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西洋音楽史上最大級の規模を誇る『千人の交響曲』で、大きなクライマックスをむかえる ジンマン=チューリヒ・トーンハレ充実のマーラー・チクルス。 AMAZON.jp ベートーヴェンの交響曲全集で一気に人気コンビとなったジンマン&チューリヒ・トーンハレの総力を結集したマーラー交響曲シリーズの第8弾。これまでの7作すべてが優秀録音だっただけに、今回も良い仕上がりが期待されるところです。 【マーラーの自信作】 「これは私が今までに作曲した作品中で最も偉大なものです。これ以前の交響作品は、すべてこの交響曲のための前奏曲に過ぎません」というマーラー自身の言葉でも知られるこの作品は、演奏にあたっては、5管編成の大オーケストラ、8人の独唱者、2組の混声合唱団、少年合唱団、それにオルガンという空前の規模の人員を必要とします。精霊の降臨を讃えた第1部、ゲーテの『ファウスト』終景を通じてキリスト教的世界観を称揚する第2部という異色の構成など、その編成と内容は壮大な交響的カンタータともいうべき独特なものとなっています。 【マーラーとともに40年、3度目の全曲演奏に挑戦中のジンマン】 オランダ時代からコンセルトヘボウの資料室でマーラーの自筆譜を研究し、ロチェスター、ボルティモア時代に全曲演奏を敢行し、マーラー演奏に関しては一家言を持つジンマン。「マーラーの交響曲はそれぞれが大河小説の一つの章のようなもの」と語り、チューリヒ・トーンハレとの全曲時リーズでは、番号順に演奏・録音を進めています。バーンスタインやテンシュテットのような主情型解釈とはきっぱり縁を切り、スコアに書かれていることを厳格・精密に再現することによってこそ、明確で説得力あるマーラー像が生まれるというジンマンの信念は、チューリヒ・トーンハレとの一連の録音によってはっきりと証明されつつあります。 【オーディオチェックにも使える優秀録音】 巨大編成がもたらす空前のサウンドは、SACDハイブリッドでのリリースにふさわしいもの。ジンマン自身、マーラー解釈には「音の遠近感や空間性の再現が不可欠」と考えており、 特にSACDマルチでの再生については、「家庭でマーラーの意図した音響を再現できる最適なメディア」と絶賛を惜しみません。 第8番では、巨大オーケストラ各パートの精緻なバランス作りのみならず、大規模な合唱団やオルガン、第2部後半にあらわれる栄光の聖母による天上からの声を、どこに配置し、どのようなバランスで響かせるかがキーポイント。ヨーロッパ屈指の音響効果を誇るチューリヒのトーンハレで、元デッカの優秀な録音技術陣と一体になってジンマンが作り上げるマーラー・チクルスは、こうした点全てに明解な回答を与えてくれるものと思われます。 【収録情報】 ・マーラー:交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』 メラニー・ディーナー(第1ソプラノ:罪深き女) ユリアーネ・バンゼ(第2ソプラノ:懺悔する女) リサ・ラーション(第3ソプラノ:栄光の聖母) イヴォンヌ・ナエフ(第1アルト:サマリアの女) ビルギット・レンメルト(第2アルト:エジプトのマリア) アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール:マリア崇拝の博士) シュテファン・パウエル(バリトン:法悦の教父) アスカー・アブドラザコフ(バス:瞑想する教父) チューリヒ児童合唱団 カルトブルン児童合唱団 スイス室内合唱団 WDR合唱団 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 デイヴィッド・ジンマン(指揮) 録音時期:2009年2月 録音場所:チューリヒ、トーンハレ 録音方式:デジタル(セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.12 21:56:32
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