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テーマ:戦争反対(1185)
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トム: 父さん、テロリストってなーに? 父さん: オックスフォード版辞典によると「テロリストとは、政治的目的を達成するために暴力や脅迫行為をする人」と書いてある。つまりテロリストは悪い奴で、自分の目的のために我々のような普通の人を脅したり、時には殺しもするんだ。 トム: 何故人殺しをするの? 父さん: それは彼等が特定の人やその国を憎むからさ。何故憎むか簡単に説明できないが、まあ、それが現実なのさ。この世の中はいろいろな理由で憎しみ合うものさ。 トム: ちょうど今のイラク人のように人を捕まえて、占領軍がイラクから出てゆかないと殺すぞと言うようなこと? 父さん: その通り!ブラックメイル(脅迫)だ。罪のない人を人質にとり、もしお前が俺の言うことを聞かなければ人質を殺すぞ!と言うやつだ。 トム: そうすると、アメリカがイラクに、もし大量破壊兵器を出さないと攻撃を掛けて罪の無いイラク国民を殺すぞ、と言うのはブラックメイルじゃないの? 父さん: いいやちがうよ、いやそういうことにもなるかな?アメリカがやったのは「最後通告」と呼ばれる「善意の脅迫」なんだ。 トム: 善意の脅迫って何なの? 父さん: 正しい理由があるときの脅迫だよ。イラクの大量破壊兵器は大変危険なもので世界に脅威を与えるものだ。だからそれを見つけて破壊する必要があったのだよ。 トム: でもイラクに大量破壊兵器は無かったじゃない? 父さん: その通りだ。でもいまこそ無いことがわかったが、あの時は無いことを知らなかったし、あると信じていたんだよ。 トム: じゃ、アメリカがイラクの罪の無い人たちを殺したのはMistake(誤り)だったの? 父さん: いいや、間違いではなく、悲劇だったのだよ。でもアメリカは多くの人の命を救ったんだよ。アメリカはサダム・フセインという残忍な大統領が多くの罪の無いイラク人を殺すのを止めたんだ。アメリカがイラクを占領するまではサダム・フセインは何千人も殺したり大怪我をさせてきたんだ。 トム: アメリカのイラク空爆でボクみたいな子供の腕がすっ飛んだのをテレビで見たけど、あんな風にサダム・フセインもしたの? 父さん: そうだ。 トム: じゃ、何万人の罪もないイラク人を殺したアメリカのリーダーもテロリストじゃないか? 父さん: とんでもないことだ。何でそんな風に思えるのかな。あれは事故なんだよ。事故で怪我をしたり死んだんだ。不幸な戦争中の 事故なんだよ。町に爆弾が落ちれば事故が起きるのは仕方が無いことだよ。誰も事故など望まないけど、まあ、「それが現実なんだよ」。 トム: じゃ、戦争では兵隊さんは殺されてもいいの? 父さん: 兵隊さんはお国のために戦うように訓練されているんだよ。それが仕事でみんな勇敢だ。兵隊さんは戦争では自分たちの命に危険が起きることははじめから知っているんだ。ひとたび軍服を着ると敵のターゲットになるからね。 トム: テロリストは軍服を着るの? 父さん: それが問題なのさ。軍服を着ないんだよ。一般の国民と区別ができなくてアメリカは誰と戦っているのかわからない。だから多くの犠牲者を出てしまうのさ。テロリストは戦争のルールに従わないんだよ。 トム: 戦争にルールがあるの? 父さん: あるさ。兵隊は軍服を着ること。いきなり攻めてはいけないこと。前もって通告してくれば防御が出来るからね。 トム: じゃ、アメリカはイラクから通告があったり、攻撃してきたから防戦したの? 父さん: いいや、イラクはアメリカを攻撃しなかったが、攻撃する可能性はあった。アメリカはイラクが攻める前に先制攻撃をかけたまでだ。 トム: でも、大量破壊兵器なんて無かったし、はじめからアメリカの危険は無かったんだからアメリカは戦争のルールに違反したんじゃないの? 父さん: 確かにそういうことになるね。 トム: アメリカが戦争のルールを破ったのなら、イラクのテロリストがルールを破って軍服を着なくても文句は言えないんじゃないの? 父さん: ちょっと違うな。アメリカはルールを破ってもやっていることは正しいんだ。 トム: じゃ、アメリカが正しいことをしているってどうして分かるの? 父さん: ブッシュ大統領が正しいと言うからさ。もし大統領が正しいかどうかわからなかったら一体誰に分かるというのだ。大統領はイラクをよりよい国にすると言っているんだ。 トム: よりよい国ってどういうこと? 父さん: 父さんにはわからないね。まだ罪無き人々が殺されたり人質事件が頻繁におきてるからね。被害者の家族は気の毒だ。だからこそアメリカはしっかりとテロリストに立ち向かわなくてはならないのだ。 トム: もしボクが人質になっても、父さんはアメリカがテロリストに立ち向かうのに賛成するの? 父さん: いやあ、難しいな。 トム: じゃ、父さんはボクが殺されてもいいの?ボクを愛してないの? 父さん: 愛しているさ。複雑な問題だ。父さんはどうしていいかわからないな。 トム: もし誰かがボクたちの家に爆弾を投げつけて、父さん、母さん、ジェニー(弟)を殺したらボクはどうするかわかっているけど。 父さん: どうするんだ。 トム: ボクは必ずどこのどいつか見つけだし、そいつを永遠に憎んでやる。そしてボクは飛行機に乗ってそいつの居る町に爆弾を落としてやる! 父さん: でもお前は多くの罪亡き人を殺すことになるよ。 トム: わかっているよ。戦争だよ、父さん。「それが現実なんだよ」と父さん言ったじゃないか。 (Foreign Policy誌より抜粋) トムを両親と兄弟が殺されたイラクの子供に置き換えてみてください。どんな議論より、アメリカを理解するのに役立つかと思いましたので。 http://www.chokugen.com/opinion/backnumber/h16/jiji040823_263.htm 現在世界で最大最悪のテロリストは、米国とイスラエル(の支配層)である。 米英が主導しているイラク攻撃の背後にある隠れた目的として「石油利権」が取り上げられているが、米英はイラクの原油資源を自分のものにするつもりなどないのである。 イラク攻撃の目的がイラクの石油にあると考えてしまうと、本来の米英の目的を見誤ることになる。……と、わたしは考えている。 ブッシュ政権を先兵とした中東戦略は、あくまでも「中東の近代化」である。これはかなり長期的な戦略である。 日本も経験したではないか! 開国と明治維新によって、日本も「近代化」させられたのである。 似たようなことが現在のイラク(中東)で起っているのである。 つまり、それは土地や資源を奪い取ることではなくて、中東全域に欧米諸国や日本と同じ「近代経済システム」を確立することである。 イスラム世界(イスラム教)は、金利の取得を禁じている世界である。米英の支配層は「近代経済システム」をイスラム世界に植えこみたいのである。金利取得を是とするシステムをイスラム世界に確立させたいのである。 これが、9.11事件を発端に始まったアフガニスタンやイラクに対する戦争(攻撃・侵略)なのである。 「対イスラム戦争」であるという理解が必要なのである。 イスラム世界を欧米や日本のように、金融によって完全支配しようとしているのである。これが中東で現在起っている戦争(攻撃・侵略)だ。 そのために、あらゆる方法の「イスラム=悪」というプロパガンダが行われている。我々は、これに騙されてはいけない。 イラク攻撃の本当の目的は、石油ではない。 イスラム(中東)世界の近代化=「近代経済システム」の確立が究極的な目的なのである。 侵略者は、米英(日本も含む)である。 テロリストは米英であるという理解が必要なんです。 【ブッシュ等に対する弾劾書】ラムゼー・クラーク アメリカ合州国元司法長官 大統領ジョージ・W・ブッシュ、副大統領リチャード・B・チェイニー、国防長官ドナルド・H・ラムズフェルド、および司法長官ジョン・デイビッド・アシュクロフトに対する弾劾書 大統領、副大統領および合州国の公務員は全て、アメリカ合州国に対する反逆罪、贈収賄、あるいは他の重大な犯罪および軽罪に対する弾劾がなされたとき、および有罪の決定が下されたとき、公職から解かれなければならない。--アメリカ合州国憲法第2章第4節 大統領ジョージ・W・ブッシュ、副大統領リチャード・B・チェイニー、国防長官ドナルド・H・ラムズフェルド、および司法長官ジョン・デイビッド・アシュクロフトが弾劾さるべき行為は以下の通りである。 1) アフガニスタンに対する“先制”すなわち“第一撃”の侵略戦争を公言するとともに、命令し、指揮し、その結果、ほとんどが非戦闘員である数千人の命を無差別的に奪い、数百万人を家無き人とし飢餓に陥れ、またカブールに自分たちで選んだ政府を作らせたこと。 2) 11年にわたって米軍機は1機たりともイラクの砲火で撃墜あるいは損傷を受けたことがないにもかかわらず、当初は自衛のためと偽り、その後被弾劾人らが命じた戦争準備が進むとイラクの防衛施設に狙いをつけていることをその通りと居直って、米軍機がイラクの主権を犯してイラク領空に日常的に侵入し、イラク領土内の施設と人員を空爆することを公認し、数百の市民の命を無差別的に奪っていること。 3) 民間人、非軍事施設および民間人に死傷者が出ることが必至である場所の直接攻撃を許可し、命令し、見ぬふりをしていること。 4) イラク周辺国と周辺海域に軍事力を大きく増強しながら、核兵器を使うぞと明言しての強迫その他の圧倒的な兵力と軍事的優位による “先制”すなわち“第一撃”攻撃と侵略戦争の実行を公言してイラクを恫喝していること。 5) イラクを攻撃する侵略戦争の準備を進めながら、イラク政府を力ずくで変えるのだと好戦的に公言することによってイラクの独立と主権を脅かしていること。 6) 個人の暗殺、即決処刑、誘拐、秘密裡その他不法な手段による拘留、諸国政府や個々人の行為や意図について事実と異なる供述をさせるための捕虜への拷問と肉体的精神的強制を許可し、命令し、見ぬふりをし、米国内で、また国外では米軍をよび諜報機関員にお墨付きを与えることによって、合州国憲法修正第一条、第四条、第五条、第六条、第八条で保証されている個人の人権を侵害し、世界人権宣言ならびに市民的および政治的権利に関する国際規約に違反していること。 7) 幼児、子どもおよび老年者の死亡率が上がり続けているイラクに対する経済制裁の適用を継続し強化させるためばかりでなく、指名したグループや個人を襲って殺させるために、アメリカのイラク攻撃に土地、施設、領海あるいは領空の使用を許可させるために、アメリカあるいは国連のイラクに対する攻撃支持に一票を投じさせ、投票で棄権させ、あるいはまた支持を公言させるために、イラクと一線を画しあるいはアメリカの侵略戦争に対する妨害を抑えるべく事実ではないのに兵器隠匿のかどでイラクを非難させるために、そして国際刑事裁判所を創設する条約の批准を拒否させあるいはアメリカを裁判にかけることを否定させるために、諸国政府や個々人にそれぞれの義務に背き法を侵す行動をとらせるように買収したり強要したりすることを、許可し、命令し、見ぬふりをしていること。 9) 国際社会に対する米政府による不法な軍事力行使と経済的威圧に反対が起きないようにするために、法に対して責任を持たない帝国主義的な政府の中枢権力を握り、米国議会、司法および国民の持つ権力を強奪することによって、平和と人間性に対する犯罪を、そしてアフガニスタン、イラクその他の国々に対する“先制”戦争、第一撃攻撃および侵略するぞという恫喝の中で行われる戦争犯罪を、何ら罰せられることなく犯すべく、アメリカ合州国憲法に違反し憲法を破壊していること。 ラムゼー・クラーク、アメリカ合州国元司法長官 2003年1月15日 文字数がオーバーだったので、(8)(10)を省略しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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