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テーマ:暮らしを楽しむ(388556)
カテゴリ:公民館の詩吟
3月に入ってから、公民館が休館となり、 公民館での詩吟教室が休みとなりました。 それで、どうしようかな~と思いながら これまでのファイルを眺めているうちに 新体詩のプリントが 目に留まりました。 私が 公民館の詩吟教室に入って 二回目の 夏季温習会で先生が詠われた『奥の細道』 その時の録音テープと配られたプリントが あったので、吟詠用のコンダクターを弾き ながら練習を 始めました。初めのうちは、 なかなか音取りも、節回しも上手く行かず でも 一週間ほど練習したら、何となく音が 取れるようになり詠えるようになりました。 『奥の細道』(平泉の一節) 松尾芭蕉 さても 義臣 すぐって この城に こもり 功名 一時の 叢(くさむら)となる 国 破れて 山河あり 城 春にして 草 青みたりと 笠 打ち敷きて 時の移るまで 涙を 落としはべりぬ 夏草や なつくさや 兵(つわもの)どもが 夢のあと 兵どもが 夢のあと その次には、私が三回目の夏季温習会で やはり 先生が詠われた『枕の草子』の練習をしました。 これは清少納言の『枕の草子』を現代になって から、新体詩としてまとめられたものです。 『枕の草子』 角光瀟堂 春はあけぼの 山の色 白雲 流れ 紫の雲 棚引き 渡る 夏の夕べ 蛍 飛び 星 空に浮かぶ 秋の夕暮れ 月 山の端(は)にかかり 雁の 飛ぶ 見ゆ 冬の朝(あした)埋もれ火を かき起こしつつ 格子戸を 開き 香炉峰の雪 いかが ならんと 四季のいろいろ 思い 廻らす 春のあけぼの花桜 夏は夕べの花ハチス 秋はもみじの綾錦 冬は朝(あした)の雪景色 『冑山の歌』これは 頼 山陽 の漢詩を訳したものです。 『冑山の歌』 頼 山陽 作、水野豊洲 訳 冑山(かぶとやま) 昨日は 我れを 見送りぬ 冑山 今日は 我れをば 出で迎う 山陽の道 往き返る 十度(とたび)となりぬ 指 折れば 山の緑は 変わらねど 道行く我れは 白(とし)髪(おい)ぬ 故郷に在ます 母上は 衰え給う 更に 亦 明年(つぐとし)誠(まこと)この道を 母を 訪うべく 下らなん 節付けをお願いして それを練習しました。 『 初 恋 』 島崎藤村 まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかゝるとき たのしき恋の盃を 君が情に酌みしかな 林檎畑の樹の下に おのづからなる細道は 誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこひしけれ いうので一緒に『結婚式を祝す』を 練習しました。 『結婚式を祝す』 本宮三香 さしかわす 枝むつまじく 栄ゆらん 千歳(ちとせ)を契る 相生の松 四海 波 しずかにして 瑞色 ひらく 相生の松は 茂りて 枝を 鳴らさず 天の戸の 真澄(ますみ)にならぶ 二つ星 百千(ももち)の世まで 添いてゆくらん 高砂の 一曲 喜び 極まり 無し 契りは 固し 三三九度の 卮(さかずき) 教室が休みだったため、四苦八苦しながらも 新体詩の練習が出来て良かったと思います。 来月からまた通常の教室が再開となり 律詩・古詩の稽古となり、それはまた 新たな気分で 練習ができそうです 【公民館の詩吟】 詩吟もえ子さん と はてなのゆりさん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年11月27日 21時56分48秒
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