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2020年11月27日
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カテゴリ:公民館の詩吟

3月に入ってから、公民館が休館となり、
公民館での詩吟教室が休みとなりました。

それで、どうしようかな~と思いながら
これまでのファイルを眺めているうちに
新体詩のプリントが 目に留まりました。

ピンクハート 青ハート 黄ハート

私が 公民館の詩吟教室に入って 二回目の
夏季温習会
で先生が詠われた『奥の細道』

その時の録音テープと配られたプリントが
あったので、吟詠用のコンダクターを弾き
ながら練習を 始めました。初めのうちは、
なかなか音取りも、節回しも上手く行かず

でも 一週間ほど練習したら、何となく音が
 取れるようになり詠えるようになりました。



  星『奥の細道』(平泉の一節)   松尾芭蕉

さても 義臣 すぐって この城に こもり
功名 一時の 叢(くさむら)となる
国 破れて 山河あり 
城 春にして 草 青みたりと
笠 打ち敷きて 時の移るまで 
涙を 落としはべりぬ

 夏草や なつくさや 
      兵(つわもの)どもが 夢のあと
        兵どもが 夢のあと



クールその次には、私が三回目の夏季温習会で やはり
 先生が詠われた『枕の草子』の練習をしました。

これは清少納言の『枕の草子』を現代になって
から、新体詩としてまとめられたものです。


  星『枕の草子』   角光瀟堂

春はあけぼの 山の色 白雲 流れ
  紫の雲 棚引き 渡る
夏の夕べ 蛍 飛び 星 空に浮かぶ
秋の夕暮れ 月 山の端(は)にかかり
  雁の 飛ぶ 見ゆ
冬の朝(あした)埋もれ火を かき起こしつつ
  格子戸を 開き
香炉峰の雪 いかが ならんと
四季のいろいろ 思い 廻らす

 春のあけぼの花桜 夏は夕べの花ハチス
 秋はもみじの綾錦 冬は朝(あした)の雪景色   


クールその次には、昨年の夏季温習会で先生が詠われた
 『冑山の歌』これは 頼 山陽 の漢詩を訳したものです。


星『冑山の歌』  頼 山陽 作、水野豊洲 訳

冑山(かぶとやま) 昨日は 我れを 見送りぬ
冑山 今日は 我れをば 出で迎う
山陽の道 往き返る 
  十度(とたび)となりぬ 指 折れば
山の緑は 変わらねど 道行く我れは 
  白(とし)髪(おい)ぬ
故郷に在ます 母上は 衰え給う 更に 亦
明年(つぐとし)誠(まこと)この道を
  母を 訪うべく 下らなん


クールその次には、島崎藤村の『初恋』を 先生に
 節付けをお願いして それを練習しました。


星『 初 恋 』    島崎藤村

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

  やさしく白き手をのべて
  林檎をわれにあたへしは
  薄紅の秋の実に
  人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな

  林檎畑の樹の下に
  おのづからなる細道は
  誰が踏みそめしかたみぞと
  問ひたまふこそこひしけれ


クールその次には、吟詠仲間が親族の結婚式で詠いたいと
 いうので一緒に『結婚式を祝す』を 練習しました。


星『結婚式を祝す』    本宮三香

  さしかわす 枝むつまじく 栄ゆらん
    千歳(ちとせ)を契る 相生の松

四海 波 しずかにして 瑞色 ひらく
相生の松は 茂りて 枝を 鳴らさず

  天の戸の 真澄(ますみ)にならぶ 二つ星
    百千(ももち)の世まで 添いてゆくらん

高砂の 一曲 喜び 極まり 無し 
契りは 固し 三三九度の 卮(さかずき)


クールいつもの教室では漢詩がほとんどですが、
 教室が休みだったため、四苦八苦しながらも
 新体詩の練習が出来て良かったと思います。

来月からまた通常の教室が再開となり
律詩・古詩の稽古となり、それはまた
新たな気分で 練習ができそうです手書きハート





【公民館の詩吟】
詩吟もえ子さん と はてなのゆりさん





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最終更新日  2020年11月27日 21時56分48秒
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