思いますの……こう見えてもかなり感謝していますのよ？」「礼を言われる筋合いは無い。人として当然の応対をしたまでだ」「……君の家系の女性は代々”爆炎の申し子”と呼ばれ、炎を操る能力を持っていた。それが、生まれつき持っているモノなのか、技術として継承されていくモノだったかは今となっては解らないけれどね」「そんな力……覚えはありませんけれど……？」「……けれど、君だけは違った。原因がなんなのかは解らないが、その体質なのか技術だか解らない不可思議な能力はきちんと継承されなかった。炎は炎でも、君のそれは”熱を奪う”体質なんだ。近くに居る人間や機械の熱を無意識化に吸いとる事によって、動作不良、体調不良、気力減退……etc君が近づくと急に疾病したみたいになるんだ。これが不快にならない筈が無い。疫病神と追い払われても仕方ないくらいには、様々なトラブルを引き起こしていたんだ。今でも機嫌が悪い時って、体温がやたらと上がったりしないかい？思い当たる節……かなりあるんじゃないかい？」「……ええ。心当たりの項目でビンゴゲームをやったら全て穴が空きそうな位にはあるわね」「尤も、成長するにつれ無意識に制御できるようにはなっていたみたいだけどね。幼い頃の君と真っ当に接触するのは相当の気力と労力がいった筈だ。アーサが精神や体力に不調を来さずに君と仲良くなれたのは、ムルムルが補ってくれていたからなんだ。けれど、フランの持っているバアルではこうは行かない。装着したものを包みこみ守るタイプのムルムルだからこそ出来た事なんだ。切っ掛けこそ故意かもしれない。……けれど、二人は出会うべくして出会った……そう思うのは。それとも、そう願いたいボクのエゴなのかな？こうして皆が集まったのは偶然という運命だったと……ボクは信じたいんだ。そして……まさか呼び掛ける前に君までカリンと共に居るとはね。バリー？」「……ああ、僕も正直驚いてるよ。カリン君のところへ行ったのは本当に単なる腕試しなんだ。……やれやれ、息をする様に奇跡を起こすなんて流石は僕だね。天才的センス過ぎて参っちゃうよ」「おいコラ。急に話が見えなくなったぞ！」「ニワトリ頭の君にも分り易～く丁寧に説明するとだね。僕は元々合衆国からの移民なんだよ。僕のご先祖様はそこで超超超！有名な正義のヒーローだったんだ」「……ニューヨークの疾風！」「怪盗レディ・ウィンド！」「……カリン、アーサ、バリー……君たちは、ボクの父上と共に肩を並べた仲間たちの子孫なんだ。こうして一同に介すると、絆の力というものを信じてみたくもなるってものさ。……ボクは君達の事を託され、アーサにカリンと接触するように頼みはしたが、ソロモン云々は伏せておいてくれとお願いしたんだ。バリーも、事情の説明をして……それで、協力を拒否されたらそれでも構わなかった。ボクの力不足で彼女たちを犠牲に……そしてその子達を孤児にしてしまった以上、もうこれ以上巻き込みたくなかったのも本音なんだ。けれど、君達はこの道を選んできた。ボクの悲願としては嬉しいけれど、君たちの人生を狂わせてしまった悲しい気持ちもある。……複雑なところだよ。こんな……こんなどうしようもないボクだけれど……連れて行ってくれるかい？烏滸がましい要求だと自分でも解ってる。役に立たないかもしれないけれど、何か出来ることがあると思うから……」「構いませんけれど……ただし……」「なんだい？ボクに出来る事なら何でもしよう」「わたくしが帝国相手に毎晩頭を悩ました責任は落とし前は取って貰いますわ♪ほんっとう～に！毎度毎度、寿命が軽く十年縮むくらいはやらかされましたから……うふふふふ♪」「ちょ！ちょっと待ってくれ！言っておくがな！ボクが干渉したのはソロモンに関してだけだぞ！帝国の富国化やら云々の政策はミルの所業だ！そこだけは誤解しないでくれ！」「はてさて？私には何の事だかサッパリだわ～♪」「ぐぬぬぬぬ！いい性格になりおったのぅ！」「ま、そういうワケで利害関係が一致している間は、我々は仲間。宜しくお願いね。……これが、戯曲や英雄譚だったら、私自ら剣をとり剣姫と名乗るとこなんだけどね～。生憎と、私は政治しか出来ないわ。そんかわし、貴女がいない間、近隣諸国を調子つかせない程度には経済制裁やらなんやらでバックアップしておくわ」「それで充分過ぎますわ。それより”剣姫”と言いますと……FV戦記ですわね。私も大好きですわ。小さい頃は良く読んだものですの。中でも、常勝将軍ネイサン・マクレガーとその息子、軍師ハリーが大好きで憧れたものですわ」「君の小さい頃か……一体どれほどまでの大昔なのかな？それそうと、ふむ。君も読んでいたのか。支持しているのは……脳筋と凡庸な策しか取れぬ親子か……同じ脳筋の君にはぴったりだな。ちなみに、私は奇策好きなものでな。仮面の軍師カレルとダン為政官のファンだ」「何を言っていますの？本当に優れた策士とは奇策を用いる必要の無い策士ですわ。……それにカレルはともかく、ダンは策士策に溺れるの典型ではありませんの？まぁ、未来の貴女を表している様で、それこそ殿下に相応しいですけれど」「あははは！つくづく気が合わないな！」「うふふふ♪まったくですわ♪」（ふむ……あの話で一番魅力的なのはマクシムとヴェルナーだと思うのだがな）（どう考えても僕は勇猛果敢で英雄然としたカエンとルークス以外の選択肢は無いと思うけどなぁ……）（マルコ君とセラちゃんの頑張りが解らねぇ様な奴らは大人を名乗る資格なんかねぇぜ！）（リタ様とニナ様……主君に使える騎士として従者はかくもこうありたいものです）（俺が共感するのは、自らの信念に従い……それを疑わないレオンハルトとグレイだな）（ルシェリ様やジェラルディーナ様、シウラ様みたいな人にだったら騙されてみたいな）（二人とも素直じゃ無いのぅ……立場は違えど、国賓に情報部のトップ。暗殺する気があれば、幾らでも出来たのじゃ。でも、それをしなかったと言うことは、きっと彼女達は背中を押して欲しかったのじゃろうて。ほっほっ！なんのかんの言うてもまだまだ青いのぅ！）「あの～……盛り上がっている所、申し訳無いのですが……」「どうしたの？フラン？」「賊が侵入した模様です」「あちゃ～……見張りとしてマギーを置いていったつもりだったんだけど、本当に疲れて寝ちゃってたのかしら？」続く！

  2010年07月18日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１８～

  BGM＝＝＝「本来なら……ね。ボクが君の身元を引き受けるつもりだった。直ぐにでも親を失った君を抱きしめてあげたかった。君の両親が出来なかった分の愛情を注いでやりたかった。……でも出来なかった。ボクの身体も先の戦いでボロボロになってスクラップ寸前まで朽ち果てていたんだ。まともに自分ひとりの力で動けるようにまで修理が済んだのは……つい最近の話さ。寂しい思いをしていたのなら、それは全部ボクのせいだと思ってくれて構わない」「……調子に乗らないで下さる？でっかいお世話ですわ。貴女なんてどちらにせよ必要ありませんの。わたくしにはアーサちゃんがずっとずっと傍に居ましたわ。寂しいなんて感じた事なんてありませんの」「……そうか。君が寂しい思いをしていないなら……それだけでボクは充分だよ。でも、今から君は残酷な現実を受け止めなければならない。どうしてもこれからの事に必要な事だし、ね」「…………話すのか？」「ああ……君にも申し訳無い事をしたと思うよアーサ。これから真実を話すことで君も酷く傷付く事になるだろうしね。ここで全てを語ることは、君たちを翻弄し続けた罪滅しであると共に誠意ある義務だと思う。けど同時にボクが救われたいだけのエゴでもあるんだ」「……いや、私から話すよ。それが責任だと思うしね。大丈夫。もう腹は括ったさ。告げることでカリンに嫌われる事となっても……それは、報いだ。カリン……私が君と出会ったのは偶然なんかじゃ無い。全ては必然。……仕組まれた邂逅だったんだ」「……薄々、気付いていましたわ」「……ここ最近までは満足に動くことすら出来なかった。とはさっき言ったよね？けど、ボクはどうしても君を放っておけなかった。……そこで、誰かを頼ろう。そう思ったんだ」「そんなときに、ここらを縄張りにして遊んでいた悪ガキ三人組がいたわ」「私とミルファレーナ様とアーサ様です」「”秘密基地だー！”って、うかれて入ってみれば、ズタボロの女の子が横たわっていたんだものねぇ……あんときは何かヤバイ事件に巻き込まれたんじゃないかって焦ったわよー。まぁ、蓋を開けてみたら案外その通りだったんだけれど……。でも解せないのよねぇ……。貴女ほどの頭脳がありながら不思議だと思わなかった？アーサちゃんが貴女の名前を知っていた事もそうだけど、いくら子供とは言え敵対関係にある国の人間が、何の気兼ねも無く出入可能であったり……」「……アーサちゃん、ワリと何でもアリみたいな所がありますから……」「あ、なんか凄い説得力。あるかもあるかもー。全然理由になってないのに、何故か納得しちゃうわねー」「……普段、私をどんな目で見ているか良く解ったよ」「まぁまぁ。落ち着いて下さい。……そうですね。アーサ様の謎はこれにあります」コンコン「……アーサちゃんの鎧？」「そう。彼女の優れた身体能力と精神力に目を付けた。……それにどういうワケかアーサは無機物と相性が良くてね。直ぐに馴染んでくれたよ。同じ位の資質を持つフランはまともに使えるようになるのに１０年はかかったのに……。彼女の鎧は、壊れかけていたボクの身体のパーツを改修して拵えたものなんだ。ソロモンに因んで”ムルムル（哲学する騎士）”と名付けた」「言わば、超高性能のギリースーツみたいなモノだな。完璧な光学迷彩を展開し、あたかもカメレオンの様に周囲の風景に同化出来るんだ。無論、呼吸音から心拍音、足音なんかの自身から発せられるあらゆる音も完全に遮断し、果ては分子振動や電磁波、光信号にも感知されない。完全なステルス装置だ」「そんな高度な技術が、大昔に確立されていたと言うの？！」「ああ、確かに君たちから見ればロストテクノロジーに他ならないだろうね。けど、これには致命的な欠点があってね。誰でも使えるワケじゃ無い……担い手を選ぶんだ。加えて、強い自我を持つために、彼女並みの精神力が無ければ、たちまち脳に侵食され、逆に機械に支配されてしまう。……一般的に見たら、強烈な劇毒物に他ならないよ」「それでアーサちゃんが貴女の所へと向かったの。私？私は彼女から何も貰わなかったわね。政治屋にそんな戦場で使うようなトンデモ能力要らなかったしね。それに、私は身分上ホイホイ会うわけにも行かなかったのよ。その分、上手く取り繕って色々と融通が効くようにバックアップはしたけれど」「私がカリン様と幼馴染になる未来もあったのですよ？まだその頃は、アーサ様と共に頂いた”バアル”を上手く制御出来ませんでしたが、あのくらいの小競り合いへの介入は可能でしたので」「だが！きっかけこそそうだが！私は自分の！自分自身の感情でカリンに惹かれたのだ！」利用されたと軽蔑してくれても良い！人でなしだと罵ってくれても良い！私を嫌いになっても……構わない……！けど……！……けれど！それだけは信じてくれないか……」「……ふふ……ふふふふふ…………」「か、カリン……？」「あははははは！くくっ……！あんな真顔で必至になっちゃって……♪ぷぷ……♪」「なにぃ！わ、私は真剣にだな……！」「責任だとか贖罪だとか、言い馴れない言葉を使うモノではありませんわ♪ヴォイニッチ写本と一緒……アーサちゃんみたいな人間は深く考えるだけ時間の無駄ですの。いつもみたいに自信満々に　で～ん！　と構えてなさいな。変に構えて臆病になるくらいなら、徹底的に突き進んで叩き潰す！貴女はそんな人間でしょう？」「ぐぬぬぬぬ……！ずっと悩んでいた私が馬鹿みたいではないか！」＝＝＝－－少女がまだ子供だった頃。二人は槍を何処まで遠くに投げられるか競争した。「よしカリン！ここは一つ勝負といくですよー！この手槍をあそこにある木の高い方に指した方が大きくなったら隊長になって、一緒に鬼退治するですよー！ま、いつも通り私の圧勝だけどな！」「よ～し！今回だけは絶対負けないぞー！」ざくっとすっ「やったぁ！私の勝ち！じゃあ、約束通り今日からアーサは私の子分だからね！」「ぬぉ！ぬかったわ！いつもへっぽこのカリンがここ一番で本気を出してくるとは！」「何よそれ……素直に褒めなさいよね！」＝＝＝「だって……約束したでしょう？まったくもって愚問ですわ。わたくしが貴女を信じないと思っているのかしら？それこそ、わたくしにとってショッキングですわ」－－私があの日、木に突き立てた槍は　　　　　　　　　　　　　　　　　　今もまだ、揺れている続く！

  2010年07月13日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１７～

  「人の手によって堕とされた”気高き王”バアル・ゼブルは、人の手によってその在り方を歪められ、のちにこう呼ばれました。……ベルゼビュート（バアル・ゼブブ）。蝿の王、と。”暴食”を冠する王の力、特とお見せ致しましょう」BGM＝＝＝「あ！思い出したであります！確か君は半年程前、収容所で会ったロリっ娘でありますな！いや～今までうっかり忘れていたであります！」「ああ。その節はどうも。ボクの助言はお役に立てたかな？それと、ロリっ娘って何だ。殺すぞ」「教官殿が子供の頃からと言うと、やっぱりロリババアでありましたか！本官ともあろうことが、こんなババ臭いロリ属性なんて強烈なキャラしてる人物を忘れていたとはっ！全力で猛省する限りでありますな！はっはっはっ！」「おい。おいお前」「でも気にする必要は無いであります！ロリババァはロリババァで、きちんと需要はあると思うでありますよ！はっはっはっ！」「うん。よし。こいつ殺そう」「黙りなさい忠道。今は漫才やっている時じゃない。先程から話の接合性が見えないのだが……。単刀直入に聞こう。貴女は何者なの？」「あり？聞いていたよりも生真面目なんだね。ま、いっか……そんな空気でも無さそうだしね。ボクの名前は……どうでも良いか。ステュクスとでもアケローンとでも好きに呼んでくれて構わない。現にミルやアーサもそうしてるからね。ボクにとって名前はそれ程重要なモノでも無いんだ。……さて、どこから話したものやら。言いたい事が多すぎてね。ざっと、並べるだけでも２世紀分くらいあるんだ。参っちゃうよね」「……ふ、ふん。もう充分に魔術師なんて不可解なモンをお目にかかってるんだ。アンタが例えゲシュペンストだろうと、ど、動じないぜ？」「……本音は？」「……お化け怖いです」「お言葉ですが、もう腹芸は必要無いのではないでしょうか？ハッキリキッパリ真実を告げる……今はそういう段階だと愚考しますわ」「そっかそっか。じゃ、最初にハッキリさせておいた方が良いね。今まで散々遠回りしてきたんだ。これ以上回りくどいのはナンセンスだし、ね。……ボクは、かつての天才エンジニア”ショー＝ミカワ”の娘。通称【システム”ソロモン”】ボクの思考デバイスは父上が溺愛していた妹をベースに創られたらしい。もっとも、この”ボク”っていう一人称以外は全く似なかったんだけどね。やれやれ、我が父ながら、娘を妹に似せるなんて重度のシスコンだよね？」「お前が……お前がっ……！！」「うん。そう。つまり、ね。カリン。ワンダ。……ボクが、君達のご両親の仇だ」「貴様ぁあああああ！よくものうのうと！壊してやる！お前だけは！！パーツすら残さず解体してやる！！！！」「…………ダイアンスティ。彼女を抑えろ。少々手荒になっても構わん」「何故！何故だ！師匠！こいつをぶち壊すのが我々の目的ではないのか？！な……ぜ……」ガクッドサッ「……少しの辛抱だ。静かにしていてくれ。忠道、あちらの部屋で彼女の介抱を頼む」「……ゴメンであります。ワンダちゃん。それと、副長殿……気を使ってくれて済まないであります。……本官、馬鹿でありますから、この部屋に居たら、仲間の仇であるこいつに殴りかかるのを我慢出来る自信が無いであります」「……気にするな」「……それで？含みから、まだ続きがあるのでしょう？」「……君は、ボクの想像していたよりもずっと冷静だね。正直、ボクも首の一つや二つ跳ね飛ばされる覚悟してんだよ？何だか緊張していたボクが馬鹿みたいじゃないか」「なら、お望みどおり吹き飛ばして差し上げましょうか？ナベちゃんじゃありませんけれど、わたくしもいつ押え切れずに貴女をぶちころがすか解りませんの」「ああ、そうならないように誠意を込めて説明するよ。ボクは……ボクは確かにショー＝ミカワに創られた”ソロモン”だ。けれど、それが全てってワケじゃあ無い。ボクはソロモンの一部でありながらソロモンではいない。……そうだね。大陸で災厄をバラまいているソロモンを”マザー”とするならば、ボクは所謂”サブユニット”って認識かな。マザーと直結していないサブユニットだからこそ、彼女が狂ってしまったときに連動して暴走せずに済んでいた半端者さ。だから、その分出来る事も限られている。マザーと連動していないから大きな力を持っているワケじゃあ無いし、未来予知や読心は勿論出来ない。ボク単体でマザーを止めることなんて、天地がひっくり返っても不可能さ」「……誰かの協力を得る必要があった、と」「そういう事。……ボクはどうしても彼女を止めてあげたい。システムは連動していないとは言え、ボクも彼女の心を分割したパーツの欠片だから、ね。たまに流れてくるんだよ。彼女は、狂ってしまったあの日から……ずっとずっと独りぼっちで泣いているんだ。親に縋る子供のように、ただただずっと助けと赦しを求めて、ね。でも、それは誰にも理解出来ない。彼女は触れるもの全てを巻き込み、食らい、破壊しながら、気の遠くなるほど長い間、ずっとそれを繰り返しているんだ。さながら、阿鼻地獄に堕とされた罪人の様に。延々と永遠に。……だが、ある日、ほとんど思考回路を失っていたソロモンの前に、ある集団が現れた。ソロモンは、自身を救ってくれる存在を……彼女達の様な人物をずっとずっと待ち焦がれていたんだ。”やっと解放される”……そう彼女は喜び勇んだ。……が、結局、その人物達も彼女の願いを応えるには至らなかった」「その集団って……まさか！」「君のご両親と、その仲間たちさ」＝＝＝「ねぇ、この子に貴方の名前と、私の名前をとって名付けましょう？」「うん。そう。きっと素敵な名前になると思うの」「単体では上手くいかないけれど、支えてくれるモノが……協力してくれる存在があれば立派に育つ花。まっすぐ伸び、可憐な花をつけ、優雅に咲き誇り、そして立派な実を結ぶ……花梨（カリン）」「象徴する言葉は……”努力”と”可能性”……きっと、この子には、支えてくれる人間が集うでしょう」＝＝＝「……カリン。本当に大きくなったね。君が産まれた日の事……昨日の事の様に良く覚えているよ」続く！

  2010年07月11日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１６～

  ◇↑今回の話に登場するUVB-76基地のビープ音非常に無機質で不気味なので閲覧注意＆音量注意です。＝＝＝「…………」「フラン！」「……お言葉ですがアーサ様。機は熟しました。これ以上は隠す必要も無いでしょう。……頃合いだと。そう、私が判断致しました」「……アーサ。調度良いタイミングを見計らって伝える様に指示を出したのは私よ。フランを責めないでね」「しかし……！」「良いの。もうこの件に関しては、貴女の任務は終わり。これからは私が直接伝え、導きます」「…………本当なの？アーサ？」「やめてくれ！そんな目で見ないでくれ！そんな目で…………私の名前を呼ばないでくれ……」「まぁまぁまぁ、みんな落ち着けってばよ。今はそんな事はあんまり重要じゃねぇ。今、最も大切な事はだな……その、なんだ。フラン様！俺と結婚してください！」「え？え？」「おい～！！この流れでそれかーい！そんなとっきゃねぇだろう！？」「……いや、”そういうとき”だぜ？今！このとき！プロポーズしなきゃ！いつするってんだ！悪い虫が付く前に攻略するのが真の漢道！出会いは常に先手必勝！事はお前が想像しているより重大だぜぇ……」「ほっほっ！やるのぅ！坊主！儂もあと半世紀ほど若ければ求婚しておったわい！」「おい！じいさんまで悪ノリかよ！」トントン……「心配しなくても大丈夫だよ。あの男は下品で粗野で粗暴で、品位の欠片も無くて、ガサツで下品で下品だけど……そういう根っこの部分は判っている奴だから」（言われてみれば、今のでさっきまでの剣呑な空気の流れが変わってら……）「それにあいつが求婚なんてする筈無いんだよ。あいつ、昔、目の前で恋人を亡くしちゃって、柄にもなく責任感じちゃってるんだよね。あの顔で亡くなった恋人に操を立ててるって、もはやギャグギャグ。変なとこで純情なんだよアイツ」「さあ！お返事は？！」「え？！は。はい！え、え～と、まだお互いの事を良く知らないといけないと思いますので、先ずはお友達からお願い頂けますか？」「よっしゃ！脈アリ！こちらこそお願いします！フラン様！」「……あれ？もしかして結構本気だったり？」「……ｲｲﾊﾅｼﾀﾞｯﾀﾉﾆﾅｰ」「……コホン。少々、横槍が入ったみたいだけど、本題に移りましょう？盥回しの様で悪いのだけれど、会って欲しい人物がいるの。私なぞ、かの者の傀儡にすぎないわ。……そうね。言うならば真の黒幕よ。来てくれるかしら？ポイント”北緯56.08278度 東経37.08944度”……そこに真実があるわ」「その座標にある施設は……”Зуммер"だな」「”the buzzer”……UVB-76基地……ですわね。けど、あそこには特に何も無いと思いましたけれど……」「ほう。流石にその存在を知ってはいるみたいね？確かに、表面上では何も無い。ただひたすらに怪しいだけだ」「ああ、あそこまで露骨に怪しいから一度我々も調べてはいたのだが……」「教官殿が”これ以上ビープ音聞くのが怖い！”とか言って傍受するのを途中で止めたのであります！」「な、ななな！何を言ってますの！そんな事ありませんわ！あそこまで胡散臭いから、どうせいつもの”帝国様お得意、意味は無いのに意味ありげにみせるフェイク”だと判断して早急に捜査を打ち切っただけですわ！」「ふふ……まぁ、そう考えるわよね。普通は。だからこそあそこは隠れ家にするのはうってつけだったのよ。――そう、木を隠すなら森の中。そして更には、その森自体の信憑性を無くしてしまえば上出来ね」「それに関してはわたくしの完全敗北ですわ。……まさに、してやられましたの」「では、そろそろマギーのメンテも終わった頃合いでしょうし、出発するわよ。……みんな。そこに、何があっても取り乱したりはしないで頂戴ね」＝＝＝＝～UVB-76基地～「ふぅ……まさか唐突に徹夜でセスナの運転させられるとは思わなんだ。姫様もジジイ使いが荒いですのぅ……」「ごめんなさいね。マギー。後で埋め合わせはするから許して頂戴ね」「ひょっひょっ！姫様の我侭なぞ今に始まった事ではないわい。もう慣れっこじゃて。……では、小生はセスナの中で仮眠をとっておるから要件が済んだら起こしてくれぃ」ピピッ！？？？「やぁ、こんな時間にどうしたんだい？」「ミルファレーナです。カリン＝エーギルパッフェを連れてきました」「フランチェスカです。またお会いできて光栄です」「…………」？？？「ああ、フランちゃん。そんなに畏まらなくてイイよ。ボク、そういうの苦手なんだ。ちょっと待っててね。今、セキュリテティを外すから」プシュ～……？？？「どうぞどうぞ入ってイイよ。いつもの部屋で待ってるね」カツカツ……（帝国史上、屈指の傑物と謳われる”怪物皇女ミルファレーナ”と”聖騎士フランチェスカ”を傅かせるとは……！一体何者がこの扉の先に待っているというの？）カツカツ……ピタッ「着いたわ。この部屋よ」コンコン？？？「ノックなんて要らないよー。入ってきなよー」プシュ～……「やぁ、初めて会う人は”はじめまして”。二度目以降の人は”久しぶり～”。遠路遥々こんな辺鄙な所まで御苦労だったね。何か食べる？」（この子が……重要人物……ですの？ワンダちゃんとそんなに歳が変わらない様に見えますけれど……）「うん。カリンちゃん。しばらく見ない内大きくなったね。ずっとずっとボクは君に会いたかったんだよ？君はボクを良く知らないだろうけれど、ボクは君をよく知っている。それこそ赤ん坊の頃から、ね？」「生憎と、わたくしにボクッ娘の知り合いは思い当たらないのですけれど……」「そりゃそうさ。ボク達は初対面だからね」続く！

  2010年07月04日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１５～

  「うぎぎぎぎ……！」　　←悔しさを抑えるのに精一杯の人　「いやはや、面目ないですじゃ……」ふきふき……「ふふふ……。ところで、その水玉模様に見覚えは無いかしら？」「え？」「ふぅむ……正直な所、小生も少々瞠目を感じ得ませんでしたぞ。水玉とは雰囲気に似合わず大分可愛らしい趣味ですのぅ……予想外じゃて」 「そ、そそそそそのハンカチみたいな布切れはまさか……！」「……この水玉が……どうかしましたかのぅ？」「わわわわわたくしのショーツじゃありませんの？！」「ほほ！多少面食らいましたが、水玉ぱんちーとは可愛らしい限りですぞ。イメージでは黒だと思っていたのにのぅ……姫様は期待を裏切らず、きちんと黒ですのに……」ふきふき……「ま、マギー？そ、その汗を拭いている黒いのは……？！私のブラ？！ちょっと？！待ちなさい！！」「そして、そちらのお嬢さんのクマさんぱんちーもキュートじゃったぞい？」ぴらっ「な？！返せ！私の勝負パンツなんだぞ！それ！」「おい！ジジイ！てめえ！このやろう！売ってくださいお願いします」バッ「見事！見事であります！本官からはもう何も言うところが無いであります！非の打ち所の無い完璧なジャパニーズ・DOGEZAであります！」「いやいやいやいや！違うだろ！おかしいだろ！お前ら！」「あーそうだなー。とりあえずカリンちゃんと姫さんのが欲しいな。アーサちゃんのは要らねぇや。もう持ってるし」「い、要らないとは何だ！私のクマさんパンツはすっごくかわいいんだぞ！」「え？！ツッコむとこそこなの？！」「じゃあ、アーサさんのは俺が頂きですね」（破廉恥な真似はよして下さい！ピースさん！）「本音と建前が逆逆～！何なのこの子！馬鹿なの！？アホの子なの～？！てか！何でツッコミが俺しかいないんだよ！」「うがぁー！縄を解けぇー！姫に誉れを受けるのは勇者様だけの特権だろうがぁー！」「もうお前はとりあえず帰れ！」「すー……すー……」「あの……ワンダ様が疲れて眠ってしまった様なのでお静かに願えますか？」「ゑ？！女中さんまでなにそれ！何で俺が悪いみたいになってんの？！」（不憫じゃのぅ……ﾌﾞﾜｯ）「…………」「ひょっひょっひょっ！”何故”とか”どうやって”と言いたげな顔をしておるのぅ？小生は、最初から”奇術（トリック）”ではなく”魔術（マギー）”と名乗っておるぞい？……これが超魔術ですじゃ」「…………それだけじゃない。なぁ、ピース？私は君達に、我々に何かあったときの為、客間に待機している様に命令しておいた筈なんだが……どうしてここにいるんだ？」「……ちょっと何言ってるか解らねぇな。そこのエロガッパジジイや姫さんも含め、カリンちゃん達がここに来たんじゃねぇかよ」「？！」「なんじゃと……？！」（私達の下着を盗んだのもまた……ミスディレクション！本命の魔術とやらは、この空間転移か！人間７人を瞬時に移動させる事なんて……！もしかして本当に……魔術なんてモノが存在するのか……？！）「信じられない……って顔してるわね？ふふ……部下を誉められている様で鼻が高いわ。諸君らは、旧ドイッチェ領ウェセックス地方に伝わる”最後の魔女”の伝承を御存知かしら？」「おう。知ってるぜ。俺はドイッチェの出身だしな。……でもよ？あれは、子供の躾や情操教育に使われる単なるお伽話だろ？」「……いいえ。確かに最後の魔女”リーウェル・ケイスター”は実在していたの。彼女は国を追われて、遥か東……とある島国に逃げ込んでいたからヨーロッパに伝承が少ないのは仕方の無いことなのよ。……そして、マギーはその最後の魔女の……ケイスター卿の正統なる系譜。そもそもマギーという技術も血統も継承している子孫がいる時点で”最後の”という表現自体も間違いなんだけどね」「成程、合点が行った。マギー・ザ・”サン＝ジェルマン”は名前では無く称号という事か。マギーは”魔術”を意味し、サン＝ジェルマンは”フランスの怪物”を表す、と。”最後の魔女”はクソがつくほどの堅物だったと言われているが、なかなかどうして、そちらの血は全く受け継がれなかったみたいだな」「これはこれは……手厳しいですのぅ……」「ケイスター卿……都市伝説か何か位にしか思ってなかったが、まさか実在してがったとはなぁ……。しかも、こんな所に潜んでいたときたもんだ。ドイツ当局が探しても見つからなかったワケだぜ。オマケに、皇女の側近じゃあヘタげに探れば国際問題に発展しちまう」「あ、あの～……マギーさんが皆様の前に出てきているという事は同盟は結べたのですか？姫様？」「ええ。二つ返事でOKを貰ったわ。貴女もこれからお世話になるのだから、挨拶してね？」「はい。……コホン。姫様と謁見なされた方々は申し遅れました。私は”フランチェスカ・リアン・デ・ヌゥ・バルファルニア”。気軽に”フラン”とお呼び下さると嬉しいです。インペリアルガード（帝国護衛騎士団）の総団長を努めさせて頂いております。今後とも宜しく御願い致しますね」「ゑ……？！あんたセルヴァーズ（給仕）さんじゃ無かったの？！」「はい。残念ながら……。私も、お客様をお茶でおもてなしをするのは本懐なのですが……期待に添えられず申し訳御座いません」「帝国のインペリアルガード団長と言うと……貴女が！いや、貴女様があの！”剣の聖女”フランチェスカ様なのですか！？」「畏まらず、どうかフランとお呼び下さい。団長と申しましても、私は本来の団長が戻るまでの代理である仮初めの役職……言わば事実上の副官なのです。そして、こちらがその”本来の団長”であり、私の上司…………」ぐいっ「…………」　　　　　　　　　　　　「アーサ・グレイシャス様です」続く！

  2010年07月01日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１４～

  最近、妹の影響でポケモン始めました。初代以来なので、色々驚いています。我の相棒だったレアコイルさんが進化する……だと……？BGM＝＝＝「どちらも”はなすき”が無いでしょう、てな。……少しは落ち着かんか。共和国の頭脳。帝国の為政者。長年歪みあってきた仲なのは分かるが、ちょっとは頭を冷やせぃ。未だ、互いに話し合いの舞台にすら立っていないぞ？ひたすら会話が平行線じゃ。正義が一つでないように 誰もが誰かの悪役なんじゃ。ここで憎しみ合ってもなんにもならんて。元より、そんな用事で我々を呼び出したのでは無いのであろう？」「……おじいちゃんの言う通りね。……柄にも無く私も熱くなり過ぎたわ。話が大分逸れてしまったけど改めて……。カリン？今日は貴女にお願いがあって呼び付けたの……」「一体なんですの？あまり無茶な要件は言い出さないでくれると嬉しいのですけれど……」「私を……私を討伐隊のメンバーに加えて貰えるかしら？」「…………え？なななななな！」「……驚くのも無理はないわね。我々は立場上、互いに忌み嫌っている……いえ、少し違うわね。……そう、ポーズとして常に犬猿の仲でなければいけない。と、言った方が正しいわね。……例え、互いの本音と真意がどうあれ、ね。それが、我々という立場と権限が負わされた役割というものだから」「それを判っていながら、何故？」「……私も一人の人間。女の子だからよ。自国の民よりも優先したい者が居る……それが理由じゃダメかしら？誰かから好かれたいからとか、誰かに褒められたいからとか……そんな理由で戦うんじゃないわ。戦わなければ守れない物がある。戦う事でしか、守れない大切な物が有る。例えその結果として、大切な物から嫌われても憎まれても、ね。ふふ……為政者としては心底碌でも無い暗愚だと……自分でも思うわ。」「うふふ……♪」「返答は如何に？」「答えるまでもありませんわ♪例え啖呵だろうと、それだけ切れれば上等ですの♪」「自分で言うのも何だけれど……随分とアッサリ決断するのね？普通、私が途中で裏切る可能性とか、色々考慮するのが妥当じゃない？」「……物事は、相手に都合の悪いようにすると疎まれ、相手に都合のいいようにしても付込まれる。お互いに都合が良いと仲良くなれ、お互いに都合が悪いと面倒になる。そんなものですわ。利害が一致している以上、貴女がこちらを裏切る事によるメリットなんて何も無いでしょう？それが判らない貴女でもない筈ですわ」「……参ったわね。そこまでお見通しか。音に聞くだけの事はあるわ。情報の申し子カリン＝エーギルパッフェ。まさか、”一時的”とは言え、貴女とこんな形で決着がつくとは想いもよらなかったわ」「待て！ミルミル！”一時的”とは、どういう事だ！」「はぁ……人前でその呼び方はやめてよね、って言ってたのに……。まぁ、いいわ。アーサちゃん。文字通りの意味よ。この同盟はソロモン討伐に於ける間の一時的な協定……要件が済んだらまた元の関係に戻るだけよ」「何故だ！折角、仲良くなれたのだから……目的を果たした後でも、我々は上手くやれるハズだろう！」「それは……理想論ですわ」「そう。今回ばかりが、たまたま幸運が重なっただけの……言わば奇跡だったのよ。資源には限りがある。誰だって、週の終わりのビーフシチューよりも、月曜日のローストビーフが食べたいものよ。国を治めるのが領主と役目ならば……私は民の意志に答えなければならないの」「アーサちゃん？二国の橋渡しとして尽力していた貴女の気持ちが解らないワケじゃないけど……こればかりは仕方ありませんわ」「代わりと言っては何だけど、その分同盟中は尽力して行くわ。……マギー！もう出てきても良いわよ！」スッ…… 「……御用ですか？姫様？」（な……！いつからそこに……！）（全く気付けなかった……！何者だ！この老人……私のデータベースにも載っていない！こんな人物がまだ居るとは！）（……協定中とはいえ、かつての敵国の人間と会うのに、警備がいないのがずっと引っ掛かっていた。内容が内容だけに人払いの為だとは思っていたが……成程、合点がいったよ。”警護はこの老人一人で十分だった”ということか……）「彼は、マギー・ザ・”サン＝ジェルマン”と言うわ。元々皇帝付きの宮廷道化師だったのだけれど、今は私付きの執事兼側近に採用したの。彼も、隊に加えて頂戴。きっと、役に立つと思うわ」（そんな、胡散臭い人間を傍に？何故？……いえ、聞くまでもないですわね。尋ねた所で彼女はきっとこう答える人間ですわ。”面白いから”、と……） 「ありゃりゃ。小生の自己紹介全部姫様に言われてしもうたわ。改めまして、小生はマギー・ザ・”サン＝ジェルマン”ですじゃ。お手柔らかにしてくれぃ。特技は……」「ナイフ……だろう？腰を落とした位置での構え方。そして、そのグリップの握り癖……刺した後にすぐ捻れるよう形造られている」「１/４正解ね。でも、それだけが彼の本文ではないわ。マギー？貴方の本業の”魔術”……お見せしてあげてね」「あまり、自身無いですけれど……姫様のご命令とあらば致し方無いですのぅ。ではでは！お集まりの皆々様方！このマギー・ザ・”サン＝ジェルマン”の超魔術！とくと御覧あれ！」パッ！「お！スポットライトとは本格的だな！」チャララララ～ン♪「ぬお！どこからともかくオリーブの首飾りが流れてきおった！」「ドキドキ」　←すっごい期待している人　１号「わくわく！」　←すっごい期待している人　２号「さぁ！この取り出しましたこのハンケチを……白から水玉模様にして見せましょうぞ！」ピラッ「ぐぬぬぬぬ……！ハァー！！！！」ぴらぴらっ「見事！ハンケチが白から水玉へ！」「え」「え」「なにそれこわい」「儂には、ハンケチーフをただ裏返した様にしか見えんのぅ……て、こら！気持ちは解るがやめんか！カリンちゃん！」「きききき期待させといて何だ！この肩透かしは！放せチェツィン老！斬る！あいつは必ず斬る！絶対に許さない！絶対に！だ！」　続く！

  2010年06月26日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１３～

  仲の悪いブレーン同士の会話とか大好きです。一触即発のピリピリギスギスした空気を考えているだけできゅんきゅんします。BGM音の組み合わせ方が中々面白い曲です＝＝＝＝～ある日の夕暮れ～ピーッ！「やめっ！……では、本日の訓練はこれで終了ですわ。後は自由時間にします。解散！」イストレット妹「やった！お仕事もう終わり？ねぇねぇおじちゃ～ん！私と遊ぼ？」グイグイッ「こらっ！服が伸びちまうだろうが！解ったから引っ張るなっつーの！」イストレット妹「じゃあじゃあ！おじちゃんが鬼ね！１００数えたら追いかけるんだからね！」タタタタッ「こ、こらっ！控え室で大人しくしてろって言ってたろう？！すみません……ピースさんお疲れの所、付き合わせてしまって……」「ま、ちょっとした追加トレーニングだと思ってりゃあ構いやしねぇさ。こらー！待てぇい！！」ダッイストレット妹「キャー！キャー！」「事情を知らない人間からしたら、どうみても変態ロリコン殺人鬼です。どうも本当にありがとうございました」「ホントだよ！そんな邪悪な笑顔で追いかけたら誤解されるぞ！」「元気有り余ってますわねぇ……トレーニング内容倍くらい増やすべきかしら……？」「なんだ？随分と賑やかだな？」「アーサちゃん？！貴女、今日の訓練サボって何処に行っていましたの？！」「どうしても外せない用事が出来てな。無断で休む形となってすまないな」「うふふふふ……♪この間もそう言ってサボりましたわよね？こう見えてわたくし……結構怒ってますのよ？」「……カリン。唐突ですまないが今から出掛ける準備……できるか？君に会って貰いたい人間がいるんだ。……欠勤についての処遇はその後にしてくれないか？」「え？え？今からですの？もう議事堂の開園時間は終了してますわよ？生憎とわたくしは共和国議事堂のレストランにあるパフェ以外には買収されるつもりはありませんわ」「違う。そうじゃない。……そうだな。出来れば、隊員の中でも時間の空いている者に声を掛けておいてくれないか？」「……一体どこに行くつもりですの？」「……帝国皇居…………謁見の間だ……」＝＝＝～謁見の間～ 「……お待ちしておりました。共和国ソロモン討伐隊長カリン殿。お忙しい中、このような夜更けに馳せ参じて頂きまして、感謝致します。帝国第二皇女”ミルファレーナ＝シュレスタレッテ＝ルン＝ガルハウトス”と申します。以後、お見知りおきを」「これはこれは、お招きに預かり光栄……恐悦至極に存じますわ♪はてさて、一体わたくしの様な下賎な者に何の御用でしょうか？ドラゴン・プリンセス？」（西洋の竜……その本来の意味は権力者の象徴。虐げられた庶民が鬱憤を晴らす為に創られた風刺の代替品……。討伐されるべき存在……。カリンちゃん……こりゃ真正面から思いっ切り喧嘩売っとるのぅ……まぁ、今までの確執を考えれば無理もないが……）「うふふふ……私の名前は少し長いですからね。気軽にミルファとお呼び下さい。レディ・ライオン？」（獅子……その圧倒的な迫力と存在感から百獣の王とされる事もあるが、その実、虚勢だらけの張り子の虎。見せかけだけの砂上の楼閣）（やはりこうなってしまうか……まさに竜虎相搏つだな）「早く要件を言って下さいな。わたくしもこう見えて中々忙しい身ですの。……もしかして、この間の帝国内で起こった貨幣価値暴落についての文句でも言うつもりかしら？」「ああ、確かそんな事もあったわね。あの時は、あれを鎮圧するのに丸四日徹夜する羽目になったわ。ツテを全部頼って、借りも返し切れない程作ってしまったし、お肌は荒れに荒れてしまったし、ふんだりけったりだったわね」「あら？国家転覆必至の財政破綻を狙ったのに、その程度ですみましたの？随分とアッサリしていますのね？」「うふふ……そんな事ないわよ♪正直、今でもあれを”意図的に”仕掛けた人間が居たら引きちぎってやりたいくらいだわ。ふふ……♪こんな化物を飼っている共和国じゃあ、帝国を中々勝たせてくれないわけだ。今し方改めて納得したわ」「お褒めに預かり光栄ですわ♪そういう貴女こそこの間の公演……まるでヒットラーの様で実に見事でしたわ♪」「だって、アドルフのそれを参考にしたモノだもの。今となっては、数十世紀以上前の……カビ臭い化石の様な時代での技術とはいえ、彼の演説は今採点しても１００点満点。教科書にしてもいいほどの出来ですもの。学べる技術は全て頂く主義なの。政策はともかく、ね？」「では、わたくしも見習ってヨシフの真似でもしようかしら？」「あらあら？それは私と敵対したいと……そう仰りますの？」「それはそれでいつも通りではありませんの？」「はははは！まったくだ！」「うふふふふ……♪」「アーサですが会談の空気が最悪です」「ふむ……ミルファレーナ皇女はKGB時代に何度か見かけた事はあるが、あの人懐っこい幼き少女がコレほどまでの怪物になっているとはな……時の流れとは恐ろしいものだ」……ところで、アーサ殿。ここで一つ提案がある。私、胃がキリキリしてきたんで、もう帰りたいのだが」「激しく同意だ。……だが、気付いているか？先程から何者かがこちらの一挙一足くを見ている気配を感じる。下手に動いたら国際問題になるぞ。折角、和睦とはいかないまでも、停戦協定をこぎつけたんだ。もう少し我慢してくれると助かる」「うむ……仕方ないか……」「でも、ダイアンスティ殿はカリンと会談で同席することも多いのではないか？このような空気は慣れっこだと思っていたのだが……」「室長に同席しているとき、私は常々こう思っている。……早く帰ってバナナジュースが飲みたいなぁ、と」「わーお。マジかよー」「……さてさて、ここで御題目。”高飛車高慢稚気のお姫さん”とかけまして、”目的のためなら手段を選ばない泥臭い情報部の頭”と解く。……その心は？」「…………？」「……はい？」続く！

  2010年06月23日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１２～

  暑さでPCがまともに動かないのだわ！BGMドイツ語の語りのWenn Sie～からの畳み掛けが好きです。＝＝＝「ええ。先程は妹が世話になった様で有難う御座いました」（うわ～この人、すっげー綺麗だな～）「おう！テメェさっきのガキんちょの保護者か！兄貴だったら自分の妹の面倒くらいきちんと見とけ！ボケ！」「……それに関しては返す言葉もありません。本当にすみませんでした」「おう。判ればそれで良い。もう目ェ離したりすんなよ！」「……と。そろそろ収穫もあったし戻るとするか。あんまり遊び過ぎてもドヤされてしまうからな」「ほっほっ！カリン中佐とは実際に会った事は無いから今から楽しみじゃのぅ！」「ジジイよぉ……あんまし油断してるとドエライ目に遭うぞ……カリンちゃんは絶対に敵に回しちゃいけねぇ人間No.1だぜ……」「全面的に同意する」「ほっほっ！そんな事を言われるとどれ程の傑物か更に楽しみになってくるわい！」スタスタ……「あ、あの！」「どうした？まだ何か用か？」「悪い事だとは思いつつ、影から聞いていました！お触れが出ていた討伐隊の方ですよね？俺も一緒に行きたいです！俺も……貴方達の隊に加えて下さい！お金がどうしても必要なんです！……俺、貧乏だから公募に……共和国に行こうにも交通費が無くて……それで……」「……ふむ。少し待っていろ。えっと……カリンから借りた端末に情報を入力して……と」ピッピッピッ（何してるんだろ？そ、それにしても、この人オッパイメチャクチャでけぇ……）「……どうした？私の顔に何か付いているか？」「い、いえ……！な、何でもありません！ヒャイッ！」（おっぱい星人……か）（おっぱい聖人……じゃな）ヴン！「お、出てきた出てきた。ふ～む……なになに……イストレット＝フォッシェルゲイザー。年齢は１９歳。お？私より年下の男の子は君が初めてだな。職業はファーマー……特筆すべき技能、経歴……共に無し……か……」「…………どうですか？」「世辞は苦手なんでな。はっきり言うぞ。無理だ。……生憎と我々はサンドイッチ引っ提げてピクニックに行くわけでは無いんだ。お金を稼ぐ方法なら他に幾らでもあるだろう？場慣れしている我々とて生きて帰れる保証はほとんど無いんだ。共に来て命を粗末にする必要は無い」「……いや、そうでもねぇぜ。アーサちゃんは狙撃手だからあんまり意識がいかねぇみたいだが、こいつの下半身の作りは生半可じゃねぇ。天然物にしちゃあ、かなりしっかり出来てやがる。農具ってのはよぉ、基本的に腰を上手く使わなきゃ持ち上がりすらしねぇし、先に重心がある事が多いから、こいつには剣だの槍だのの扱いに関しちゃドサンピンになるだろうが、斧やハルバードなんかじゃあ隊一の担い手になれるだろうぜ。バリーの阿呆に身体の使い方を、ダイアンスティの旦那に戦い方の基礎を教われば、相当伸びる筈だ」「し、しかしだな！素人は素人だぞ！無闇矢鱈に巻き込むワケには……！」「嬢ちゃんや。それ以上は言ってやるな。男の子ってのは、常に格好つけなきゃ生きていけないんじゃ。そういうもんじゃろ？」「ぐぬぬぬ……」「しかし、まぁ、変なとこで強情っ張りだねぇ。おい！イストレットとか言ったな？このお姫様を納得させるよう、お前の戦う理由を言ってみろ！金が欲しいとは言っていたが、それが全部じゃねぇだろ？……あの子。お前の妹ちゃんの眼を治す為だろ？」 「どうしてそれを……！」「俺は元々、銃器や腕っ節の強さを買われているワケじゃあねぇのよ。……俺の武器は、この目と観察力だ。一度見たものは決して忘れねぇし、少しの機微も見逃さねぇ。楽しいかった事も、辛かったことも……愛した人間の顔も、その最期も……な。あの子が盲目かどうかなんて調べるまでもねぇ。動作で分かっちまうもんよ」「ふむ。元スーパー・レコグナイザだったのか」「……えぇ。仰る通り、妹は全盲です。生まれてすぐに光から嫌われてしまいました。父は病気で、母は妹を産んで直ぐに亡くなりました。だから、あの子の面倒を見る為にもお金が必要なんです。それだけじゃない！もっともっとお金を貯めて、あいつにこの世界の美しさを！綺麗な光を見せてあげたいんです！」「母を失って、妹を恨んでいてもおかしくない生い立ちなのにのぅ……。少年よ。何でもかんでも背負いすぎて辛くは無いか？お主くらいの年齢であれば全てを投げ捨てて自身の為だけに生きる道もあったろうに」「妹を守るのが兄の役目です」「はっ！言ってくれるぜ！……で？どうだ？アーサちゃん！こいつを連れてくか連れてかないか何だが……」「愚問だ。これから宜しく頼むぞ！イストレット！」「……あ、は、ハイ！」「ほっほっ！賑やかになってきたのぅ！」「ったく……調子良いぜ。ウチのお姫様はよ」続く！

  2010年06月19日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１１～

  「君は世界中に裏切られた。けれど、それでも……私だけは君の傍に居よう。鳳凰にも留まり木が必要ならば、私は君の帰る場所になりたい。……そう思うんだ」BGM＝＝＝「……そう呼ばれていた時期もあったのぅ」「な、なぁ……？私が知っている”チェツィン”という名前は、歴史の教科書に載っちゃってる人物しか思い当たらないのだが……」「……ああ、それで合ってるよ。数世紀前の大災害以来、国とは名ばかりの混沌としていた中東連合を纏め上げ、諸外国からの侵略から守りきった……掛け値無しの英雄さ」「し、しかし……彼は暗殺されたと学校では習ったのだが……生きていたとしてもかなりの高齢であるし……」「表向きには、な。けど、考えてもみろ”山の老人”の技術を継承していた人間がそう易々と暗殺なんか許すと思うか？ちょっと、頭を働かせれば子供でも解るもんだ」「……じゃが、その御陰で顔も身体も二目と見れない姿になってしまったがのぅ。……生きていただけでも奇跡じゃったよ。皆、儂を買い被り過ぎじゃて」「…………彼は、悪人なのか？」「さぁ、どうだかな。だが、少なくとも彼の御陰で中東連合、共和国、EU合衆国を始めとした三つ巴の全面戦争は防がれたんだ。英雄って意味では間違いじゃあ無いと思うぜ。別に誅殺を肯定するワケじゃあないが、嫌な役目を進んでやるのは、真性の外道か真面目で人が良い連中さ。腐ってる奴ほどちやほやされるようなことをやりたがるモンだ。結果としてチェツィン元帥は皆に讃えられる英雄となったが、それは本人の望むところじゃあ無かった。だから、表舞台から姿を消したと……俺はそう考えているがな」「……君は、儂を非難しないのか？」「しねぇよ。……つーよりかは、しても意味がねぇ。外交は綺麗事で務まるもんでもねぇしな。そもそも、何が悪い悪くないで語れば中東の領土を奪いにかかった近隣諸国が悪いって話になっちまう。そんな善悪の問題で国交を語っていたらキリねぇだろ？」「……そうか。儂の外見にも驚かず、素性を知りながら罵倒もしない……君たちの様な人間は始めてじゃよ」「いっつもフルアーマー着込んでる変態ちゃんが目の前にもいるしな。アンタはその自由人と違って、中身はマトモそうだしな。奇抜な外見なんかじゃ動じ無くなっちまったよ。ある意味職業病かね？これは」 「へ、変な女は嫌いか？」「うっ……！そ、そうは言ってねぇだろうがよぉ！」「ほっほっほっ！若いのぅ……。あいわかった！先に話が聞けて有意義じゃったよ……どうやら、儂が君たちに目を付けたのは間違いでは無かったようじゃ。……のぅ？ベルシー＝ソルラント軍曹もとい……カリン・カルヴァイ中佐率いる情報部の皆々よ」ぞわっ「…………！」（こいつ……！カリンちゃんの正体を知っているのか？）「…………っ！」（カリンの素性を知る事が出来る人間など、限られている！こいつは……敵か？！）ゾクゾクッ！「…………くっ！」（なんつー殺気だ……！一瞬で脊髄から凍っちまった！アーサちゃんは大丈夫か？！）チラッ「…………」チャキッ（よせ！市街地だ銃は抜くな！）「…………コクッ」（判っている。こんな事もあろうかと逃走経路は確保してある！合図をしたら全力で逃げるぞ！１、２～の……）「そこの……」「なんだ！」「……そこの曲がり角に１つ。少し進んだ路地裏に２つ……そして最後に廃屋に１つ」「な……！」（お、おい？！ま、まさか！）「……広場にあるのは撹乱用のデコイかのぅ？」（……ぜ、全部バレている！）「こんな粗末な仕掛けじゃ０点も与えられん。マイナスもマイナス。追試決定じゃ。ま、スタンをかなり弱めて一般人を巻き込まない様にしてあるのは評価しても良いがのぅ……。こんな仕様にしたのは、よっぽど足に自信にあるのか、それとも甘さ故か……はてはて」（戦り合うしか……ねぇのか？！くそっ！市街地での戦闘は避けたかったんだが……）「これこれ、そう構えなさんな。ちょっとした年寄りの茶目っ気じゃて！童達の実力は大体解ったわい。これからビシバシしごかなくちゃいけない様じゃな！ほっほっほっ！儂の指導は厳しいぞ？」「ご老体……それは……」「うむ。儂も童達と共に戦おうと言ったのじゃ」「コラ！ジジイ！巫山戯た真似してくれやがって！テメェの助けなんかいるか！もうすぐ死んじまう様なヨボヨボなジジイの面倒なんて危なかっしくて見てられねぇっつーの！こっちから願い下げだ！バーカ！」「……それは儂を過小評価しているのか？それとも貴様自身をを過大評価しているのか？生憎と、そこまで老いぼれているつもりは無いぞい？」「う、うるへー！死ぬのが時間の問題みてぇなジジイでも目の前で死なれちゃ夢見がワリィーんだよ！こちとらピクニックに行くんじゃねーんだぞ！」「……それでも構わん。もう既に地獄に片足を突っ込んでいる死にぞこないの命で、子どもたちの……若者達の未来が守れるなら、この命惜しくは無い。儂がまだ一人の士官として戦場にいた頃はヒドイもんじゃったよ。超法規的措置だかで軍人の大概の犯罪はお咎めを受けず、奪われた側の民間人は常に飢えと闘っておった。まだ年端もいかない子供は平気で盗みを働き……そして、その盗んで食べられた物を取り返すために、その場で子供を解体して胃からまだ消化されていない食べ物を食らう……そんな世界じゃった。地獄のような現世を少しはマシにするために泥を被ったのだ。その程度も分からぬようなヤマなど恐るるに足りん。……だから儂は剣を捨て、その手に本をとったのだ。ほっほっ！宗教徒の吐く様な言葉じゃ無かったかのぅ？」「いや、立派な考えだと私は思う。是非ともこれから宜しく頼む！チェツィン牧師！」「ふん！死ぬなら精々俺の見てないところで死ぬ様にしろよ？」「ほっほっほっ！童が！言いよるわい！」「あ、あの～……」「ん？我々に何か用か？」続く！

  2010年06月15日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１０～

  『七瀬ふたたび』がドラマ化されるとかなんとか。マクガフィンの使い方が好きな作品なので今から楽しみです。岩淵とヘンリーのカッコ良さは異常。BGM＝＝＝～中東　某地区～「うむ！今日はいい天気だ！絶好の散歩日和だと思わないかね？」ジリジリ……「あ～……そうだな～……もうちっと気温と湿度が低ければ最高のシチュだとは思うな～……あぢ～……」「はっはっはっ！君も”粋”というものが解ってきたようではないか！嬉しいぞぉ！」「つーかよー……」「ん？」「そんなの着込んでて暑くねぇの？」「これは私の身体の一部だからな。実は冷暖房完備だったりする！」「……ま～た、適当にふかしこいてるんじゃあねぇだろうな～？」ゴソゴソ……「……おっ！ホントだ！すげー快適！なんだこの謎の技術！」「こ、こら！変なトコ触るな！ふふ……乙女の秘密とだけ言っておこう！」「……うん。やっぱりはっきり言う事にしたぜ」「……うん？」「見てて暑苦しいから、そのメットとっとと取りやがれ！！つーかよ！こんな一通りの多い往来で変態行動すんじゃねぇよ！一緒にいる俺が恥ずかしいっつーの！確実に大道芸団か何かと間違われてるじゃねーかよ！！」ギューギューカポッ！「こらっ！無理矢理だなんて紳士のやる事では無いぞ！」「あー……もう本当に何でもありだな、アンタは。ソロモンの正体は”実はアーサちゃんでしたー”とか言われても信じるぜ、俺はよ」「…………どうだか、な。……と、そんな事よりもだ。今日は、私の買出しに強引に付き合わせてしまって、済まなかったな。後で、何かしら埋め合わせはしよう」「お？アンタにしちゃ珍しく弱気な態度だな？ま、別にかまねーよ。元々、刑事やってた頃は捜し物っつったらてめーの足で探したもんさ。雑用しながら任務をこなすのは慣れっこだ。どっちにしろ、延々と資料編算質で調べ物してても埒明かねーしよ。こっちも良い気分転換になったよ」「そう言って貰えると、誘った甲斐があるというものだ」「……それに、よ。一度、アーサちゃんとは二人きりで話したい事もあったしな」「ま、まままままさか愛の告白とか？！」「……ああ、そうだぜ」「ま、待ってくれ！私には心に決めた相手が……じゃなくて！私にも心の準備というものが…………」「ただし！告白するのは俺じゃなくてアンタ！囁くのは”愛”じゃなくて、”罪”になるがな！……アーサちゃんよぉ？正直に言ってみ？俺……いや、俺達に何か隠し事してねーか？」「……何の事だか、わ……」ドンッ！「……トボケちゃ嫌だぜ？もっと素直に……スマートに行こうや。尋問を拷問に変えても良いんだぜ？……俺はよ。GSG-9時代もそうだが、元々世間や親に見捨てられた、心底どうしようもないロクデナシ共の頭張ってたからよぉ……嘘ついてる人間ってのが態度と言動でわかっちまうんだ。隊長ちゃんからアンタへの惚気を聞かされたんだが、どう考えてもおかしいよなぁ？確かにアンタは頭はそこそこキレるが、それにしたって出来すぎだ。いつもいつも図った様なタイミングで、隊長ちゃんの痒いところに手が届く。……まるで、”全てが計画通り”ってな具合に、な」「……そ、それは……！」「百歩譲って隊員の皆を騙してるのは良い。……かなりイラつくがな。……だがよ、アンタを心の底から信頼しきっている隊長ちゃんを泣かす様な事をしでかしたら……そんときは承知しねぇぞ？」「確かに！……確かに、今は言えない事情がある。けれど、私は間違ったことはしていないとっ！誇りを持って！胸を張ってそう言える！彼女を悲しませる事なぞ！他の誰でもない！この私自身が許さないっ！」「そうか。だったらそれを……」ドンッびちゃっ「っと！誰だ！このヤロウ！この俺様にぶつかっておいてタダで済むと思う……お？」少女「びぇえええ～ん！わだぢのアイスが～！！」（ど、どどどそうすれば良いだろうか？！子供のあやし方なんて経験無いから、解らないぞ！？）オロオロ……「おう、嬢ちゃん！おじちゃんのコートはなー、おじちゃんに似てメチャクチャつえーのよ。嬢ちゃんのヘボっちいアイス位じゃ、てんで相手にならねーのよ。これが。びーびー泣いてねぇで、とっとと諦めろ！」少女「うぇえええええ～ん！」「おい！まだ幼い子供相手にそれは幾ら何でも……！」「……だから、よ。これでおじちゃんのコートに負けないくらい……いや、余裕で勝っちまう位に強くてでっかいアイス買えよ？」チャリチャリチャリン！少女「……うん！おじちゃん！ありがとう！」たったったっ……「……ふふ。優しいんだな？」「ほっとけ。……ふん。ガキはすぐベソかくから嫌いだぜ」？？？「ほっほっほっ！最近の若い連中も捨てたモンじゃ無いのぅ？」「よせやい。俺はもう若くねぇよ。そろそろ枕から加齢臭が出てきそうで怖いくらいだ」 「な～に、儂から見たら主もまだまだガキじゃ」「つーか、よ？勢いで返事しちまったが……誰だアンタ？」 「ほっほっ！単なる通りすがりの聖職者じゃて」「それで……その神父様が私達に何の用だろうか？」「……あ～。アーサちゃん？このジジイの宗派は恐らくプロテスタントだから神父じゃあなくて牧師だぜ？この辺、間違えるとちょっとした戦争みたいになるから気を付けた方が良いぜ？」「す、すまない！宗教にはとんと疎いものでな。失礼した！」「良い良い。構わぬて。信仰していないものからしたらどちらも一緒じゃ。それに儂が立ち上げたモンはのぅ……一神教の融通の効かなさを補う為に、東洋の思想”シン・トー”を取り入れた宗派でその辺は寛容なんじゃよ」「……立ち上げた、だと？！ま、まさかアンタがあの……！中東の救世主！”チェツィン＝ステェクス元帥”なのか？！」続く！

  2010年06月05日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その９～

  今回の話から、カリン率いるSS小隊のメンバーが続々登場します。シリアスな話なので、どうしても可愛気の無い面子ですが、この外伝が終わったときに誰か一人でも好きになってくれたら嬉しいです。BGM＝＝＝「もう時間も少ないし……そう簡単に出来るかしら？」「しかし、何とも君らしくない。”いつでも手段を選ばず強攻策！”が、君のモットーだろう？来ないのならば自身の足で探し出せ！何も国はここだけでは無いさ。ここからが、君の真骨頂さ」「普段わたくしを、どんな目で見ていますの？」（確か、ピースとバリーは憲兵に弾かれたと言っていましたわね。……何らかの妨害の可能性がありますわ。だとしたら、自ら赴かないと期待値は０。全く……一体、この国は誰と戦っているのかしら？）「あ～、そうそう目で思い出したが、カリンはこれから討伐隊の隊長……それに伴って色々と策謀や思惑、しがらみが付き纏うと思う。それだけの偉業に赴くわけだけだからな。やっかみも今までの比にならないハズだ。そこで、私は君をこれから”御師様”と呼ぼうではないか。人前では本名や素性がバレるとマズイしな」「理屈は判りますけれど……それでしたら、私が普段使っている偽名の”ベルシー”で良いじゃありませんの？」「覚えにくいから嫌だ。人名だと、間違えていつも通り”カリン”と呼んでしまうだろうしな。それに、呼び捨てだと長としての君の格好がつかないだろう？”～さん”と君に付けるのは正直むず痒い」「相変わらず偏屈で勝手ねぇ……。わたくしの方こそ、そんな風に呼ばれるのは、こそばゆいのですけれど……」「事実、カリンは私よりも近接戦では優秀だ。知略も敵いそうに無い。師と呼ぶには十分ではないか？」クスッ……もっとも、それだけだがな」「褒められているのか、貶されているのか……」「無論、褒めているさ！」「……もう。調子良いのですから。今回の件については解りましたわ。でも、でもね……？二人きりのとき位はきちんと……その……カリンって呼んでくれなきゃ嫌ですわよ……？ﾎﾞｿｯ」……もじもじ「ん？何か言ったか？」「も、もう！何でもありませんわ！さ、グズグズしてないで早速勧誘に向けて動き出しますわよ！」＝＝＝～共和国　強制収容所～「ねぇ、副長？本当にここで合ってるの？」「ああ」「僕達、仲間の勧誘に来たんだよね？」「そうだ」「こんなとこに居るのは看守と囚人だけでしょ？しかも今向かってるのって詰所じゃなくて、牢屋の方だよね？……看守はともかく、囚人なんて悪人じゃないか。犯罪者なんてどう考えても勇者様のパーティーに相応しく無いと思うんだけど……」「……行けば解るさ」コンコンガチャ「何だアンタら？勝手に入ってくるんじゃねぇよ！」「……ノックはした筈だが？」「返事はしてねぇだろうがよぉ！ノックして返答が無ければ留守っつーこった！サッサッと帰りやがれ！」「犯罪者だけあって粗野で粗暴な男だね、まったく」「うるせー！見世物じゃねーんだ！とっとと失せろ！」「……質問しよう。”この国では、二頭の牛を持っている”」「あン？”政府は二頭とも取り上げ、牛の存在自体を否定する。ミルクは禁止される”……とでも言えば良いか？」「ふむ。聞いていた話とは違うな。きちんと学もある。少なくともヤク中には見えん。……デュラス＝ルーピ。市中で錯乱、辺り構わず暴れ回り障害の罪で、逮捕……か」ペラッ「チッ……！だからどうした！そうだよ！アンタが持ってるその資料の通り、キ○ガイの無差別犯罪者だよ！腐れ脳味噌だよ！はっ！こう言えば満足か？！クソがっ！」「……と、これは一般に出回っている履歴だが……実際は、警官の恐喝を受けていた地区で虐げられていた人々の代わりに立ち上がった革命グループのリーダー。……役人を殴って投獄された、と。悪いが、上がってきた調書に不可解な点が多かったので、調べさせて貰ったよ」「…………」「狼の名を冠する者よ。問おう。君はこの国の出身では無い。通りすがりの無関係な人間だったろう？何故、自らにとって何の利益も無く、リスクが高いだけの行いを迷わず実行した？そして、何故……今も尚。自らを愚者に見立てる事で罪人と認め……あの地区の人々に危害が向かわない様、庇う必要がある？」「……気に入らねえからだよ。俺が気に入らねぇからやるんだよ！」「……断言するか」「ああ、するぜ！”多分”とか”恐らく”そんな曖昧なものを信じるつもりは毛頭ねぇ！正しくても、間違っていても良い！ただ、その選択を後悔さえしなければな！答えはいつか出る！逃げるなんて絶対しねぇ！俺はいつも自分にそういい聞かせ戦ってきた！それが俺の生きる理由！譲れない魂だ！文句あっか！」「……ふっ。思っていたよりも熱い漢だね。気に入ったよ！それでこそ正義の勇者様御一行に相応しい！」「……その覚悟、本当なら我々に協力する気は無いか？」「はっ！ここから出してくれるなら何でもしてやるよ！」「良いのか？君の意にそぐわない事かも知れんぞ？」「気に入らなかったら、そんときは抜けさせて貰うだけさ。簡単だろ？」「……ああ、それで構わん」「ああ、それとアンタ」「僕かい？」「アンタは、俺を”正義”っつたが、そんなつもりは全くねぇぜ。たまたま嫌いな奴に悪党が多いだけ……そんだけだ」「……ふふっ。そうかい？これから宜しく頼むよ！」「……ケッ！やりにきーヤツだ……」続く！

  2010年05月30日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その８～

  ふと、良いデザインが思いついて描き起こして見るのですが、いざ出来上がると意外に普通でありきたりのデザインになっている事ってありませんか？我は常にです。BGM＝＝＝＝「おいおい、随分と冷たいじゃないか」「そりゃそうですわよ。いきなりどっかへ消えて、再開した早々、例え図星とはいえあんな事言われて歓迎出来るワケないでしょう？」「随分と荒れているな？だが、事実だろう？」「えーえー、全く以てその通りですわ」（全くもう……連絡もよこさないし、心配したんだから……）「……だからな。私が連れてきた！」「へ？」ガチャ「僕の名はバリー！バリー＝ロンコだ！これから世界を救う勇者様となる男さ！」「俺様はピースだ。よろしくな！」「どんなもんだ？出先で君が討伐隊に充てられたのを聞いてな。こうして連れてきたワケさ。二人とも人格に難はあるが実力に関しては保証する」「おいコラ！そこの電波野郎と俺様を一緒くたにするんじゃねぇ！」「それはこっちのセリフさ。このウルトラマンみたいな顔した男はね。元々、討伐隊の求人に来たんだけど、余りにも胡散臭すぎて、門前祓いされてしまったのだよ、うん」「自分を棚に上げてんじゃあねぇ！お前だって塩まかれてたじゃねぇかよ！」「僕は不運な事に、君の直ぐ後に行ったから仲間だと思われてしまったのだよ。全く以てついてないね。……やれやれ。あの憲兵は見る目が無い。よりにもよってこんなチンピラと僕を同類に見るとはね。未来の勇者様に向かって何という仕打ちだ。クビだな彼らは」「うっせー！バカー○ンコ！自称で勇者だどうたらこうたら言ってる方がよっぽど病気じゃねーかよ！バーカ！」「な、なななな！なんて下品な！良いか！僕の名前はバリー＝ロンコだ！繋げて呼ぶな！ウン○とか言うな！」「アァン？！きちんと伏字でロンコっぽくしてやったろーがよー！ウ○コウン○言ってるのはテメェじゃねーか！」「そ、そっちこそうんこ乗せたみたいな頭のクセに！バーカ！」「どっから見てもかわいいかわいいうどんちゃんヘアーだろうがっ！眼科行けや！ぶちころがすぞ！コラァ！」「うふふ…………」「あはははは！」「彼らは御眼鏡にかなったかな？」「気に入りましたわ！元気が良い子は大好きですの♪」「それは何よりだ。連れてきた甲斐があるよ」「うふふ……貴女はいつもわたくしがそのとき最も欲している願いを叶えてくれる。本当に……貴女が男の子だったら、もうとっくに堕ちている所ですわよ？」「それは光栄だね。……それで、彼らについてなんだが」「ああ、その点に関しては大丈夫ですわ。彼らの素性は”知っています”の。確か、この辺の資料に、と……」パラパラ……「……えぇ、と」＝＝＝【バリー＝ロンコ】カナダのバーリ・トゥーダー若きホープ。自国では無敗を誇る実力者である為か、空想癖を持ち、年齢の割には少々思考が幼稚な面を見せる。自身を世界を救う勇者の血統だと思い込んでおり、非常に自己愛が強い人物。＝＝＝【ピース・オドニール】旧ドイツ領の出身。元カラーギャングのリーダーで悪人から強盗を繰り返し、一部孤児院に寄付するなど義賊の様な真似をしていたチンピラ。しかし、その行為を快く思わなかった部下の暴走を止められずに、とある事件に何の罪も無い一般人を巻き込んでしまう。その事を切っ掛けに、責任を感じ警察に入所。その後、ガタイの良さと腕っ節の強さからGSG-9に所属する。贖罪として凶悪犯罪者相手に立ち回っていたが、ある日、犯罪組織と警察本部の癒着を知る。それに抵抗し、必至に内部の膿を出そうとするもその夢叶わず解雇され、現在に至る。＝＝＝「なるほどねぇ……バリーは純粋な戦闘力。ピースはならず者達をまとめていただけに統率力や指揮能力が高そうですわね。GSG-9としての実戦経験も期待出来ますわ♪」「……アンタ、そんな事やってたのかい」「何だ！何か文句あんのか！」「下劣な男だが悪いヤツでは無いみたいだね、うん。特別に、この勇者様の家来にしてあげよう！さぁ、喜びのあまり咽び泣くが良い！」「ケッ！口の減らねぇ野郎だぜ。……しっかしよぉ、いつの間に俺達の事調べ上げたんだ？俺達は確かじゃ無くても初対面の筈だぜ？」「今は討伐隊とは言え、わたくしは情報部ですわよ？戸籍がある人間を調べることなんて容易い事ですわ♪お望みとあらば、ホクロの数から性癖までも暴露しても構いませんけれど？」「ハッ！ねぇちゃんには逆らわないほうが良さそうだな。命が幾つあっても足りねぇや」「それに関しては同感。だね」「うふふ……♪褒め言葉と受け取っておきますわ♪」「本当にこえーし、おっかねー嬢ちゃんだぜ。……けど、それ以上におもしれぇ！気に入ったぜ！どんなヤツが出てくるか……場合によっちゃ冷やかしで帰ろうと思ってたんだが、オレの見込み以上だ！この命！アンタに預けてやるぜ！」「フッ……ボクの様な勇者様は困っている人間を助ける為に存在する。その為にわざわざこんなユーラシア大陸くんだりまで来たのさ。精々、僕の役に立ってくれよ？これからよろしくね！お嬢さん？」「これで、私を含めて討伐隊は７人だ。この調子で仲間を増やして行こうではないか！」続く！

  2010年05月16日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その７～

  BGM＝＝＝「何だって！」「……と、言いましても大体一年後くらいになるらしいでありますが」「紛らわしい真似は止しなさいな……と、言いたい所ですけれど、時間が無いのは確かですわね。それは確かなソースですの？場合によっては、徹底抗戦をするか、何処かに国家単位で亡命を決め込むかを議会に持ち込んで身の振り方を定めなければなりませんわ」「アーサ殿の持っていた隊の誰かだと思うであります。何故か、教官殿の事を存じている様でありましたし……」「まさか……まさかとは思うが、そいつは一人称がボクで、いいトシこいてデカリボンを身に着けている女だったか？！」「おお！その通りであります！なんというか”ロリババァ”って感じの子でありましたな！」「……それはマズイ。非常にマズイな……」「ロリババアは確かにマズイが……」「そのロリババアとやらに、何か心当たりがありますの？」「……結論から言おう。ナベ君の情報はかなり正確なものだ。……今の話で、急用ができた。所属して早々フケる形になって済まない！外出許可の書類は適当に偽装しておいてくれ！では！」タッタッタッ……！「んもぅ……相変わらず忙しない子ですわね……まぁ、この件は現状では本部のお偉方来るまでどうしようもないから保留にするしかありませんわね」「ところが、そうもいかない。……室長。我々四課はソロモンの討伐隊に当てられた」「討伐隊……ああ、そうか。我々は、信用されない人間だから情報部なのだからな。退治できたらめっけもん。出来なくても、上部が持て余している劇物の厄介払いが出来て損は無いということか」「……思っていたよりも動じぬ様だな。まぁ、今までの我々への待遇をみていれば大方予想はつくか……取り敢えず、こいつを絞り上げて吐かせたが、まず間違いない様だ」尉官「あぼぶぇあぉ……」「あら？何のボロ雑巾かと思ったら人だったのですわね？ま、誰だか知りませんけれど、ダイナスティにここまでされる人間は総じてクズなのでしょうから、同情は致しませんけれど♪」「それで、どうする？国外逃亡を企てるなら、まだ正式に辞令が出ていない今しかないが」「……確かに。かなりの厄介ごとですわね。……バッドニュースは得てして重なるものですの。何と言っても、相手は規格外の化物。逃げ出すのは恥ではありませんわ。……でも、それではわたくし達は上手く生き延びれたとしても、この国に生きている多くの人々が危険に晒される事になりますわ。もっとも、ソロモン討伐はわたくしにとっても願っても無い事。どんな目的だろうと悲願を達成できるのであればそれでいい。……それにね」「……それに？」「”世界を救う！”……な～んて、ちょっとかっこいいじゃありませんこと？」「さっすが教官殿！本官！正義の為とあらば！この命燃やし尽くしてこそだと！そう思うであります！」「性に合わん。……だが、悪くは無い。しかし忘れるな。自己犠牲もけっこうだが、誰かが傷つくよりも自分が傷つく方が良いと言う輩は、自分が傷つくことで誰かが傷ついてる事をな。我々は敬虔な信徒では無い。軍人だ。理想に殉ずる必要は無い」「……ダイアンスティ。……それでも……それでも、わたくしは大好きな世界を……愛した物を守りたいと……そう思うのはいけないことですの？」「……好きにするが良いさ」「それでは改めて皆に御願いしたい。私はこれからソロモン討伐に赴く。……ついてきてくれるか？無論、断るのも自由であり無碍にもしない。当然だ。ここ以外の待遇の良い部署への編入を取り計ろう。……誰だって、望んで自身の命をチップに賭けるヤツなぞおりはしない……狂人以外はな」てこてこてこ……ぎゅっ「わたしは、ししょーといっしょがいい」「どうやら本官は気付かぬ内に狂人になっていたでありますな！敵が強大であればあるほど燃えるであります！正義のパワーが滾ってきたでありますよぉおおお！」「…………」「ダイアスティ……貴方は？」「野暮な話だ、問うまでもなかろう。私は君の部下だ。その命など……とうの昔に預けている」「……うん！皆！ありがとう！」――後に数奇な運命を辿る事となる、あの日の少女が率いる部隊……ソロモン討伐隊設立の瞬間であった。＝＝＝＝～数ヶ月後～コンコンッ「は～い♪ドアは開いてますので遠慮せずに入って下さいな♪」ガチャ「ようこそ御出でなさいましたわ♪さぁさぁおかけ下さいな♪お茶は何がよろしいかしら？アールグレイ？フラワリーオレンジペコ？ああ、そういえば極東の珍しいグリーンティーもこの間手に入りましたの！勿論、ハーブティーは各種揃えてありますわ！何がお好みかしら？」「……私だ。どうやら失礼した様だな」「な～んだ……ダイアンスティですの……。紛らわしい真似しないで下さいな。来客と勘違いしましたわ」「気持ちは解らないでも無いが、もう少し落ち着け。部隊の長が浮き足だっては士気の低下に繋がる」「だってだって、討伐隊の募集をかけてから、もうかなり経つのに誰も面接に来ないのですもの。ノックの音に期待してしまうのは、ある種の条件反射みたいなものですわ！」「事が事だけに仕方なかろう。中々、我々の様な酔狂人は世の中にはいないという事さ」「それは解っていますけれど……やっぱりこう、釈然としないモノはありますわ。皆、自分の故郷が無くなっても良いのかしら？」「進んで失いたいと思う輩はいないだろうさ。……だが、相手が相手だ。軍人ですら二の足を踏むどころか、生きて帰れない可能性のが圧倒的に高い。気長に待つしかなかろう」「う～ん……難しい所ですわね」？？？「そうとも！そんなパッと出の怪しげな小娘に命を預けようと思う奴なんているもんか」「なぁに？今度は誰？ナベちゃん？それともワンダちゃん？随分と辛辣な事言いますのね？」ガチャ「私だ」「お前だったのか。……って、久しぶりですわね。数カ月ぶりかしら？……それで、唐突に何の用ですの？申し訳ありませんけれど、今は色々と入用で、あまり構ってあげられる時間がありませんの」続く！

  2010年05月15日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その６～

  キャラクターのデザインセンスと配色センスが切に欲しいです。BGM＝＝＝～帝国　捕虜収容所～「いや～流石、アーサ殿！筋肉に造詣が深いでありますな！こんな立派なトレーニングルームが使い放題とは破格のVIP待遇であります！これなら約束の一週間と言わず、一ヶ月でも半年でも捕虜としてここで過ごすのも悪くないでありますな！ハッハッハッ！」 「残念だけど、そんな悠長に構えている暇は無いと思うよ？……君、確かカリンちゃんの部下だったよね？」「……帝国の人間で教官殿の本名を知っているとは穏やかじゃあないでありますな。何者でありますか？」ジリッ 「ああ、そんなに構えないでくれ。敵意は無いよ。それに、ボクが何者かは、今必要な事じゃあ無い。……カリンちゃんに伝えて欲しい事があるんだ。頼まれてくれるかい？……うんとね」＝＝～共和国　兵舎～尉官「よお、久しぶりだな！最近、調子はどうだ？」コツコツ……ピタッ「…………何だ？要件なら手短に頼む」尉官「おーおー相変わらず無愛想なやっちゃなー。お前今あの狐女の小間使いみたいに働いているらしいな！一体いつも何してんだ？お飾り部署風情がよぉ？」「……用が無いなら失礼する」（尉官の地位にいながら、我々の部署の役割を知らない、か。上部にまるで信用されていないのか？媚を売るしか脳が無いこの男らしいといえば、らしいがな）コツコツグイッ！尉官「おい！ちょっと待ちやがれ！いつもいつもすかしやがってよぉ～！前からテメェの事は気に入らなかったんだ！どうせ、あの女が上の人間を垂らし込んで作ったような架空の部署だろう？毎回予算ばっかりたんまり待っていきやがってよぉ！」「あれは室長の交渉の腕の結果に過ぎない。君の隊にはそれが無い。それだけだ」尉官「そんな事言って、お前もあの女を堪能したんだろうがよ？じゃなきゃあ、あんな小娘の下に甘んじるヤツなんているわきゃねーよ！いつもすました顔してやることはやっているんだろう？ムッツリ野郎が！」「プライドなぞ生きていくには邪魔なモノだ。しかし、良い仕事をする為にはなくてはならないモノでもある。私は私のできる仕事をする。それだけさ。外見と外聞に拘っている様では、真に優れた人物を見つけ出す事など出来ん。一度、室長と会談してみると良い。彼女が色香なぞ必要としない類の人間だと言うことが嫌でも解るさ」スタスタ……尉官「おいおい～そんなに怒ることねぇだろ～！謝るからよぉ～！俺が誘ってもちっとも乗ってこないからムカツイてたんだよ～だからさ！なぁなぁ！俺の所にも来るようお前からも頼んでくれよぉ～あの女、性格は最悪だけど、身体と顔だけは抜群だから今度の任務でおっちんじまう前に堪能したいんだよぉ～」ピタッ「…………何だと？」＝＝＝「もう……それじゃあ全部名前になっちゃって姓が無いじゃない」「いや、そうは言うがな。この名前は両親が名付けてくれた大切な名前だし、慣れ親しんだ名前だ。失いたくない。そして、さっきの名前もカリンが私のために用意してくれた名前……これも大切だ。どれも捨てるワケにはいかないな。私は欲張りなんだ」「ん～……確かアイスランドでは姓がありませんでしたわね。戸籍はそこの出身にしましょうか……」「ああ、是非頼む！手間を取らせてすまないな！」「まぁ、何にせよ。頼りになる仲間が増えたのは歓迎すべきですわね。素直に嬉しいですわ♪」「……そういえば仲間で思い出したが、君の部隊のタダミチ＝ワタナベは根が素直で、実直で、何かをするパートナーとしては裁量だ。非常に好感が持てる人物ではある。人間性に於いては間違い無いのだが、ただ……あの性格では間諜には向かなくないか？……私が言う事じゃあないとは思うが」「疑問はもっともですわ。……彼は、単純にその実力で評価していますの」「……と、言うと？」「……そうですわね。喩えるならば、見えているクレイモアに全裸でつっこむバカですわね」「だめじゃん」「……けれど、無傷で生還する。そんな男ですわ。恥を忍んで告白致しますと、わたくし、彼と組み手をして一度も勝てた試しがありませんの。今回の件だって、きちんと事情を説明せずに彼を拘束しようとしていたら、アーサちゃんが率いていた部隊は恐らく全滅でしたわ。……非常に危ないギリギリの綱渡りだったのですわよ？」「…………にわかに信じられんな」「そういえば、アーサちゃんは数年前に、この国に、極東の小国……日本から災害復興の支援部隊が来訪していたのは知っていまして？」「ああ、うっすらだが覚えているぞ。もっとも私の国には直接関わりの無い事だったので、どんな復興支援をしていたかは知らんがな」「……結論から言いますと、部隊は数日後には……無くなりましたわ。集落の救援をしている際、ソロモンの襲撃に遭い地域住民を守ろうと応戦したが、健闘虚しく一夜にして部隊は壊滅。当時、被災地周辺の治安は最悪でしたから、日本から生え抜きでやってきた武闘派を固めた部隊が、一日と持たずによ？……彼は、その部隊のたった一人の生き残りなの」バタバタ！バタンッ！「きょ、教官殿！た、たたたた大変な事になったであります！」「あら？噂をすれば何とやらね♪」バタンッ！「不躾で済まないが失礼する！室長！厄介な事になったぞ！」「……急に、騒がしくなりましたわねぇ……何かしら？騒々しい」「ソロモンが！ソロモンがこの国に攻めて来るであります！」続く！

  2010年05月09日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その５～

  BGM＝＝＝＝「本当に久しぶり……わたくしの就任祝い以来かしら？待ち焦がれましわよ？」「私も相応の行動を要する身分になってきた、という事だ」「あらあら。いつになく殊勝なのね？”自粛”という言葉を貴女から聞けるとは思いませんでしたわ♪」「お茶……」コトッ「ああ、すまない。気を使わせてしまったな」「……別に」スタスタ「彼女は……？初めて見る顔だが……」「我が隊の優秀なメディックですわ。けれど、色々あって少々心を失っておりますの。衣食足りて、初めて礼節を知る……あの子は孤児でいた時間が長過ぎました。多少の無礼は、わたくしの顔に免じて許してあげて下さいな」「良いさ。気にしていない。私が礼儀を語れる人間かと問われたら、それこそ鼻で笑われるからな！はっはっはっ！「クスッ……本当に貴女は昔から変わっていない様で安心しましたわ」「お互い様さ。カリンだって根っこの部分はあの日のままだ。またピーピー泣いたらナデナデしてやるさ」「もう……相変わらずねぇ……」（……どうやら、私はお邪魔の様だな）バタムッ「カリン……今出て行った彼、見ない顔だが、我々の関係が知られても良いのか？その様な意図が無いとは言え、仮にも私たちは敵国の要人と間諜の間柄なんだぞ？」「……私が信用できない人間を登用するとでも？大丈夫。アーサちゃんが心配する必要などありませんわ。彼は……ダイアンスティは信用に値する人物ですの」「……ふむ。君がそう評価するのなら、そうなのだろう。しかしアレだな。私は中々信用というモノが出来ない人間だから、人を信用できる君が少し羨ましくもあるな」「いえいえ、そんなに難しい事でもありませんのよ？人は怠けるためならいかなる努力を惜しみませんわ。 金や権力はそういう意味では信頼を築く通過儀礼……これらに固執する人間は非常に扱い易いものですの。それさえこちらが持っていればほぼ狙い通りに動いてくれますからね。けれど、反対に御し方に確実性の無い者はいっそ敵に回した方が楽ですわ。欲が少なくて功績の多い人はとにかく厄介でしかありませんもの」「ほう……そういうものか」「もう……皮肉くらい気づいて下さいな。どうにも、未だに貴女という人間を推し量れませんの。もっとも、ダイアンスティも貴女と同じタイプの人間だから行動と言動が矛盾してしまっているのだけれど……」「成程、彼も権力や金には固執しないタイプなのか。だからこそ自身の弱味となるような事を見せても問題ないワケだ」「ええ。でも、情報部としてはこういう姿勢はあまり宜しく無いのでしょうけど……」「ふふ……私の他にも君が信頼することが出来る人間が出来たのか。嬉しいが、少し寂しい気もするな」「何よそれ。貴女が私の保護者みたいじゃない」「違うのか？」「もう、変なところで意地悪しないで下さいな。どんな人物が現れようと私の一番は貴女なんだから。……だって、私の一番辛い時期を支えてくれたのはアーサちゃんだったから」「中々素敵な口説き文句だな？その気にしてしまうぞ？」「あら？私はそれでも構いませんわよ？」「やれやれ……あの皮肉屋がここまで言うようになるとはな。まさか、私が冗談で言い負かされる日が来るとは、考えもしなかったよ。……と、軽口はここまでにして、今日私がここに来た本題に入ろう。今、君の隊には何人いるんだ？」「わたくし、副長のダイアンスティ、メディックのワンダちゃん。それと、今この場にはいませんがもう一人、ドジでマヌケなおっちょこちょいのイポンスキーがいますの。だから、計４人ですわ」「違うな。今日から５人だ」「え？」「帝国と共和国の和平決議に伴ない、正式にここ”文化財保全部”こと”共和国軍情報部四課”に配属されたアーサ・グレイシャスだ。宜しくな」「え、え、え？ちょっと待ちなさい！そんなの全然聞かされてませんわよ！」「私の方で情報統制を敷かせて貰った。事が事なのでな。それと、君の部下の諜報員タダミチ＝ワタナベはこちらで身柄を拘束している。軟禁されているのは、彼のミスではなく、事情を話してこちらが御願いしての事だ。どうか責めないであげてくれないか？」（通りで帰りが遅いハズですわ……あのバカ。後でお仕置きですわね……）「良く両国がその決断を下しましたわね……」「かなり混迷していたし、互いに苦渋の決断だったがな。密談に密談を重ねて、ようやく漕ぎ着けた、という所さ。両国とも合意の意見としては、”先ず目の前の驚異を取り払う事が先決”と判断した様だ」「システム……”ソロモン”……！」「ああ、最近、何が原因かは解らぬが活動が活発になってきている。しばらくは、情報統制や民の混乱を鎮めるために、この部署なんかは引っ切り無しになるだろうな」「えぇ……それはそうでしょうけど……でも、例えそういった事情があったとしても、帝国高官の血縁が共和国庶民の出である人間が率いる部隊に所属するのはマズイですわ」「ああ、だから権力でゴリ押ししてきた。もう私は貴族ではいられないだろうな」「ちょ、ちょっと待ちなさいな！」「過ぎたるは及ばざるが如し。もう後戻りは出来ないさ。どちらにせよ、不都合な面が多くなるし、イイ機会だ。グレイシャス姓は捨てようと思う。代わりと言っちゃ何だが、何かいい名前は無いか？」「随分と気楽に言うのね……そんなレベルの問題じゃありませんのに……まぁ、貴女らしいと言ったららしいけれど……え～と、今のところ簡単に偽造出来る戸籍は、行方不明になってる”アーネスティン”か”アグリアス”かのどちらかね」「じゃあ両方で！今日から私は”アーサ・アーネスティン・アグリアス”と名乗らせて貰おうじゃないか！」続く！

  2010年05月08日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その４～

  文字数の都合で、怒涛の２連続更新。その３未読の方は、こちらから＝＝＝＝～数日後　共和国軍兵舎～「……ふぅ、今日訓練もハードだったなぁ」「でも、目標があるのと無いのとじゃモチベーションは段違いだよね。よ～し！ちょっと休んだら今日も自主トレするぞー！」「うむ。その調子で私の為に立派な筋肉を育て上げるのですよー」「え？何馬鹿なこと言っているのよ。あな……」「……って！アーサ！」「おいっす！久しぶりですよー！」「な、何で貴女がここに？！ここは敵国の……しょれも兵舎内なにょ？！」「まぁまぁ、落ち着け落ち着け。何でって言われてもなー。また会おうと約束したのはそちらですよー？」「そうじゃなくて！どうやって侵入してきたのよ！」「普通に塀を乗り越えて、だな。なぁに、見つかっても私くらいの子供ならば幾らでも言い訳できる。気にするな」「そういう問題じゃないわよ……もう……」「君がこちらに（帝国）に来ないから、こちらから来てやったんですよー。感謝するですよー。……そんな事よりこれ！これをみるですよ！”も○し”といってスカイフィッシュを捕まえる道具なのですよー！こないだ仕入れたスンバラシイ道具なのですよー！夢が広がりんぐですよー！」「明らかに騙されてない？それ？」＝＝＝～ある日～「なぁに？またきたの？今、食事中なのだけれど……」「だからタカりにきたのですよー！」「急に来られても、出来合いのモノしかないわよ？言ってくれればきちんと用意するのに……」「カリンは料理上手だから、何を食べてもおいしいのですよ！」「……まぁ、食事自体やまともな食材がある事の方が少なかったから、生き残る為に仕方無く身に付いた技術なのよ、これは」ズルズルッ！「うん！うまい！君は良いお嫁さんになれるぞ！なんなら私が欲しい！」「相変わらず、人の話を聞かない子ねぇ……」＝＝＝＝～またある日～「カリンは指揮官を目指すのか？」「ええ。わたくしの武器は敢えて言うのならば……そう。”情報”ですわ」「情報？」「”怪人アンサー”という話を知ってる？」「ああ、確か適当に作った都市伝説がどこまで広まるかを検証した実験だっけか？」「そう……例え出鱈目で、根も葉も無い空虚な嘘であろうと、情報次第では”真実”へと歪められる。その事象を多くの人間が真実とすれば、例え虚偽であろうと関係無い。それは大衆での”真実”となるのですわ。情報は人を生かし……また殺す。それは、如何なるモノよりも最高の財産にして……どんなに鍛え挙げられた一振りの槍よりも凶靱な武器となるのですわ」「カリンは偉いなー。私はまだ自分が何になるかなんて、決めてすらいないよ」「アーサちゃんだったら何にでもなれますわ。それこそ、生まれ持った身体能力 、６０進数を操れる暗算能力、線型代数学、幾何学、内部及び外部弾道学、三角法……そして体力。全ての条件をクリアしたものだけがなれる、選ばれた者しかなれないスナイパーだろうと、ね」「そう、言われると照れるなー。よし、いっちょスナイパーでも目指してみるかー！」「……夕食の献立を決めるような感覚で最高難易度の兵種を選択できる、貴女の楽観さと実力が羨ましいですわ」「……そういえば言葉遣い変わったな？」「うん。話術の一貫として今矯正してるとこ。中々馴れなくて、苦労してるのよ」――ひとつひとつは他愛のない出来事。しかし、それは少女を形作る大切な欠片となった。――そして数年の月日を経て「来客です。室長」「帰しなさい。塩はここにありますわ」「アーサ殿だが、良いのか？」 「……ダイアンスティ。早急に取次ぎなさい」「了解」――彼女は、情報部の隊長にまで成長していた。

  2010年05月04日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その３～

  BGM＝＝＝「感情をぶちまけたら、一度冷静になって周りを見渡してみるのも乙だぞ？見えないものが見えてくるものだ。因みにここは私のお気に入りの場所でなー」（……嘘は言っていないが、本当の事も言っていない、か。悪意が無いとは言え、騙している様で気が引けるな）「……わぁ、綺麗な夜景」（あれ？そういえば何で私の名前を……？）「どうだ？世界は広いですよ。ずっと篭っていちゃ見えないこともあるですよ。ハードルは高いほどくぐり易く、困難の壁は高いほど押し倒しやすい……そして壁は、乗り越えた時、自身を守る砦となる。私が保証する。君はいずれ大物になる器だ！こんな所でつまずいてしまうには余りにも惜しい！」「……クスッ。見た目によらず、ロマンチックな子なんだね？」（……あ、そうだ。笑ったのなんて、いつくらいぶりだろう……）「顔の事については言及しないで欲しいですよー！目付きが悪いのは生まれつき。お互い様ですよー！」「それは、私も目付きが悪いって事？失礼しちゃうなぁ……」「ふふ……ノーコメントですよ！」「うふふ。じゃあ、そういう事にして差し上げますわ♪」＝＝＝「……なぁ、カリン。私と共に帝国に来ないか？」「…………」「……と、いったところでついて来る様なタマじゃあないか。……まぁ、気の迷いだ。忘れてくれ」（例え、どんな人物だろうと仲間は裏切れない……か。……だろうな。まぁ、だからこそ、私は彼女に惹れたのだから。そして実際には、書類で見たよりもずっと素敵な人物だった。……よし、ならば私にも考えがある）「……ねぇ、何で貴女は私に構うの？私みたいな、役立たずの所になんか来ても何も得るものは無いよ？」「人を好きになるのに理由がいるかい？」「ふふ……なにそれ？答えになってないよ……ホント、バカ」「お！やっぱりカリンは笑顔の方がかわいいですよー」「……もしかして、口説いてるつもりなのかしら？」「そうとも！」ウ～！ウ～！「お！戦闘終了か。……そろそろ祖国に帰らねばな。それではな。楽しかったよ。カリン」スタスタ……「待って！」――今まで、少女が欲しいと思ったモノが手に入らない事は無かった。「む？」「また……また、会えるよね！」――だって、手に入らないモノを欲しいとは思わなかったから。「ああ！君が望むのならばいつでもな！」「絶対！絶対だよ！約束だからね！」――だから……例え、そのしがみついた先が朧気な陽炎であっても、繋いだ手は放したくなかった。「ああ！約束だ！」続く！

  2010年05月04日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その２～

  BGM＝＝＝（全身フルプレートの完全武装……銃器が効かないのなら……！）ザッ……！（何かの武術……？構えが変わったですよ……？）「はっ！」（隠れて特訓したとっておき……！私みたいな力が無い人間でも唯一相手に決定打を与える事が出来る技術……！”女性”だからこそ真価を発揮する武術！）（……いや、違うですよ！変わったんじゃなくて構えが”無くなった”……！）ピシャリッ！ゴォオオオオン！！！！「どう？鎧越しとは言え、しばらく痺れるでしょう？」（いったぁ～……！やっぱり金属相手じゃこっちにも反動が大きい……）「おぉ……響く響く……」（徹底した構えの脱力とスピーディかつ柔らかな動作……システマ使いか……！）「まだまだ終わらないよ！」（そう、全身をゴムの様にして放つ、鞭の如き打撃。硬化した筋肉では決して、習得できない！……だからこそ私が選んだ技術！）ビタァアアン！「ふふ……ふふふふ……！ハハハハハッ！」（凄いダイヤの原石を発見してしまったですよー！一見、鍛えていないような柔らかい肉だからこそ！それは靭やかな竹の様に！そして何よりも……美しい筋肉！）「りゃぁあ！！」（くっ！痛いなぁ……！せめてあの鎧さえ無ければ……！）ベチィィイイイ！（あの一見すると、ただの少女の細腕……その実、完全なる比率で磨き上げられた肉！嗚呼、たまらないですよ……垂涎ものですよー……）「抱き締めたいな！筋肉！」「……うっ」（こいつ何なんだろう……攻撃もあまり効いてないみたいだし、気持ち悪い……）じりっ……（おっと……興奮し過ぎてついつい本音が漏れてしまったですよー……。ま、しかしダイヤとは言え原石は原石。まだまだ輝きを放つには早すぎる、か）ガシッ！「……むごごごむご！むぐぅぐ！（この卑怯者！鎧を脱げ！）」「おいおい。真剣勝負に卑怯もクソも無いですよー。さぁて、どうしようっかなー……」「むぐご。……もごごぎごごごぐぐぐごご（殺して。……捕虜になるくらいなら死んだ方がマシ）」「……そうか。と、普通なら言う所だが……ふはははは！残念だったな！心優しいアーサ・グレイシャス様は女子供は手にかけぬのだ！殺す事の方が簡単だからな！私が強いという証明！生き証人になるですよー！」（グレイシャス……！確か、帝国の名家……！貴族の文官が何故、こんな泥臭い戦場に！）「だんまりか？ハハハハッ！アーサ様の懐の深さに声も出ない様だな！」（私の記憶が正しければ……！アーサ……その名前の、グレイシャス家の息女はまだ……！）ガンッ！「おっと……イテテ……まだ抵抗する気力がありやがるですか」「本当に、中身はアーサ・グレイシャス……」（……やっぱり子供！）「お？私の事を知っているですか？いやー、私も顔が売れてきたですかねー？そうとも！私がアーサ・グレイシャスですよー！私の名前はなー、父上が世継ぎにアーサーと名付ける予定だったらしかったのだがなー、女である私が生まれてしまったので、そこで女性名であるアーサに落としたのだそうだ。……全くもって、父上ときたらせっかちで困るですよー」（自分で名乗ってたくせに……）「何で、その尊い尊い偉い偉いグレイシャス家の貴族令嬢様が、こんな所にいるの……？」「いや、それがなー。聞くも涙、語るも涙な複雑な事情があったですよー」～～～～～グレイシャス家　宝物庫　鏡台前～「う～ん、やっぱり鎧は美学ですよー。武官でも無いのに我が家にこんな立派なフルプレートがあって幸せですよー。父上の趣味に感謝ですよー。惚れ惚れするですよー」カポッ「……それにしても退屈退屈退屈ですよー！書物での筋肉審美も飽きてきたし、何か刺激が欲しいったら欲しいですよー。生のたくましい筋肉が見たいですよー！！」ピタッ「……いや、待つですよ。確か、今は戦時中だったハズですよ……って事は生で筋肉が見放題のスペシャルチャンスですよ！そうと解ったら善は急げですよー！！」～～～～「……と、まぁ、こんな感じでやってきた。幸いフルアーマーでは素性も誤魔化すのが容易でな。簡単に潜り込めたワケですよー。そしたら、君のような素敵な筋肉ちゃんに出敢えてハッピーハッピーなのですよー」「……どこまでが本気なの？」「無論、全部真実ですよ」「…………何よ、それ……」「さて、では、自己紹介も終わった所で、私から一つアドバイスだが。君は、まだまだ浅慮すぎるな。幾ら何でもフルプレートに相手にシステマは無い。……あれは表面のみを叩く技術だ。内部破壊を主とした古武術系統で無いとダメージは通らないぞ？及第点もあげられないな。だが、君はまだまだ伸びる。精進しようではないか！」「……そんなの」「……自分でも解ってるよ！でも！私には才能が無かったから！……それしか出来ないんだよ！馬鹿にしないでよ！ふざけないでよ！貴族の道楽でやってきてるアンタなんかにっ！説教なんてされたくない！」――自身より年下の、それも恐らく今まで訓練すらまともにしていない、物見遊山で現れた少女。そして、そんな少女にすら勝てない自分。負けた自分。無様な自分。その悔しさが、惨めさが……堰をきって溢れ出した。「……”才能”か…………嫌いだな。そういうの」「みんなみんなみんなみんな……！何で私ばっかり！私なんて役立たず放っておいてよ！何も出来ないって知っているなら干渉してこないでよ！」「”天才”とか”才能”って言葉は・・言った人間を美化しつつ他人を見下す魔法の言葉であり・・・・最高の侮辱になる。その、君が言う”才能ある者”が努力していないと何故言い切れる？”天才”は常に楽で、苦悩すらした事の無い人間だと言うのか？」「持っている人間に……！持たざる者の気持ちが解るワケ無いよ……！」「……何を言うか。君は持っている側の人間だろう？人が最も憎み、忌み嫌う人間は！自分達より劣っている人間ではなく、自分達より優れている人間だ！……だから”才能”とか”天才”だとか侮辱の言葉で自身を貶めるな！自分の価値を自身で下げるな！下らない誹謗、中傷なぞにヘコタレるな！誇りを持つですよ！カリン！」「うぅ……うわぁああああん！」――独りぼっちになってから初めての激励。自身を認めてくれた言葉。それはどんな褒章よりも少女にとっては貴重で、大切なモノであった。先程までの悔しさ、そして嬉しさが綯交ぜとなって少女の中で爆ぜ、眠っていた――――否。無理矢理、寝かしつけていた感情が溢れ出した。少女の中で”人間”が生まれ、同時に父母が死んだ瞬間だった。

  2010年05月02日

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  KDB番外編　　　～名もなき墓守の手記（前篇）　　その１～

  推奨BGM＝＝＝――私が、自身に何の疑いも持たず夢中で駆け抜けた時代。……あれから幾ばくもの月日が流れた。そろそろ私の身体が可動出来なくなるのも時間の問題だ。――そこで、私が軌いた年月の一部を書き記そうと思う。これは、運命に翻弄されながらも精一杯生き抜いた、とある少女の生涯を書き綴った私の日記である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～アラン・スミシー（書人知らず）の手記より～　　～～～～――西暦　２０xx年。とある天才エンジニアとプログラマーの夫婦が、その生涯を賭けてシステム”ソロモン”と呼ばれる完全なるロボットを作り上げた。そのロボットは、優れた頭脳と労働力を持ち、今まで人類の成し得なかった多大な功績を次々と打ちたてた。その貢献によって、システム”ソロモン”完成以降、人類の文明は急速に発達していく事となる。果ては、未来を予知し、人の心を読むこともできるシステムに人々はこぞって群がった。心や感情に携わる機能をロボットに取り付けていたのは、偏に感情を亡くしていたプログラマーの願望だったのかも知れない。――しかし、ある日突然、その栄華は終焉を迎える。ロボットに敷かれていたアイザック・アシモフの三重拘束機能（ロボット三原則）がエラーを吐き出し、周囲に未曾有の大災害を撒き散らす大量破壊兵器と化したのだ。――大まかな概要はこうである。人間というものは、いつの時代も他人や未来が気になるものである。自身の未来、異性からの感情など、聞きたい項目はそれこそ無限と言ってもいいほど尽きなものだ。そして、人間からの上記の質問に対し、システム”ソロモン”は三原則の第一条件である”ロボットは人間の命令に従わなくてはならない”に従い演算した結果を吐き出す。それだけならば何の問題も無いのであるが、ここで三原則の第二条件”ロボットは人間に危害を加えてはならない”が関与する事となる。……即ち、質問者の未来や、質問者への他人からの評価が著しく思わしくない場合、結果を告げる事で人間を傷つける事がない様、第ニ条件に従い結果を吐き出せなくなるのだ。――傷つけないための嘘で、かえって人間を傷つけてしまう。三原則を真に遵守するロボットは何一つとして行動できなくなる。その矛盾で完全なるコンピューターは思考ユニットがオーバーロードしたのだ。一度や、二度程度であれば、この相反する条件に沈黙という選択肢をとる事で安全装置を働かせていた”ソロモン”であったが、度重なるメインCPUへの負担にとうとうXデイを引き起こす事となった。皮肉にも”本来、人間を守るためのシステム”でソロモンは人間に被害をもたらす存在となってしまったのだ。～～～～～Xデイから数年後　某邸宅～「それじゃあカリンちゃん？ママ達はこれからお出かけしてくるから良い子でお留守番しててね♪」「おかあたま……カリンも一緒に行きたいです。あのおっかない機械を退治に行くんでしょ？」少女はこのとき既に何となくではあるが感じていた。――もう、母たちとは会えなくなる、と。後に頭角をあらわす類稀なる勘の鋭さは、もうこのときには備わっていたのだろう。「危ないからダ～メ。それに、おっかないなんて言っちゃダメ。あの子はタダ自分が解らなくなっちゃって泣いてるだけなんだから。……ママ達は、ね。お友達を止めに行くだけだよ。だから大丈夫！ちゃっちゃっと終わらせて、すぐに帰ってくるから♪」「……うん。わかりまちた。おかあたまもおとうたまもおばちゃん達もおじちゃん達も早く帰ってきて下さい」――そして、それを最期に少女が愛したいつかの黄昏が戻ってくる事は無かった。～～～～～数年後　共和国軍陸上部～上官「おいそこの！お前はいつになっても言われた事すらできんのか？！」「……申し訳ありません。教官殿」身寄りを一度に失った少女は孤児院へと引き取られが、たらい回しの果てに軍に預けられた。上官「もういい！お前のような愚劣で愚昧で愚暗で愚鈍で愚迷で愚蒙な愚論の塊に食わすメシなぞ無い！兵舎外周を２０周だ！」「…………」上官「返事はどうした！？」「……さー。イエス・サー」不運な事に少女には、所謂”才能”というものが皆無に等しく、息をするよりも多くの怒号と罵声浴びる日々を送る事になる。「はぁはぁ……！石って、こんなに甘かったんだ……今日は良い日だな」極度の脱水状態から口内の乾燥を防ぐために石ころをしゃぶり、乾きに耐え続ける事もあった。ときには、石に含まれる微量の岩塩から塩分を補給する事もあった。塩分を全く取らない状態で、塩を舐めると甘いと感じる。そんな些細なことですら、幸せと感じる様な極限状態での毎日。上官「今日の演習のドンケツの食事は、周囲にある雑草だ！切り口から白い液が出る植物は毒を持つことが多い！植物から水分を取る時は透明な液の出る植物を探して啜れ！返事は？！」「……サー。イエス・サー」上官「……フン！不満があるならビリケツにならなければ良い。それだけの事だ。私を恨むのは筋違いだぞ」「その通りです。悪いのは私です」――少女は才能にこそ恵まれなかったが、努力家であった。罵倒されようとも、虐待されようとも、一度も名前で呼ばれず人間扱いされずとも、黙って学び……鍛え続けた。――これも、自身の大切な人達を奪ったロボットへと復讐するため。その為であれば、どんな屈辱にも耐えられた。復讐心だけが支えであり……それだけが、彼女の唯一の動力源であった。「……また明日から頑張らなくちゃ」――少女は、絶対に泣かないと決めていた。泣いたら、もう両親が帰ってこない気がしたから。頭の中では理解したつもりでいても、中々両親の死は受け止められなかったのだ。ひょっこり自分を迎えにくるのでは、と。淡い幻想を抱く日々。～～～～～さらに数年後～～共和国軍陸上部　宿舎～放送「本日イチサンマルマルより、国境付近で防衛に当たっていた一個中隊が帝国軍奇襲を受け全壊！宿舎に居る陸上部は速やかに正門へと集合し、戦闘へと赴くこと！例外なく予備隊であっても参戦を命ずる！繰り返す！本日イチサンマルマルより、国境付近で防衛に当たっていた一個中隊が帝国軍の奇襲を受け全壊！宿舎に居る陸上部は速やかに正門へと集合し、戦闘へと赴くこと！例外なく予備隊であっても参戦を命ずる！命令（オーダー）はただ一つ！見敵必殺（サーチアンドデストロイ）！見敵必殺（サーチアンドデストロイ）！」「……実践か」――そんな過酷な訓練が続いていたある日。敵軍との交戦が始まり、まだ未熟な少女も参戦を余儀なくされた。～～～～森の中～パンッ！ブシュゥウウ……！帝国兵「うわぁああ！俺の耳が耳がァアア！よくも！よくもやったなクソガキ！先ず両手両足をぶっ潰してから犯しまくって殺してやる！「……私じゃないよ。って言っても信じてくれないか……。あんな近距離で撃ってるのにヘタクソだなぁ……」帝国兵「てめぇ！！聞いてやがんのか！今すぐ殺っ…………！」パンパンッ！「……貴方も実践ヘタクソ過ぎ。そんなに大声あげたり殺気滾らせてたらブッシュに潜んでる人にすぐ殺されちゃうよ。人を殺すときはね……」パンッ！パンパンッ！「断末魔も上げさせずに、できるだけ機械に成り果てる様に……事務員が書類に判を押す様に殺さなきゃ」――少女に渦巻いていた、一つ一つとしてはそれほど大きく無い感情の振れ幅。それは、積み重なり、徐々に軋みを生み出し、少しの歪みは段々と肥大し、ひび割れ、少しずつ壊れて行く。――その様は、皮肉にも少女が忌み嫌っていた”ロボット”の様であった。ガサッ「…………！（ぴくっ）」パンッ！パンパンッ！キン！キンキンッ！「…………！？」「ふはははは！銃弾なぞ私の完全なボッディーには通用しないですよー！謎の漆黒騎士様参上ですよー！さあ！さぁさぁさぁ！いざ尋常に参るですよー！」「……なに、アレ？バカ？」――後に、少女にとって生涯のパートナーとなる親友との……運命の出会いの瞬間である。続く！

  2010年04月29日

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  看板娘は人狼なりや？　　　～the after～

  空港で、５～６０のおっさん二人がプリキュア！プリキュア！と叫んでいたので、日本終了のお知らせかと思ったら、どうやら競馬の話の様でした。大体そんな感じ、ロペスですぅ。タイトル通り、後日談。またも１００００文字規制で入り切らなかったずぇー。この間は１００００文字規制無かったのに、また元に戻ったのぜ？連続更新なので、最終夜を見てない方は、そちらを先にどぞー＝＝＝＝～翌朝～「みんな！よしふるの死体が見つかったって本当かい！」「……あぁ、私の家の前でな。恐らく私を襲撃しようとして誰かに始末されたのだろう。その証拠に今朝は霧も消え、快晴だ」「私が仕留めた。……黙っていて済まなかったが、狩人は私だ。皆を混乱させる発言ばかりしていて本当に申し訳ない」「狩人が噛まれない様にカモフラするのは当然ですから、気にする必要はありませんよ」「その通りだ。……それに、謀るという意味では私の方が重罪だ……」「それを言うなら、私なんて何のために居たんですかね……ははっ」「まぁまぁ”終わりよければ終わり良し”って言うじゃないか。……カリンも疑って済まなかったね。アンタがいなきゃもっと犠牲者は増えていた。……いや、村ごと乗っとられていただろうね。これだけの人数が残れたのは、アンタの御陰だよ。ありがとう」「……だいちゃん……私は…………」「大丈夫、これだけの人数が残っているんだ村の復興なんてすぐ済むさ」「皆、復興も良いが今日くらいは休まないか？折角、一つの事件が片付いたのだ。慰霊も兼ねて打ち上げと行こうではないか」「脳筋のくせに中々良い事言いますね」「リル……アンタも人の事言えないくらい脊髄反射で生きてるじゃあないか。……ま、いっか。ん。私は賛成だよ。パァーッと行こうじゃないか！」「うふふ……わたくしも乗らせて頂きますわ。お酒の手配は任せて下さいませ。こう見えても、かなり自信がありますの♪」「では、料理は私が作ろ……」　　　　　　　　　「「「「絶対にノゥ！！！！」」」」＝＝＝＝《キャスト》（村人勢）○　かなめ　　　　（村人）○　紅静香　　　　　（村人）○　リーウェル・ケイ・スター　　　　　（村人）○　神裂トワ　　　　（村人）○　橙　　　　　（村人）○　滝沢秀吉　　　　　（共有者）○　リタ・ラトゥール　　　　（共有者・権力者）○　ワンダ＝ヘルマンソン　　　　（占い師）○　玉置巳緒　　　　（霊能者）○　ネイサン・マクレガー　　　　　　（狩人）○　ニナ・ザスクワイヤー　　　　（ニート）○　カマキリ　　　　　（猫又）○　カリン・ビシャス・エーギルパッフェ・リヒトバルツェ・カルヴァイ　　　（神話マニア）～～～～～（人狼勢）○　ロディ　　　　（憑依者）○　一条百合絵　　　　（人狼）○　時羽ミサリ　　　　　　（人狼・決定者）○　カラス　　　　　　（萌狼）○　好古　　　　　（白狼）～～～～（その他）○　ネコ原　　　　　（妖狐）○　アーサ・アーネスティン・アグリアス　　　　（スパイ）＝＝＝＝　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Congratulation！村人たちは人狼の血を根絶することに成功しました！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【Good　end】

  2010年04月25日

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  看板娘は人狼なりや？　　～最終夜～

  好きなカクテルはセックス・オン・ザ・ビーチと十六夜、ロペスですぅ。今回で、人狼ゲーム”最強の白狼は今夜も胃痛で悩まされるようです”は終了です。思ったよりも長くなってしもたー我にもう少し知能があればキューピッドありの、タッキー恋人展開で行きたかった所です。人狼ゲームにはコレ！といって確信できるセオリーはありませんが、一般的に多弁過ぎる人物は村の可能性、主張が一貫している人物は人狼である可能性が高いです。最終夜　推奨BGM＝＝＝＝「ふむ。……だが、重要事項ではある。決定者は名乗り出てない故、人外勢力である可能性が高い。この４人は要注意だな」――当然、このタイミングで決定者候補を占わない不自然な占いに勘付く鋭い者もいたが「参考までに申しますとわたくしがカマキリさんに狙いを付けたのは昨日のカラスさんの投票と同じ理由ですわ♪カマキリさんも狩人に関して言を表しておりましたの。何より発言数が多くも無く少なくも無く、コントロールしているかの様に見えましたわ。この動きは必死に紛れようとしている狼そのものですの♪……結果としては妖狐ではありましたけれど、人外には違いありませんわ♪」――概ねハッタリを突き通す。事実、カリンはそのミサリの一件を除けば破綻は無い。村人からは真占い師と見られ、人狼からは憑依者と見られる立場の完成である。――そして、カリンは憑依者を騙るに相応しいタイミング……狼が力尽くで村人を押し込める為に名乗り出る時を……機が熟すその瞬間を待った。人狼側、村人側、共にその真実に……今際の際まで届く事は無かった。「……これで良い。例え、私が村人側から虚偽を掛けられ、志半ばで倒れる事となろうとこの選択に後悔は無い。……願わくば、狩人がまだ生き残っていれば重畳なのだがな」――人狼有利、村絶望状態にカリンが投じた一本の矢。「御苦労様だ。カリン。アンタの仕事は百点満点だったぜ」――それは的確に相手に食らいつき、そして貫いた。～～～～――そう、言わば今回の舞台は出来レース。他の偽占い師が出ることを防いだ共有者、タッキー。対象にブレる事無くガードに付くだけでなく、誰の視点からも狩人である事を気付かせる事なく護衛を完遂させたマクレガー将軍。狼を始末する為に、自身を噛むように誘導する発言をし、猫又の仕事を全うしたカマキリ。――そして、村人には村人。人狼にも村人判定を出すことで、狼からは偽と見られ、村側からは真と見られるアンチノミーを築き上げたその話術と戦略を駆使した占い師、カリン。 　　　　　　 　　　　　　　　 この４人が役職を持っていた時点で、既に人狼勢４人の包囲網は完成していた。「狼を見つけられない占いに価値は無いんだよ！」橙の言っていた事はある意味真なのだ。――だからこそカリンは機が熟すまで人狼判定を一度も出さなかった。そして、自身が神話マニアだからこそ解る敵勢力の行方。～～～～～霊界～「これは……詰んだかしらねぇ…………」あまりにもの人狼有利で半ば考える事を放棄していた。平和ボケともいえるその甘さ。慢心。「完全にしてやられやがりましたねー。油断しまくっていた私達が悪いってのもあるですが、中々の手際です。正直参ったですよー」――人狼側の敗因は、そう……神話マニアは憑依者のコピーだと思い込んでしまい、決めつけてしまっていた事。～～～～「天晴、と賞賛をあげるしかありませんね。見事な手際でした。カリン殿」「……では、今日の処刑は決定者も兼職しているミサリか？」じりっ……「……う、うぅ……い、いや！いやですわ！これ以上近づいたら、イナーシャルキャンセルしますわよ！こんちくしょー！」「残念だが、ここが終着駅だ。貴様達を追い詰めたのは、何も役職持ちだけの力だけではない」～～～～霊界～「……村人一人一人の力」「そう、一人ひとりの力は脆弱」「……けれど！」「その力を」「束ねることで！」「どんな困難にも」「立ち向かう！」「どんな強敵にも」＝＝＝＝「立ち向かえる！」「我々」「人間を！」「嘗めるな！」＝＝＝＝（投票結果）・カリン　　　→　ミサリ・リル　　　　→　ミサリ・よしふる　　→　カリン・橙　　　　　→　ミサリ・ニナ　　　　→　無効票・マクレガー　→　ミサリ・ミサリ　　　→　カリン＝＝＝＝「”ラ・ヤダソウ・スティアーナ”……そう囁くのよ。私のゴーストが」時羽ミサリは村民協議の結果処刑されました……＝＝＝～深夜　カリン邸周辺～「……ヤバイ！ヤバイヤバイ！何がヤバイってマジヤヴァイ！明日は俺の番かよ！」「くそっ！タダじゃあ死ねねぇぜ！こうなったら最後の悪あがきだ！あのクソ女だけは噛み殺してやる！」パァーン！「うむ。命中だ」「……あ、あれ？」ブシャッ！「ハハッ……！なんだこれ、何の冗談だよ……この場に及んでまだ狩人が生き残ってんのかよ……！血が止まら……ね…………よ……」ガクッ……！続く！

  2010年04月25日

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  看板娘は人狼なりや？　　＃１２　　　～解答編　３～

  ときどき人間の身体は欠陥品だなーと思います。臓器やら何やらを身体に納めっぱにするのではなく、自分で分解洗浄出来れば、新品同然を維持できて長持ちするのになー、と。花粉症の人なんかは目玉や喉、鼻を取り外して、バケツでジャブジャブ洗いたいと思いませんかね？疲れ目、腹痛、喉のイガ、薬品を扱った後の肺など、取り外したいなーと思う場面が多々あります。楽天の文字数制限が１００００文字じゃなくなってるぜ！ヒャッホーイ！＝＝＝～霊界～「余りにも狙ったタイミングで俺の占い結果を出してきたから、カリン偽で見てたわ……」「私視点ではカリンさんは妖狐でした……」「見た目的にもキャラ立ち的にも、どう見ても妖狐です。どうも本当にありがとうございました」＝＝＝「うふふ……女は嘘をつく生き物ですの」「そ、そうだ……！みんな！何もコイツが村側の味方じゃ無かったからって、本物の占いとは限らないぜ！妖狐の可能性だってあるんだぞ！」「ならば問おう。私が妖狐であれば、何故、ここにきて撤回コールを出した？このまま黙って憑依者になりすましていても、その勝利は揺ぎ無いというのにだぞ？」「そ、それは……そう!単なる気紛れですわ！貴女はお遊びが少々過ぎるというか……弱者をいたぶる趣味があるようにみえますもの……！」（ナイス！ミサリちゃん！）「そうだ！アンタはいつも胡散臭いっつーか……他人を拐かして悦に入る所があるからな！」「たわけ。ならば、どうして妖狐である私に人狼の内訳と残りの数を言える？」「うぐ……」「あば……あばばばばばばば……」――よしふるは考える。思えば、おかしなところは幾つかあった。憑依者は人狼とは相談出来ない。故に、残りの人狼の数も解らない。ある意味孤独な役職である。では、何故……憑依者であるカリンがミサリに促されたとは言え、自ら”憑依者である”と名乗ったのか？あの――人外勢が強引に投票すれば勝てるというあの状況を――残りの人狼数を把握していたのであろうか？そのプレイングは、内訳が完全に判っていない憑依者には不可能。――それが出来る役職はただ一つ……「切り札は先に見せるな。見せるならもう１つ奥の手を持て、という事だ。痴れ者が」――占い師のみ＝＝＝～霊界～「真妖狐ですが、色々と立場が無いでござるの巻」「…………」バタッ「あ、トラウマ再発して気絶しちゃった」「ビックリするくらい、どっちが悪役だか解らないわねぇ……」＝＝＝「”まだ安心できないですよ。妖狐の可能性だってあるんです”……やれやれ、このセリフ……言いそびれましたかね？」「こ、今度こそ信じても良いんだよ……な？」「……私は今作戦上、何人かの仲間を見殺しにしてしまった。仲間を謀るような行動も何度かした。そして、それらは仲間の信頼を踏み躙り、唾を吐き捨てる様な行為でもあったと自覚している。……だが、私は決して自身が間違えていたとは思っていない。――そんな私ではありますが、皆さん。改めて……私、カリンを……信じてくれますか？」＝＝＝～スタート前日　夜～コピー先　ワンダ・ヘルマンソン（神話マニア　→　占い師）「役職占い師ゲットですわ♪」コピー先であるワンダから初日の内訳を把握。翌日に、ネコ原とワンダの遺体が見つかり、この時点で”妖狐”の不在を知る。また、自身が神話マニアであるが故、コピーによる役職増減の混乱は皆無。～～～～一日目　昼～「ふはははは！占いはもういないのだな！では！改めて華麗にコール！共有者のタッキーだ！」タッキーの華麗なるファインプレーにより、偽の対抗占い師が牽制される。――この時点で対抗は無く、かなりやりやすい状況にはなったのだが、念には念を入れ「……”敵勢力になった”って所でしょうね」予防線として、あたかも神話マニアが”敵勢力”に渡ったかの様な発言をし、憑依者が増えていることを匂わせる。更には、自らが神話マニアの話題を出さずに他人が出した話に便乗する形で出すことで、隠れ蓑にする。「そんな事ねーですよ。カリンかロディのどちらかが”元・神話マニア”で憑依者をコピーしたと考えればしっくりくるです」一条百合絵が推察したカリン＝元・神話マニアという見解は正解ではある。――しかしながら、その矛先が違っていた。～～～～二日目　夜～「時羽ミサリ……”人狼”か……。決定者候補の中から、人の意見に便乗するばかりの潜伏狼臭い怪しい所を狙ったが、ビンゴだった様だな」三日目の占い結果にはカマキリに判定を出したが、その実占ったのは時羽ミサリであった。～三日目　昼～「Да♪占ってみました所カマキリさんに”人間”判定が出ましたの♪」元・神話マニアであるカリンは初日の犠牲者の内訳を把握している。故に、この日の犠牲者は猫又と人狼である事が判っていた。――そう。だからこそ、死体が二つ出たこの日を狙って敢えて占い結果を謀ったのだ。占い結果をカマキリに被せ、あたかもカマキリを妖狐に見せかける事で、人狼側の信用を得ることにする。～四日目　昼～「ここで空気を読まずに、わたくしが結果のコールですわ♪ミサリちゃんは”人間”でしたわ♪占い理由は昨日指定されていた中で最も発言数が少なかったからですの♪」そして続くミサリ占いで、人狼側からの信頼を確固たるものにする。人狼の中で、カリン＝憑依者が確定した瞬間である。――それも白狼を探すため。白狼は、人狼を射抜く一筋の矢である占い師と言えども、その判定手段が無い。そうなると、どうしても霊能覚悟の判断に頼らざるをえないが、今回の様な、一見すると村人有利に見える進行では霊能はローラー処理されてしまう為、生き残るのが難しい状況にある。白狼を残したまま、最終日に信頼勝負の殴り合いになるのは非常に危険である。無論、一条百合絵かカマキリのどちらかが白狼であった可能性はあるが、人狼の切り札である白狼自らが危険を省みて咬みに行くとは考えにくい。――そしてカリンは残された方法の中で、必至に可能性を模索し……最も多くの村人が生き残れる道を選択した。余談ではあるが、一条百合絵とカマキリ……二人の内、呪殺騙りにカマキリを利用したのは「なんか利用し易そうだからですわ♪」……パシリ属せ……ゴフンゴフン！…………たまたまである。続く！

  2010年04月18日

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  看板娘は人狼なりや？　　＃１１　　　～解答編　２～

  復活したと思ったら花見やら歓迎会やらで暴飲暴食しっぱなしだったよ！体重が五キロも増えたよ！余談ですが、リル、橙、ニナが並ぶと信号みたいです。＝＝＝「前回の展開がシリアス過ぎて、だが働きたくないでござるって言うのを忘れていました。だが働きたくないでござる」「よしふる……！アンタが白狼だったのか……！」「はっ！アンタは割とイイ線行ってたんだけど間に合わなかったみたいだな、どうも。今更気付いた所でおせーおせ！とんだでれ助野郎どもだぜ」～～～～――事実「この場面まで狩人が残っているっていうのか？！どう考えても胡散臭い！占い以外に意見を出さない上に噛まれない占いなんて私は信用できないよ！初日に狐と占い師の可能性だってあるんだ！」――蛇拳を極める過程で身についた観察眼か、或いは彼女が持つ天性の勘であるか、はたまたその両方か。村人側では"狼視点での”真実に最も近づいていた橙ではあったが――～～～～「オーホッホッ！覆水盆に返らず！過ぎたるは及ばざるが如し！後悔先に立たず！転ばぬ先の杖！全てはもう手遅れですわ！」（……あれ？何か最後だけ違くね？）――しかし、その真実までは届かない。～～～～――村人の敗北。責任の如何を問うならば、今回の戦犯はタッキーとマクレガー将軍である。 　　　　　　　　　　ターニングポイントは幾つかあった。一つ目は、共有であるタッキーのスーパープレイ。二つ目は、狩人がカリンを真占い師と判断した事。――そう、マクレガー将軍の役職は”狩人”狩人であるマクレガー将軍は、対象をブレる事無くガードに付くだけでなく、敢えて目立つ様に奔走、己を迷走していると見せかける事で、狼からの噛み対象から己を外させた。それにより自身は、誰の視点からも狩人である事を気付かせる事なく護衛を完遂させるというミラクルプレー。それにより、村人からの信用が低くなろうとも……要はどんな手段を使おうが生き残り占いを守りきりさえすれば良いのだ。この様な作戦を実行した二人は、本来であればMVPと言っても過言では無いほどの功労者だ。だが、皮肉ながら狼有利で始まっているこの舞台では逆に人狼の手助けをしてしまっているのもまた事実。～～～（クソッ！どうしてこうなった……！カマキリが紛らわしい死に方をして人狼勢の内訳をかき回した所為か……？……いや、違う。カマキリの発言や役職、動き方は悪くない。……じゃあ何が悪いかというと…………カマキリが全部悪い）＝＝＝～霊界～「おい！なんだそれ！ふざけんな！」「いや～愛されてますなぁ～（笑）」「うくっ！ツッコミたい！ツッコミたいけどツッコめない！！ツッコミ不在の村だとやきもきするです！」「もう一人のツッコミ担当のトワちゃんもこっちにいるしねぇ……」「一条さんの気持ちが痛いほど伝わってきます」＝＝＝「もはや何が何だか解らないでござるの巻」＝＝＝＝～霊界～「いよー！はったはった！これからきゃわいい私の嫁！ニナちゃんはどうなるでしょうか？！１、瀟洒で聡明なニナちゃんは突如天才的なアイディアが閃く。２、誰かが助けに来てくれる。３、助からない。現実は非情である。さぁ！掛金は１００円からだよ！べらぼぅめぇぃ！」＝＝＝＝「さぁ、そろそろ日も暮れるぜ。誰から始末するんだ？キャンキャンうるせぇ橙か？それとも狩人くせぇマクレガー将軍か？ニナ以外だったら誰でも良いぜ？」「オーホッホッ！引導をプレゼント致しますわ！」「……う～ん。何かもっともらしいナレーションが入りましたけれど、やっぱりや～めた」「はい？」「撤回コール！橙ちゃん”人間”！ミサリ”人狼”！」「……えっ？」「またまたまた改めまして、役職コール！憑依者撤回！真占い師宣言！元・神話マニアをコールですわ！」「ゑっ……！ちょっと待って！ごめん！何言ってるのか全然わからない！」「……騙す形になってしまって申し訳ありませんわ。わたくしの役職は”神話マニア”。現在はワンダちゃんの役職をコピーして”占い師”ですの」「筋が通らぬ！お前が真の占い師であれば何故我々を謀った！」「それに関しては本当にすまない。白狼を炙り出すタメにはどうしても憑依者のフリをする必要があったのだ。……だが、御陰で」ビッ！「あ……あぅあ…………」「マヌケは見つかったようですね（笑）」＝＝＝＝～霊界～「正解は２番でしたー！」（霊界一同）　 　　　 ／￣￣　ヽ,　　 　━━┓┃┃　　　　/　　　　　 　 ',　 　 　 　 ┃　　　━━━━━━━━　　 　.ｌ　 {0}　/¨`ヽ}0} 　 　 　　┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃　　　.ｌ　　　　 ヽ._.,,'　　　≦　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┛　　　ﾘ　　　　ゝ'ﾟ　　　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ　　　|　　　 ｡≧　　　　　　　　　三　＝=-　　　| 　　　　-ｧ,　　　　　　　　　　≧=-　。　 　 | 　　　　　ｲﾚ,､　　　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ　　　　　　　　≦｀Vヾ　　　　　　　　ヾ　≧　　　　　　　　｡ﾟ　/｡･ｲﾊ ､､　　　　　｀ミ　｡ ﾟ　｡ ･　　　　　　　　　,､‐ "￣:::ﾞ:丶､　　　　　 ,r::::l3ﾞ::::::::/ﾊヽ:ヽ::::､:ヽ　　　　　　　 ━━┓┃┃　　　　　 {::://::::::://　ヽ＼ﾄ､:::::::!　　　　　　　　 　 ┃　　　━━━━━━━━　　　　　 ヾ l:::::::/ ノ 　　｀ヾ ｨ､:::|　　　　　　　 　　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃　　　　　　　|;:r::| 　Ｏ `　' Ｏ ﾞﾊ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┛　　　　　　　 ヽﾊ　:.:.　　　　:.: ﾚ　　　　　　　 　 ´＼ ゝ'ﾟ　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ　　　　　　　　　 ／ ｡≧　　　　　　　三　＝=-　　　　　　　　 /ヽ､ -ｧ,　　　　　　　　≧=-　。　　　　　　　　|　 |　　ｲﾚ,､　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ　　　 　 　 　 |　 | 　≦｀Vヾ　　　　　　　ヾ　≧　　　　　　　 |　 |　 ｡ﾟ　/｡･ｲﾊ ､､　　　　｀ミ　｡ ﾟ　｡ ･　　　 　 　 　|　 |　 ＿＿＿　|　 |　　　　 　 　 |　 | ﾉ　　　　　l | 　|　　　　　　　.|　.| |　　　　　　i:|　 |　 /'　　　　　　　　　 　!　　　━━┓┃┃-‐'―ニ二二二二ニ＞ヽ､　　　　┃　　　━━━━━━━━ァ　　 /,,ｨ=-;;,,, , ,,＿　ト-､ ）　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃'　　 Y　　ｰ==j 〈,,二,ﾞ !　　)　　　　｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛ゝ.　 {､　　-　,.　ヾ "^ }　　}　ﾟ　｡　　　）　　,. ‘-,,'　　　≦　三ゞ,　∧ヾ　 ゝ'ﾟ　　　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ'=-/　ヽﾟ ｡≧　　　　　　　　　三　＝=-/　|ヽ　 ＼-ｧ,　　　　　　　　　　≧=-　。　　!　＼　　ｲﾚ,､　　　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ　　|　　 ＞≦｀Vヾ　　　　　　　　ヾ　≧　　〉　,く　｡ﾟ　/｡･ｲﾊ ､､　　　　　｀ミ　｡ ﾟ　｡ ･※リアクション代理「ケホッ……ケホ……う、嘘でしょぉ……？！」これには霊界も大混乱＝＝＝＝「あぶ……あぶぶぶぶぶぶ……」――そして、皆の期待（不幸体質）を裏切らないよしふる。続く！

  2010年04月11日

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• 復ッ活ッ！　ロペス復活ッッ！　ロペス復活ッッ！

  タイトルの通り、ロペス復活祭です。引越しのゴタゴタで丸々二週近くネット断絶だったのだわ！エイプリルフールネタとかけっこうやろうと思ったのにもう過ぎまくって出来ないのだわ！友人にエイプリルフールをAFと略してメールしたらアナルファ○クと勘違いされた。死にたい。都合で電車が使えなかったので、マイカーで関東に来たのですが、とりあえず、沼津ナンバーと足立ナンバーのマナーの悪さは異常。静岡横断長過ぎ笑えない。神戸が発展し過ぎて、京都と名古屋がゴーストタウンに見えました。歓迎会で上司に一年以内にまた転勤あるとか言われたよ！人事関係の情報には厳しい会社＆上司なので、酔っぱらって口滑ってるっぽいからかなりマジっぽいよ！滋賀、日光、インドネシア、ハンガリー、中国……etc何だかどれも死亡フラグっぽいよ！久しぶりの日記なんでいつも異常に支離滅裂だよ！あったことをそのまま箇条書きにしているよ！今月中には人狼完結させたいと思うのでよろしくですばい。まだ、あと一波乱あるっぽいよ！

  2010年04月04日

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  看板娘は人狼なりや？　　＃１０　　　～解答編～

  引越しやらなんやらでゴタゴタしておりました。遅くなりましたが、人狼解答編です。前回のチュートリアル的なモノと比べて、相当難易度上げてますので、これ内訳を完全に把握出来た人がいたならスゲーです。自分なりの推理を立てていた方は、予測と合っていたかどうかニヨニヨしながら見てくだされ。＝＝＝「自分が何を言っているか判っているのですか？橙さん。いつもサッパリしているワリには案外、往生際が悪いのですね」「貴女を犯人です（笑）」「この状況では負け犬の遠吠えに過ぎん。文字通りな。いい加減、観念せい」「そ、そんな……！違う！私は！私は……！」「オーホッホッホッ！無様ですわね！橙ちゃん！……さて、そろそろこのサングラスも必要ありませんわね」スッ「ふふ……このような茶番。もう必要ありませんわね。……カリン！」「イエス　マイ　ロード！村人の皆様方？Tu ne le sais pas, mais tu es deja mort！改めましてご紹介に預りました、わたくしカリン・エーギルパッフェ……役職は”憑依者”ですわ♪」「そんなハズは……！だって、”憑依者”はたまかロディじゃ……！」「……ああ、それは……”神話マニア”ではありませんの？」「……なん……だと？」～～～～一見すると村人有利に見える今回の舞台。実際の所は、狼に非常に有利な状態でスタートした。～スタート前日　夜～【萌狼　→　カラス】「わぉ～ん」【人狼A　→　一条百合絵】「わ、わぉーん……です」【人狼B　→　時羽ミサリ】「ワォーホッホッホッ！」【白狼】　　※都合により代理アイコン「ガォー、と。……さてさて、誰が役職騙りに出るかい？」「私はやめた方が良さそうねぇ……。どこかで吠えちゃったらそれだけで破綻しちゃうわぁ……」【時羽ミサリ　→　人狼・決定者】「私も兼職持ちだから目立たない方がよさそうですわね……。残念ですけれど……」「じゃあ、私が占いあたりに騙りに出るですか？」「そうだなぁ……。霊能はどうでも良いから憑依者に任せとこう。占いは……う～ん……名乗り出た占いが偽っぽかったら全潜伏で行こう。占いが本物しかいないようなら百合絵ちゃん頼むわ。後出しジャンケンで信用得るのが難しくなるが、白狼の俺も潜伏してる事だし、そうそう全滅する事も無いだろう」「わかったです。そんときは身内切りでカラスに速攻”人狼”判定出して信用ガッポガッポ頂くですよ」「了解したわぁ……。その時は寧ろワザと吠えて、百合絵の信用を早目に得られるようにするわぁ……」――そしてその夜、狼勢が適当に狙いを付けたワンダ＝ヘルマンソンが噛まれる。ネコ原の死体を同時に残して……～一日目　夜～「キマシタワーッ！オーホッホッホッ！」「内訳はワンダ占い、ネコ原妖狐で確定ですね」狼勢は仲間が誰か判っているので、初日に狐呪殺されたと確信。そして、妖狐は人狼に噛まれる事は無いので、ワンダが占いである事も把握。「滝沢が出てきたときは、ちょいとビビったが、かなり有利な状況だな。カリンは偽物だ」タッキーのスーパープレイの様な例外も存在するが、役職を騙る職業は概ね、人狼、妖狐、憑依者である。その内、妖狐はもういない。したがって、この時点でカリンは憑依者であると確信。「初っ端から、占いと妖狐を始末出来るなんて本当にラッキーねぇ……」「ニナはニートだから最後まで放置ですかねー」「今日の噛みはリタですわね。権力持ちを残しておく理由はありませんわ。後々キツくなってきますもの」「狩人はよっぽどの変態護衛じゃない限り、占い守り鉄板だろうしな。狩人の事や妖狐をを考えなくて良いのは楽だぜー」――このときリタは敢えて派手に動き周り、偽占いに間違った判定を出させる囮としての共有、という役割で潜伏する方針だった。――が、この時点では人狼勢を除いて参加者全員ともカリンを本物の占い師として見ていたので、その効力を発揮する事なく、散る。彼女が権力者である事をコールしなければ、後半まで生き残りカリンが偽者であることが発覚していたかも知れないが、歴史にifの話は厳禁というものだろう。～二日目　夜～「静香に人狼判定っつー事は、偽の霊能はロディか」「あれ？そうなると役職が矛盾しませんこと？」「そんな事ねーですよ。カリンかロディのどちらかが”元・神話マニア”で憑依者をコピーしたと考えればしっくりくるです」人狼勢、この時点で霊能の内訳を把握。「かなめ、リル、タッキーと何れも確定村人勢はこちらの内訳把握していないで占い盲信状態です。残しておいても問題ないと思いますわ。今日の所は、建前だけ狩人を探している風にするですよ。獲物はカマキリですー」――これが、一条百合絵の最期の言葉となる。そしてその夜、カラスもうっかり吠えてしまい、村人に吊られ狼は残り２となってしまう。～四日目　夜～「カラスさんがいつかいなくなるのは覚悟していたが、百合絵ちゃんがここで居なくなっちまうとは……！」「段々と追い詰められてきていますわね……まさか、カマキリが猫又だったとは……」「明日からは確定村人連中を噛んで行こう。ミサリちゃんが吊られるのも時間の問題だ！グレーゾーンは減らさずに行くぞ！」――そして、現在に至り……～～～～～「――ああ、本当に……」「御苦労様だ。カリン。アンタの仕事は百点満点だったぜ」【白狼　→　よしふる】――正体を現した最強の人狼である”白狼”「うふふ……御褒めに預り光栄ですわ♪いつ破綻してバレてしまうかヒヤヒヤしておりましたの♪」「……ハッ！よく言うぜ！アンタも大概キツネだな！」「全員揃った事ですし、さっさと投票に入りますわよ！今日の処刑は橙ちゃんでよろしくて？オーホッホッホッ！」「馬鹿め！私とマクレガー将軍、リーウェル、そして橙とこっちは４人だ！投票しても理があるのはこっちだぞ！墓穴を掘ったな！畜生どもよ！」「オーホッホッ！残念ながら私は決定者でもありますわ！」「決定者は同票投票のときに優先権を得られるだけだ！４対３では機能しない役職だ！」「何とち狂った事言ってんだ？ニナ、アンタはニートだろ？」続く！

  2010年03月22日

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  看板娘は人狼なりや？　　　＃９

  キリの良いところで切るので省略＝＝＝「……Coolに宣言。ロディは”村人”……やっぱり憑依者」「……さて、問題は、だ。人狼は何故このタイミングで共有を咬みにきたかだ。狩人探しはどうした？」「もう大分、後が亡くなってきてるんじゃありませんの？だからこそ、優先順位を確定村人を減らしていく事に置いたのではなくて？」「なら何故狩人の可能性もあり、ほぼ確定村人である私やリーウェルや君を噛まないんだ？どうも、私の目には我々確定村人の中に白狼が紛れ込もうとしているとしか考えられんな」「……するってーと、初日、猫又に殺されたのは、やっぱり普通の人狼でまだ白狼は生きている可能性が高いって事か……」「ともかく、だ。カリンの結果を聞こう。それから考えても遅くは無い」「う～ん……釈然としませんの……。占い結果ではマクレガー将軍は”村人”……。人狼判定は出ませんでしたの……」「当然だ！これで私の潔白が証明出来た様だな！はっはっはっ！」「馬鹿な！じゃあ決定者候補の中に狼がいないのか？！」「じゃあ、やっぱりどっちかが白狼なのか……？」「……もしかして狩人……？」「いえ、それはありません。人狼側に決定者がいないのであれば、決定者である事を隠すのは十中八九、狩人。ならば、敵側にいる決定者の排除、そしてあわよくば狩人を仕留める一石二鳥の手を人狼が打たないワケがありません。そうなれば、昨晩の犠牲者は共有ではなくマクレガー将軍かミサリさんになる筈です」「もうこれで白狼は捕まえた様なモンだね。そもそも二人が生きている事自体が矛盾してるんだ。さぁ、今日はマクレガーとミサリ……どっち吊りだい？」「いや、今日は玉置を吊る。共有がいなくなったとはいえ、霊能ローラーを片手落ちにしては昨日霊能を吊った意味がなくなる。滝沢の遺志に報いる為にも霊能吊りは完遂すべきだ」「……な！」「なんでだい！たまちゃんよっかどう見ても二人の方が怪しいじゃないか！」「正直に言うと、な。……私は君を疑っているのさ、橙。カラスが処刑された日、散々カラスに叩かれていたからな。カラスの役職は萌え狼。いずれボロを出す、言わば捨牌さ。ならば、それを逆に囮として利用し、身内切り発言をしていてもおかしくない。それで、橙。君がカラスのそういった助力を受け、紛れるつもりかもしれん。ほぼ真が確定しているカリンを疑うのも、皆を惑わそうとしている様に見えるしな」「納得がいかないんだよ！何故、カリンは噛まれない！？」「前にも言ったが、狩人が護衛しているという考えで、まだ占われていないグレーゾーンから潰しているんだろう？」「そうだとしても、これだけ人数が少なくなったら狩人も排除したと判断して一度くらいはカリンに噛み付いてきてもおかしくないだろう！今日まで死体無しの日が無いなんて、怪し過ぎるんだ！皆から信頼を得た時点で発言数も減ってるしな！本物だったら皆の信頼に報いてさっさと人狼を見つけ出す為にも、逆に発言が増える筈なんだ！どっちにしろ今日の時点でまだ白狼もいる！狼を見つけられない占いに価値は無いんだよ！」「ここにきてわたくしを疑っていますの……？」「ふむ。成程。一理あるな。……それに、君の提案自体は悪くない。乗っても良いだろう」「本当かい！じゃあ……！」「……ただし、白狼探しをするとすれば、それは明日以降だ。今日は玉置吊りを敢行せねばならない。そこは私としても譲れない」「……くっ！わかったよ！それじゃ、明日は絶対にやって貰うからな！」＝＝＝～霊界～「バッキャロウ！自分が疑われるかも知れねぇからって、そこは引き下がるとこじゃねぇよ！かなめはロディ真で見ている上に、無効票持ちの役立たずなニナを数にカウントしてやがんだ！ここでたまを吊ったら終わりだ！今、決定者を吊らなきゃ間に合わねぇぞ！」カマキリ……役職は”猫又”――そんなカマキリの必至の想いも＝＝＝「はい、なんでしょう？役立たずのゴミクズニートですが、何か用でしょうか？だが働きたくないでござる」「どういたしましたの？誰もニナの事は呼んでいませんわよ？」「あ、そうですね。社会の寄生虫のウジ虫が誰かに呼ばれる筈ありませんよね。空耳だった様です。本当に生きていて申し訳ありません。だが働きたくないでござる」「橙。君に判って貰えた様で何よりだ。……さて、投票の時間だな。反対も居ないようだし今日は玉置吊りで投票を頼む。カリンさんは好きに占ってくれ。私が共有ならば橙を占い先に指定するのだが、人外の誘導だと思われてしまうのでな」「任せて下さいな♪」「……がーん」――橙には届かない＝＝＝＝（投票結果）・カリン　　　→　たま・リル　　　　→　たま・かなめ　　　→　たま・よしふる　　→　たま・橙　　　　　→　たま・ニナ　　　　→　無効票・マクレガー　→　たま・ミサリ　　　→　たま・たま　　　　→　マクレガー＝＝＝五日目　～夜～「……ユニーク」玉置巳緒は村民協議の結果処刑されました……＝＝＝六日目　～早朝～「我魂魄百万回生まれかわろうともぉ！ 恨み晴らすからなぁぁぁぁぁ！！」かなめが変わり果てた姿で発見された……＝＝＝「昨晩の犠牲者はかなめでしたか。こちらの確定村人を確実に減らしてきていますね。今夜は私でしょうか？」「さぁ、じゃあチャッチャッとミサリとマクレガーどっちを吊るか決めちゃおう。それともカリンでいくかい？」「今日、うまく決定者を始末出来なければ、ほぼ詰みですね。……てか、ホントに私必要なくね？だが働きたくないでござる」「ま、待て！カリンの結果を聞いてからでも遅くは無い！ここで人狼が見つけ出せれば、そっちを吊るべきだ！」「……うふふ♪それでは、ただいまご紹介に預かりましたので発表致しますわ♪じゃじゃ～ん♪なんと橙ちゃんは”人狼”でしたわ☆理由は昨日のかなめの言から貴女に不信を抱いたからですの♪」「……な！」「何か弁明はありますの？橙ちゃん♪」「やっぱりお前は偽物の占いか！！カリン＝エーギルパッフェぇ！！」続く！

  2010年03月07日

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  看板娘は人狼なりや？　　　＃８

  花粉症の特効薬を研究している人間が花粉症を患うというこの皮肉。＝＝＝「５０近くなるオッサンが自信満々に薀蓄を披露したら間違っていた上に、ドイツ人の、しかも未成年に正されたでござるの巻。だが働きたくないでござる」「……ぐぬぬぬ！」「言われて見れば時間が足りないのはマジみたいだね。憑依者やスパイからは人狼が誰か判らないから抑止力にはなっているんだけど、最終局面で狼が自分で正体をバラしてこいつらを投票でけしかけてきたらたまったモンじゃないよ……」「そう、皆の危惧してくれた通りだ。俺の意図を迅速に理解してくれた様で助かる。……それで、だ。俺のプランとしては、このままカレンさんに片っぱしから占って貰って炙り出た人狼を処刑。後は、確定村人の中からゆっくりと白狼を探し出して行こうと思っているんだ。そうなると、占いが作戦の肝である以上、誤って狩人を吊ってしまいたくない。そのケアも含めて霊能を吊ろうと思う。異論はあるか？」「良いと思いますわ。神話マニアを考えなければ残り人狼２。神話マニアによっては残り妖狐１か人狼３ですが、妖狐の可能性はほぼゼロ…………ならば人狼勢からのゴリ押し投票を避けるためにもここで憑依者を吊りたい所ですもの」「おお……そういえば、敵勢力の残り数を把握するのを忘れていたわい……。ミサリ殿には感謝せねばならぬな。その明晰な頭脳でこれからの推理も期待しているぞ！」「お安い御用ですわ！このわたくしの頭脳を持ってすれば獣臭い愚鈍な連中の足跡を探し出す事など児戯にも等しい行為ですの！オーホッホッホッ！」（あれれー？！言いましたー！人数把握とか、それ俺が最初に言ってましたー！）「……しかしまぁ、見事なまでに村側有利だな。これは」「通常の状況で言えば人狼側に圧倒的有利なものなのですが、今回ばかりはスパイのアーサが村に擦り寄って勝利に便乗しようとしていたぐらい村側にアドバンテージがありますからね。だが働きたくないでござる」「今更ウダウダ言う気は無いけど、私視点では静香が人狼だったから残り狼数は１～２。けっこう余裕あるんだけどねぇ……微塵も信用されて無いみたい……」「うむ！どうやら霊能ローラーに反論は無い様だな！では、二人の霊能の内、怪しいと思う方に投票してくれ！」＝＝＝＝（投票結果）・カリン　　　→　たま・リル　　　　→　ロディ・タッキー　　→　ロディ・かなめ　　　→　たま・ロディ　　　→　たま・よしふる　　→　たま・橙　　　　　→　たま・ニナ　　　　→　無効票・マクレガー　→　ロディ・ミサリ　　　→　ロディ・たま　　　　→　ロディロディ　　５票たま　　　５票＝＝＝「……あら？同票ですわね？投票やり直しですの？」「……いや、今日も決定者投票だ。処刑はロディ君になる」「……やった」「って、事は……」「カラスは決定者じゃ無かった……！」「ミサリかマクレガーか……って所だろう。ミサリが村人判定されている以上、マクレガーが黒の可能性が高いな」「今日の投票は、かなりの確立で偽臭いロディ一色かと思いきや、そうでもないみたいですね？」「……う～ん。さっきまでロディの結果ガン無視して残り数把握してたから言い辛いんだけど、何だかどんどん初日の結果がロディの特攻には思えなくなってきたんだ。たまちゃんは可愛いけど、あんまり意見言わないし……結果を伝えるタイミングもロディより遅めだし……」「よしふるのクセに解ってるじゃないかい！じゃあ、今日の処刑は……」「……尤も、霊能ローラーには異論は無いがな！」ｷﾘｯ「なんだい！なんだい！期待させといてさぁ！このボケナス～！」「……そろそろ良いだろう。では結果通り処刑を行おう。……さて、明日以降、人狼がどう出るか……見物ではあるな」＝＝＝四日目　～夜～「さて問題。ユリゲラーは何を簡単に曲げられるでしょう？答えはポリシーでした～」ロディは村民協議の結果処刑されました……＝＝＝～深夜　共有者の独り言～「……うむ。俺の勘では恐らくまだ狩人は生きている。……しかぁもぉ！決定者兼職の狩人と見た！明日の結果を見ないと何とも言えんが恐らく！マクレガー将軍が狩人兼決定者と見ているぞぉおお！！！！何と心強い味方なのだぁああああ！」「うむ！そう考えると後一歩という所だな！奴らを駆逐するのも時間の問題だ！見守っていれくれ！リタ君！トワさん！もうすぐそちらに憎き人狼を直送してやるぞぉおおおおお！！！！」ピンポ～ン「む！……かような時間に何用だ？今日は出前のピザをとっていない筈だが……」ピンポンピンポ～ン「……まったく！そんなに慌てなくてもすぐ出るぞ！」ガチャ！「はて？誰もいない……？気のせいだったのか？……そういえば人狼が出している濃霧の中、出前が来れるものなの……のぉおおおおわぁぁああああ！」＝＝＝五日目　～早朝～「いや、そんな！あの手は何だ！窓に！窓に！」滝沢秀吉が見るも無残なSAN値直葬で発見された……＝＝＝「……なんか人狼と言うよりかは、クトゥルフの眷属に襲われたようなダイイングメッセージじゃないか？」「そういえばこの前、雨が降ると汗をかく不思議な本を手に入れたとか自慢してましたよ、彼」「……それって、もしかして人の皮で出来ている魔道書？」「ミスカトニック大学にでも進学するつもりだったんですかね？だが働きたくないでござる」「死因が何にせよ、何と言いますか……後味悪いというか、気味が悪いですわね」「タッキーは殺しても死なないと言うか、基本的に超常現象には動じないっていうか、馬鹿は風邪引かないというか……呪いとか精神攻撃的なものは一切通じない、って感じがしてたのにねぇ……」「滝沢殿の場合、凶悪な病原菌同士が拮抗しあって、寧ろ小康状態を保っている、と本人から聞いたが？」「それじゃまるでクリーチャーじゃないですか。だが働きたくないでござる」「つまり！毒が裏返る！」「わたしは（そんなトンデモ理論でも）一向に構わんッッ！」「はいっ！ツンデレ頂きました～！」「ごちそうさまで～す」続く！

  2010年03月06日

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  看板娘は人狼なりや？ ＃７

  高熱でダウンしました。でも、平日に休むと気持ちイイのぉおっ！！！！悔しいd(ryﾋﾞｸﾋﾞｸﾝ！＝＝＝～霊界（負け犬サイド）～「はぅ～カラス姐さんのうっかり狼萌え萌えだニャ！たまらねーですニャ！」「しっかし……これまた人狼側無理ゲー過ぎですねー……」「狼にはたった一つだけ残された逆転方法があるが……」「……果たして気付くことが出来ますかね？」＝＝＝「個人的にもそれがベストだが、そう上手くも行かないだろうな。……それで、皆どうする？ここでこの萌狼を始末しておくか？」「何故ここで如何を問いますの？確定人外は処刑するのが当然ではなくて？」「単純に考えればそうだな。……だが、人狼である事を逆手に取る方法もある。人狼確定している以上、わざとカラスを生かしておいて、いざというときの狐対策として人質ならぬ狼質にする方法もあるんだが……」「狼質？」「最終局面で村側の生き残りが自分を吊って狐の勝ちにするぞ……と、脅すのさ。出てくれば見事に残った狼を処理出来る。……それで出てこないなら……いや、違うな。出てこれないってことは、人狼はあと一匹になる。神話マニアが不確定である以上、狼の残数を把握するのに役に立つだろう。狐はその間にゆっくりと探して占い師の呪殺にもでもかければ良いさ。そして呪殺が出た直後に狼質として残っていたカラスを処刑して終わりだ。……実に単純明快だろう？」「なんという外道……」「儂は反対だ。それは狐が残っている前提の話しではないか！狐は今日の占い呪殺でもういなくなっている。神話マニアがコピーしている可能性もあるが、そこまで過敏になる必要は無い！初日の人狼勢５。妖狐勢１。神話マニアが人外にいるというのならコピー先は５倍の確立で人狼側なのだ！残りの狼数が断定できないなら、わざわざカラスを残す必要は無い！数を見誤って狼に潰されては、それこそ本末転倒だ。禍根は残すな！駆逐せよ！」「素晴らしい慧眼ですわ！判っていらっしゃいますのね♪マクレガー将軍♪……奇策と呼ばれるものは相手を意識しすぎて自分を見失った結果に過ぎませんわ。背伸びをした素人さんほど……アレンジ料理を作りたがるのと同様ですの♪」「……そして失敗する、と」「俺も概ねマクレガー将軍に同意だ。今日はカラスさん投票で行くぞ。皆、合わせてくれ」「弁論の余地が無いわぁ……」＝＝＝＝（投票結果）・カリン　　　→　カラス・リル　　　　→　カラス・トワ　　　　→　カラス・タッキー　　→　カラス・かなめ　　　→　カラス・ロディ　　　→　カラス・よしふる　　→　カラス・カラス　　　→　橙・橙　　　　　→　カラス・ニナ　　　　→　無効票・マクレガー　→　カラス・ミサリ　　　→　カラス・たま　　　　→　カラスカラス　　１１票橙　　　　　１票＝＝＝三日目　～夜～「おばかさぁん！おばかさぁん！ほんとにほんとにおばかさぁん！！」カラスは村民協議の結果処刑されました……＝＝＝四日目　～早朝～「おい、神裂さんじゅうよんさいって言った奴、表へ出ろ」神裂トワが変わり果てた姿で発見された……＝＝＝「相も変わらず狩人探しのグレーゾーン狙いですか。芸の無い人狼ですね」「ぶぐぉぁおぇー！ドゥアズァアアアン！おーいおいおいおいおい！」「落ち着いて下さい滝沢さん。悲しみのあまりにオンドゥル語になっていますよ。だが働きたくないでござる」「奇妙な言語になってるのはニナも同じだと思うけどねぇ……」「日本語でおｋ」「ここで空気を読まずに、わたくしが結果のコールですわ♪ミサリちゃんは”人間”でしたわ♪占い理由は昨日指定されていた中で最も発言数が少なかったからですの♪」「……便乗。カラスは”人狼”」「私の霊能結果でもカラスは”人狼”だよ！」「上手いこと人狼を処刑出来たな！これで神話マニアを考えなければ人狼２か！神話マニアによっては残り妖狐１か人狼３だな！」ｷﾘｯ「ところで皆さん。昨日から……と、言いますより初めから思っていたのですが…………霊能って必要あるでしょうか？」「それは私も常々思っていた。正直霊能はもう要らん。カリンが真占いである以上、霊能の役目は無いからな」（おおっと！両者、俺の意見を華麗にスルー！）「……げほっ！ゲホッ！……すまない。俺様ともあろう者が取り乱してしまった様だ。トワさんの仇を必ずとる為にもっ！！俺はもう全力で行くぞぉおおおお！！！！差し当たり今日は霊能ローラーをするぞぉおおおお！！」「ま、待ちなよ！霊能を吊るって事は吊り数を２回無駄にするって事だよ？！それに恐らく霊能に人狼はいない……！ハイリスクローリターンじゃないかい！」「……Be cool」「そうでも無いぞ？ここに人狼がいれば儲けモノであるし、何より憑依者はカウントとしては村人にはなるが人狼の味方だ。村人の数が減り、決定者が狼側にいる可能性がある以上、最終投票でゴリ押しされる恐れがある。例え憑依者といえど残して置くのは危険なのだ。そろそろ吊って置かないと間に合わなくなる。……役立たずの霊能なぞ残しておいても何の益も無い。寧ろ害悪だ」「なんだと……！クソ親父！！」「ははは！元気が良くてけっこうけっこう！親父とは恐ろしいモノなのだぞ！古来より恐怖の代名詞は”地震・雷・火事・親父”と言うではないか！はっはっはっ！」DJ　リルお姉さん（１７）「ぴんぽんぱんぽ～ん。リルちゃんのワンポイント豆知識講座の時間が始まりました～。このコーナーはリスナーの皆様から寄せられた豆知識を皆で覚えちゃおう！という素晴らしい企画です～。良いですね～インテリジェンスですね～。本日のお便りはフォルスヴァール王国のネイサン・マクレガーさん（４８）から頂きました～。ありがとうございます～感動で涙がちょちょぎれます～（棒え～と……なになに……”古来より恐怖の代名詞は『地震・雷・火事・親父 』と言うではないか！”あ～……良い豆知識ですね～。間違っているという点に目を瞑ればですが」アシスタト　たまちゃん（１６）「じゃあ正解を教えて。リルお姉さん」「この”地震・雷・火事・おやじ”は正確に漢字で描くと”地震・雷・火事・大山風（おおやまじ）”つまり、やまじ風……突風、台風、竜巻を指す言葉でした～。これが使われて行く内にリズムとテンポの良さから”オヤジ”になっていたんですね～」「わ～お」「今日も勉強になりましたね！やったね！たまちゃん！」続く！

  2010年03月05日

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  看板娘は人狼なりや？　　　＃６

  先週がカイーナ。今週はアンテノーラ。来週からはトロメーア突入です。奈落の底は深い。日付変わる前に帰れるのと、日付変わってから帰るのとでは疲労度がダンチなのぜ。神曲はダンテなのぜ。＝＝＝「死体がニつとは穏やかじゃ無いわねぇ……」「キャー！やりましたわー♪」「どうしたのよぉ……いい歳こいて落ち着きが無いわねぇ……」「色々言いたい事はありますけれど、今は機嫌が良いから見逃して差し上げますわ♪……うふふ。占い結果で人外を炙り出せましたの♪」（ピキピキッ……！そんなに歳変わりませんのに……！）「ほう。では教えてくれないか？」「Да♪占ってみました所カマキリさんに”人間”判定が出ましたの♪」「占い師に”人間”判定されたカマキリが死んでるって事は……？」「うむ。恐らくはカマキリが妖狐だろうな。でかしたぞ！カリンさん！」「うふふ♪Не за что♪」「ちょっと待ちなよ！断定出来ない！百合絵ちゃんかカマキリのアホ野郎のどっちかが”猫又”だった可能性もあるだろう？！」「……猫又は初日犠牲者」「それだって確定ってワケじゃあ無いだろう？！それに神話マニアが猫又をコピーしてる可能性だってあるんだ！」「まぁまぁ。愛するカマキリちゅわぁんが敵側だった……なんて考えたく無い乙女心は解らないでも無いけどねぇ……現実を見なよ、橙」「……だから違うっつーの！私はあくまでも可能性をだな……」「橙君。……では、問おう。仮にカマキリ君が猫又だったとして、だ。……このタイミングで狼に狙われるのはどうしてだ？」「……うぐぐ。それは……」「参考までに申しますとわたくしがカマキリさんに狙いを付けたのは昨日のカラスさんの投票と同じ理由ですわ♪カマキリさんも狩人に関して言を表しておりましたの。何より発言数が多くも無く少なくも無く、コントロールしているかの様に見えましたわ。この動きは必死に紛れようとしている狼そのものですの♪……結果としては妖狐ではありましたけれど、人外には違いありませんわ♪」「そうか！それじゃあ猫又は百合絵ちゃんの方で、カマキリのアホ野郎はそれに食いついたマヌケな狼だったって事か！狙われたのはカマキリのアホタレじゃなくて、発言が少なく狩人っぽい百合絵ちゃんだった！それだったらしっくりくる！」「……橙さん。それじゃあカリンさんの占い結果と合いませんよ。その主張を通すならカリンさんはカマキリさんに”人狼”判定を出してなければなりませんから……」「……じゃ、じゃあ！やっぱりカリンが偽の占い師なんだ！」「……もういい加減にしなさぁい。破綻してばかりで見苦しいわぁ……」「違う……！絶対に何かが……決定的におかしいんだ！私は納得できない！」「……でも確かに不可解ですわね。何で狼は狩人探しも兼ねて確定村人を噛まないのかしら？」「恐らくは二人とも多弁だからでしょう。狩人は疑われない程度に発言するのが常です。かなめさんやリルさんの様に発言数が多いのは役職無しの村人の動きに近いと言えます。できるだけ目立たぬ様振舞う狩人とは正反対の動きだから、ここを狙っても旨みが少ないと見てるのではないかと」「あー……盛り上がってるとこ悪いんだけどさ。霊能結果伝えるよ。アーサは”人間”さ。ま、わざわざ言うまでも無い気もするけどねぇ……」「……右に同じ」「スパイだって自分で宣言してるからなぁ……ここは割れないよなぁ、流石に」「そうですね。霊能結果聞くまでも無く確定していてどうでも良かったので忘れてました」「ちょっと幾ら何でも酷くないかい？折角、私がたまには仕事してやってんのにさ～」「自身の仕事をするのは当然だ！私はしてませんけどね！うはははは！だが働きたくないでござる！」「……まさに、”どうしてこうなった？”ですね……」「……Discool」「……うむ。そろそろ頃合だな。さて、議論も尽くした所でそろそろ投票の時間だ」「今日の方針も、やはり自由投票か？」「……いや、今日の所だが……決定者を吊ろうと思う。隠れている所からして人外側であることはほぼ確定だ。猫又が村側を犠牲にしない為に伏せている可能性もあるが、それは流石に考えなくても良いだろう。皆はカラスさん、マクレガー将軍、ミサリちゃんの誰かに投票し、カリンさんはこの内の誰かを占ってくれ。従わずに別の者に投票した人間は問答無用で人狼認定するからそのつもりでな」「うふふ……お任せ下さいな♪またも、バビッ！と見つけ出して差し上げますの♪」「……あれ？タッキーさん？リーウェルさんを白狼疑いとして投票候補に入れないんですか？」「うむ。確かに本来ならばリルちゃんも候補に入れる所だが、取り敢えずはこの３人を疑うべきだろう。白狼を探すのは他の人狼を駆逐してからでも遅くないと思ってな」「それもそうですね。白狼ばかりに気を取られて他の人狼にやられてしまっては元も子もありません。取らぬ狸の皮算用になってしまいます」「わぉ～ん♪今日の吊り候補に橙ちゃんがいなくて残念ねぇ……♪私としては支離滅裂の挙動不審で一番怪しいのにぃ……♪」「……あ」「え」「え」「なにそれこわい。だが働きたくないでござる」「天丼乙」「……投票の手間が省けたな」「カラスさんが萌狼でしたか……」「これでカラスが決定者を兼職していれば、残りの憂いも絶てるのですが……」続く！

  2010年03月01日

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  看板娘は人狼なりや？　　　＃５

  茶碗蒸しをガロン単位で食べたいです。＝＝＝（投票結果）・カリン　　　→　カラス・アーサ　　　→　カラス・リル　　　　→　アーサ・トワ　　　　→　リル・タッキー　　→　リル・一条さん　　→　リル・かなめ　　　→　カラス・ロディ　　　→　たま・よしふる　　→　カラス・カラス　　　→　アーサ・橙　　　　　→　カマキリ・カマキリ　　→　橙・ニナ　　　　→　無効票・マクレガー　→　アーサ・たま　　　　→　ロディ・ミサリ　　　→　アーサカラス　　４票アーサ　　４票リル　　　３票たま　　　１票ロディ　　１票橙　　　　１票カマキリ　１票＝＝＝「おい！何で私に入れてんだよ！」「ウルセェ！お前だって入れてるじゃねぇか！昨日の仕返しだ！」「ぐぬぬ……カマキリの癖に生意気な……！」「む……解せんな。アーサへと票が集まっているのはスタート時から意見をほとんど言っていないから理解出来る。現に私もその理由で投票している。……だが、何故カラスにも票が集まっているのだ？」「狩人の所在を伺う発言が見られたからですの♪」「この状況で何よりも狩人を注視するのは人狼の動きだからな」「御三方は、何故確定村人の筈のリーウェルさんに投票致しましたの？」「人間判定が出たとはいえ村人とは限らん。白狼の可能性がある」「右に同じです」「付け足すならば、同じく村人認定されている、かなめも白狼候補なのですが、リルの方が場を掻き乱そうとしている感が強いからですかねー。ここは白狼か憑依者くせーです。ゲロ以下の臭いがプンプンするです」「占いに村人判定出されてもまだ疑いが晴れないとは……随分と嫌われたものです」「個人的には白狼だったらもう少し目立たぬ様に潜伏する気もするけどねぇ……で？どうするんだい？一から投票やり直すかい？それともカラスとアーサの一騎打ち投票にするかい？」「……いや、その必要は無い。アーサ君に投票した中に決定者がいた様だ。今日の処刑はアーサ君だな」「紙一重ねぇ……ギリギリだったわぁ……」「って、事は……リルちゃん、カラスさん、ミサリちゃん、マクレガー将軍の中に決定者が居るって事か！」ｷﾘｯ！「そんなちょっと考えれば解ることを、ドヤ顔で鬼の首を取った様に言われても……」「ふむ。……だが、重要事項ではある。決定者は名乗り出てない故、人外勢力である可能性が高い。この４人は要注意だな」「むぅ……私以外でも当たり障りの無い意見を言っている輩はいると思うのだが……」「決まってしまったものは仕方が無い。貴様は腐っても元軍人であろう？腹を括れ」「元々、素顔を晒さない人物なぞ信用できませんわ」「ぶっ……！」（なんという、お前が言うな！）「そもそも生物かどうかも怪しいですけどねー。肌を露出しないフルアーマーで終始過ごすとか、どんだけ訓練された変態なんですか。中身空っぽのグレイスタイルか、本当はロボットとかじゃねーんですか？良く変な駆動音みてーの鳴りますし……」「ヴィー……オン…ティガウティガウ……ロボチガウ……ウィーン！……ガシャン！」（ロボだこれー！）「はいはい、ロボダンスが上手なのは解りましたから、とっととメットを外しなさいな」グイグイグイッ！カポッ「ちょ……！やめっ……！痛い痛い！首がもげ……っ！」「……あ、あんた……女だったのか！」「そのワリにはロリがどうだのペドがこうだの際どい発言が多かったですよねぇ……」「裸でナニが悪い！……じゃなかった、幼女が好きで何が悪い！幼女を愛でて何が悪い！」「頭……ですかね」「ぬぐぉー！またしても貴重なおっぱいが１セット失われると言うのかー！」※アーサのバストは１００超えの特盛りクラス「最期に何か言い残す事はあるか？」「あ、そうだそうだ。皆の勝敗には影響しないが一応名乗っておこう。スパイは私だ。人狼と妖狐、人間の間を蝙蝠しながら上手く生き延びようと思っていたのだがな。……結果はこの通り。うまくいかなかったようだよ」「村に悪さをしているワケじゃないから、このまま処刑するのは何だか可哀相な気がするねぇ……」「頭も可哀相ですけどねー」「いいさ。元より諜報員や狙撃手は捕虜にはなれん。見つかった時点で覚悟はしていたよ。私は幸せになるには弱すぎた……それだけさ」「……アーサちゃん…………」「元・共和国軍情報部四課所属！SS小隊中尉！アーサ・アーネスティン・アグリアス！！この身朽ち果てようとも！魂は常に７２人と共にあり！……先に地獄で待っていますよ。隊長殿……いや私の御師様……」「了解……以後、貴女は地獄で永遠に待機命令と処す！」＝＝＝＝二日目　～夜～「Yes!ロリータ！No!タッチ！」アーサ・A・アグリアスは村民協議の結果処刑されました……＝＝＝＝三日目　～早朝～「……中に、誰もいませんよ？」一条百合絵がキャラ立ち的にも変わり果てた姿で発見された……「オイ！何か俺達の死亡メッセージだけおかしくねぇか？！」カマキリが無残な負け犬の姿となって発見された……＝＝＝＝「……何で！何でだよ！畜生！」「橙さん……荒れてますね」「お前がいなくなったら私は……私は……！」「無理もありませんよ……悪態をつきながらも、何だかんだで仲良さそうに見えましたから……」「誰に投票して鬱憤を晴らせば良いんだよー！」（怒るトコそこーっ？！）続く！

  2010年02月23日

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  看板娘は人狼なりや？　　　＃４

  先日、神戸に遊びに行ったときに何だかデジャビュ。……あ、この風景Fateだろぺ。調べてみたらドンピシャだろぺ。道理でデジャビュ感じるわけだろぺ。スイーツ大好きっ子の付き合いで行ったのですが菓子が本当にうまいだろぺ。地元の評判洋菓子屋！を鼻で笑うレベルだったろぺ。＝＝＝＝「そういうことだ。弁明や役職のコールはあるか？」「ねぇよ！ちくしょう！……だがな！私を吊る以上は絶対に人狼を見つけ出せよな！」「無論、そのつもりだ。貴様の犠牲……無駄にはせん」＝＝＝一日目　～夜～「ははは、ファック」紅静香は村民協議の結果処刑されました……＝＝＝（夜会話） 共有者B「タッキーさんの作戦思ったよりもうまくいきましたね♪」「ああ、人狼側を絞れるどころか本物の占い師も見つかったしな。正直、予想以上の収穫だ……なあ？」「リタ君？」共有者B　→　リタ「はい♪タッキーさん♪……でも、本物の占い師が見つかり次第、私が共有者であることをオープンにする約束だったのに破ってしまってゴメンナサイ……」「……いや、それは構わない。寧ろナイス判断だ。行うべき事はカリンさんを護衛している狩人が食われる前に狼を駆逐する事……これからはスピード勝負になるな。狩人が食われるのが先か、我々が人狼を滅殺するのが先か……その点では、共有が自身の役職を明かさぬまま人狼の咬み数を無駄打ちさせる為の囮になるのはすこぶる良い手だ」「妖狐がどう出るかが未知数なので、これからどう転がるか保証はありませんけどね」「だが……君が……」「ええ、私は明日まで生き残れないでしょう。まだまだ妖狐の存在を無視してもさほど問題では無い段階。現在の人狼にとって厄介な役職は占い＞狩人＞権力者と決定者。その権力者は兼職もあり得るので、狩人である事もかけて私を狙うでしょう。……当たればラッキー！的なノリで。恐らくは狩人潰しに占われていないグレーゾーンや確定村人から噛んで行くと思いますからタッキーさんはしばらくの間は安全ですね♪」「すまない……！リタくん！俺にもっと力があればっ……！自身の弱さがころほど嘆かわしく思うのは初めてだっ……！」「やっだー！らしくないじゃんタッキー！いつも通り自信満々で良いんだよ！」「……私の犠牲で皆が助かるかも知れないのなら、この命……惜しくは無いですよ。これでも人を救いたかったから看護勉強したんですよ～？……それに大丈夫。まだ今日死ぬって決まったワケじゃありませんから……♪」「……ふ、強い人だ。君といるとどうしても自身の情けなさが浮き彫りになってしまうな」「ふふ……♪リタちゃんはいつでも無敵で最強なのだー！」＝＝＝二日目　～早朝～「がしゃーんがしゃーんリタロボだったよ。役職判明したらすぐいなくなったすごいやつだったよ」リタ・ラトゥールが変わり果てた姿で発見された……＝＝＝「やはり、リタさんはシロでしたか……」「……ああ。そしてリタ君は私の相方でもある。彼女は共有者だ」「権力持ちの共有がいなくなったのは、けっこう大きな痛手だねぇ……」「……落ち込んでいる所、申し訳ありませんが占い結果ですわ。リーウェルさんを占った所、”人間”でしたわ。理由は昨日得票数が多かった事と発言が人外の視点だったからですの」「当然です。私は様々な可能性を考慮して意見をしているだけですから」「人外臭のする村人って事はぁ……リーウェル狩人濃厚かしらぁ……」「狩人は一番頭を使う役職だ。場を広く見渡して判断しなきゃならねぇ。達観した見方になっちまうもんだしな」「続いて霊能コール！静香は”人狼”だよ。いきなりビンゴだ。幸先良いじゃないか」「私も霊能……。静香は”人間”。可哀相な事をした」「うわ……やっぱり二人出てくるのか……しかも結果割れてるなぁ……」「でもここ偽物出てくる必要あるのか？占い師がほぼ真確定なのに名乗り出るメリットは無いと思うんだが……」「言われてみればそうですわね……」「まぁ、ジト目連合の私は無条件でたまちゃん支援しますけどね。たまちゃんかわいいよたまちゃん。幼女かわいいよ幼女！……ハァハァハァ」「いやでもすっげぇ解るわ、それ。たまちゃんは天使。たまちゃんマジクライムメイカー……はぁはぁ」「この変態どもがー！少しは自粛しろー！だが働きたくないでござる！」「……Not cool」（たまは普通に女子高生で、ロリじゃ無いんですけどねー。黙っているのが華ですかねー……）「占いが本物である可能性が高い以上、霊能は必要ありません。結果がどうあれ霊能をローラー作戦で両方吊りましょう。そうすれば最低一匹は人外側の人間が吊れますので」「……それはちょっと乱暴過ぎませんか？私としては、この状況は憑依者の特攻と見てます。いきなり人外結果出して皆に怪しまれ、自ら吊られようとしている動きです」「何だか全然信用されてないのねぇ……私。一応その手のオカルトは本職なんだけどねぇ……」「個人的にはリーウェルの意見に賛成だったのだが、トワの言も尤もだな。片方は憑依者で間違い無いだろう。恐らく人狼側は全員潜伏するつもりだ」「ふむ……ならば内訳は憑依者と霊能だろうから放っておいても構わないのではないか？憑依者の仕事は大きく分けて二つ。一つは、我々を偽の情報で撹乱させる事。もう一つが吊り数を無駄にさせる事。占いがほぼ真確定となっている今、その仕事の片方が出来ない無能だが、吊られる事は出来る。吊ってしまったら逆に狼側の思い通りだ」「私は何だか人間認定されてから饒舌になってるリルが怪し過ぎて、占いが本物かどうかも怪しく見えてきたねぇ……」「私は憑依者であると見せかけて裏をかいた妖狐の可能性も考えているがね。……と、今日ももう暮れる。そろそろ投票の時間だ。前回同様この時点では判別つかん。好きに投票してくれ。自由投票から見えてくるモノもある。カリンさんは引き続き自己判断で占いを頼む」「了解ですの♪明日こそは人外を見つけ出してみせますわ♪」「まぁ、私には投票なんて関係ありませんけどね！ワハハ！だが働きたくないでござる！」続く！

  2010年02月21日

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  看板娘は人狼なりや？　　　＃３

  プリンは牛乳をヒタヒタにして食べるのがマイジャスティス＝＝＝「素晴らしい案ですね。是非ともそうしましょう」「なにそのすっごい良い笑顔！」「だって…………ねぇ？」「ねー」「通じ合っちゃった！熱血クールコンビが通じ合っちゃった！」「とっても大切な事なので二回言ったワケですね。わかります」「説明しよう！”熱血クール”とは！本来激昂しやすい性格の子だが！表面上は努めてクールに振舞う人々を指す言葉だ！このギャップがたまらんな！萌えの新たな可能性が広がる！広がる！勿論、私も大好きだぁあああああああああ！」「あ、その情報は別に要らないです」「……So much cool」「およよよよ……皆さんも何とか言って下さいよ～……」「う～ん……ニートと権力者を天秤にかけて考えるとすれば人狼としては残っていても影響ないニートを排除したがるのは村人の動きですね。反対に権力者を排除したがるのは狼寄りの動き…………狼は相談できるので自陣に権力者がいない事はすぐ判ります。もし、自分の側に居たのであれば、これほどのアドバンテージは無いので黙っている筈です。なので、自ら名乗り出ない決定者、権力者は狼の可能性がグンと高くなります」「かと言って、ホイホイ頼まれてもいないのに名乗り出るような権力者はどうかと思うがな」「とりあえず一般論で言えば、リーウェルは確定で村側であるニートに加担して権力者を排除しようとしてる”人狼”と言えるかなぁ……考えなしで権力者であることを狼側が暴露する筈無いし……」「うぅうう……皆ありがとう……でも、庇われている筈なのに何だか庇われていない様に感じる！ふしぎ！」「よし！では今日はリーウェルを吊るという事だな！」「結論の出し方が如何にも脊髄反射で生きている脳筋ねぇ……」「どちらにせよ権力者が村側であれば、今夜の狼はまずそこを狙ってきますわ！もし今夜噛まれない様ならリタちゃんが狼、生き残っていたら吊れば良いではありませんの！わざわざ吊り数を無駄にする必要はありませんわ！オーホッホッホッ！」「じゃ、今日はリタは考えなくて良さそうだね。ニートもただの味噌っカスでいざとなったら盾になって貰うしか使い道無いんだし放置で良いんじゃない？」「それはそうで構わねぇんだが……気になることが一つある。…………神話マニアは何処へ行ったんだ？」「どういうこと橙？なんつって。……何か含む所があるのかい？役立たずの味噌ッカス２号さん？」「う、ウルセェ！初日に誰かの役職をコピーしてるはずの神話マニアが出てきてないのがオカシイっつてんだよ！～～～「神話マニアは初日にコピーをするって事はだ。大体の神話マニアは初日に名乗り出る筈なんだよ！」モデルケース自宅で餓死した　霧川優衣さん(１９）「神話マニアよ！総一をコピーしたら村人だったわよ！だが働きたくないでござる！」「村人っていうかニートなんですけどね。いい加減自分もニートだって認めろよ。だが働きたくないでござる」同場所で餓死で発見された　世良総一さん（１８）「爛れた関係でダメ男にズルズル引き摺られて堕ちて行く、典型的なダメ人間夫妻でした」近所に住む証言者　三河ミカさん（１６）コピーした相手がただの村人であればそこで告発し、自身とコピー先の二人が確定村人となる。村側にとっては有意義な情報ソースだ。占いや霊能ならば尚更だな。本物が誰か一発で確定する。～～～「今回はこれが無いって事はだ……！」「考えられる可能性としては、潜む予定の共有者と狩人だろうな。もっとも共有ならば潜むとしても、滝沢殿が共有者は”三人いる”と宣言するだろうから無いだろうが」「いえ……それよりも現実的なのは…………」「……”敵勢力になった”って所でしょうね」「……ああ。敵の数が変化していると考えるべきだろう」「最悪……妖狐や白狼が２匹になっている可能性も十分あるワケか……」「……そうだ。まだこの段階では見つけられないとは思うが警戒だけはしておいてくれ」「……と、もう少しで日が暮れそうだね。そろそろ投票を始めないかい？取り敢えずの所は、まだ初日で判断材料も少ないし今日はリタニナのメイドコンビを除いたメンバーで、自分が怪しいと思う人物にそれぞれ投票するのが、ベストとまでは言わないまでもベターじゃない？」「うむ。そうだな。それと明日の占い先はカリン君に任せよう。イマイチ今の時点では判断がつかぬ」「承りましたわ♪」＝＝＝＝（投票結果）・カリン　　　→　紅静香・アーサ　　　→　紅静香・リル　　　　→　紅静香・トワ　　　　→　リル・タッキー　　→　カラス・一条さん　　→　紅静香・かなめ　　　→　紅静香・ロディ　　　→　カラス・よしふる　　→　紅静香・カラス　　　→　ロディ・橙　　　　　→　カマキリ・カマキリ　　→　紅静香・ニナ　　　　→　無効票・リタ　　　　→　リル・マクレガー　→　リル・紅静香　　　→　ミサリ・ミサリ　　　→　紅静香紅静香　　　８票リル　　　　３票カラス　　　２票ロディ　　　１票カマキリ　　１票＝＝＝ 「どーせ私はニート……どーせ私はニート……天下無用の役立たず……だが働きたくないでござる……ぶつぶつ……」「思ったよりもバラけ無かったな」「おい！何でお前俺に一票入れてんだ！」「え？だって自分が怪しいと思う奴に入れるんでしょ？何か問題ある？」「大アリだ！」「まーこの結果はリルの動きが人狼っぽいからと、カラスがキャラ立ち的に怪しいと思われたってとこですかねーミサリとカマキリ？こいつらはどーせ私情ですよ」「うがー！何でアタシが得票数ダントツなんだよ！」「だって……」「今まで一言も喋っていないのですもの♪失言を出さないための萌狼の可能性がありますわ」「しょうがないだろぉ！考えるのとか討論するの苦手なんだよ！ミサリと同じお嬢様キャラなのに、何だこの扱いの落差！」続く！

  2010年02月20日

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  看板娘は人狼なりや？　　　＃２

  前回サブタイトルを入れ忘れてました。サブタイトルは～最強の白狼は今夜も胃痛で悩まされるようです～で補完してくだせぇニナちゃんのフルネームを”ニナー・ザ・スクワイヤー”のリズムで発音してしまいます、そんなロペスです。＝＝＝一日目　　　～早朝～「おいいぃぃ！！でばんがもうおわりだと！ひらがなばっかでよみにくいとか、くじょうがくるのをさけるためだろっ！そうだろっ！」ワンダ＝ヘルマンソンが変わり果てた姿で発見された……「かんばと！の方で出番が多いからってあんまりだニャ！謝罪と賠償を要求しる！」ネコ原が変わり果てた姿で発見された……＝＝＝＝「おいおい……初っ端から二人もかよ……」「ぬぐぁああああああ！！！貴重なロリ要因が二人もぉおおおおお！おのれ！許さんぞぉ！赦さんぞぉ！外道畜生共！今なら神をも殺す！くらぇ！タッキーワー……」※説明しよう！タッキーワールドとは！漢！滝沢秀吉にとてつもない災厄（限定版が手に入らなかったときなど）が降り注いだとき！その並々ならぬ感情の昂ぶりにより引き起こされる固有結界である！これによりタッキーは！飾らない輝きを演出し！よりエレガントな侠に変身するのだ！「…………」ちょいちょい「なんだね？たまちゃん？後にしてくれないか！今、俺の怒りでぇ！世界を燃やし尽くす所だぁあああ！」キュッキュットンッ（言いたいことはわかったがお前の態度がcoolじゃない）←フリップボード「…………なっ……！」「…………You should to cool」「す、すまない……熱くなり過ぎていた様だ。忠告……痛み入る」「他の皆も動揺があるだろうが落ち着いてこの状況を整理しよう。皆はどう見る？」「死体が二つ出る状況で考えられる要因は同じく二つ。”猫又に食らいついた人狼がその呪いを貰って共倒れしたパターン”と”人狼が村人を食らい、占い師が妖狐を呪殺したパターン”が考えられますねー」「じゃあさ、そのどっちか区別付ける為にも占い師には名乗り出て貰った方が良いんじゃない？占い結果も知りたいしさっ」「だってさ。じゃ占い師は勿体ぶらないでチャッチャッと出てきなよ」「……では、僭越ながら名乗らせて頂きます♪わたくしカリンが占い師ですの♪かなめさんを占わして頂きました所……彼は”人間”でしたわ。占った理由は単純明快。識者である彼が敵であれば危険だと判断した為ですの」「フハハハハハ！愛と正義の占い師参上！愛しのトワさんは”人間”だった！占った理由？そんなもの決まっているさ！愛だ！この身体に絶え間なく巡る愛故にさ！」「なんつーか……見事なまでに……」「どちらも胡散臭いなぁ……」「さて、二人の占い師とかけて、どや顔の無職とときます」「その心は？！」「どちらもパチ者です」 「うまい！座布団１枚！」（ニヤニヤ）←大喜利大好き「個人的にはタッキーの方が偽物っぽいのよねぇ……基本的に遅い方は先に出てきた方の結果を見て、幾らでも占い結果を捏造出来るからねぇ……」「なにぃ！聞き捨てならぬなぁ！この俺様が遅いだとっ！刮目して観よ！この！華麗なる美技をぉおおお！！！！」シュバババババッ！！「忍者？！忍者ですの？！素晴らしい分身の術ですわ！貴方は今日からわたくし付きのお抱え隠密となりなさい！」「いますよね。体型のワリにやたら反復横跳び速い人」「何だか人間と言うよりもそういう生き物みたいで気持ち悪いわぁ……」「ところで占い師はこれだけかな？」「名乗り出ないって事はそうなのだろう。これより以降に出てくる者は例外なく偽物とする」「ふはははは！占いはもういないのだな！では！改めて華麗にコール！共有者のタッキーだ！」「ど、どういう事だ……？」「どうやら滝沢君が共有者であるにも関わらず占いを騙っていた様だ。ファインプレーだな」「そうする事で占い騙りを”憑依者”に任せ、潜伏しようとしていた人狼達の牽制をしていたワケですか……中々やるじゃねーですか。少しだけ……ですが見直したですよ」「ふぅん……人狼側からすれば”占い”は憑依者が特攻してくれればそのまま潜伏。もし”占い”に憑依者が出てこなければ人狼自ら出てこようとしていた計画を丸々潰せたワケかい。やるじゃん」「ふむ。他の役職と違い共有者ならば村側である信用も取れるな。と、すると本物の占い師はカリン殿になるのか？」 「そう考えて間違い無いな。ついでに言うと、占い先にネコ原もワンダもいないと言う事は、今朝の死体は人狼が猫又を噛んだとみて間違い無いだろう。だが働きたくないでござる」 「あ」「え」「え」「なにそれこわい」「プギャーwwwwwwwwニートはっけ～ん！」「だが働きたくないでござる」ｷﾘｯ！「だっておwwwwwwwwwwww」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝｯ！「ええい！五月蝿い煩いウルサイうるさ～い！！！！そういうお前はどうなんだ！お前はっ！だが働きたくないでござる！」 「え～……何を隠そうこのリタちゃんは権力者なのニャ～。無駄飯食いのろくでなしニートとはワケが違うニャ～。ぷぷ……！役立たずのニート……！」「よし。今日はリタを吊りましょう」「なんでさ！」「人狼側に権力者がいると、後々危険だからです。……それに、リタが村側だとしても無能な働き者ほど厄介な敵もいませんので」続く！

  2010年02月16日

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  看板娘は人狼なりや？　　　＃１

  我の頭がアレなので処理しきれず、予定してた役職配分かなり変わってます。預言者と霊媒師がこんがらがって解りにくいとの事で、これを”占い師”と”霊能者”へと変更させて頂きます。また、フリーメーソン、ボディーガードなど文字数食う役職をそれぞれ”共有者”と”狩人”に変更致します。役職の詳しい説明はこちらで＝＝＝＝配役は（村人勢）狩人　　１占い師　１霊能者　１共有者　２猫又　　１ニート　１（人狼勢）萌狼　　１白狼　　１人狼　　２憑依者　１（第三勢力）妖狐　１（その他）スパイ　　　１神話マニア　１決定者　　　１権力者　　　１但し、決定者と権力者は他の役職と兼職の場合アリすっぴんの村人併せて２０人でお送りします。＝＝＝＝（とある農村） 「皆に集まって貰ったのは他でもない。ここ数日の濃霧の原因が判明した」●村の賢人　かなめ「わたくしの調べによりますと４匹の狼さんが紛れ込んでいるみたいですの♪このグズ共を処理しませんと霧が晴れずに村から出ることは不可能みたいですわ」●村の長老お姉さん　カリン・B・E・R・カルヴァイ「しかも妖狐まで入り込んでるそうだ！けっこう詰んでる感じだな！アッハッハッハッ！」●村の変態さん　アーサ・A・アグリアス「それってもしかしなくても大ピンチなんじゃ……」●村の苦労人　よしふる「何、かまいやしないよ。とっととブっ放してケツの穴何個かこしらえてやりゃあ、あちらさんからお引き取りしてくれるさ」●村の素敵な聖職者　ロディ「それがそうも行かないのです。人狼達は普段は人間に巧妙に隠れ姿を表しません。ワタシとしても脳漿ブチマケさせて早く終りにしたい所なのですが……」●村のタカ派　リーウェル・K・スター「こいつらなんでこんなにちなまぐさいのだ！」●村のおこちゃま　ワンダ＝ヘルマンソン 「…………It's so cool」●村のふしぎちゃん　玉置巳緒「……現状ではどう対処するのが良いでしょうか？」●村の良心　神裂トワ「ふははははは！前例を利用すれば良いのだ！即ちィイイ！前回の”人狼の島”と同じ様に進行するのだぁあああああ！」●村の厄介さん　タッキーこと　滝沢秀吉「またメッタメタな発言だニャ……ロペスのヤツがルール書くのが面倒だからってあんまりだニャ……」●村のアホの子　ネコ原「何よりムカツクのがこれがけっこう中々良い手だって所ですねぇ……」●村の貴重なツッコミ役　一条百合絵「うふふ……片っ端から処刑して炙り出すなんて面白そうねぇ……」●村のエロい人　カラス「よし！じゃあ、まず最初にカマキリ吊ろう！」●村のお転婆娘　橙「おい！何でそんな良い笑顔なんだよ……！」●村のヘタレ　カマキリ「誰が敵だか解らない以上、信用勝負になりますね」●村の常識人　ニナ・ザスクワイヤー「じゃあモテカワスリムの愛されガールなリタちゃんは安泰だね！」●村のお調子者　リタ・ラトゥール「わ、儂はつっこまんぞ……！」●村の重鎮兼萌え担当　　ネイサン・マクレガー 「上等だよ！見つけ出してブン殴ってやらぁ！」●村の正義漢　紅静香「わたくしの天才的な頭脳なら朝飯前ですわ！オーホッホッホッ！」●村の電波さん　　　時羽ミサリ「先ずは敵勢力の把握といこうか」～～～～～※画像はイメージです人狼一派の”萌狼”ドジな狼で発言している途中につい吠えてしまうマヌケな奴だ。「私は占いだよ！わぉ～ん！」～～～～～そして人狼一派最強の兵”白狼”占い師が占っても村人という結果が出る恐るべき狼だ。霊能者の結果ではきちんと狼判定されるが、そこから判断するのは困難だ。「狼を見つけ出せない占いに価値はありません」～～～～～第三勢力である”妖狐”狼に食われず、また占いでも霊能でも村人判定される存在。ただし、占い師に占われた時点で呪殺される。人狼か村人どちらかが勝利したときに生き残っていた場合、自動的に妖狐の勝利となる。「あれ？俺、どう考えてもキツネじゃなくて狼の例に使うべきじゃね？」～～～～～「以上だ。”憑依者”と”人狼”の説明は省略するぞ」「そして味方にも人狼に対抗すべく能力者がいますわ」～～～～～”猫又”は人狼が猫又を襲撃した際、その呪いで人狼を１匹道連れにしますわ♪逆に、投票の結果村人に処刑されたら恨みで村人を１人呪い殺しますの♪「恨み晴らさでおくべきかー」～～～～～そして”ニート”村人の最底辺。投票しても無効票となる村人ですの。何の為にいるか解らない穀潰しですわ♪誰がニートであるかは投票の行き先を見れば推測がつきますけれど、特徴的な語尾がつくので即バレですわ♪死ねばいいですのに☆「また今日も道路に黒いゴムを落とす仕事が始まるぜ」（自宅警備員　世良総一さん　（１８）～～～～～「もっとも……”占い師”と”霊能者”と”共有者”それに”狩人”以外はイマイチ役に立ちませんけれど……」「その他の能力者は俺が説明するぜ！」ｷﾗｯ（久々にマトモな出番だぜ！）「よしふる～」「なんだい？ロディさん？」ｷﾗｰﾝ「きしょい」「ぶほっ！」～～～～～ゴホッ！ゴホッ……！…………コホン。気を取り直して行くぜ……！先ずは”スパイ”！こいつは何処の勢力にも属さない！コウモリみたいに勝ち残りそうな勢力に擦り寄って生き残れれば勝ちだ！「怪盗に隠し事なぞ通じマセーン！」～～～～～続いて”神話マニア”！こいつは初日で選んだヤツと同じ役職に変化する捉え所が無いヤツだ！人狼を選べば人狼に！妖狐を選べば妖狐になっちまう！最高なのは狩人を選んで狩人二人体制になる事だな！無論、村人を選んだらタダの村人のままだぜ！「全ての道は私に通ず（性的な意味で）」～～～～そして”決定者”！投票が二票になるやり手だぜ！他の役職と兼職もあるから人狼側に決定者が居たら後半キツくなるぜ！「戦いで最後にモノを言うのは決断力さね」～～～～～最後に”権力者”！投票数が同票で割れたときは、この権力者が投票したヤツが強制的に処刑されるぜ！こいつも兼職だから人狼勢が持ってると後々大変な事になるぜ！「フォッフォッフォ！金は力じゃ！」～～～～～「これで全部だな！それでは始めるぞ！はっはっはっはっ！」（見せ場とられたぁ～っ！！！！）続く！

  2010年02月14日

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• 地元の妖怪

  甲賀忍法帖で一番かっこいいのは雨夜陣五郎。半袖日和ロペスですぅ。地元の妖怪が元ネタになっている藍様。四本足で一番かわいいのは狐。鳥で一番かわゆいのは梟。これだけは譲れない。ヨルノズクが進化したら絶対スタメンなのに……でもエスパー飛行みたいな壮絶な弱体化しそうなのだわ！折角フォトショ付きのペンタブ買ったので色々試行錯誤しながら色塗りして行きたいと思います。久々に気合い入れて絵描いてみるぜーみるぜー不躾な要求になってしまいますが、誰かフォトショの使い方サイトみたいなの紹介してくれると嬉しいです。自分で探しても中々詳しく説明してくれてるサイトが無いのだぜ。＝＝＝＝＝何を隠そう我は日本一影が薄いと有名な　　　　　　　　　　　　　　　　　　_､)ﾍﾍ)》`）`ﾐヽヽ､　　　　　　　　　　　　 _ｨ､ﾙﾍ》^`､,-‐ニ三ヽ-_＝_-`ヽ､　　　　　　　　　　　_ﾉ^(（)) ） (ヘﾙﾘﾍ)）ﾍﾘリミ､彡／ノノヽ　　　　　　　　　　 (ﾙﾍ（(彡ﾐ《（(〈)）)）ﾉｿﾝン彡彡／ノ／/）　　　　　　　　　　 （(ヘ（､戈)）ミ）ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡シ彡／ﾉ　　　　　　　　　　　　＼弋ﾐ彡='ﾞ;;;;;;;-‐─ｧ::;;;;;;;彡≪ﾉｼf/　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ/／´　　　　ﾉ: :: ::::::::::::､;;;;;;{　　　　　　　　　　　　　　 〃´　　　　　　 弋::::::::::::::::;;;;;;;ﾐ　　　　　　　　　　　　 　〃ヘ､　 ｨ＝=-　　`ヽ:::::::::ｼ-､ﾐミ　　　　　　　　　　　　　/ l⌒ヽ　`‐＝-､　　　|!:::／⌒）戈､　　　　　　　　　　　　　　l　 /　 __ `ー　　　　／　(ノ/ﾍﾐ　　　　　　　　　　　　　　 ｉ {ヽ r-' ヽ,　　　・／ﾉ､｡_ノ;;ミﾐ､　　　　　　　　　　　　　　 |､ rｪｪｪｪ､_ヽ 　／　　/）ﾘ;;ミ<　　　　　　　　　　　　　　 ハ弋二ノ＿／　　 /　|!;;!:::::f､　　　　　　　　　　　　　　（_ ＼__／^ 　 ﾍ_ノ/　 ﾉ}:::}|ﾐﾘ　　　　　　　　　　　　　　　 ＼...:::::........､シノ　　〃ﾘミ＼　　　　　　　　　　　_,　-‐‐´⌒{ }‐---‐'´　　　　　ミ ／＼　　　　　　　　　／:::::::::::::::　Ｑ　栃木の魅力は？／::::::::::::＼　　＿/＿　ヽ　 / 　 ､　　/　　　＿/_ 　〃＿/＿　ヽ　　￣フ　─|／ヽ　＿/＿　ヽヽ　　/　＿l　　/　　　）　/ヘ　　　/　─　　 /　＿l　　　￣/￣　/|　　/　　/　 / ＼　　　(＿ﾉ`　し　　　　/　 し'　 /　(＿　　　（＿ﾉ`　ヽ　 （＿　/ |　　し　/ ､_/のAAで御馴染みのあそこ出身です。観光名所と言えば一般的には世界遺産でもある東照宮もなのですが、個人的にはケバケバしくて下品なイメージが強いです。世界遺産と言えば姫路城や白川郷を始め侘寂を讃えたものが選ばれている感じがするので、これだけ異端な感じではあります。鹿苑寺（金閣寺）の様な無粋な煌びやかさが好きでは無いというのもあるのですが、私的オススメ観光スポットは断然、殺生石を推薦です。廃墟やら軍艦島やら退廃的な好きな人は気に入ると思いますのぜ。殺風景な岩肌が広がり不気味な雰囲気で異界に迷い込んだような錯覚を受けます。ぶっちゃけると恐山の劣化コピーなのですが、青森までは遠くて中々イケないよ！という方は是非行ってみてくだせぇ＝＝＝＝～地元の裏話～実は、殺生石は観光名所になっている場所以外でも、至る所に転がっています。そこら辺の道端にちょっとした説明文付きの殺生石達……知っているだけでも７つあります。しかしながら、仰々しく祀られているモノよりも、通学路とかにある何気ないモノの方が本物に見えてくる不思議。名物と言えば、レモン牛乳、イモフライ、イモ焼そば、しもつかれ、苺、かんぴょう、モロなんかが良く上げられていますが、地元民の知る人ぞ知る隠れた名産品は”たまり漬けチーズ”です。絶品ですので訪れた際は是非買ってみてくだせぇ

  2010年02月11日

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  絶対に許さない。絶対にだ。

  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「当然なのだわ！」姉さん、事件ですGoogle先生で「ローゼン　大人気」と検索したら真紅さんがいっぱい出てきました(´；ω；`)ぶわっ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして、この絵を某所に投下してから５分も経たない内に”不人気”タグが(´；ω；`)ﾌﾞﾜﾜｯ某オータムシスターズやら真紅さんやら恐竜じゃ無い方のモップ野郎（イエティ）やら…………なんで赤い子は人気が無いのだぜ…… そんな私ですが良く訓練されたピチカー党員でもあります。ピチカー党員は常に１３人。幻影旅団と同じシステムでのみ入れ替わる少数精鋭部隊でもあります。その下部組織には”カナリアン”があり、こちらは３０００余名の選ばれし者共です。最近はシュールなAAが多いので雪華綺晶もお気に入りです。今年中には、社会的地位のある者が選ばれる雪華綺省に入省したいです。（シュールなAA例）　　　　　 ／r‐、＞─- ..　 _＿_　　　　 / ／　　　　　　　`zr‐y､ヽ　　　　 ! 7/// ハ l l li!　　 ゞ..ソ　i　私も行きますわー　　 　 // (ム) 　 ● 7ノ　　 　 　 |　 　 ./ i　/ 　 ヮ 　 /´ ／　/.　 　|　　 /　 ) ゝ　 　 　 i　 (　 ,//　　 .'　／ 　 ﾚ'　`ｰ-　-‐)　 ,)　 　 　 .′_　ｽﾞﾌﾞｽﾞﾌﾞ(＿＿　　 ゝ､_＿　/ ／　　 し　　`　 ｀ヽ　⊂⊃｀ヽ. _＿＿/´　　　　 ..　_＿＿..ノ　　　　　　　　　　｀ー─一’きらきーかわいいよきらきー＝＝＝＝＝＝＝＝（以下、駄文垂れ流し）サントリーとキリンの合併が破談になりました。我もかなり関係ある立場なので、あんまり内状的事や見解はインサイダー云々に引っ掛かるので述べられませんが……個人的に感ずる所はサントリーの商法はかなり奇抜な手で素直に驚きまする。有名所ではPEPSIシリーズでしょう。ペプシキューカンバーから始まり、ペプしそ、ペプシあずき……と、あからさまな地雷源を作ったことは記憶に新しいでしょう。奇抜なジュースを出し、かと言ってそれが旨いかと言えばそうでもない。寧ろ大多数はマズイ。これ、マズくても話題性を作る事を目的としている売り方なのです。奇抜さを全面的に出す事で宣伝費を大幅カット。例えリピーターがつかなくても広報にお金を使っていないので十分に元が取れたりします。ジュースの原価なぞたかが知れていますしね。良いものが売れるとは限らないを地で行く商法です。似た様な売り方では最近のマックのアメリカンバーガー。競合するハンバーガショップの中でも低価格だけを売りにしてきたマックであるにも関わらず、わざとかなり高めの値段設定をし、健康やヘルシー指向にシフトしつつある世の中での、敢えて特に重そうなアメリカナイズ。”あの（安い）マックであの値段なら素晴らしいに違いない”の思考を上手く誘導しています。ここでのカロリーについては元々バーガーショップや牛丼屋に行くような人間はそんな事気にしていない場合がほとんどです。現に某牛丼屋のごはんを豆腐に変えた野菜たっぷりのヘルシー牛丼は全くと言って良いほど売れていません。また値段が高いと、”こんだけ高いんだからマズかったら晒し上げてやる”といった考えを持つ人間も寄ってきます。そして、その手の人間は得てして声が大きく”あのバーガーはマズイ”と触れて回るワケです。そうすると人間心理では”それだけ言うのならどんなモノだか一度食べてみよう”という心理が働きます。（これはペプシのときと同じです）これもとにかく話題性を作り、客自身にスピーカーになって貰うという商法です。ただ、これは大手で日本だから出来る売り方で弱小・中小や海外でやったら一発で路頭に迷いますが…………結局の所、何が言いたいかと申しますと…………ハンガリー出向フラグを無事に回避できたよ！やったねロぺちゃん！と、いうことです。あらあらかしこ。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝（オマケ　その１）個人的に好きなAA　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　資格はお持ちですか？　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::　　 　 　 ＿＿＿_　　　　／　　 　 　＼　　 ／　　─　 　 ─＼　／ 　　 ,（●）　（●）､＼　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　　　　　死角？特にありません、無敵です　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜感謝するぜ　Zipと出会えたこれまでの　　　　　全てに　 　　 　ト､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -‐ '":;:;:;:;:;:;:;_,.ノﾐ'、　　　　　|:;:;:;:｀`'ー:;:;:;:''"´:;:;:;:;:;:;:_,. -‐='二三ｼﾊ　　　　　ト､＿:;:;:;;l:;:;:;:;:;__,. - '"´ 三三三三彡ﾉ!　　　　　l:::l　 二、― 'r―-,_ 　 _三三三彡彡ﾆヽ　　 　 　ヾi　 `ｰ′:.　`""´　　 ｀￣'三三彡片ヽl|、＿＿_／ニニニ　　　　 　'、 , - ､、　　 __,.. .. ,、_,　　'三彡'^> ﾉﾘ ＼ニニニニニニニ　　　　　　l ｲで>､ヽ　 ':,ｨ'で'＞'"　　 三ｼ' f ﾉ /::::::.　　　　＼ニニニニニ　　　　　　l ヾ二ﾌ ,!　　ヽ二彡'´　　　}ﾂﾘ ,､_ノ 　 ::::::i　　　　　＼ニニニニ　　 　　　　'､　　　 l　 　 ,.、　　　　　 i 川 ├ミ'、ヽ ヽ ｌ:::::|　　　 ＼ニニニニ　　 　　 　 ヽ　　 ,'　　 '__)ヽ、　　　 /｀`7>、　　 　 !:::::|　　＿__ノ^ヽニニニニニ　　　　　 ／ヽ　/`ー'i´　　　＼ 　 / -――- 、 /:::::/　／ 　 　　　ヽニニニニニ　　 　 ／.::::::ヽ'､ ､_,=＝ァ=-､_,｝ -―- ､⌒Ｖ::::::/.／／ ｊ＿__ノ、　　ヽニニニニニ　　／ニニ、｀ヽ＼ヾ二"´_,. 　､＿（　　 >　 ＼／ （__ ノニニニ　　 　 ＼ニニニニ　,仁ニニニ＼ヽヽヽ ∨　　　/ニﾆ＞彡＞--'）__ ノ　　 　｀ヽニ　　　　　＼ニニニ二　ニニニニニﾆヽ 　 /　　 　 {ニニ＞ ´　｀¨¨´　　　　　　　　 ﾆ}　　　　　　＼＞''"´　ニニニニニニﾆﾆ/　　　　 ∨　/　　　　　　　　　　　　　　　}八　ニニニニニニﾆ./　 　 　 　 }ニ{　　　　　　　ZIP　　　　　　ﾉニヽ　　　　 ﾉ　ニニニニニﾆﾆ/　　　　　　 }ニﾊ　　　　　　　　 　 　 　 ／⌒ヽヽヽ ___彡　ニニニニニﾆﾆ!　　　 　 　 ﾉニニヽ、　 　 　 　 　 　 ／　　　　　｀ ー=彡'ニニニニニ　ニニニニニﾆﾆ}　　　　　　　　　　⌒`丶、　　　　 ／⌒ヽ　 ﾉ　　　　　ノ＿＿＿＿＿　 ／￣￣￣｀ヽ/ヽ、　＿彡ﾍ{ ｛　　　 　 　 ＞ ､　/　　 　 ／ ￣￣￣　　 　 ) ､　 　 /　　 ヾ､　　　 ヽ ヽ　 　 　 （ 　 　`{　　　 /　//　⌒ヽ　 /　　　　〃 トミ　　＿__　＞--‐=､ 　 ヽ ＿ﾉ　 { 　 　 　 /　　　　//　　　　 /　感謝するぜ　たまねぎと出会えたこれまでの　　　　　全てに　　　　／:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノﾐ'、　　　／:;:;:;:;:;;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;;:;:;:;:;:;:;:‐='二三ｼ　　:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:; 三三三彡彡　　　＼:;:;:;:;:;:;:;:;:::;彡三三三彡彡／　　　　ﾆヽ　　　　＼三三彡ζ　二二＿　　　　　　片ヽl|、＿＿_／ニニニ　　　　 　'、.,，- ､,　　　.,---　､`''　　　'^> ﾉﾘ ＼ニニニニニニニ　　　　　　l ー―ヽ　 　'ー―--゛=　　 　' f ﾉ /::::::.　　　　＼ニニニニニ　　　　　　l 　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､_ノ 　 ::::::i　　　　　＼ニニニニ　　 　　　　'､　　　 l　 　 ,.、　　　　　 　 ├ミ'、ヽ ヽ ｌ:::::|　　　 ＼ニニニニ　　 　　 　 ヽ　　 ,'　　 '__)　　　　　 /｀`7>、　　 　 !:::::|　　＿__ノ^ヽニニニニニ　　　　　 ／ヽ　　`ー'i´　　　　　 　/ -――- 、 /:::::/　／ 　 　　　ヽニニニニニ　　 　 ／.::::::ヽ'､ ､_,=＝ァ=-､_,　 -―- ､⌒Ｖ::::::/.／／ ｊ＿__ノ、　　ヽニニニニニ　　／ニニ、｀ヽ＼ヾ二"´_,. 　､＿（　　 >　 ＼／ （__ ノニニニ　　 　 ＼ニニニニ　,仁ニニニ＼ヽヽヽ ∨　　　/ニﾆ＞彡＞--'　　　　 　｀ヽニ　　　　　＼ニニニ二　ニニニニニﾆヽ 　 /　　 　 {ニニ＞ ´　　　　　　　　　 ﾆ}　　　　　　＼＞''"´　ニニニニニニﾆﾆ/　　　　 ∨　/　　　　∴　　　　∴　　　　}八　ニニニニニニﾆ./　 　 　 　 }ニ{　　　　　　　∩　　　　　　　　ﾉニヽ　　　　 ﾉ　ニニニニニﾆﾆ/　　　　　　 }ニﾊ　　　⊂・⊃　　⊂・⊃ ／⌒ヽヽヽ ___彡　ニニニニニﾆﾆ!　　　 　 　 ﾉニニヽ、　 ー　 　 　ー ／　　　　　｀ ー=彡'ニニニニニ　ニニニニニﾆﾆ}　　　　　　　　　　⌒`丶、ΛΛΛ／⌒ヽ　 ﾉ　　　　　ノ＿＿＿＿＿　 ／￣￣￣｀ヽ/ヽ、　＿彡ﾍ{ ｛　　　 　 　 ＞ ､　/　　 　 ／ ￣￣￣　　 　 ) ､　 　 /　　 ヾ､　　　 ヽ ヽ　 　 　 （ 　 　`{　　　 /　//　⌒ヽ　 /　　　　〃 トミ　　＿__　＞--‐=､ 　 ヽ ＿ﾉ　 { 　 　 　 /　　　　//　　　　 /　　　　君は本当に卑怯だな・・・・＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝（オマケ　　その２）本日使用した面白メーカールパン三世風タイトルメーカー使用例ジョジョ顔メーカー

  2010年02月08日

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  かんばと！　第１００話 ～身食らう獣は少女の夢を見るか？～

  キリ良く１００話目で第二部終了です。次回からは、気分転換に人狼ゲームやりたいと思います。当初は投票参加型にする予定でしたが、そうすると決定者や権力者の役職がどうにも活かせないので前回の様なストーリー仕立てにしたいと思います。あと初心者には判りにくいのでキューピーと恋人は今回はありません。次回に回させて頂きます。楽しみにしていた方がいたらゴメンナサイ。それと話の都合上、またまた勝手に他所様のキャラを使ってしまう事、ご了承して下さると嬉しいです。NGの方は一報下さると助かります。BGM＝＝＝キュッキュッシャーッシャーッ「ふんふんふふ～ん♪」「あら？随分とご機嫌ね？何しているのかしら？」「武器のお手入れですの♪そろそろこの子と共にわたくしの出番が回ってきそうなもので♪」「何言ってんのよ。確かにルーはやられちゃったけど、ここの守りにはまだあの雷親父がいんのよ？」「Die zukunft hat schon begonnen（未来は既に始まっている）・・・・準備をし過ぎて困る事はありませんわ」「あの雷親父は”アンタでも適わない相手”なのに？裏を読み過ぎて己を見失い死んだ奴を、私は今までたくさん見てきたわ。杞憂という言葉もある。・・・・精々足元をすくわれない様にしなさい」「・・・・その言葉。そっくりそのままお返し致しますの。Honigkuchenpfed（馬の形をした蜂蜜ケーキ）の様に戦争は甘くありませんわよ？確かに・・・・あの殿方との相性ではわたくしに勝ち目は万が一にもありませんわ。・・・・ですが、それはあくまでわたくしとあの殿方が相対したときに限ってのお話。あのルーをも突破した彼女達は必ず何かの突破口を見つけ出すと邪推しておりますの。特にあの・・”一条百合絵”という子は人を見る目に長けていますわ。そうでなければ正しい心を持とうともオメガ兄、健平小奈津、サンタの様な怪しげなメンバーと、この様な極限状態で行動を共にするワケがありませんもの。客観的にモノを見れる人物は・・必ず敵対する人間の弱点を探しあててしまうものですの」「・・そう。じゃあ、好きにしなさいな。”黙示録の四騎士”と謳われ・・・・遥か遥か遠き日の、かの大国を”たった４人”で滅ぼした傑物。ユーラシア大陸で最も強く、最も優れた・・・・そして、最も無名な元英雄さん？・・・・アンタ達の実力見せて貰うわよ」「精一杯努めさせて頂きますわ。・・・・百瀬八尋が粘土と土。六槍晃と黒崎遥音がレンガと漆喰。李立慧と都甲智が鉄と鋼。ルーと本多崇雄が銀と金であるとしても・・・・生憎とわたくし達は”my fare lady”になるつもりはありませんわ。ロンドン橋さん？」・・・・それと訂正なさい。先程の言葉・・看過出来ませわ。わたくしたちはいつでも７２人。現在は４人であろうとも常に７２人は共におりますの」「・・・・そう、悪かったわね」＝＝＝＝＝――旧くから人は、己と違うものを畏れ、迫害す。「・・・・つ、あれ？ここは？」――かの変生の狼も例外ではなく、自身に襲い来る不幸や理不尽の責任を転嫁され、押し付けられた。「お！身体が元に戻ってるぜ！」――その不条理に逃げる道を選択せず、彼は敢えて人の敵である道を選んだ。「あー・・・・つーこたぁアレか・・・・」――例え、蔑まれ・・・・共存を図った同胞（狼）から疎まれる事も厭わず。後悔も無い。「俺・・・・死んじまったのか・・・・」「ルー君」――彼には・・・・全てを捨ててでも本当に守りたい主君があったから「んぉ？」――マザーグースで謳われている様に「お疲れさま。頑張ったんですね」――コマドリ（神）はスズメ（移民）の矢（言葉 ）によって殺される。「ごめん・・・・俺、負けちゃったよ。まだねーちゃんにお礼も言えてなかったのにさ」――他の場所からやってきた者共が広めた別の宗教によって既存の神は滅び去る。「気にしなくてもいいですよ。私はもう十分ルー君に色々なモノを貰いましたから」――神を殺す唯一の方法。今まで信じられていた神はいとも簡単にその存在を失う。「はは・・！何だよ・・！朋香ねぇちゃん元気そうじゃねぇかよ！・・・・折角、俺が泣かせないよう気張ってた意味がねぇぜ」――かつてケツァルクァトルが愛したアステカの民。「・・・・ううん。そんなことないですよ。・・・・今までありがとう」――彼らもまたケツァルクァトルを愛し・・・・それ故に亡びの道を歩む。「はっ！何が”今まで”だよ。頼まれなくてもこれからもついていくっつーの！俺はねぇちゃんのモンだからな！どんなに嫌がられようと地獄の果てまで一緒にいてやる！」――数多の歴史を生み作り、滅び、幾度と繰り返した世界の果て。「ふふ！それじゃあ改めてよろしくお願いしますね！これからはたっぷり時間もありますし！」――自分を信じてくれたが為にいなくなった愛する民。終わる歴史を見届け続けた彼は、自らの命を絶つ最期に一体何を想ったのであろうか？「ああっ！よろしくな！」――――その答えはもう、知るすべは無い第二部激突！管理棟正面突破作戦！END第三部決戦！SS分隊！へ続く

  2010年01月31日

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  かんばと！　第９９話　　　～あの懐かしい私を呼ぶ声～

  次回でルー編終了です。長かった～キリの良いところで切りたかったので今回短めです。BGMおごれる者も久しからず＝＝＝カッ！「だが断る！！このオメガ兄！最も好きな事は特に何の意味もなくＮＯと言ってやることだ！」「このおバカヤロー！ホントにおめーは・・・・シリアスにさせてくれねーんですら・・・・」「はい！ツンデレいただきましたー！！」「ごちそうさまでーす！」「おめーら・・！先に行ったんじゃ無かったですか！」「いや～百合絵ちゃんが何だか女の子の表情してたから気になって戻って来たのだよ～。この様子だと・・・・むふふ・・！ビンゴだったみたいだね～！引き返してきた甲斐があったってモンだよこりゃ～」「こ・・・・このおバカヤローども！！！！」「ははっ・・ホント・・・・！・・・・バカで愉快なヤツらだぜ！さ、とっとと行きな。ここは俺様が片付けて、直ぐに追い付くからよ！」「頼んだですよ・・・・オメガアホ！さ、皆行くですよ！こいつの覚悟を無駄になんて出来ねーですから！！」タタタッ「ファンキーでクレイジーなダチ公ども！またどっかで会えたら遊ぼーぜ！あばよ！」「グググググゥ・・・・」「さ・・・・それでは一人寂しく鬼退治とでも洒落込みましょうか・・・・ねっ！」タッ！～～～「貴方は・・・・もしかしてあの時の狼さん？嬉しいです！私の事覚えてくれていたんですね！」「ワウ！」～～～「お、おレは・・・・」～～～「そろそろそのリボンもボロボロになっちゃいましたね。・・・・え？宝物だから外したくないって？何だか照れちゃいますね・・・・うふふ」～～～「俺は・・・・！」「最期の最期で意識を取り戻しやがったか・・・・・・・・全く・・俺もお前さんもツイテねぇな。ぶっ飛んだままなら痛みも恐怖も無く死ねたってのに・・よっ！」ザクッ！「・・・・俺は悪くない！生き物が他の生き物を食べるのは当然だろう！お前らだって鳥や豚を狩って食うだろう!善人ぶってんじゃあねぇ！それは生き物の本質だろうに！それに狼である俺にとって人間を食らうのは共食いでもねぇはずだ！」「この後に及んで善人きどりか？反吐が出るぜ！テメェが食らった俺の仲間達は何人だ？！クソッタレ！返しきれない借りがあるんだよオメーにはよっ！！」ザシュッ！「俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない！！」「確かに己とは異なる種族を捕食することは何ら悪い事じゃあねぇ。一つの側面ではな。・・・・だが、もう一つ考えろ。とある裁判官が死後、地獄の裁判にかけられた。この裁判長はキレモノ且つ潔癖な善人で、冤罪とおおよそおぼしきものには必ず無罪判決。明らかに悪意ある人物には例外なく有罪・・・・死刑宣告を下した。容赦無い傑物である。そして、このことをヤマ裁判で告白し、自分の善行を示した。―――しかし結果は地獄生き。何故だと思う？」「黙れ黙れだまれダマレェエエエ！！！！」ゴゥン！！「答えは簡単。人の身でありながら神の眷属であるヤマの真似事をしたからだ。テメェの罪は食ったことじゃあない。それは”節理”だ。・・・・しかし、な。その人物の培ってきたものを奪って騙る・・・・それは”冒涜”・・大罪なんだよ！！」ブシュゥ！！「俺は・・・・俺はただ朋香ねーちゃんを守りたかった。・・・・他はどうでも良かった・・俺にとっては朋香ねーちゃんが全てだったん・・・・だ・・・・」ジュゥウウウウウ・・・・「今際の際にメットぶち壊しやがってちきしょー・・・・おきにだったのによ・・」ジュゥウウ・・・・「ようやくくたばりやがったか・・・・しぶとすぎなんだよ・・ったく・・・・。あー・・・・ドＭマイスターと呼ばれた俺でもこりゃやべぇな・・・・目が霞んで・・・・」クラッゴゴゴゴゴゴ・・・・！！ガタガタガタ・・！「おまけにアイツが散々ぶちかましてくれた御陰で部屋事態も崩壊間近・・・・と。うがー・・こりゃだめかもな。つーか・・・・部屋が崩れる以前に俺の方が持って・・１０分かなー・・・・バケモンよぉ・・すぐ行くから寂しくねぇぜくそったれ・・・・何でこの場面の心中相手がおにゃのこじゃねーかなー・・・・死ぬときは腹上死って決めてたのによー・・・・あー・・・・どんどん視界が狭・・・・・」ズゥン・・！ガラガラガラ・・・・！「あン？何だ？弟者？”兄者は死ぬのが怖くないのか？”だって？ばっきゃろー誰に向ってモノ言ってんだおめーはよー・・・・怖いに決まってんだろー。俺様こう見えてもコーヒーカップに乗るだけでも駄々こねてるし、ゴーカートで失禁するような男前だぜ？ぶっちゃけこの島来たときから内心ビクビクだったの誤魔化してたしなー」ズゥウウン・・・・！ガラガラ・・！「え？”百合絵ちゃんとの約束守らなくて良いのか？”って？でっけーお世話だこんちくしょー。なぁに、心配いらねぇよ。・・・・必ず戻るさ。この俺様の美貌で天使でも女神でもさっさとファックして手篭めにして返して貰う予定だよ。それとよ俺が笑ってるのは怖くないからじゃねーんだわ。笑うってのは人間にだけ唯一赦された感情表現なんだ。―――だからこそ、そいつの描いた物語の結末には・・・・」　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ふてぶてしく笑ってファックサイン決めてやんのさ」【出席番号　　８番　オメガ兄　死亡】【出席番号　１５番　ククリ　　死亡】【管理者　李立慧（リー・リーフイ）死亡】【管理者　ルー　死亡】【死刑囚　黒崎遥音　死亡】続く！

  2010年01月24日

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