自由とは欲との闘い
そしてその戦いの中で、あるいは勝ち、あるいは負ける。その時にその結果を自らの責任において背負わなければならない。それができないのなら、誰かの庇護下に居るほかはない。そもそも欲などというものが、自らの内から発していると錯覚している間は自由などは語れない。たとえ一部の欲に内発説を認めたとしても、他の我欲の殆ど総ては他人の欲による誘発であって、自由と思って欲のまま突き進んでいくと破滅への道である。それは他人の人生を生きている状態で、自分は誰かの奉仕者にすぎない。それでいいなら、それもいいが。もし今、自分の人生を歩もうとするなら、やるべきことより止めるべきことのほうが多いはずだ。そして、本当にやりたいことを邪魔しているのが、まさに欲だと気づくだろう。