娘が生まれた日
嫁は1週間入院。なかなか順調にいくものではないんだなと日々心配になった。うまくやりすぎることはない。そうさ。一歩一歩あせらず。産婦人科に通ううちに、無事に出産できる気持ちが高まってきた。気になることも先生に相談して安心したものだ。「心臓の検査が再検査になってる?」診察券にそんなチェックが入っていた。先生に聞くと「写りにくい部分があったんでしょう。よくあります」安心していたけど、今思うとそういうことだった。嫁のお腹が意外に大きくならない。成長が止まり、一般的な体重数を下回るようになった。???心配が積もる。柔らかく心臓をつかまれている。心が重い。そんな矢先の陣痛だった。仕事場からかけつけて、2,3時間。生涯忘れられないあの産声を聞いた。