はてなのゆりさん

　

たまっていた新聞を 読んでいたら
原発輸出、正当でない という
小さな囲み記事が ありました。

1２月２９日の朝日新聞で、



インドを 訪問中の 野田首相に、インドの
タミルナド州の人たちが 原子力協定締結
交渉を再開しないようにと 書簡を出した。

２００４年のインド洋大津波で被災した人たちが
多い、完成間近の 原発周辺では、福島原発の
事故のあと、原発の廃止を求める声が 高まり、

９月から、原発周辺を封鎖し、１２月に予定
していた商業運転が できない‥とのこと。

　
インドの地図 を 見たら

　タミルナド州がありました。



１０月３０日の新聞には、『野田政権が 原発輸出の
動きを じわりと 加速させている。‥‥２９日の日印
外相会議では、原発輸出の前提となる 原子力協定
交渉を 進めることで 合意した』 と 載っていました。

１２月２８日には、野田首相が インドのシン首相
と 会談し、インドへの 原発輸出の前提となる
　原子力協定の交渉加速でも一致したとのこと。


≪インドへの原発輸出≫で 検索してみたら
フランス猫さん の ブログに インドでの
原発の状況が くわしく載っていました。




こちら では、

福島原発事故のあと、日本に
さっそうとやってきたアレヴァが

インドのジャイタプールに１６５万キロワットの
原子炉６基を建設しようとしている。　

世界最大の規模で、米や雑穀、豆、野菜、魚、
名産物のマンゴーをはじめとする果物など、
自然の恵みで暮らしている住民４万人を
根こそぎ退去させようとしている。

ジャイタプールの人たちは、４年間ずっと計画に
反対してきた。 「原発ならわが墓の上に建てよ。
何があっても 私は この土地、この住民、この
素晴らしい環境を 手放しはしない」　と いう
お医者さんと 11人を 連行してしまった‥

反対している人たちは、原発から 放射性物質が
日常的に排出されることを 心配している。 すでに
北部の州の原発や、東部のウラン鉱山の周辺では
がんや 先天性欠損症の 発生率が 異常に高いことも
住民たちは知っている。　何百年も、危険の消えない
高レベルの放射性廃棄物が 施設内で 生み出され、
貯蔵されることも 不安に思っている‥とのこと。




こちら では、

ジャイタプール原発計画の地域は、生物多様性
にとっても、豊かな農業・園芸・漁業経済にとって
も かけがえのない地域である‥とのこと。




こちら では、

この地域では、5000隻以上の漁船が操業している。
ある漁師は言う。「多くの州の最低賃金の３倍から
４倍を 季節労働者に払えるくらい われわれは
稼いでいる。 なのに 原発はここの経済を破壊
してしまう。 われわれには 漁業しかない。

インドで 第１号のタラプール原発が 地域の漁師を
　　壊滅させたように、ここも原発に息の根を止められる。
だから、農家と手を携えて 反対運動を行っている。

原発からは 海水より５度高い水が 毎日
合計５２０億リットル 放出されるようになる
ため、死んでしまう魚が増えるおそれがある。
　
もっと深刻なのは、ジャイタプールが 地震多発
地帯に 位置することだ。　１９９３年の地震では、
９０００人の死者を出した。　２００９年の地震では
ジャイタプールで橋が 崩落した。　立地の選択に
当たって、こうしたことは全く考慮されなかった。




こちら では、

ジャイタプールの原発計画にかかっているのは
アレヴァ の 採算だけではなく、 原子力分野に
おける 世界の主導権争いだ。 インドと 中国は
エネルギー生産を原子力によって３倍、４倍に
引き上げるつもりでいる。　もし 両国の原発
計画が頓挫すれば、原子力産業の世界的
凋落が一気に加速することになろう。




こちら では、

（ジャイタプールのような） 地震発生の危険性が
高い地域で、また、（インドのように）原子力技術が
低い国、ひどい汚職が大きな問題となっている国で
そして原発の運営管理を 監督するための 独立した
監督組織が 存在しない国、このように 複雑な
原子炉の管理経験を持たない国で、世界最大
規模の原子力発電施設の建設に支援を行う
ことは、全く常道を逸した行為だと言える。




こちら では、

ジャイタプールが 活断層の上に位置して
いるにもかかわらず、地震の危険性を
無視して原発建設予定地に選ばれた‥　

インドは、拡散防止条約に 加盟する
ことを拒否している国の一つである。




こちら では、

（インド政府は）原発の建設によって生活に影響を
受ける住民たちに対し、環境影響評価の結果を
公表することを拒否した上に、住民への公聴会が
終了する前に、彼等の土地を強制的に取り上げた。

4月には、建設反対デモに参加していた住民一名が
警官によって殺され、1500人以上の人々が、建設
計画反対デモの直後に 逮捕されています。

インドに見られるように、深刻な汚職や
民主主義の欠如による 原発の建設は
国民を不幸にする一方、深刻な
事故の温床にもなっています。


　　

10月に トルコ東部で大地震が起きましたが、
トルコ政府が 「地震が起きにくい」 としていた
地域。　野田首相は、Ｇ20 サミットでトルコ首相
に対し 「地震に強い日本の原発」 を 売りこんだ。　

日本が 原発輸出を計画しているベトナムの
建設予定地からは、ベトナム政府により、
すでに 少数民族が強制移住させられた。

ベトナム原発は、中南部の人口密度が低い地域を
建設の予定地とし、住民は、安価な立ち退き料で
強制的に移住させられている。　現状を目にした
日本側関係者でさえ　「こんなことをしてよいのか
と思った」 と 漏らしていた ‥ とのこと。


以上、ほとんど フランス猫さんの
　ブログから引用させていただきました～

福島原発事故 と 放射能汚染による 被害の
詳細が 全く わかっていないのに、インドや
トルコや、ベトナムや、ヨルダン‥ などへの
原発輸出を 加速させようとしている日本

これらの国の人たちに本当に申し訳ないことです。
止めるには、いったい どうしたら 良いのでしょう？





【原発のこと】

野田さん、原発の二の舞を 踏まないで！