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カテゴリ:マタニティライフ
どんどん忘れていきそうですが、お産のキロク その2です。
陣痛が遠のいて家族に囲まれて、なんだか看取られているような気分になったのは多分自分がイライラしたからだと思います。 心配そうに見守る両親には申し訳ないけど、全くお産に集中出来そうにないので、生まれそうになったら連絡するからホテルでもとって泊まってちょうだいと頼みました。 父にはお産に集中できない私の気持ちは全然伝わらないようで、なかなか動こうとしないのでイライラ爆発しそうになりました。側にいた助産師のMさんが今はお産にならないこと、旦那と私二人にしてあげた方がいいと言うことを言ってくれて、父と母は自宅に帰りました。 後日、母はMさんに家に帰らされたと言って、いい気分ではなかったようですが、お産が終わってみれば私は両親が側にいなくて良かったなと思いました。旦那さんが不在のときにお産になったら母に頼るしかないと思っていたことと、娘のために何かしたいと強く思う母の気持ちに応えてあげなくちゃいけないなと思っていましたが、側にいて欲しいのは旦那さんだけでした。だからMさんが両親を家に帰るように言ってくれたことは、私の気持ちを代弁してくれたんだと思いました。そのことを後で母に伝えたら渋々分かってくれたような感じでした。 両親が帰り、Mさんからは散歩や入浴を勧められ、9時くらいに来るからと言ってMさんも帰りました。 疲れ切って散歩どころじゃないと思いましたが、旦那に付き添われて夕方6時過ぎに散歩に出かけました。玄関出て20メートルほど歩いて陣痛でそれ以上歩くのは自信が亡くなり、自宅に戻りました。 8時頃より入浴。前の日に妊娠中最後のお風呂かもしれないと言って旦那と一緒にお風呂に入りましたが、これが本当に最後。 一人になり、音楽を流しながら1時間ほどお湯に浸かっていました。 9時過ぎ、Mさんが来ました。診察をして子宮口が7.8センチだったと思います。陣痛は風呂上がりよりだんだん強くなり、いすに座ったりするなどして体位を変えましたが、痛いばっかり。洋式トイレに座ったら少しマシでした。トイレに座って、旦那さんが私の前に座って支えてくれました。長いことトイレに座っていたような気がしますが、陣痛が来るたびに痛みが強くなり、突然強いいきみが出てきました。その時はそれがいきみだと分からず、ものすごい強い力が体の中から出てきて、どうしていいのか分からず旦那の手を握りしめたり、壁をたたいて壊したい気分でした。 いきみが出てきて、リビングに移動しました。折りたたみの机にクッションを置いて、そこに顔をうつぶせにして机の両サイドを手で握りしめるようにしました。四つんばいのような状態です。 応援の助産師さんも2人到着。お産の準備ができました。 いきんでもいいよと言われましたが、いきんでもいきんでも生まれない。 私はひたすら「痛い~」「早く~」と繰り返して言っていたのですが、応援の来た助産師さんに「自分の時は時間がかかるように感じるのよね」と言われました。このときの言葉は耳に鮮明に残っています。こんなにしんどいのにふつ~なのか??と思いました。早く早くと言っている自分が恥ずかしく感じたけど、やっぱり早く早くと繰り返し言っていました。 いきみまくって力がでないと思っている頃に、頭が出てきたよと言って触らせてもらいました。 『発露』という状態で赤ちゃんの頭がずっと見える状態。ブニョブニョといった生ぬるくてシワシワの赤ちゃんの頭がちょっと触れました。 でも感動でなく、まだたったこれだけしか出てないの~~~とガックリ。そんなところで止まってないで早く~~~と心の中で叫んで、「早く~」とうなっていました。 私は赤ちゃんが生まれる時の回旋を自分で感じてみたいとMさんに言っていましたが、初産婦さんは無理でしょうねと言われていましたが、やっぱり無理でした。痛いばっかりで何がなんだかさっぱり分からないうちに、頭が出てきました。 「ホギャー、ホギャー」 おまたから顔だけ出して、か細い声で2度泣きました。 陣痛を待って、それから体が出てきました。 2006年10月17日 23時43分 3360グラムの男の子でした~ へそのをが付いたまま赤ちゃんを抱きました。 感動するのかなと思っていたけど、呆然として何にも考えられませんでした。 赤ちゃんは目をぱっちり開けて、静かに私の胸の上で一点を見つめていました。 妊娠中から大きいと言われていた赤ちゃんの頭は、笑えるくらい伸びきってまるで宇宙人でした。この頭だから狭い産道を通れるんだと思うと、すごいなあと思いました。旦那さんは我が子の頭をみて大丈夫なんだろうかと心配したそうですが、頭の方は半日もしないうちに人並みに赤ちゃんの頭になりました。 胎盤が出て、臍帯を見ると太い太い。この臍帯ならどんなにストレスがかかっても赤ちゃんは平気だっただろうなと思いました。 ちなみに分娩中の分娩監視装置はなし。時々助産師さんが心音を確認していました。 臍帯を握ってみるとまだ血流が流れていて、ドクドクとしっかり拍動を感じました。とても力強かったです。 そして旦那さんがへそのをを切りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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