失敗の系譜 ~複雑でも構わない~
ネットを見ていて感じることは、「簡単ですよ」と強調している文句である。だがそのほとんどは何か前提があって、その前提ということについては触れていない。例えば工程(行程)が100あったとしても、次何をやるかわかっている者にとっては、たやすい。しかし行程が三つしかなくても、そこですることが何かがわからない者にとっては、高い壁となる。何をするかが分かり、その次の段階へ行った時にまたそこで何をしたらいいかが分かる。(その場において、その都度、明確に、それの他に選択の余地なく示されていること。) そのようなことの連続であれば、全体がいかに複雑であろうと構わない。とても優秀な人たちなのに、そこに気付かず(あるいは分かっていたとしても)、どうしても「簡単」を強調する見せ方を作らされている人たちがいる。ユーザーは拒否する方がいい。