～をみなへしおほかる野辺～

８月１２日（木）

午前８時３０分出発。
ちょうどお昼くらいに田舎到着。
車から荷物を運ぶときに父親が放った。

「あ～、しもたっ！あれ忘れた！」

家族みんな予測は出来たけど、本人の口から言わせたくて、
「何を？」

「鍵。。。」

寝起きする空間である、母屋から徒歩２５歩ほどの離れ。
その離れの鍵を自宅に置いてきた。

さらに父親の非常時の対応能力を疑う発言。

「取りに帰るわ」

フツーはどっか開いてる窓を探すとか、
鍵屋さんに来てもらうとかやろが。

トイレの窓が開いていたので、
柵を外し、トイレの窓から１人入って玄関を開ける、
という作戦でいくことに。
（ちなみに入る役目は私だった）

柵がなかなか外れず難儀していたところにいとこのおじさん登場。
器用なおじさんは柵を見る見る間に外し、
ついでにトイレの窓も外し、侵入し、玄関を開けてくれた。

午後からは祭壇を組み立てたり色々買い出し行ったり。
「おがら」で作った梯子とか。
落雁とか。七草（いわゆる春の～とか秋の～とかじゃない、野菜類で）とか。

祭事の用意は大変。

８月１３日（金）

いよいよ「初盆行事」スタート。
よく分からんけど、在所の人が参ってくださる日？
とりあえず母屋に詰め、参ってくださった人にお茶を出す役割。
でも１日いて１０人以下なので、非常にたる～い時間ばっかり。

はっきり言って、おらんくてもいいと思うねんけど。

８月１４日（土）

前日と同じような感じ。
親戚だけど、１５日に来ることが出来ない人が参る日？

ずーっと詰めているのは、
忙しくしているのと同じくらい疲れる。

８月１５日（日）

いよいよメインの日。
長姉は仕事の都合で朝イチで帰る。
（うらやましい）

玄関先に蛇がいた。

夕方から３０人弱が一同に会食。
だけど、もちろ私たちは食べない。
父はお客の相手、母は台所、次姉と私は汗だくで棚崩し。

会食後、御詠歌。

祭壇の社を持って近くの川まで行列。
同じ地区内の初盆３件分、
お経をあげてもらったあと燃やして灰を川に流す。
（らしい。次姉と私は留守番。その間食事。）

戻ってきた人たちに再びビールとか出す。

夜９時半過ぎくらいに最後のお客が帰り、
そこから両親といとこのおじさん・おばさんが食事。

１時間ほどしてみんな帰る。

８月１６日（月）

朝から父親ｖｓ次姉抗争勃発。
次姉ブチ切れ。

棚崩しを配布する際に私から父親に懇々と説教。
なんとなく和解。

祭壇を解体したり、
掃除したり。

午後３時過ぎくらいに向こうを出て、
さすがにそんなに渋滞もなく、
６時半過ぎくらいにようやく戻ってきた。

５日間丸ごと、
自分の意図することがまーったく出来ない、
私の夏休みでした。
私の夏を返せっ！