コーヒーは飲めません

　




とは言っても、実はそんなに苦じゃありません。
だって、とりあえず食べてみなきゃ
何も分からないじゃないですか。

あたし、基本的に怪しげなものは
全部自分で口に入れて確かめるタイプ。


ま、いいか。
チョコは１つずつ個別包装。
ご丁寧にじーじが開けて用意してくれてるので、
とりあえずそれを食べようと手に・・・

「あ、それ袋から出して手に取ろうとすると、
　崩れちゃって出せないから、
　袋から直接食べろ。」


ねえ、それ、チョコ食べようとしてる人に言う
注意事項じゃないよね・・・

と思いつつぱくっと。


口に入った瞬間は、
遠い日に何かを失ってしまったアポロ。

アポロの形だけど、
何かが違う・・・
何かが・・・


次に舌で押すとあっけなく形が崩壊。
口の中が粉だらけ。

ぱさぱさ。
ぽさぽさ。
そんな擬音語がぴったり。

チョコなのに・・・
チョコなのに・・・


でもそのまま根気よく口の中でもごもごやってると、
段々、粉が粉でなくなってきました。

あたしの口の中で、
粉末アポロ＋唾液＝通常アポロ
という化学変化が行われてる模様。


最後はちょっとだけ、
元のアポロに戻ってました。

そしてチョコ部分を飲みこみ終えると
口の中には、
元は「はじけるキャンディー」であっただろう
飴らしきべたべたな物体が。


「んー・・・う・・ん・・ぐ・・ぐむっ・・」

あたしの感想です。


とりあえず、じーじにも１つ食べさせ、
残りは綺麗にゴミ箱へ。


よく、分かった。
チョコは冷蔵庫入れとこう。
賞味期限切れる前に食べてみよう。


一つ言うなら、ちゃんとした
「大粒アポロ　さわやかミント　はじけるキャンディー入り」
が食べてみたいです。

本当はどんな味なんだろう。



つづく。