脱穀、虹と修学旅行
朝が遅くなりました。白々開けてくる窓の外。ぼんやり霞む山々がうっすら朝靄の中に見えてくる時。まるで水墨画の様・・・等とうっとりしている場合ではない、急いでパンの成形。今週から始まった次男君の陸上の朝練。「ほら~朝だよ~!」「・・・」「朝~!朝~朝~!」「分かった~!」聞こえてるなら早く返事してよ。とは言え、今日までは高校次女は修学旅行。だから、お弁当は無し!パンの仕込途中の、次男君の朝飯だけを用意すればよいだけの朝。午前中は快晴の秋晴れ。何て気持ちのいい青空。パンの合間に野菜の収穫。犬3匹、猫3匹のお供連れての収穫。足元に集まるそれ達6匹。煩い・・・昼過ぎ、にわかに黒雲出現。焦る父さん。脱穀。明日の出荷に向けて乾いた稲から・・・突如!大雨!急ぐ父さん。米が濡れたら大変。隣に止めた軽トラに入れる。バッシャバッシャ降る雨。あの青空は何処に・・・と、暫くして空に大きな虹。「ブラボ~!」両手を広げる。明日は何の日?「10月の終わりの日~!」「ハロウィンだよ!」「あ!そっか~!ケーキ食べるの?わ~い!」違うでしょ!ま、我が家には余り馴染みがないけどね。ここ最近は日本人もクリスマスとハロウィンは欠かせないみたいですね・・・本日はやっぱりカボチャパン勢揃いでした。夜、3泊4日の京都大阪の(贅沢な)修学旅行を満喫した次女がお帰り。部屋に入る次女、両手にお土産の大きな袋。にっこり「たっだいま~!」「お帰り~!楽しかった~?」「ウフフ、まあね」妹弟達は、土産話よりも土産の方がいい。「早く~!」「これは、生八つ橋、これはオタベ、これは、京バアム・・・」おお、私達の頃と殆ど変わらぬお土産。「鹿いなかった?しかに追いかけられなかった?」「奈良じゃないから1匹もいなかったよ。」「そう・・・」私は鹿に追いかけられたと言う悪夢が未だに忘れられない、トラウマだ・・・何せ、10組の最後尾から1組の最前列までは全速力で走った。その後も何処までも追いかけてくる鹿4,5頭・・・あんな前代未聞の冗談みたいな悪夢が現実にあったなんて・・・何時だってはずれくじなんだ私って・・・絶対忘れもしない修学旅行になってしまった訳でして・・・次女の京都の土産話についつい思い出した私の過去の修学旅行でした。