テーマ:ただいま恋愛中!(445)
カテゴリ:エッセーっぽい匂い(恋愛・外見系物)
「あたしは、じーじの記憶がなくなったとしても、 あたしのことをもう一回好きにしてみせる。」 「俺にはそんな自信はないよ。」 「あたしだって自信はない。 でも、そうなって欲しいから、最大限の努力はするよ。 そういう気持ちがないんだね、じーじは。」 「だってさ、兎は当時、つきあってる男いただろ?」 あ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 忘れてた・・・・・・・・ 「で、でも、他にいたって、じーじが来たら、 あたしじーじのこと選ぶよ! キット。」 「婚約してたんだろ? その時の相手と。」 「してたけど、じーじには関係ないことでしょ。」 「相手の男は俺の知り合いではないけどな。」 「あたしは、友達のパートナーじゃない限り、 好きになった相手に彼女がいても、 がんがん突き進むね!」 「当時婚約してた、って状態とさ、 今の俺達の状態って何が違うの?」 「・・・・・一緒だね。 今も婚約中だね。」 「だろ? 俺は、されたら嫌なことはしたくないんだ。」 あ・・・ そういうことか・・・ そう。 今、もしも横から他の男性が出てきて、 あたしにちょっかい出されたら・・・ それがじーじには、どうしようもなく嫌なのです。 「だし、兎がそういう人だと思ってないから。」 なるほどね。 つまり、婚約してる身でありながら、 他の男に簡単についていっちゃうような、 そんな女だとは、俺は思ってないよ、と。 「それが信じられなかったら、やっていけないだろ?」 当時、婚約者がいたなら、 俺がちょっかい出しても無駄でしょ?と。 当時はその人のことが好きだったでしょ?と。 同じように、今誰かきたとしても、 他の人のとこには行かないだろう、って俺は信じてるよ。 そう言いたいのです。 じーじは。 んー。 愛されてるわあ。 納得してしまった。 「じゃあ、あたしのことはあきらめて、 さっさと青森帰るんだね。」 「うーん・・・」 「あたしは他の人と結婚して幸せにやってくよ。」 「・・・」 「それがじーじの望みなんだもんね。」 「・・・ もしかしたら、ちょっと茨城に残るかも。」 「青森帰るんじゃないの?」 「帰るけどー、ちょっとだけ様子見てくかも。」 「そうなの?」 「横取りしちゃおう、とかは思わないけど、 でも、とおーーーーーーくの方から、 じーーーーーーーーーーって見てるかも。」 「見てるだけじゃ、あたし気がつかないと思うよ。」 「とおーーーーーーーーくの方で、 うろうろうろうろ、兎のこと見てるかも。」 「ほら、あたしのことだから、それでもきっと分からないよ。」 「とおーーーーーーーーくの方から、 ちっちゃーーーーーーい声で、 『兎ー、兎ー。』 ってこっそり呼んでるかも。」 じーじの精一杯。 かわいいので許す。 ちなみに後日、またこの話になって、 「でも、あたしじーじのことなんかぜんっぜん知らなくて、 あたしの周りうろうろしてるじーじ見て、 『なんかあの人ちょっときもーい。』 とか言ってんのかもねー。 ≧(´▽`)≦アハハハ」 なんて言ったら、じーじに本気で泣かれました。 冗談でもだめだったか。 やっぱり、タイムマシンはいらないね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.04 17:35:54
[エッセーっぽい匂い(恋愛・外見系物)] カテゴリの最新記事
|
|