忙しい中、なんとか準備を終えて朝9時出発。
大阪は暖冬でずっと暖かい日が続いていたが、今朝は今年一番の寒い朝。
スーツケースをゴロゴロ転がし、御堂筋線に乗り、難波から南海電車の
ラピートに乗る。

関西国際空港は初めて来た。「見送りがてら空港見学に行く」と来てくれた
両親と合流し、パスポートケースなどを買い足してから、喫茶店でお茶。
12時に阪急トラピックス（ツアー会社）の受付を済ませて、スーツケースを
預けてから、外貨両替をする。現金3万とトラベラーズチェック7万円。
7万円が500ユーロとなったから1ユーロ140円かな？

12時40分にツアー団体の集合。軽く出発の説明を聞いて、両親と別れて
そのまま手荷物検査、出国手続き。売店で禁煙パイポを買ってから搭乗。
もう13時30分。朝早くから出て、もっと余裕があるかなと思っていたけど
あっと言う間に時間が過ぎてしまった。

アリタリア航空の飛行機は快晴の日本を飛び立つ。でも中央の席で風景は
ほとんど見えず。残念。でも富士山がチラっと見えたから幸せ。
エコノミークラスはやっぱり座席の前後間隔が狭く窮屈だったけど
ひとりひとりの座席にちっちゃなモニタが付いていて、好きな時に映画を
見たりとか、ゲームができたりとか、結構ハイテクになってて妙に感心。

アリタリア航空はイタリアの航空会社。フライトアテンダントはもちろん
イタリア人。日本のスチュワーデスさんのような笑顔は誰一人として見せず
みんななんか不機嫌そうに見えるのは気のせいだろうか？　少し前にTVCMで
弱々しそうに「チキン・プリーズ」と訴える日本人客に対し鬼のような形相で
「フィッシュ　オンリー！」と答える外人オバハンスチュワーデスがいたが
そのオバハンそっくりな人が一人いて、相方と二人、そのオバハンが通るたび
手のひらにじっとり汗をかいていた。
機内食はイタリアン。僕は機内食初体験。パスタにデザートまでついて
食後のコーヒーもウマカッタ！

日本からスペインへの直行便はないので、今回の旅はイタリアミラノ経由。
ハリーポッター日本語吹き替え版を見たり、ゲームでテニスをやってみたが、
まったく勝てなかったりして、12時間と40分。ミラノ到着。

ミラノ空港はさすがはイタリア、ポップな色使いが目に鮮やかなデザインだ。
濃い緑色ベースに黄色の文字と、床の黒ベースのテラゾタイルが目につく。
乗り継ぎ搭乗開始まで1時間半ほどあるのでしばらくウロウロ。

おなかが空いたので何か食べようとカフェテリアへ。相方がショーケースの
パニーニらしきもの（全部イタリア語で書いてるから理解不能）を指差し、
人さし指を立てて、「これをひとつ！」の意志をオネーチャンに伝える。
オネーチャンは少しイヤイヤそうな感じながら「ウノ？（ひとつ？）」
と聞くので大きく頷き返し、僕が「アクアミネラル！」と少々声を裏返しつつ
ミネラルウォーターも注文。今度はオネーチャンが大きく頷いてくれた。
なんとかなるもので、初お買い物大成功。
受取りはあっちだ、と言うような事を言われ（たと思う）、グラッチェ！と
言うと、オネーチャンはようやくカワイイ笑顔で応えてくれた。
パニーニなのかサンドイッチなのかわからないけど、空腹にとてもウマイ。

今度もアリタリア航空、でも少し小さな飛行機に乗り込みバルセロナに向け
離陸。今度は窓側の席、と言っても2人掛が2列だからみんな窓側になるのだが。
もう外は暗く、しばらくすると夜景の光りしか見えない。
ヨーロッパの夜景は、ちっちゃな集落が点在し、街灯が黄色く見える。
ミラノまでのフライトで疲れている2人は間もなく熟睡。
ドスンという衝撃で目が覚めるともう着陸。かなりの急ブレーキでキーッと
止まり、あっと言う間にバルセロナ到着。現地時間の22：30　

ちなみにイタリア、スペインあたりの時刻は日本時間マイナス8時間。
と言う事は到着したのは日本時間で言うと朝6時半頃（計算あってる？）
23日の15時に関空を飛び立って翌24日の朝って事。おおかた徹夜な計算。
でもスペインはまだ23日の夜なのだ。延べ所要時間は19時間30分。遠いなぁ。

バルセロナの空港はイタリアよりも随分新しく、シンプルながらかっこいい
デザインが随所に見られる。日本の市営地下鉄あたりももう少しデザイン
考えた方が良いんではなくて？

専用バスに乗り込み、バルセロナの夜の街を走り抜け、郊外へ小一時間。
バルセロナの夜は街灯や明かりがみんな黄色っぽい。高速道路の黄色っぽい
街灯があるでしょ、日本で言うとあんな感じ。それがちょっと雰囲気のある
建物たちを照らし出して、ヨーロッパの空気感をかもしだしてる。

ホテルに着いたらもう夜の12時を回っている。「ホテルオーガスタ」
3層建てくらいの郊外のビジネスホテル風。いたって普通。無感動。。
1Fの部屋へスーツケースをゴロゴロ転がし入り、分厚いカーテンを開けて
みると裏山が目の前ですぐに何もなかったように閉める。
風呂に入ってやたら水圧の低いシャワーを浴びて、丸一日移動だった疲れで熟睡。