独立秘話-3~本当にやりたい仕事の基礎作り
千葉での研修は、平成3年6月1日から1ヶ月間、千葉県松戸市のマ○マンゴルフ松戸工場で行なわれました。JR松戸駅前のビジネスホテルが1ヶ月間の宿舎です。このシングルルームで一月過ごすのか~・・・と思うと急に寂しくなりました。おいおい、いきなりホームシックかいな・・・(^^ゞ松戸駅から新京成線?で五香という駅まで行くと駅前までバスが迎えに来てくれます。このバスは、主にパートのおばちゃんの送迎車みたいなものでした。工場に着くとロッカーが与えられ、そこで職員の方達と同じ作業服に着替えます。今日からマ○マンゴルフの一員です。\(^o^)/ワーイ「テクニカルスクール校長」のWさんが、1ヶ月の予定を説明してくれました。非常にしっかりとしたカリキュラムが組まれていました。最初の10日間は、みっちりと理論・素材のお勉強です。教室(会議室みたいなところ)で、日に3~4人の講師の方々がそれぞれの専門分野についてマンツーマンで丁寧に教えてくれました。自分一人のためだけにですよ~~~!ゴルフクラブの歴史から、部位の細かい名称、パーツの素材、理論まですごく事細かに教わり、今でも役に立っています。講師の皆さんはいい人ばかりでした。デスクでの研修が終ると遂に実習!ヤッター\(^o^)/残り20日間は、待ちに待った実習です!!クラブを実際に触って修理したり、調整したりするのです!その名も「特注課」という部署への配属となりました。ココには全国のマ○マンゴルフ取扱いショップから全修理クラブが集ります。毎日すご~~い数の修理クラブが送られて来ていました。研修担当のOさんは、最初にシャフト交換を教えてくれました。この作業がショップでも多く,基本になるからです。でも実際にやってみると、けっこう怖々です。初めて手にする工具類ばかりでビビリまくりです。「お客さまの大切なクラブを扱っている」という意識が緊張を誘いました。「万が一壊れても、新品に交換するから、思いきってやってください!」Oさんの力強いこの言葉で、す~~っと肩の荷が降りました。日々同じ作業の繰り返しで、かなりコツを掴みました。初めて経験することばかりでしたが、親切な皆さんのおかげで、少しずつですが、楽しく確実に技術をマスターしていました。実習5日ほど経った日・・・アイアンの研磨を担当している 伊○さんを紹介してもらい半日アイアン研磨と調整を見学しました。当時の契約プロのアイアンは、この伊○さんが研磨を担当していました。特に看板プロ、芹○プロのアイアンは丁寧に仕上げていました。実はこの頃、今をときめく、○山プロが大学(アマチュア)時代で同社のシャフトをドライバーに使用していた関係で、よく工場を訪ねてきていました。黒のトヨタスープラ(なぜか尾張小牧ナンバー)で。。。そう言えば、いまでもTOYOTAと契約しているわ。アマなのになぜかプロスタッフルーム直行!VIP待遇です\(゚o゚;)/ウヒャーでも特注課の人たちは、○ちゃんを契約プロ以上に扱っている上層部に対し、かなり不満を抱いてました。いくら最高の仕事をしてクラブを渡しても、なかなか気に入ってくれないと、ぼやきまくってました。。。(ホントに何セットも何セットも必死になって仕上げて渡していました)当時は同情していましたが、やはり道具に妥協できないのがプロの世界であると後で気づきましたm(__)m(でもアマチュアだったからぼやいてたのか???)(今の活躍からすると仕方ないよね???)千葉での研修も半ばを過ぎた頃、工場の休日=日曜日を利用し、あるところを訪ねました。この行動が、以後の自分に非常に大きな意味のある行動となりました。つづきます・・・