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カテゴリ:ミル
久しぶりに原美術館に行った。 お目当てはアウトサイダー・アートの巨匠、ヘンリー・ダーガー。 実物を見るのは初めてです。 ヘンリー・ダーガーは、子供の頃に両親をなくし,その後 感情障害があらわれたが、知的障害があると誤診されて 知的障害児の施設へ送られるが脱走。 清掃や皿洗いなどで生計を立てる。 1973年に81歳で亡くなるまで、天涯孤独の人生を送った。 不幸な人生を送った彼は、そのまま誰にも記憶されず、 風化して行くはずだった。 しかし。 彼の死後、部屋を片付けに入った家主は タイプライターで打たれて稚拙に装丁された7巻の本、 紐でくくられた手書き原稿が8束、 長いもので3メートル以上もある巻物状になった水彩画の挿絵、 メモ類やスケッチや計算表などが山と積まれているのを発見する。 1万5千ページ以上に及ぶ叙事詩は 「非現実の王国における、ヴィヴィアンガールズの物語、あるいは 子供奴隷の反乱に起因するグランデコ対アンジェリニアン戦争と嵐の物語」 と題されていた。 何の偶然か、家主は芸術家であったため、 普通ならゴミとして捨てられたであろうこの作品は、消失を免れる。 (以上、数サイトから引用、編集) http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘンリー・ダーガー http://outsiderart.ld.infoseek.co.jp/jimmei/Darger.html http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html など なんという偶然。なんという強運。そしてなんというパワー。 絵を描くという教育を受けていないが故に、 雑誌の切り抜きなどをトレースするという方法で描かれた絵は、 お世辞にも上手いと言えるような絵ではない。 落書きと言った方が近い位。 不格好でアンバランスで、構図なんか考えていない 只々、衝動のままに描かれた作品は もの凄い力を宿していて、絵の中に注ぎ込まれた 彼の「念」に、否が応でもとらわれる。 太刀打ちなんか出来ません。 これが、アートってことなのかなぁ、 とぼんやりと考える。 やっぱ創作衝動が感じられない物を 「アート」とか言うのってしっくりこないんだよね。 村上隆とか(爆) 残虐な大人と戦う7人の少女たち。 設定がすんごいアニメっぽい w そういえば大人の女性がいなかったような。 引きこもりのオタとかも少女が好きだよね ・・・つ、通じる物があるのかも 戦場や、血が流れたり、首を絞められる絵があるかと思えば、 でかい苺を抱えていたり、 裸の少女達に何故かペニスがついていたり なんというか、そこはかとなくエロさが漂う。 そんな内容のくせに、使われている色はポップ。 この人の残虐なカラフルさは、どんな精神状態だったのか・・・ アートセラピストの人に分析してもらいたいもんだ。 オリジナルの動物は竜みたいなんだけど、羽がチョウチョ。 中世の兵隊達と、50年代あたりのアメリカンな子供達。 (子供服の雑誌・・・ソーイング雑誌からトレース?) キッチュでポップでファンシーでグロテスクでバイオレンスな世界に、 自分が今、どの感情を有しているのか、わからなくなってしまう。 落ちてる時に行くとヒドい目に遭いそう(笑) 普通の男子高校生(アート寄りには見えなかった)が見に来ていたのですが、 こんなもん見せて教育上いいのだろうか、と少し不安になりました(爆) 16日まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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