|
テーマ:芸能ニュース(18903)
カテゴリ:映画
芸能人や著名人には死しても尚、プライバシーがないのかと思わせるようなニュースだった。故松田優作の長女と二男が夕食のおかずについて翔太さんと口論になり、都内の病院に搬送されていた記事。
このニュースを見て久しぶりに松田優作を思い出したのだが、芸能人に関わることなら何でも報道してしまうマスコミに多少疑問を持った。だが、わたし自身がこれを切っ掛けにブログで取り上げるので、モラルのないマスコミと同じ穴の狢だなと少し反省をしている。 松田優作の姿をスクリーンで最後に見たのは1989年公開の「ブラック・レイン」当時彼は癌に侵されていたが、病を封じ込めるほどの熱演で、主演のマイケル・ダグラスが霞んで見えるほどだった。 初めて彼を見たのもスクリーンで1973年に公開された「狼の紋章」だった。当時わたしは17歳。遊び盛りで土曜の夜などは友人たちと朝まで意味のない会話を楽しんでいた。オールナイトで見た映画が志垣太郎主演の「狼の紋章」だった。 それまでは松田優作の存在は知らなかったが、その映画で白い学生服に日本刀を持って現れた彼の姿が異様に眼に焼きついた。その後彼は、刑事ドラマ『太陽にほえろ!』で人気を獲得。ジーパンと言う愛称で呼ばれるようになり、マカロニこと萩原健一とも共演している。 わたしにとってこの二人はやがて忘れられない存在として影響を受けるに至った。ドラマ『探偵物語』は余りにも有名であり、アクションスターとして出発した彼の持ち味はその後様々なドラマや映画で発揮されることになる。 森田芳光監督の「家族ゲーム」では一風変わった家庭教師役を見せ、俳優としての幅の広さを見せ付けた。この映画は曰く付きで、霊が映りこんでいるとして話題になったほどである。角川シリーズの映画には欠かせない俳優となり代表作「蘇る金狼」は大ヒットした。 本人も極真空手2段の腕前を持つ武術家でもある。 「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね ええ、夏、碓氷峠から霧積へ行くみちで渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ...」西条八十の詩が劇中で語られ、ジョー山中の切ないボーカルがより一層場面を引き立てる「人間の証明」。松田優作が残した遺作が今鮮烈に脳裏に蘇って来るが、彼はもういない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|