今日は、ヘアーアップローゼの主成分について解る範囲で書きます。
DPG
保湿成分。
コポリマー
皮膜形成剤、不透明化剤、合成ポリマーで、スチレンは2000年に環境庁が環境ホルモンリストから削除する。
AMP
アルカリ剤。天然ガスをニトロ化して得られるニトロプロパンを出発物質として、アルカリ触媒の下でホルムアルデヒドと反応させ、これを還元して得られる。脂肪酸と併用して乳化剤になる。シャンプー、リンス、頭髪用化粧品、アイライナー、マスカラ、ファンデーション、石けん、クリーム、乳液などに使用される。 pH調整剤、アルカリ剤で、脂肪酸との併用で石けん素地、乳化剤になる。
ポリオクタニウム-51
細胞膜を構成するリン脂質を多数結合させてつくった高分子のポリマー。ヒアルロン酸の2倍の保湿力があるといわれ、さらに実験データによると、肌へ塗布後に水洗いしても水分保持能力がヒアルロン酸を大きく上回った。リピジュアは人工血管の内側に使用するために開発された高分子素材なので皮膚への刺激は少ない。そのため、乾燥肌や敏感肌向けのスキンケア製品、ボディケア製品に使用されている。
ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン
帯電防止剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤、陽イオン合成界面活性剤で、ケラチンは脊椎動物上皮など体を守る構造タンパクである。
サンザシエキス
サンザシの花、葉および実を抽出し、ろ過した液である。褐色の液体で、わずかに特異臭がある。サンザシは、中国中南部の原産で、庭園に栽植されるバラ科の落葉低木である。4~5月ごろ、白色5弁の花をつけ、あとに1~1.5cmの球形で赤か黄色の果実を結ぶ。この実は渋味があって食べられないが、完熟手前の果実をとり、日干しにしたものを煎じて薬用にする。健胃、消化、整腸薬で、食物の消化を助ける効果がある。化粧品には肌を生き生きさせる細胞賦活効果や抗菌の目的で、クリーム、化粧水、シャンプー、リンスなどに使用される。 保湿性、収れん性、血行促進性、抗菌性がある。
タイソウエキス
タイソウはナツメまたはその近縁植物の果実であり、タイソウエキスはタイソウから抽出されるエキスである。褐色の液体で、わずかに特異なにおいがある。ナツメは南欧の原産で、日本各地に栽培される落葉小喬木である。ナツメは夏芽の意味で、初夏のころようやく芽を出すためこの名前がつけられている。熟した暗紅色のナツメの果実を生で食べたり、ナツメ酒にして飲む。生薬タイソウは日干しで乾燥してから蒸して、再び日干しにしたものである。タイソウは利尿、強壮薬で、筋肉の急迫症状、知覚過敏を暖和する働きがある。タイソウエキスには、糖類、粘液質、リンゴ酸、酒石酸塩などの成分を含み、保湿作用や収れん作用があり、基礎化粧品および頭髪用化粧品に使用される。 保湿、消炎、皮膚再生作用がある。
グレープフルーツエキス
ミカン科植物グレープフルーツの果実を抽出したものである。淡黄色の液体で、わずかに特異臭がある。グレープフルーツエキスは精油、ビタミンA、C、P、有機酸類などの成分を含む。皮膚をなめらかに柔軟化させる作用や収れん作用があり、クリーム、化粧水、パックなどにしようされる。防腐剤、皮膚コンディショニング剤で、保湿性、殺菌性、皮膚柔軟化性、着香性がある。
リンゴエキス
皮膚コンディショニング剤、抗炎剤、防腐殺菌剤で、保湿、リフレッシュ作用がある。
オレンジ果汁
抗炎、抗菌、収れん性がある。
レモン果汁
皮膚コンディショニング剤で、種別許可名称にも記載(レモン・オレンジ・アップル・ピーチの果実抽出液)、保湿作用がある。
ライム果汁
皮膚コンディショニング剤で、保湿作用がある。
ベタイン
サトウダイコン、綿実そのほか多くの植物中に存在する。植物から抽出される天然のアミノ酸系保湿剤であり、帯電防止剤としてヘアコンディショナー、ヘアスプレー、シャンプーなどに使用される。吸保湿性が高く、皮膚や髪に柔軟性と弾力性を与えることが特徴である。髪に吸着しやすいため、シャンプーなど頭髪用品に配合される。仕上がり後のぱさつき感を抑え、しっとり感を与えることができる。皮膚に対してもすぐれた柔軟効果を示す。保湿、湿潤剤、ヘアコンディショニング剤、保水剤で、動植物に広く分布するアミノ酸誘導体、分子内に+-両イオンをもつ、合成界面活性剤の原料である。
PCA-Na
保湿成分。皮膚中に含まれる天然保湿成分のひとつ。皮膚に対して優れた湿潤性と柔軟性をあたえる。
ソルビトール
広く動植物に存在する多価アルコールで、藻、海藻、タバコおよび多くの果物(リンゴ、モモなど)に含まれている。工業的には、精製ブドウ糖(グルコース)を還元して得られ、白色の粉末で清涼な甘味がある。吸湿作用はほかの保湿剤に比べて暖和であるが、乾燥に対して水分を一定に保つ性質もあるので、保湿剤、柔軟材として各種化粧品に用いられる。皮膚や口腔粘膜に対して高濃度でも毒性や刺激性がまったくないので、歯みがきなどにもグリセリンの代わりに使用される。 香味剤、保湿、湿潤剤、保水剤、柔軟剤で、さまざまな果汁に分布する6価のアルコールである。ソルビットともいう。
セリン
多くのタンパク質中に少量ずつ含まれているが、特に絹のたんぱく質であるセリシンに多く含まれている。非必須アミノ酸であり、グルコース(ブドウ糖)から生合成され、さらに分解されるとグリシンが生成する。NMF中に遊離アミノ酸として一番多く含まれている。保湿効果が高く、皮膚に柔軟性や弾力性を与える。 皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤、保湿剤で、アミノ酸である。