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病院の待合室。
80歳前後のご夫婦。 奥様のお体が、お辛そう。 大きな病院に紹介状持参で行くことになったご様子。 夫「おまえが横着ばかりするからじゃ!」 夫「わしが、おまえを連れて行かんといけんようなったじゃないか!」 大声で責めるようにまくし立てている。 奥様は悲しそうにご主人を見つめてから、 視線を下に向けた。 旦那さまの奥様への暴言は続く。 奥様は一言も返さない。 私は悲しくて深いため息をついた。 旦那さま、奥様がお辛い時ぐらい、 優しい言葉をかけてあげてよ… ふと、思った。もしかしたら、 旦那さまは、奥様が病気が重そうなことを知って、 取り乱しているのではないか? 昔の人だから、 もともと奥様に優しい言葉をかける習慣がなく、 悲しくて悲しくて 自分の気持ちがグチャグチャになっちゃったのでは? 泣きたい気持ちの裏返し… おまえ、おれは、おまえに何かあったら 生きていけない! 現に、病院に奥様に付き添ってやって来ている旦那さま。 帽子からのぞいている髪は真っ白。 高齢者運転…が頭をよぎる。 奥様はそんな旦那さまのことを 丸ごとしっているから 旦那さまの言葉を黙って聞いている。 長年一緒にご苦労を重ねられた、 いいご夫婦… ……… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年07月06日 00時00分20秒
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