コーヒーは飲めません

　


そんな姫は、
1ヶ月前にできたばかりのデパートに
買い物にいってきました。

今時のデパートって
デザイン性と機能性を兼ね備えた
造りになってるんですね。

茨城のくせに東京っぽい造りに
仕上がってました。


初めて行ったデパートなので、
トイレも当然初めてで、
そのすばらしいデザイン性ゆえ、
あたしはトイレで迷子になりました。

出口だと思って行ったら個室しかなくて、
トイレの中をさまよってました。


いやあ、焦りました。
このまま一生トイレで暮らすのかと。

っていうか、誰か来たら聞けばいいんですけど、
「出口どこですか」
とかトイレで聞くの、ありえないでしょ。


迷ってるのがばれるのだって
恥ずかしい。

たまたまその時は、
他に誰もいなかったので、
思う存分迷えましたが、
誰かいたら、いかにも迷ってます、
みたいにきょろきょろするのは
恥ずかしいじゃないですか。


ちなみに時間をおいて
またトイレに行ったんですが、
もう１回同じことやりました。

さすがにうろうろはしませんでしたが、
また出口行こうとして、
個室方面に入っていきました。

「って、違うじゃん！」
と一人つっこみ。


さらにその後、上りのエスカレーターで
下ろうとしました。

あたしは４Ｆにいたんですが、
３Ｆ→４Ｆ　のエスカレーターを前に、
しばらく
「これでどうやって下りるんだっけ・・」
と考えてました。


ちょうど３Ｆからおばさん２人組みが
４Ｆに向かってくるとこだったんですが、
上りのエスカレーターなので、
当然おばさんたちは、
あたしの方に近づいてくるわけです。

あたしは
「ええと・・・これ乗れるんだっけ？」
とか考えて４Ｆでエスカレーター眺めてるので、
しばし、おばさん２人とお見合い状態。


しばらく無言のお見合いをしたのち、
「あ、これ上ってるのか。
　下りられないんだ。」
とようやく気づいて、
移動しました。


たまに、自分のお茶目具合を
ちょっとまずいと思うことがあります。

上りのエスカレーターの
手すりに手かけて、
足踏み出す直前だったことは内緒です。


兎です。