テーマ:猫のいる生活(138493)
カテゴリ:だいふく
# 大福 Daifuku その事件は夕方から始まっていたんだと思う。 夕方お夕食の買い物から戻ってきて玄関のドアを開けたら 何かが一瞬すっーと玄関から出たような気がしたけど、 気のせいかなぁ・・・なんて思いながらドアを閉めて、 24時間テレビのDAIGOのマラソンのゴールまでに いろんなことを済ませておきたくて 急いでシャワー浴びてお夕食の準備をして、 しばらく晩酌をしながらテレビに夢中になった。 その間もブラザーズが入れ替わり立ち代わり おしゃべりやら抱っこやらをせがみに来ていた。 特に変わったところはない普通の日曜日の夜。 ・・・大福がいないことを除いては。 そう・・・ 一番うるさい大福がいない。 それに気が付いたのは DAIGOのマラソンも終わってしばらくしてから。 それでもすぐに出てくるだろうと思って 特に何も気にしていなかったんだけど、 いつまでたっても出てこない、 名前を呼んでも出てこない、 絶対出てくるということをやっても出てこない、 どこを探してもいない。 いよいよおかしいと思い半分パニックになって 大福の名前を大声で呼んで部屋中探し回る。 呼べば呼ぶほどもにゃとコタが、 異常な空気を感じてか部屋中走り回る。 ちょっと待てよ。さっき玄関で気配を感じたのは もしかしたら大福だったのかもしれない・・・ そしたらもう何時間も外に出ていることになる。 やばい!!! 慌てて玄関からでて6階中探し回ったけどいない。 いつも家に戻るとさんにんで迎えてくれるから、 また玄関を開ければ大福がいるかも知れない・・・ そう期待しながら玄関を開けてみたけど、 もにゃとコタがいるだけ。 もうこうなるともにゃとコタは目に入らなくなり、 半狂乱になりながら大福の名前を叫び続ける。 ますますもにゃとコタは部屋中走り回る。 そうか、もしかしたら6階から飛び降りて マンションの下でうずくまっているかも知れない。 下まで降りてマンションの近辺を 大福の名前を呼びながら歩きまる。 もうその頃は周りも暗くなっていたから、 白い大福がいたらすぐ見つけられる、 なんて自分に言い聞かせながらも、 大福が見つからなかったこと考えてしまい、 あの時大福が外に出てしまったことに 気付きながら見逃してしまった自分が情けなくて、 心に大きな穴が開いてしまって死にそうだった。 しばらく探したけど白いフワフワしたものは 見つからず絶望的な気持ちになりつつも、 玄関を開けたらひょこりと出てくるかも・・・ なんて淡い期待を持ちながら部屋に戻り、 祈りながら玄関のドアを開ける。 いない・・・ わたし何か悪いことした? 神様、わたしに何を試しているの? 何でもあげるから大福を返して!! 脂汗が止まらず心臓もバクバク。 すごく苦しくて吐きそうだった・・・ 今夜は徹夜で探しまわろう。 仕事なんてもうどうでもいい。 いざとなったら辞めればいい。 徹夜で探し回る準備をしようと 懐中電灯を引き出しから出そうとしたら、 懐中電灯の代わりに大福が出てきた。 え? あまりのショックで事態が飲み込めず、 最初大福と認識できなかった。 でもそれが大福と分かった時には、 嬉しくて愛おしくて、そしてほっとして、 気付いたら大福を抱きしめて号泣していた。 しばらく大声で泣いていた気がする。 身体の震えが止まらなかった。 それでも今まで経験したことのないくらい 究極の幸せを味わった気がする。 幸せってこういうことを言うんだなぁ・・・ って泣きながらそれを味わっていた。 さんにんが揃うことの幸せ。 だれが欠けてもだめなんだなぁ、これが。 これが事件の顛末です。 結局は大福はどこにも行ってないし、 ただ引き出しに入っていただけなんだけど、 あの時の恐怖は今思い出しても苦しくなる。 それ以来大福が愛おしく愛おしくてたまらない。 そんなわけで今朝は大福を抱きしめていて 仕事に遅刻してしまったわけさ。 あの時の自分の気持ちを忘れないうちに 記事にまとめてみようと思って書きました。 今日は英訳、あきらめました・・・無理。 最後まで読んでいただきありがとうござました!! ↑Pls click for Tonk blog ranking! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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