アカウンタビリティー?
友人と道を歩いていたら、首輪をつけた老犬とでくわしました。とてもおだやかそうですが、足取りはかなりよぼよぼです。首輪はしているものの飼い主の姿も見当たりません。人なつこそうに下校途中の男の子に鼻をすりよせたりしています。信号にさしかかったところで、その犬が横断歩道のまんなかで立ち止まってしまいました。男の子はその犬を抱きかかえて歩道まで戻そうとしますが、犬の体のほうが大きく、彼(犬)はびくともしません。そのうち、車が走り出しました。男の子は犬と一緒に横断歩道にたちどまったままです。車が彼らを大きくよけて走っていきます。私は男の子に、犬はだいじょうぶやからこっちへおいで。と声をかけました。男の子は歩道まで戻ってきましたが、犬はそのまんまです。私はその男の子とともに、犬のぶじをただ見守りつづけました。そのときの気持ち。車がよけて走ってくれるってただ信じていました。みんなやさしいからだいじょうぶって感じで。以前、うちの長男に呼ばれて、大きな道路でひかれた猫を助けに行ったことがあります。うちはもう猫を飼っているし、まいったな~と思いながらダンボールに毛布をしきつめて行ってみたら、猫はもう息をひきとっていました。猫がひかれた場所は散髪屋さんの前で、お店の人たちがでてきて、ゴミ袋をいれた段ボール箱に猫をやさしく入れてくれました。子供たちと一緒にお祈りして、あとはこっちでやるからいいよと言ってくれ、不安げな子供たちをすごく安心させてくれました。もう大人だけど、こんな大人になりたいと思った。なのに、なぜやさしいと言われると傷ついてしまうんだろう。私がいてくれてうれしいと、私じゃなきゃだめだって言ってくれる人がいる。その人たちの前で、私は横断歩道の真ん中でたちすくんではいないか?そんな気が書きながら少ししたのでした。