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テーマ:相撲(1889)
カテゴリ:音楽・スポーツ
大相撲九州場所を振り返ってみよう。前半は千代大海が俄然調子よく白星を重ねて行った。このまま行けば優勝も視野に入ると思っていたのだが。後半では既に全勝力士が消え、勝負の行方は混沌とした状態が続く。
誰の手に賜杯が渡されるのか、もつれたまま後半戦が続く。そして迎えた千秋楽に珍事が起きた。そのまま行けば優勝決定戦もあり得たのだが、千代大海がまさかの休場。右ひじ関節捻挫が原因であるが、千代大海にとってはまたとない優勝のチャンス。 しかし、怪我をおしてまでの出場は今後に響くと判断した九重親方の意見を曲げるほどの優勝に対する執着心はなかったようだ。これが千代大海の弱さである。その昔、力道山が肩を脱臼し、試合が出来ないのではとプロレスファンを冷や冷やさせたことがあった。しかし力道山はその試合にアメフトのプロテクターを肩に嵌めて試合を行った。 プロレスは娯楽番組だから、観衆を喜ばせるのが商売。もしかすると肩の脱臼も見せかけだったかも知れないが、そこはやはりプロ。プロレスの頂点に立つ者は如何なる場合も試合を放棄しない。それが人気の秘密でもあった。 相撲とプロレスを一緒にすることは出来ないが、力道山も相撲界出身。千秋楽の土俵にブーイングの座布団が舞い上がる。それも当然だっただろう。緊張感の全くない白鵬の相撲ぶりに、ファンががっかりしたのも無理はない。 優勝が星取りで左右されるのではなく、今回のような事態になった時は「今場所は優勝者なし」でもよいのではないだろうか。それでなくとも、モンゴルの地から朝青龍の笑い声が聞こえて来そうな内容。「俺がいないとやはり駄目だな」とTV画面に向かって高笑いする朝青龍の姿が見えて来る、残念。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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