はてなのゆりさん

明２０日、松江でお世話になった 酒井 董美 氏 に
民話 「子育て幽霊」 に見る母性愛
というテーマで お話をしていただきます。

今年、８月２４日に、岡山市でのアジア民間説話学会で
発表されたときの１１ページもの資料をお送りいただき

細かい文字がびっしり 文字苦手な私としては
昨夜まで読まないでいたのですが・・・
とても、読みやすく、興味深い内容でした。

　

それで、子育て幽霊って どんなお話だったかと
ネット検索してみましたら 各地に伝わるお話が
たくさん載っていて、見ることができました。


改めて、深刻なお話なんだなと思いました。

身ごもった若い女性が死んでしまう。

お弔いをして、埋葬される。（土中に）
亡くなった母体から赤ん坊が生まれる。

お母さんが幽霊になって、夜な夜な
一文銭を持って、飴を買いに 行く。

それが６日間 続き、７日目には
着物などを持って買いにくる。

その着物を飴屋が洗って干しておく。

埋葬された女性が着ていた着物を見つけて
亡くなった女性の身内が お墓にいくと、

お墓の中から赤ちゃんの泣き声が聞こえる。

和尚さんに知らせて、掘ってみると、

女性のなきがらに抱かれて、赤ん坊がいる。
そばには飴を買いに来たお椀が置いてある。



７日目頃に、不審に思った飴屋があとを
つけていって、お墓で泣き声を聞くとか
各地で、あらすじが変ってきています。

なぜ、７日目かというと、三途の川を渡るのに
６文いるので６文を持たせて埋葬されたとか。

実際に、亡き骸の中でガスが発生して
母体に赤ちゃんがいるまま埋葬すると
土中で出産した状態があるとか・・・



他にもたくさん考えさせられることがありました。

若くして亡くなることが多かった時代に
周りの人たちの願望や、あきらめなどが
いろいろなお話になって伝わってきた、
そのひとつが、子育て幽霊なんですね。

産まれた子は 男の子か、女の子か

男の子の場合が、圧倒的に多く、
お坊さんになることが多かった

など、資料では、沖縄から北海道まで
全国各地での違いなどもわかります。

・・・というわけで、改めて明日のご案内です。


　　


民話「子育て幽霊」に見る母性愛
酒井董美氏のお話を伺う会
　

９月２０日（土）１０時～１２時
ギャラリー喫茶 『四季の花』 にて

◆参加費　お茶菓子代他　５００円


酒井董美氏（民話・わらべ歌研究者、山陰民俗学会
　会長）は、５０年以上も民話などの調査研究をされ、
『さんいんの民話とわらべ歌』 他、
多くの著書があります。

今年、８月２４日に、岡山市でのアジア民間説話学会で
発表された 民話「子育て幽霊」 に見る 母性愛を中心に
お話をしていただきます。　「子育て幽霊」は、全国に
広く分布している話で、東京にもあります、とのこと。

映像を見ながら貴重なお話を、楽しくお伺いできます。
どなたも、どうぞ お気軽にご参加下さい。



お話のあと、１２時半頃より、残れる人たちで 昼食を
とりながら 酒井先生を囲んで 歓談したいと思います。
昼食（７００円）を ご希望の方は、ご連絡下さい。

【連絡先】　ギャラリー喫茶 『四季の花』 清水ゆり子
電話　０４２-３９１-９７９１





【ギャラリー喫茶 四季の花】

民話 「子育て幽霊」 に見る母性愛、酒井董美氏のお話