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もうすぐ四月が終わる。
いまのところ四月、五月はワークショップやらレッスンやらの講師を除くと稽古らしい稽古はないので、時間の流れが若干ゆっくり。 このゆっくりを利用して何をしているかと言うとまあ執筆と打ち合わせにいそしんでいる。 いや、正直に言おう。 完全なるインプット期間である。 執筆自体は平行して3、4本こなさねばならないので、それなりの量はあるのだが、稽古のように13時〜21時等と時間割が決められているわけではないので、締め切りさえ守れば完全に自分次第なのだ。 というわけで、四月に入ってからというもの、芝居を観まくっている。 午前中にノルマが終わればマチネを観に行くし、夕方までに終わればソワレを観に行く。 「漂泊」@吉祥寺シアター 昔から思っていたのだが、若松武史さんのいるだけで滲み出るあの不穏さは一体なんなのだろう。毎回舞台に出て来た瞬間「キター!」って思う。 三津谷亮くんとも久々の再会。 「ご飯でも行きたいねー」と言いつつなかなかタイミング合わなかったのです。 ……というわけで後日サシ飲みしまいりました。まさかの朝まで(笑) 時間を忘れて語り合ってしまいました。だって話が合うんだもの。 僕もおしゃべりだけど三津谷くんも相当なもの。現在僕の中では彼は「口から生まれた妖精」という位置づけです。 「ドン・ドラキュラ」@AiiA 2.5Theater Tokyo 前情報なしで行ったのだが、「ゴシックホラーかな?」という予想に反し、終始クスクス見れるホームコメディでした。 平田敦子さん&矢田悠祐くん。平田さんは安定のコメディリリーフ。「絶対面白い」という点では安定なんだけど、その面白さの方向が毎度予想がつかないという絶妙さ。やっぱり素敵な女優さんです。 矢田っちとは後日サシお茶。からの成弥も混じってのカラオケ。 何故かおちょぼ口を披露する矢田っち。 「歌が上手いらしい」という噂をあちこちで聞き、とうとうネバラン稽古の際は叶わなかったのだけどついに聞けました。 舞台上での矢田っちの声が思わず聞き惚れてしまうくらい甘やかなのは知っていたけど、それが歌になるとね……もう、超絶でした。 耳からハーゲンダッツ流し込まれてるかと思った。 成弥と二人で「青いベンチ」デュエットした時なんてサビ(♪この声が かれるくらいに 君を好きと言えば良かった♪)の後で思わず「まだ遅くねぇよ!」って叫んでしまった。取り乱してすみません。 「チェリーの木の下で」@千本桜ホール 大村学くんの初演出作品。爆笑してきました。特に秀くん登場シーンは上半期一番てくらい笑った。 学くん&高橋秀行くん&高頭祐樹くん 今度詳しく書きますが、彼等の劇団プレステージの夏公演の演出をやりまする。東京公演は紀伊国屋サザンシアター。そして大阪は森ノ宮ピロティホール。どちらも強敵。がんばりまする。 「サイケデリック・ペイン」@銀河劇場 ライブシーンがとにかくかっこよかった。芝居と言うよりもはやショウ。 興奮冷めやらぬまま佐藤永典くんに楽屋で「さとちゃん、かっこよかったよおおおおおー!」と叫んだら注意されました。 取り乱してすみません。 「Being at home with Claude 〜クロードと一緒に〜」@シアタートラム 初演も大好きだった作品の再演。それも松田凌主演とくればそりゃー行きますよ。行きますよっていうかスイッチキャストだったのでゲネと本番二回観ましたよ。 写真はゲネ終了後の凌と、隣で観ていた宮崎秋人くん。 この後、敬愛する吉井Pと秋人くんと一緒にお茶してきました。芝居の感想言いつつ楽しい時間でした。 「クロード」は回りくどい言い回しや独特なレトリックも多くて、初見でついていくのはちょっと大変なんだけど、戯曲の核心部分は、たった一言で言い表せる様なとてもシンプルなもので「膨大な台詞の果てにそのたった一言に辿り着けるかどうかを役者に課す」という何とも刺激的な作品……なんて風に僕は思ってます。まぁ、好きってことですこの作品が。再演するならまた観に行く。たぶん。 今この時期にこういう舞台に立てる松田凌と言う男は、本当に演劇とか縁とかいろんな神様に愛されているのだな、なんてことを思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.24 03:09:18
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