ヘンリーの国際関係学

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• 英国日記＜中国論補足＞

  4月26日（月）。晴れ→曇り。週の授業が始まる日、そしてOptionクラスが発表される日だ。＜Listening　Class＞…の筈だが、まず文法問題から入ってきた。うわぉ。If節で、起こる可能性によって時制（Tense）が変わる奴だ。しまったなぁ、復習しとければ良かった…。TOEFL（受験したい人はここへどうぞhttp://www.prometric-jp.com/）を受けたのは2003年の9月。あの時は一生懸命復習した文法も、塾講師として2年間中学、高校生を教えた経験をあざ笑うか如くに、無残に忘れられている。しかも「Condition　0」とかいうモノが出てきた。なんだそりゃ？…これはあとで勉強してわかったが、The Zero Condition: situation が「happens normally and it is fact」の時。The First Condition: situation が「likely to happens in the future and probable result」の時。The Second Condition: situation が「imaginary situation in the present or future and possible result」の時。The Third Condition: situation が「imaginary past situation and imaginary consequence」の時。ああ、こんなのあったわ。0) If I’ve got a headache, I always take an aspirin. 1) If I see her, I’ll tell her.2) If I were you, I wouldn’t do it.3) If I had passed an exam, I would go abroad.さて問題。He could visit his mother, 1) if he went tomorrow. 2) had he gone to London. 3) if he goes to London. 4) if he had gone to London.もういっちょ。James said, 1) he will go to London. 2) he is going to London. 3) he has gone to London. 4) he went to London.…どう？わかった？（正解は教えません）＜Writing＞Formal Styleの極意を伝授される。２つご紹介します。「Passive」と「×Contraction」前者は「受身の文の方がFormalである」ということ。後者は「isn’tよりis notの方が、don’t よりdo notの方がFormalである」ということ。これで君もACADEMIC！＜Lunch＞Meal Cardというものがある。プリペイド式の食堂専用（っても食堂はいっぱいあるんだけどね）のカードだ。これはコース自体に付いていたもので￡200、つまり約4万円の食事が可能だ。一回￡3位使うので、66日の使用に耐えら…あんまりこのことは詳しく考えないでおこうか。今までLunchは現金で支払い続けていたので、送金方法が確定していない僕としてはカードと持ってきた現金が全て。その現金が減るのは恐ろしい事だったので、心配のネタがひとつ減ることになる。これがデカイ。…が、木曜日に作りに行った時、金曜日にできあがると行った。金曜日に行った時は、月曜日にできると言われた。月曜のお昼に行ったら、3時にできると言われた。ま、そんなもんだ、と思って今日は引き下がった。カフェのある建物Charles Wilsonの2階にある食堂に行く。誰かが居るだろうと思って来てみたのだが、Williamが居た。とはいえ、クラスが同じでは無い方のWilliamである。6年日本に住んでおり、大学でDegreeをとった後、日本で仕事にも就いていた。日本語ペラペラである。それとなく近くに居たら自然な流れで一緒にご飯を食べてくれた。日本語がせっかく話せるので、一昨日に引き続き「中国」について日本語で聞いてみる事にした。「台湾」一昨日の話をしたら、中国の中ではそれが一般論だね、って。今度は台湾人の友人を捕まえて話を聞いてみたいな。「中国人 in UK」中国人が多いと言う話は前にした。英国に住んでいる友人の話からするとここ最近の話らしい。「いや3年前から」そう否定してから、Williamは言う。「9.11があったでしょ？あれからアメリカに行く中国人が英国に来るようになったんだ。英国は英語を学ぶ場所として、アメリカの次の第2人気の国だから」なるほど。「反日感情」やっぱりあるみたい（Williamにはなさそうな感じだけど…）。「マスコミって悪いニュースばかり流すよね」そう言われて、はたと気が付く。「だから益々お互いの関係が悪くなる」…確かにそうだ。日本と中国の関係をニュースでする時、ほぼ必ず悪いニュースだ。お互いの関係ってそういう所で悪化しているのかもしれない。商業マスメディアという側面もあるのかもしれないが、これって問題だと思う（僕が「共同通信」の説明会に行って質問した時に「需要がないもの」は記事にならない、といった感じのことを仰っていた記憶がある）。だからこそ、僕らは自主的に情報を摂取した方がいいと思う。お互いの歴史をしる、個人を知る、いい関係をつくる環境を作る努力をした方が良いと思う。彼の言葉が全てを物語っていると思う。「いいニュースってあまり流さないでしょ？」＜Option＞Businessクラス。第2志望。第1志望のDebateはめでたく木曜日に。第3志望のLiteratureでも良かったんだけど、就活を控えた身としては、趣味の詩のために「英語の詩を書くため」っていう目的でLiteratureを取るよりは良かったのかもしれない。少し寂しいけど。そうそう、最近英詩を書いたので、公開しておきます。僕は基本的に日本語詩の人間で、英語詩は苦手です。けなして下さい。ちなみに内容はFictionの恋愛モノ（笑）。さて、授業の話に戻ろう。先生は僕のセーターをさっき褒めてくれた女の先生だ（昼休みにほめられたのですよ）。（それにしても、僕のセーターは英国風らしく、かつCoolらしい。ほほぅ、いいものを持ってきたものだ。大学1年生の時に同じのを着ていた写真があるからそこそこに年季は入っているが、魅力は健在ですなぁ）今日はBusinessの電話の話。どんな対応するのか、全然知らないわ、そう言えば。下準備がないと大変です。英語の聞き取りで頭がプスプス言います。元々僕は英語が得意ではないです。教科としては「好きではない」に入る位に。点数も取れません。発音もできません。聞き取りもできません。なんで留学しとんねん！と思われるだろうと思う方も居るでしょう。僕の答えは「要るから」です。結果なんです。「勉強したいことがある」ってのがまずあって、それから「英語が要る」ってなったんです。「帰納法（Induction）」という奴ですかね。だから楽しく勉強できてます、今。「授業についていけない」という日本に居たとき以上の動機があるから余計にね。ですが、そんな英語が元々嫌いな僕ですから、聞き取れない、理解できないという授業では頭がオーバーヒートします。正直辛かったです。逃げたいと思いました。でも「復習頑張ろう！」って前向きになれるだけ救いはあると信じてます。うん。　＜放課後＞同じクラスの方のWilliamとAmyとで、明日のプレゼンの話し合い。General過ぎるから絞ったほうが良い！ってSuggestionをするつもりだった僕はかなり中途半端な準備の段階。結局Suggestionは通らず。Generalに「Culture」「Economy」「Politics」を語ることに。Williamは既に原稿を完成させており、「Economy」について語る準備はできている。僕とAmyはまだまだだ。どんな風に誰が話すか、という基本的な所でもめている間に時間が過ぎる。Amyは時間が来て去る。「ASDA」という破格のスーパーに連れて行ってくれる週に一度のバスが5時半に来るからだ。僕も行きたかったのだが、Williamが「Takaは残るよね」と目で全てを語る（ここではTAKAで通しています）。ASDAを諦め、Williamと語るに語る。筋道が決まった所で解散。何を話したのかは明日の日記に書こうと思う。＜今日の英単語＞ContractionDistinctiveCoherentVirtually＜問題の答え＞嘘です。ちゃんと教えます。最初のん　（１）　2nd conditionですな。「If ＋ Simple past，…could…」次のん　　（４）「James said “I go to London.”」を思い返せばできるはず。あ、僕は間違えました。

  April 26, 2004

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• 英国日記＜言葉の定義／日本語力の低下＞

  4月25日（日）。折角の日曜日なのに、外に一歩も出ませんでした。なので、今日の「日記」は「家でパソコンと、『こころ』（夏目漱石）をいったりきたりしてました」としか書けません。ので、今日のこの場所は、昨日長過ぎて書けなかったことを書こうと思います。Amyと台湾論を交わしてすぐ、家に着いたのでお別れを言った。留学の効用はこういう文化差を生で知れることだなぁ、なんて思いながら日記（ノートの方）を書いていたら、Tomokoから電話。「授業付Writingの本をレンタル」の出張サービスだ。Writingの極意は此処では紹介しない。いや、正確に言うとできない。まとめる、という作業を今日怠った為にレンタル期間が終わってしまった為だ。追って紹介できたらしようと思う。それ以外で、この時に出てきた話を２つ此処では書こうと思う。「言葉の定義」29日の日記にも書いたが、言葉の定義がズレると、思わぬ所で話そのものがズレたりするのだ。英語である場合、「話のズレ」の正体がわからないままで話が進むこともある。ESSでDiscussionしていた時にもよく思ったが、英国に来てそれを身をもって体験できたのは有益だと思う。さて、Tomokoの知識によると「定義」とはこうなる（まとめるにあたり、僕のアレンジを加えています、あしからず）。「言葉の意味とは何か？　それはある言葉（例えば『犬』）を聞いて、その人が思い浮かべたもの、それがその言葉の意味である。　つまり、『個人的に考えたもの』であり、それは『経験の総体』なのである（例えば『犬に噛まれた経験がある人』にとっては『犬＝噛むもの』となるだろう）。」ある言葉の意味が『一般的常識』と捉えてしまってはMiss Communicationを起こすかもしれないのである。「『言葉』は人によって意味が違う」と認識し、意味の共有、定義の限定を行うことは重要だ。ことばの持つ意味、感情的な響きというものは「個人」のものであるのだから。といった感じのものだ。僕の論も入っているので、彼女の純粋な主張ではないが。言葉の意味が「個人の経験の総体」というのはすごく興味深かった。ここで僕が言いたいことはこういうことになる。「自分にとって当然であることは、他の人にとっても常に当然であり続けられないのではないか」英語を使っているとき、あるいは文化差のある時に、これは身をもって知ることができる。しかし、日本語でも知らぬうちにMiss Communicationを起こしているのかもしれないね。「日本語力の低下」Tomokoは日本語をとても大事にする人である。僕はさほどでは無い。だが、塾で古文を教える時に「謙譲語か尊敬語か」なんて事を教えなきゃ駄目だったし、何より詩を書く身として日本語を軽んじる訳にはいかない。彼女の塾講師の経験から。最近の子供は日本語力が低下している。それは意見の主張が「感情レベル」で止まっていることからわかる。「先生がムカつく」という強い気持ちがあっても、それを「感情で訴える」ことしかしておらず、その気持ちを出すあまりに「理由を付けて」という所には全く目を向けない。文章が高度になればなるほど言葉は抽象性を増す。論理性を込めた理性的な主張になる。つまりは「難しい」文章である。（但し、これは解り難い文章が好いという意味ではない。小難しい理論だけ述べる政治家が優れていないように。リンクを貼らして頂いてる足立さんとこのページにもそう書いてある）。難しい文章を読めず、書くとなると論理性に欠ける。これが今の子供の状況である（断言できるほどの資料は今ないが）。メディアリテラシーの面からも、決してよろしくない（メディアリテラシーについては後にコラムで紹介します）。ここで、僕がこの日考えた「大学生の学力低下」について。あくまで僕の私論。資料なし。理由。「本を読まないから」。これに尽きます。なんて断言してみたりする。「学力」の定義付けすらしてないので（社会経験だって「学力」かもしれないでしょ？）、これは軽い「読み物」として読んで下さいな。今の大学生には情報は検索エンジンだ、と考える人、あるいは考えなくとも、それで済ましている人が多いと思う。しかし、あそこにあるのは「表面的な知識」であり、「必要最低限のもの」しか書いていない。あるいはとんでもないことしか書いていない。書いていない理由は幾つかあるが、思い浮かんだのは「感情的であること」「責任が伴わないこと」「限定的であること」「一過性であること」の４つだ。「感情的である」。簡単に発表できる場として効果を発揮するインターネットだが、それゆえ吟味されていない情報や意見さえも流れている。知識人風な人がいくら世間へのメッセージを語ろうが、そこに「怒り」といった感情が入りすぎていた時、その文は学術的でなくなる。何かに対して「ムカつく」と前面に書いてある「本」を買う時に、「優れた知識」を要求するだろうか？おそらく娯楽か、あるいは自分の意見と同じものを見て安心する癒しであると思う。勿論、書く事のきっかけは「怒り」とかメンタルな部分からで好いと思うが、それが前面に出たものは情報として客観性に欠けるであろう（恐らく自分にとって都合のよいデータを選別しているに違いない）。「責任が伴わない」。プロじゃないですから。金も貰ってないし、嘘を書いても誰にも叱られません。匿名だから平気で色々言えます。リアルな世界の社会的地位には何の影響も及ぼしません。本を書くんなら、金を貰って書くんだから生半可なことは書けません。それどころか良いものを書けば、売れて印税も貰えます。ま、売るためだけにセンセーショナルなことを書くなんてこともあるだろうけど、アクセスを増やす為に書く人よりも少ないはず。だって「社会的地位」に影響するからね。それに出版社にも迷惑がかかる。本なら「責任感」が要るんですよ。「限定的だ」。だって、「切り取られた知識」だからね。例えば、ひとつのシステムをネットで調べてみても、まぁどういうものかは解る。でも、実はそのシステムができるにはこういう背景があって、こういう問題があって、こういう人が携わって、こう…なんて長ったらしいことはネットにはほとんど書いていません。つまり「体系的ではない」と言えるんです。体系的ではないから、必要と思った情報をちょこんと載せてあるだけ、ってことが少なくない。「一過性だ」。これは、1回読まれたら十分だ、という意味。本と違って、何回も読まれることが少ないネットの情報では「時代を越えるに足る」なんて情報は稀です。しかも、一見さんをウェルカムするために、できるだけわかりやすく書いてます（だから「限定的」にも「感情的」にもなるんだよね）。こんな検索エンジンの終着駅で得る情報を頼って、学力が向上するか？いやぁ、しないと僕は思うんだな。本を読んでこそ意味があると思う（僕ぁ出版社の回し者ではありません、念の為）。･･･なーんて書いてみたところで、これは僕の「私論」。正しい保証なんて無いです。データを採ったわけでもなし。「あっそう」でも「そうかー」でも好きに解釈していただけたら幸いです。反論は特に受け付けてますんで。だって、なんだかんだいって、ネットってタダだし、調べるのって楽だもんね。　結局、何をぶつくさ言ってるのかと言うと、単に「ネットの情報なんて信じちゃいませんよ、って僕が思っている」ってことを言ってるだけです（ちゃんとしたResourcesで無い限り）。そこから言うと、このヘン国も信じてはいけません。ヘンリーっていう胡散臭い人間が何処まで本当のことを言ってるのか、なんてわかんないもんね。（だから「メールでのやりとり」をメインにしております。責任の所在が明らかに出てくるからね）あと、「禅」について書こうかと思ったんだけど、それは持ち越します。「測るだけダイエット」って成功率80％らしいんだけど、「禅」の教えにヒントが隠されているのでは？なんてことも話していたのね。ま、そのうち書きます。でわ！

  April 25, 2004

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• 英国日記＜苗字／情報の氾濫／台湾論導入＞

  4月29日（土）。夏日です。暑くて眩しい。朝は話し合い。昨日出た3人でグループになってプレゼンをする、って宿題の話し合いをする為にWilliamの部屋に行く。彼は中国人。Williamというには英語名である。中国人はここでは大抵「英語名」を名乗る。理由は、僕の推測からすると「発音しにくい」のと「同じ名前の人が居る」からだと思う。白幡洋三郎『知らなきゃ恥ずかしい日本文化』（ワニブックス、2003年）によると、こうだ。「中国では苗字（surname）の数は約500」ちなみに朝鮮は約300、イギリスは1万数千。日本の苗字は14～15万で世界で1番多いと言われている。ついでに紹介すると、日本の苗字が増えたのは平安時代の後期から室町時代である。土地に関わる苗字が多いのは、中央の下級貴族が全国各地に地方役人として派遣され、住みついたり開発した地名を苗字にしたから。一方的に（勝手に、って言う意味だと思う）。天皇から苗字を授かるのは上級貴族のみである。なんで平安後期から始まるのかというと、平安後期は藤原家が中央政府の要職を独占し、他の貴族が地方任務に行かされたからである。「藤」の字が入った苗字があると思うが、あれは平安期に勢力を誇った藤原家から発生したものらしい。当時、藤原姓が増えすぎた為、「伊勢に所領がある＝伊藤」「斎宮に関する職を務める＝斎藤」なんて具合に。まぁ、脱線は此処までにしよう。中国人は英語名を持つ。クラスメートのEricに依ると、学校の先生が選ぶんだそうだが。Williamの部屋で、もう一人のグループメンバーAmy（中国人）を待つ。Williamの部屋にはTVがある。僕の部屋にはない。日本に居たとき、僕はテレビが無い生活は考えられなかった。マンガをよく読んで、求めていた。娯楽や情報に飢えていた。今はどうか？テレビがなくとも暇ではない。あるから見るのだ。無いなら見ない。マンガがなくとも楽しい。あるから読むのだ。無いなら読もうとしない。メディアは今、インターネットやTVのデジタル放送化により速さを増し、そして「量の拡大」が顕著だ。だが、その量の拡大に伴って「良い情報の量」も比例しているのか。2002年秋から「21世紀活字文化プロジェクト」の推進委員会の委員長になった劇作家、山崎正和氏はこう述べる。「情報化の１つの弊害は断片的で流動的な情報に関心が移って、体系的な知識への関心が衰えたということだ。言い換えれば、意味への関心が失われた。意味というのはまとめでもあり、色々な現象を1つの視点から見渡せるようにする。同種の情報をまとめて、違ったものと比較するということだ。映像や画像は決してまとめることができないが、言葉はそのいみの作用によって、非常に多くの情報を圧縮して、知識に変える事ができる。その言葉を支えるのが活字なのだ。また、情報の氾濫は、人間を受け身の立ち場に置き、刹那的な反応に駆り立てる。活字文化はそれにブレーキをかけて世界について考えさせる。…（中略）…もし、活字文化が衰退を始め、人々が単なる情報におぼれて主体的に考えることをやめれば、それは民主主義に対する義務を怠っていると言っても過言ではない」この長い文から、今回特に注目して欲しいのは「情報の氾濫は、人間を受け身の立ち場に置き、刹那的な反応に駆り立てる」という文だ。放っておいても、色んな所から情報は我々に流れ込んでこんでくる。とりわけそれは映像や画像、刹那的な一過性の情報であることが多い。主体的に取捨選択しないと、我々は流されるままになるだが、取捨選択するためには知識（あるいは経験）が必要である。どうすればいいかなんて答えは僕は持ってないけども。英国に来て、「情報の選択」（「心の洗濯」という意味で使われる「洗濯」と言ってもいいかもしれない）について、ふと考えたので書いてみました。余談やけど、僕の場合、日本に帰ったらテレビを見るし、マンガを読むだろうとは思いますが。話を戻します。Amyが来るまで時間があったので、日本からはるばる持ってきたMy名刺をプレゼント。Williamも名刺をくれる♪なんとTVのプロデューサー!!なんて肩書きを持ってるんだ！（「元」だけどね）いやはや凄い人と知り合いになれた。それにしても彼は、よく僕を褒めてくれる。僕だけじゃなくて、きっと色んな人を褒めるんだと思う。そういう姿勢って（肩書きの凄さを知った後だと余計に）Williamの凄さを物語っていると僕は思った。「それにしても大学って英語の授業少ないよね」なんて話を始めたら、昨日深夜まで友達を電話をしていたAmyが登場。話し合いは1時間で終了。内容は「Country　X」（僕らのグループは「USA」）に関するBrain Stormingをし、Spider gramを書いて、どういった事を発表するのかを概ね考えた、というもの。午後から何も予定はなく、図書館に行ってネットをしつつ、勉強をしておこう（就活とヘン国に関するもの）と思ってたんだけど、AmyがCity Centre（レスターの中心地で安い市場とかがある）に行くらしく、「アンタも来るかい？」と言われ、前行ってみた時に迷った苦い思い出があったため、「是非！」とお願いした。待ち合わせまでの2時までの間、図書館にこもっていたら時間を忘れてランチを食べ損ねた。ま、それは良いとして、いざCity Centreへ。今日はFoot ballの試合があるらしく、青色のユニフォームを着た老若男女、家族連れ、ビールを昼から飲む男ども、サッカーをする子どもたちと何回も何回もすれ違う。この国の人は本当にFoot ballが好きだ。City Centreに着くと、Marketがまずはお出迎え。行きかう人（これまた色んな人種、宗教なんだわ）、飛び交う店の人の声、活気があるとはこういうことだ！と勝手に思う。値段の方はかなりReasonable。近くのスーパー（Safeway）も安いと思ったがそれ以上だ。小さな林檎が8個位でも200円。でかいピーマン（中身ギッシリ）5個で200円。その後、Marketの奥に進んだ建物の中に入り、牛肉を買う。3～400グラムで150円だった。サーモンも購入（これは2切れ分で500円位した）。蟹カマボコは12個で250円位で売ってたけど、これは買わず。その後、City Centre内にある、「1ポンドSHOP」や「スーパー」、「薬局的スーパー」などを案内してもらいながら見て周る。薬局で面白いものを見つけた。「Tongue Cleaner」である。200円。この時は買わなかったが、日本には持って帰りたい品だ（日本でも売ってるんかね？）。　それにしても土曜日だけあって、人が滅茶苦茶いっぱい居る。それに人種（白人、黒人、アジア人など）、服装（ターバン巻いてる人も居たりね）、宗教（イスラム教徒の女性はすぐわかるからね）が、もう、ざっくばらんだ。見ていても飽きない。帰り際、古本屋を発見。辞書が要るので、寄ってみた。電子辞書が出発3日前に壊れた僕としては、英英辞典に代わるものが欲しい。英和、和英辞典は持ってきていた。すると「￡5.99→1.99」なんていう類語辞典があるではないか！日本で修理から直ったばかりの電子辞書はOXFORD英英辞典が入っている僕としては類語辞典が欲しかった。そして何やら「この類語辞典にFall’n Love！」とか勝手に惚れこんでしまい（英詞にも使えると思ったしね）、購入。他に良い本は無いかしら？と見ていたら、Cooking Bookが！￡3.99と安くは無いが（「￡1＝\200」の感覚です）、料理本を持ってきていない僕としてはちょっと気になる品である。少し考えた挙句購入。日本に持って帰るにしても重い一品ではある、というのが気にかかるが･･･。帰り道、AmyとAcademicな話で盛り上がる。きっかけは帰路にあるOriental Supermarketで買い物をした後（此処には日本米が売っている事を教えてもらった）である。世界中の何処にもChina Townがあり、中国人が居る。「すごいPowerだよね」って感想を言うと否定された。「DevelopingしてるけどPowerがあるわけじゃないのよ」と。中国人が世界ですごいPowerを持っているのには疑いがないと思うんだけどな。･･･このズレの理由は後で判った。定義の問題なのである。僕にとって「Powerはヒトやモノを動かす見えない力（影響力）」なのであるが、Amyの中で「Powerは戦力」なのである。だからこそ、中国が世界を支配するんじゃないか、なんて話になるのだ（「言葉の定義」については、詳しく明日の日記に書こう）。そしてAmyに言わせれば「アメリカと日本が組んで世界をControlする、なんて話はあるけど」なのである。「中国は自分から他の国を攻めたりはしない。攻撃してきたんなら別だけどね。Friendlyで居たいと思ってる。きっと皆だってそうでしょう？」「でもConflictは起こってる。Ethnicの問題とかでね。中国だってそうじゃない？国内にMuslimやMongolian、Tibetとか、色々問題を抱えてるでしょ？」「55もの民族が中国にはいるの。統一なんて無理じゃない？だから多様性を認めてるの。同じOriginでも、Mongolに居ればMongolian、中国にいればChineseなのよ」･･･これ以上深く追求したりはしなかった。ふんふんと聞いていた。その後、台湾の話をふってみた。学校の中でも「Chinese」と「Taiwanese」が分かれていると思ったからだ。「台湾は中国。当たり前でしょ？」台湾という国（日本も「国」として認めてはいない）については、僕も些細な知識しか持っていなかったが、そこで出た歴史的な背景はこうだ。今から55年前の1949年、Older Government（蒋介石総統の国民党政権）が国共内戦に敗れ、南京から台湾に移った。ここでトドメを指したかったNewer Governmentだったが、アメリカが韓国にちょっかいをだしてきたために台湾を生き延びさせてしまった（当初国連代表権は台湾にあったが、1971年に中華人民共和国へ）。「OlderかNewerか、それだけなんだから台湾は中国なのよ」なるほど。それで「Taiwaneseとは友達になれる？」（正確に言うなら“People from Taiwan District”なのだろうか？）と訊ねた。「勿論よ。こういう問題はPoliticsじゃないの。Peopleの問題なの。ただ…」「ただ？」「その子が『台湾は独立した国だ』なんて言い張るんだったら、好きにはなれないでしょうけどね」なるほど。台湾問題は簡単に収まるものではないようだ。※Amyは「これはMy opinionだから」と強調していた。くれぐれもこれを読んだ人もその点は誤解の無いようにして欲しい。【参考】白幡洋三郎『知らなきゃ恥ずかしい日本文化』ワニブックス、2003年。『世界史アトラス』集英社、2003年尾上達郎「新聞記者をめざすみなさんへ」『月刊新聞ダイジェスト　マスコミ入社試験問題集』新聞ダイジェスト、2003年。

  April 24, 2004

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• 英国日記 ＜軍隊について＞

  4月23日(Fri) 晴れ三昧のよい天気。まずは授業の話。此処での授業は、基本的に午前中だ。「9-10:30」と「11-12:30」の2コマ。こちらは、最初のテストの実力で振り分けられる。更に月火木にOption Classがある。21日に希望を提出したばかりなので、決定はしていないが、色々選べる。例えば、Listening、Pronunciation、Debate、Language in News等など。月曜日に発表されるのだが楽しみで不安だ。今日はまずSeminar Skill。Seminarが、ゼミ、すなわち「大学の研究指導グループ」って事をすっかり忘れて、日記を書くに当たって授業を理解できました。････だって、セミナーって思うやん･･･。こん時に、「日本の軍隊」について話が出てきました。色々説明しようとしてたんだけど機を逃しました。あかん、まだ慣れてません。とりあえず自分で整理したらこうなりました（英語は滅茶苦茶です、ごめん）。The Japanese Institution does not admit to have the Force. But actually Japan has Self-Defense Force. The Japanese government doesn’t regard it as regular force, because the force is not so strong to attack other countries. The power is only for protecting Japan. However, the Japanese military alliance is very a big amount. Therefore, there is a contradiction. Only I can emphasize one fact that Japanese force has never kill foreigner since WW2.こうして考えてみると、日本の軍隊について、外国の方に説明するのって難しい。けど、そういった視点（つまり、外国人にうまく説明することのできる方法を考慮する視点）が無いと、「好い意見」として成り立たないのかもしれないと初めて思った。「日本の軍隊が外国で人を殺したことがない」っていうのが、何となく説得力を持つ意見に感じたのは初めてだ。これで納得できるのかなぁ…。それにしてもだよ、「国や、時間を越えて存在できる定義あるいは意見」…そんなものが存在するかどうかは別にして、コロコロ変わるのではなく、しっかりしたものは欲しいよね。日本は「臨機応変」にこだわりすぎてはしないか？（問題がでてくるごとに特別法を作ろうとする）なんて思える。これは「憲法改正に賛成しましょう」というものでも、「9条は世界に誇れるから、絶対に残しましょう」なんておこがましい事をいうものではない。「世界的な視点で考えてみないといけねぇなぁ」なーんてちょっと感想を抱いた、ってことを言ってみたいだけだ。たぶん近道は外国の方と色んなコミュニケーションをとる事だと思いますが。いやはや。難しいですな、旦那。＜今日の名言＞I don’t know.　　：知らないことは知らないということが大切なんです。Make mistakes! ：うまくやろうとだけ考えて、失敗しないのはいけません。＜今日の英単語＞concisepunctuation error

  April 23, 2004

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• 英国日記 ＜そこはかとなくセンチメンタル／宗教について＞

  4月22日（木）晴れっぱなし。なのに、ふとした時にセンチメンタルになる。ネットが使えないのもあるかもしれない。考える時がある。帰ろうとしても帰れないということに。8ヵ月後までは。ここの生活はすこぶる快適ではあるが、それでも寂しい気分に陥る時もある。でも、これはきっと、英国から帰った時も「もう英国のあの場所には（滅多な事には）帰れないんだ」という事にも同時に気付く。一人暮らしを止め実家に戻ったとき、思い出が詰まった部屋を置いてきた。戻れない、なんて事は意識していなかった。「戻れない」って何なんだろう。究極の「戻れない」は「死」なんだと思う。でも、僕は健康的だ。「戻れない」と嘆き、落ち込んでいるのは少し可笑しいのではないか。僕は戻ることができる。そして進むことができる。センチメンタルが、こう考えることで収まる訳ではないけど、僕には帰れる場所だってあるんだから、心配することはない。戻ることに縛られないで、進んで、疲れるまで進んで、それから戻ってみようと思う。やることがあって来たんだから。※授業に専念できる準備が整うまでは、かなりしんどいんだと思う。　あとはインターネットと電話、送金について落ち着けば、安心できるのではないかな？＜今日の授業＞Reading:「どうすればReadingができるようになるのか」の原因と方法を考えさせてくれるように促す。さすがだと思う。「母国語で文を読む時に、一語一語を全部理解して読むのか？」と言う問いには「うむぅ」となった。フレーズで読むのが重要なのですね。Topic Development:「British Cultureについて」そんな話の過程で、トルコ人と中国人と『宗教』の話になった。その時はわからなかったが、自分なりの考えてみた。　　　　Typical Japanese people don’t believe specific religion (just have weak faith for Shintou). But there are several events concerning in Japan, for example, Christmas, wedding by Christian style, the baptism of birth in shrine or temple… But most of the Japanese people suddenly come to believe both God and Buddha when we are worring and need help, for example to pass the entrance examination. I guess there is a reason Japanese don’t believe religion. That is a experience of World War2. Generally speaking, religions help us because they give us the way to live. However, during WW2, Japanese people were driven crazy by the religion that forces us to sacrifice the lives for our emperor. And Japanese people did KAMIKAZE attack in order to win USA, even no possibility to win. Reflection of WW2 makes us refuse any kinds of religions.　　　　これにオウム真理教のことを付け足せば、「日本が宗教を忌避するようになった心理的要因」になるかと思う。多分、変な英語で書かれてあるのだが、後で見て成長したと解りたいので、載せてみました。今日の単語：hypothesis

  April 22, 2004

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• 英国日記＜圧倒的中国人力＞

  英国日記（4月21日）＜圧倒的中国人力＞曇りのち雨。今日はクラス分けの日。Ａ１に。後でわかったのだが、「Ａ」は一番できるクラスで、「Ｂ」「Ｃ」が続く。…いや、出来てませんぜ、旦那。でも、なんとなく不思議なことにある程度は話せてます。聞き取れないだけでね（苦笑）。では、うちのクラスの面々を紹介しましょう。Willam（♂）：中国人。僕の事をハンサムガイと言ってくれた凄く好い人☆喋り易い。発音は中国人風。Ilp（♂）　 ：トルコ人。髭が濃くて、モミアゲまっすぐ。Eype（♂） ：トルコ人。センター分けのサラサラ髪。Barish（♂）：トルコ人。まつ毛がいっぱいで、目がぱっちり。Audry（♀）：中国人。テンションが高い。Tomokoのフラットメイト（ってかSisutarらしいよ）。赤メガネ。Ivy（♀）　：中国人。後で19歳と判明。Emy（♀） ：中国人。Lowを学びにきた。縁無しメガネ。Kakia（♀）：ギリシャ人（キプロス出身）。彫刻みたな顔。バンダナ。Eric（♂） ：中国人。フラットメイト。23歳。ビジネスの勉強をしに来ている。これに旅行中の中国人一人が加わる形です。見て判るとおり、やっぱり中国人がめっちゃ多いです。トルコ人が多いのは多分たまたまだけど。さて、今日は「クラス分けの日」と言うことで、授業は込み入ってません。ので、Ericと話した事について書きます。聖戦士星矢はまだまだ人気らしく、DVDが売れていて、新作が待ち焦がれている様子。ほか、スラムダンク、Dr.スランプ、幽遊白書、I’s（桂正和）などが知られております。木村拓哉のHERO、Long Vacationも有名。彼は父が大阪でカーペットに関わるビジネスをしていて、日本語を少し知ってました。結構多いよ、そういう中国人や台湾人。さて、そんな彼と中国の経済についても少し話したので、それについて書こうと思います。中国はいま、破竹の勢いで発展しております。だから、すごいよね、って言ったら、少し不安な顔をされました。確かに、建設ラッシュで沸く中国の勢いはすごい。でも、住む人はいない、だって高いから。…これは確かに日本のバブルに似た感じの状態だろう、と思いました。日本のバブルとは何だったか。僕はこの辺に大して詳しくないので、たまたま買った「THE SUNDAY TIMES」に関する記事があったので紹介してみようと思う。“Japan’s problems stem from the late 1980’s, when the country was in the grip of a stock market and property boom. Companies rushed to expand and banks lent them huge sums of money, often with overprices land as collateral.”“In 1989, however, the bubble burst. Shares and land values plunged, leaving banks with still mountain of debt that firms are still struggling to repay. Companies and consumers stopped spending and the country fell prey to deflation – falling prices for goods are services. “そんな日本であったが、回復の兆しは見えているようだ。 “FUND manager are dumping British shares in favour of Japan as confidence grows that the country is finally emerging from more than a decade of decline.”“Managers believe the profits outlook for Japanese firms is better than in Britain, the eurozone and even America. Japan is also seen as one of the world’s most undervalued market.” といえ、懐疑的な意見が無いわけではない。“We believe the domestic recovery is just a product of the strength of exports; it is not self-sustaining.” “we expect it to fall back in the summer when investors start to question the sustainability of the recovery.”鍵は何か？“Experts are tipping funds that focus on Japanese smaller companies as the most profitable way to play the market if the economy continues to improve.”“We think smaller domestic companies will continue to lead the market.”“Japan’s upturn has been driven by surging exports to America and China, but analysts hope the domestic economy will pick up and sustained recovery.”なるほど、そういう訳だそうですよ、皆さん。なんとも不親切に訳をつけてませんが、嘘を書きそうなので勘弁して下さいな。英文は‘Experts back Japan as market soars’ THE SUNDAY TIMES, April 18, 2004, Money p.1　より。www.sunday-times.co.uk/money

  April 21, 2004

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• 英国日記＜買い物の話＞

  4月20日（火）。晴れのち曇り。今日はテストだ（っても書いたのは23日です）。まずはGrammar。簡単だ♪と思っていたら、翌日の結果発表で38/60…なんで！？と疑いたくなる。次はWriting。５つ位ある問題の中から「なぜ自分の国ではなく、英国で英語を学ぶのか」についての作文を書く。こんなことを書いた。グローバリゼーションの結果、英語は世界中のビジネス、政治、情報交換で不可欠な言語となった。確かに日本でも英語の勉強はできる。語学学校はあるし、学習本はあるし、BBCだって見れる。でも、英語で勉強することはできない。つまり国際法・国際関係を勉強する上で、英語「で」勉強しないと、意味の違いが出てくることもある。それに日常的に英語を話せない。日本人は英語をどうにかして話さないでいようとしている。間違いを恐れるあまりに。僕は英国で英語を、そして英語を学びたい。そして、母国からは見えなかった「視点」を得るようにしたい。…訂正します。こんなことを書いた　　　　↓こんなことを「書こうとした」。……。うまく書けませんでした。Task（Did you answer Q?）BOrganization　　　　　　　CLanguage　　　　　　　　 B…BとCが逆かもしれませんが、こんな感じ（結果は悪すぎることは決して無いんだけどね）。ご飯の後はInterview。これはDiscussionである。２人ペアになって、先生の前で話す。FluencyやVocabulary、Grammarなどを見ている。ペアがお互い遅刻したことで、急遽Tomokoさんとペアに。試験管は後に僕のクラスのTutorになるGeoff。テーマは「Leaderにとって一番大事な資質は何か」。「Good-dressed」「Friendly」などの選択肢がある中で「Good speaker」「Confidence」「Clever」を選んだ。僕はヒトラーを例に挙げつつ、「これにあとFlexibilityがあれば完璧だね」なんて言いながら話した。結果は「C」が並んだ。そのあと、Self Access Centreについての説明。留学生向けに、っぽい勉強スペース。Time、Newsweekなどの週刊誌、各国語への辞書、学習ビデオ、衛星テレビ、カセットのオーディオ、PCなどがある。これをどう使うのか、ペアを作りクイズ形式でオリエンテーションさせる（この辺が流石だと思う）。＜買い物の話＞買い物に行く。最初は何も食材がないから、多少の支出を覚悟で。こっちにきて、家計簿をつけているので、「日本とは物価が違う」というものを選りすぐってみよう。基本的に、日本よりは物価が高いUKではあるが、ここレスターはかなりマシらしいので参考になるかはわからないけど。そんな物価が高いUKで、安いものの代表は「牛乳」。１リットル超で￡0.58（￡１＝210円位）「野菜」も安い。ポテト2.5キロで￡1.19（日本だと5～600円）プチトマト0.75（経験上、日本で買ったら300円以上。しかも旨い）食パン￡0.65（日本の140円×2斤～3斤分）玉葱850グラム￡0.59（日本だと2～300円）あと、案外安いのが「鶏肉」で、100グラム当たり￡0.22（日本だとピンキリだけど60～150円）それからCDプレーヤー買っちゃいました。本体、クリーニング用CD、そして「スピーカー」が付いているのです。しかも￡15で、ヨドバシより安い。振動にはこれでもかとばかりに弱いけど。高いもの。まずは「文房具。」高いのでかってないんですが、100円ショップで買えそうなものさえ￡1、つまり200円はしちゃうことが多いです。「City Centre」という町の真ん中にはもっと安い店や「One Pond Shop」があるらしいですが、まだ行ってません。ノートは基本的になく、A4サイズのレポート用紙が主です。それを挟むファイルが物によっては安いです。「昼食」は高い。いつも￡2を越えます。紅茶持参なのに。選び方が悪いのかな？Beansを付けたJacket Potato（僕の好物）だけしか頼まなくても￡２超えるんだもんなぁ…。　そして「ティッシュ」も高い。3箱￡2.49（日本なら300～400円位かな）。配ってないしね。あと、買い物で特徴的だな、って思ったことをつらつらと書こうと思います。「調味料が多い。」めっちゃ多いです。でも塩胡椒は無いね。「シリアルの種類がめっちゃある。」けっこう安いし。「ジュースの種類はあんまりない。」100％ジュース、10％位のジュース、スムージー、ファンタとコーラ、ヨーグルト位かな。スポーツ飲料ってのも見たけどまだ飲んでいないです。「冷凍食品が多い。」何かで読んだけど、UKは（ヨーロッパは、なのかな？）冷凍食品に対して好意的な意見が多いらしく、野菜などサイドディッシュから肉などのメインディッシュに至るまで冷凍ものがいっぱいあります。「皆カードで支払い。」現金で払っている人を見たことがありません。「レジ袋には自分で入れよう。」これが慣れないんだよね。入れ終わるまで次の人は待たされちゃうんだよね。んで、「レジ籠から自分で商品を出して、ベルトコンベアに乗せていく」ってシステムなんだけど、これまた最初のうちは周りの親切な人の助け舟で助かりました。知りませんでした。それから日曜日の新聞はめっちゃ分厚いです。The SUNDAY TIMESを買ったんだけど、分野別の新聞が6束（メイン、News Review、Sport、Travel、Money、Business）本4冊、他広告込みの冊子が6冊ほどで￡1.40。引き出しがこれだけでたっぷり詰まってしまいます。あと面白いのが「BLU TACK」という弱い接着剤、とでもいいましょうか。ガムみたいな感じで、壁を痛めずに物を貼れる優れモノ。張り直し可。いやはや、珍しくて面白い。お土産になるかもね。学校で買ったら￡1.15で日本の板チョコサイズ。他にどんなものがあるのか。ゆっくり紹介していけたら好いが、慣れてくるとわからなくなりそうではある。＜今日のありがたいお言葉＞日本語を話すな。そうすれば英語の力が飛躍的にUpする。（Geoffより）辞書で使ってよいのは「English-English」あるいは「Thesaurus」だけだ！（同じく）

  April 20, 2004

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• 英国日記＜中国語がいっぱい＞

  4月19日（月）晴れ…やっと晴れた。治らない時差ぼけで4時起床。早めに（飯も食わずに）寝てたから、睡眠時間はトータルでいけば問題ないはず。まず僕の部屋の話をしよう。先に断っておくが、これを書いているのは19日よりもいささか後の話である。Freemen’s Commonという寮に住んでいる。学校まで徒歩数分の立地条件。1階（Ground Floor）には僕の部屋の他３部屋、そしてシャワールームとトイレ。2階（First Floor）には2部屋とキッチンとUtility room（洗面所とアイロンと洗濯板がある）。3階（Second Floor）には4部屋とバスルーム。寮も部屋はキレイでは無い、と最初に来たときは思った。比較した相手が前の下宿先だから当然かもしれない。でも、住んでみると問題はない。ただ、最初のうちは、音楽のスピーカーもなく、ネットも繋がらず（書いている現在もつながってません）、周りには英語と中国語（笑）ばかりなのです、という理由から、なんとなく寂しい気分になった。ここで、8ヶ月か…と。話がこんがらがるのを覚悟で注釈すると、この部屋はJulyまでだ。この時は知らなかったが、寮は大学の夏休み（7月から9月）は閉まるのである。「なんと！金がかかるのか？」と思うような事態の発生である。詳しくは後述しよう。さて、話を戻して朝7時ごろ。お風呂に入りたくなった。だがGround floorのシャワーはバスタブが無い。ついでにいうと、僕がPorter’s Officeに行くまでは電気もつかなかった（何で寮の他の人は言わなかったのか不思議で仕方ない）。だが、2nd　Floorにはバスタブがある。ので、久々に湯船に浸かりたくなった僕はSecond Floorへ。とはいえまだ朝早い。音に気を使いながら湯を入れる。が、シャワーが難敵だった。蛇口に無理やり押し込む「外付け」のシャワーだったのである。何が難敵って、「湯が、水の蛇口の方に行ってしまい、シャワーの出る口からはチョロチョロとしか出ない」んですよ。奮闘するも、シャワーとしてその役目は果たしてくれなかった。つまりこうだ。Ground floorでは「シャワー」だけ、Second Floorでは「湯船」だけ。選択肢があるだけ「好し」としましょう。うん。（↑外国に居る時はこういう前向きな考え方って重要だと思う）＜中国語がいっぱい＞そうです。いっぱいです。今日はRegisterの日。ってことで、新入生が一同に会す。周り。中国系。あえて「中国人」と言わなかったのは「台湾人もこれまた多い」からです。多分85%～92％は中国系です、本当に。そしてなぜか彼らは携帯を持ってきています。中国から持ってきてるのかどうかは今度聞いてみます。ちなみにここにいる日本人は僕ともうひとり、Tomokoという方です。後々、色々と助けてくれるので、名前は出しておこうと思います。学校には、あとで現れるMaruという方と3人しか見てません。もう少しいるみたいだけど。さてと、そんな訳で登録三昧。そのうち疑問に思ったのが「Police Registration」。警察に色々と名前やら何やらを言っておく訳だが、何故か日本人・台湾人はセーフで中国人は登録が必要らしい。差別か条約だろうと思う。ところで。中国人は残念ながら中国人同士で集まってしまうと中国語で会話する。会話が急に、スイッチが入るように、英語から中国語に切り替わったりもする。Tomokoの友人の台湾人イジュンを交え、3人で行動をするのだが、彼女は５年間日本に滞在していたことがあり、英語より日本語の方が得意。でも、基本的には英語で会話する。「日本語があるのはそう悪いことではない」と僕は思う。情け無いことかもしれないが、そう思う。理由は２つ。１つは、聞き取れなかったことを気兼ねなく情報交換できるから。２つは、英語しか使えず、日本語が使えなくなるなってしまってはいけないから。「逃げ」かもしれないが、それを承知で思う。要は心構えだ。「英語を話したい。日本語を話したくない」という気持ちは常に持っている。その気持ちさえあれば大丈夫だと思う。周りの人はほとんど日本語を知らない。幸いにして。だから、普通に英語以外のコミュニケーションの手段が無い。Tomokoばかりに頼ってしまってはいけない、と思う以上、「英語でCommunication」は必然だ。何より、他の文化圏の人と話すのは楽しいから、英語を話したくも自然となる。日記にかまけてばかりいられないので少し乱雑な文章になってしまったが、そういうことだ。まとめでも無いが、今の僕。僕は英語を話しています。考えるより先に英語が出ます。まだまだShyで、まだまだListeningはできないけどね。ということ。＜留学用の勉強＞そうそう。今、ふと思ったから書いてみます。もし、留学を考えている人が居たら、この勉強がお勧めです。勉強すること。…。当然？っても、「英語そのもの」でなく、「文化や政治」について。日本についても、何処かの国についても。比較ができるから面白い。そういった知識があると、好奇心がでてくるから、周りの人と勝手に話したくなります。単語が正確でなくても通じるからね（僕はボキャ貧ですが、留学生とある程度は普通に会話してます）。英語そのものの「Sophisticate」は、後でできていくんじゃないかな？まだわかんないけど。英語そのものの「Listening」はやっておくべきだと思うけど、無理に新聞を読まなくてもいいと、Newsを聞かなくてもいいかなって。難し過ぎます、最初は。うん。あ、でもよく考えたら、結構難しい「TOEFLのリスニング教材」をしてたわ。「問題形式」だから続けやすいのよね。聞けないと話が盛り上がらないから、何かはやっておいた方がBetterかも！

  April 19, 2004

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• 英国日記＜交差点と信号機＞

  4月18日（日）雨…。時差ぼけをする。2時間しか寝てない状態で起きて、大学の案内書を日本語訳。聞きたいことが山積みである。朝ごはんを食べていると、黒人さん登場。ジョセフ。タンザニア人。「日本人って、あんまり外国人をウェルカムしないんだよね」って話をする。ネットとメールができないので、少し世界から置いてけぼりにされてる気がする。雨の中、散歩をすると、Oriental Supermarketを発見。出前一丁が100円で売っていたので購入。あと、出前一丁「マッシュルームのパスタ」なんてものも発見（95pで約200円）。案の定購入。まだ食べてませんが。＜交差点と信号機＞英国の信号機は変だ。と、日本人の僕は思う。だって、途中に浮島があって、横断歩道が道路横断の際に２～３箇所あって、信号もその都度存在する。信号がいっぱいあるのだ。あっさり渡れない。ただ、押しボタン感応式ばかりなので、そんなには待たない。これが成り立つのは、交差点が交差していないからかもしれない。車を運転していないので何とも言えないのだが、曲がるのが楽な感じがする。他の理由はイギリス人がほとんど自転車を使っていない、ってのもあるのかも。1日に1台～２台位しか乗っている人を見ない。それと車用信号は歩行者から見えないようにしてあるのは「大阪人的横断」を防ぐためだろうか？と思う。この近くにはないが、「Round」交差点もある。凱旋門的に、クルッと回って、行き先の方向を選ぶ。譲り合いの文化がないとうまくいかないシステムなのかもしれない。＜今日の名言＞喋ろうとして失敗する恥の方が、聞かない後悔よりは好い。

  April 18, 2004

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• 英国日記＜スウェーデンの福祉事情＞

  英国旅日記折角なので、英国旅日記を付けることにした。とは言っても、僕は日記を書くとなると「細かいことまで書きすぎてしまう」か「出来事のあらましだけ」の二択になりがちなので、ここは日記というよりも「発見伝的」なトコにいこうと思う。今考えている内容は、「英国Cultural Difference」「友達からの教え」「今日の授業」「今日の名言」「今日の英会話レッスン」など。どんだけのものになるんかはわかりませんが…。これを読んでも、あまり僕の生活が見えてこないようなものになりそうな気がするんで、「あらまし」くらいは付けるつもりです。でも相変わらずお勉強系なのね、と。英国日記＜スウェーデンの福祉事情＞4月17日（土）。晴れのち雨。朝、関空を出発、ソウルを経由してロンドンのヒースロー空港へ。日本時間9時40分の便で出て、現地時間17時に着く。大好きな英国の空が僕を出迎える。変な話だが、「ただいま」の気持ちがある。懐かしいでもなく、来たぞ！でもなく。自然体に。タクシーの運ちゃんと、1時間半のドライブの後、レスター大学の寮へ。パンフレットと違って、ちょっと立派ではない、が「住めば都になる」と何となく確信。さて、8ヶ月の始まりだ。「スウェーデンの福祉事情」関空からSOEULまで2時間。隣には年配と言っては失礼かもしれないが、ご婦人。流れから、お話しすることができた。その方は、なんと大学の元教授でいらっしゃって、福祉を大学で教えてらしたそうだ。その関わりで、教授はいくつかの国にいってらっしゃったので、お話を伺った。ここでは、様々な話の中からスウェーデンの話を紹介しよう。とは言っても、日記と暗記だけなので、間違ったことや誤解したことをここに書いてしまうことがあるかもしれませんが、それは僕の全責任です。スウェーデンは、やはり福祉の国。税金は40%であるにも、破綻しかけである、という説明を伺い、まずびっくり。「をいをい、日本で今『年金はスウェーデン方式がいい』とか言っちゃってるじゃねぇか！」と思い、不安になるが、あとは賞賛の嵐。まずは「選挙」。日本みたいに癒着がないんだそうです。例えば市議会委員が「セカンドワーク」（だから18時くらいか会議が始まるとか）。日本みたいにギトギトしてない。また、この時教えてもらったんですが、英国の選挙は１００年前まで日本と同じようなことになっていたみたい。つまり３つの「バン」が立候補者に必要だ、というものですな。ですが、時間をかけて、英国はコラムで紹介したような選挙システムへと代わっていった訳です。すごいよね。次は「医療」。LocalにTerminalがあり、そこが各専門医の仲介をしてくれる。こうすることでお医者さんは自分で患者を集める必要がなくなる訳ですな。「開業医」なんてものは居ないそうです。トドメは「福祉」。老人が自立している。これがスウェーデン式。自分の資産にあった物価の場所に自分で考えて引越し、最終的には国が運営する老人ホームへ。老人ホームは２DKで、ほぼ１対１でヘルパーがついている。葬式まで面倒を見てくれる。老人ホームに入っても親子の縁がうすくなるってことはなく、週に１度は会うか、電話するか連絡を取り合うとのこと。ちなみに大学まで無料ですってさ。それでは、『世界史アトラス』（『imidas2003』の付録）より、スウェーデンデータ。北ヨーロッパ、スカンディナビア半島の東半分を占める北欧最大の国。国土の55%が森林で、大小約9万の湖が存在する。北部には氷河も残るが、南部は北大西洋海流の影響で比較的温暖。人口877万人（2000年）、面積45万km2（日本の約1.2倍）、首都はストックホルム。言語はスウェーデン語、宗教は福音ルーテル派、民族は北欧ゲルマン系のスウェーデン人が99%である。成人識字率は99%、一人当たりのＧＮＩは27140$（日本　米34100　英24430　イスラエル16710）、医師数は「31.1人/国民10000人」、（日本19.3　米27.9　英16.4　イスラエル38.5）である。1930年代から70年代半ばまで40年間にわたり社会民主労働党が長期政権を維持、世界に冠たる福祉国家を築き上げた。75年の憲法改正で国王の政治権限は大幅に縮小された。76年中央党の保守連立政権が成立したが、82年社民党が政権奪回。86年2月平和運動家で知られたパルメ首相が暗殺された。91年総選挙で穏健党党首のビルト首相率いる保守連立政権が誕生し、伝統的な非同盟中立政策の見直しを進めた。94年総選挙で返り咲いた社民党政権もＥＵ加盟を承認、95年1月にＥＵ加盟が実現した。2002年社民党が3期連続で政権維持、ペーション首相が続投を宣言。このヨーラン・ペーション首相が、最近日本に来て話をしていたので、それを紹介しましょう。内容は税金について。高齢者や女性が働きやすい環境を整備するべきであり、社会保障の充実と経済の活性化の両立は可能である。スウェーデンでは90年代に金融危機があったが、再び高い経済成長率を実現した。背景は国民年金制度を改革することにより、国民に安心感を与えたこと。年金制度の安定で、人々はお金を守るだけでなく投資に回す。高齢者が重要な人的資源とみなすべきだ。高齢者の能力を活用できるかが改革の成否を左右する。スウェーデンの社会保障費はＧＤＰ比31％。公的部門の肥大化は競争力を下げると思われがちだが、スウェーデンは過去10年間にＯＥＣＤ平均を上回る経済成長を記録。「安心」は経済成長に貢献する。（以上「スウェーデン『国民の働く意欲刺激を』」『読売新聞』2004年3月9日付を参照）ついでに、税金についてちょっと見てみよう。残念ながら詳しいデータでは無いので、各自が改めて調べないとわからない内容になってしまっている。申し訳ない。スウェーデン「各自の収入をいったん政府が徴収、必要に応じて福祉サービスで再分配」地方所得税（県税・市税）　　　　　　　　　　29～34％　　国の所得税（中間管理職くらいになると払う）　20～25％　　社会保険料　　　　雇用主だけ負担→本人負担（7%の年金料）　　付加価値税　　　　当初4.2％　　→25%（但し食料品12%、新聞・書籍・電車やバスの運賃6％）　※付加価値税とは商品やサービスを購入する際に消費者が事業者を通じて収める間接税のこと。日本で言う消費税。欧州ではフランスを筆頭に1960年代後半から相次いで導入された。フランス「所得税に嫌悪感」　　所得税　　　　国民の半数しか納めておらず、国の税収の2割（日本では3割）　　付加価値税　　19.6%（食料品5.5%）　　　　国の税収の約半分　　中間所得層　　高い税率の車などを買うため重みを感じる。　　社会保障財源　＝社会保険料　＋　税金（↑91年導入「一般社会拠出金」…勤労所得以外にも退職年金・資産など、ほとんど全て個人収入に対して7.5%の税率がかかる。現役世代も高齢者も皆が払う公平な税として好評）ドイツ「社会保険中心の国」　　年金・医療・介護・雇用を合わせた税率　42%（日本は24%）　　社会保険料　　　　　　　　　　　　　　月収の21%　　所得税　　　　　　　　　　　　　　　　↑の残りと夫の収入の30%　　付加価値税　　　　　　　　　　　　　　16%（食料品　7%）日本の税制　　個人所得課税が低い　　　　（米15.2%　　独13%　　仏11.2%　　スウェーデン27%）　　納税者の約8割が最低税率　各種控除が多い。課税最低限が高い。度重なる減税。　　直接税（所得税・法人税）が高い　　税収の約6割（以上は「高福祉支える高負担」『読売新聞』2003年7月8日付を参照）これを機に、税金について考えてみて欲しい。現在、「年金改革」や「消費税が内税表示」など、Ｈｏｔな話題である。特に、高齢者社会において、年金問題は若者にこそ考えておかねばならない問題だと思う。貰う時になってから考えるでは遅いのである。また、内税表示は「税を払っている感覚を希薄にする」という意見がある。僕もそう思う。だが、将来的に100%消費税はアップする。その気になって腐敗部分を取り除けばそんな必要はないのだろうが、そうはならんだろうから、これは間違いない。小泉氏が首相でなくなった時に、今話し合っているであろう増税を実行するつもりだと思う。その時に「生活必需品は税金が低く抑える」ということを期待している。これは一律に税金がかかる外税ではできないものだ。そして願わくば、意味のある増税でありますように。＜今日の名言＞大事なのは「決断する」こと。（←教授からこの言葉を頂きました）

  April 17, 2004

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• 英国日記～エピローグ～

  …と題したものの、一応これはヘン国です。さて。掲示板が書き込まれません。カウンターは着実に増えてます。これは悲しい。でも、去年の僕がこのページに来て、日記や掲示板を見たら書き込まないだろう。これは確信できました。今後、このページがどうなるのかわかりませんが、掲示板は軽めでもええよ♪うん、とりあえずそれだけ。また後でね！行ってきま～す☆--------------------------------------------本編は後日書きます（現在AM1：30）Now I am in UK (To tell the Truth, now 23th April).For a while i can not use internet, so I can update anything.Now I can connect with internet in the Univ. but my room is offline...Anyway I try to keep "Henkoku" so please mail for me!(to New Address henkoku@hotmail.com )Answers are written in Japanese, so Don't be afraid!! I'm waiting for your participating!From UK

  April 16, 2004

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• 必読！お知らせです！

  17日土曜日朝、英国に出発します。そんな訳で変更点がありますので、よくお読みください。1．メールアドレス　2．コラム　3．今回の問題（1）ヘン国の回答は「henkoku@hotmail.com」に送ってください。但し、既存のメールアドレスも存続します。（２）コラムが変わります。コラムはああ見えて作るのに時間がかかるシロモノです。留学中にそのような時間ができるのかはわかりませんから、単なる「英国日記」になる恐れがあります。変わらぬご愛読をひらにひらにお願い致します。但し、ヘン国の出題形式の「問題」は変わりません。変わらぬご参加をお待ちしております。（３）その「問題」ですが、今日が提出目安日です。本来なら次の問題を発表するのですが、今回つまり4月29日の新提出目安日までは「過去問の提出受付週間」とします。理由は僕の留学状態に適応するまで、という他に、さすがに全問題提出を成し遂げた猛者はいらしゃらない為です。という訳で。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第7.5回今までの過去問題。過去問はホームページの日記で確認して下さい。オススメ問題第３回　（２）自衛隊のイラク派遣第４回　（２）Violence第６回　（２）人権って言いましても。あくまで選ぶのが難しい方の為に選んだだけですので、もちろんやりたい問題をして下さいね♪出　題　日　 4/15提出の目安　4/29ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー－・回答はメールの「本文」でhenkoku8aug@hotmail.comへ。添付ファイルじゃない方向で。 ・字数は目安なんで１００００００字でも、20字でも構いません。 ・提出の目安を過ぎてしまった場合でも、気にせずに回答は送って下さいませ♪ それでは健闘を祈ります☆

  April 15, 2004

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• へんりのヒトリゴト（１2）＜マニフェスト　最終章「イギリスのマニフェスト　～英★国☆白★書～」＞

  いよいよマニフェストも最終章となりました。 こんなに長くなるとは思わなかったんだけど、まとめ切れなかったんですわ。今回は (4)民意を反映しながらマニフェストの実現 (5)次の選挙におけるマニフェストの達成度検証と国民の選択 ってとこなんですが、まずは３つのペーパーの説明をご覧ください。 英国には（a）コンサルティングペーパー　（b）グリーンペーパー　（c）ホワイトペーパー　と呼ばれる政策提案書が発表されるのですよ。 （a）コンサルティングペーパー：議論のたたき台となる政府案とともに、それに関する質問を列挙して国民や関係団体に意見を求めます。 （b）グリーンペーパー：集まった意見を参考に修正した政府案を発表して、更なる意見聴取を行います。 （c）ホワイトペーパー：法案化の前段階。より具体的な内容を含んだ提案書です。 ただし、グリーンペーパーだけで終わり、ホワイトペーパーが出されないこともあります。 こういう事をする目的は「議会への政府案の発表」と「国民から意見や質問を受けること」であります。 また、これらには提案の背景など具体的な数字で示されることもあり、大学やシンクタンクの研究所などが、政策研究を行う際の資料になります。 大きな方針をマニフェストで示した後に、その枠内で利害関係と調整も行います。 国民に不満を言わせる「ガス抜き」として機能しているわけではなく、「意見により提案の見直しが行われる」といったこともありうるものなんですね。 更にブレア政権は、これまでなかった試みとして毎年マニフェストの達成状況についての「年次報告書」を発表してますですよ。例えば99年7月の年次報告書の場合、「177の公約のうち、90は『既に達成』、85は『現在進行中』、2は『まだ手をつけていない』」といった感じです。 つまり、マニフェストの内容が政権の業績評価の基準となっている訳ですな。 さて、それでは（４）を見ていくんですが、その前にちょっと復習しましょう。 政策決定過程では、総選挙時に各党が具体的な政策の枠組みを示して競い合い、国民の投票によって政策の大きな方向性が決定されます。この段階で政党から決定される政策の枠組みは、国民の審判を受けるものであり、国民全体の利益を考慮に入れた提案が出される傾向が強いです。そして選挙によって、政権を獲得する政権が決定します。 （４）はここからです。 政権獲得後は先ほど紹介したコンサルティングペーパー、グリーンペーパー、ホワイトペーパーが出され、実務家、専門家、利害関係団体からの意見を取りまとめ、段階的に意見の集約が行われます。この過程でもマスメディアが専門家や利害関係団体などの意見書を報道するので、国民に見えやすい形が取られています。 さて、そんなマニフェストを実現をするのは誰か？ これは「所轄大臣」です。政権獲得後に、各大臣が省庁にマニフェストで記された政策ビジョンを携えて行きます。設計図を持って「政」主導で政治を動かすわけです。「日本では立法は主として官僚が行うものであり、官僚機構は、膨大な量と高い質を有している」と言われるような「官」主導では無い訳ですな。内閣改造は各大臣の業績に基づいて首相が行い、大臣はマニフェストを実現していく責任を自覚が必要です（改革の進展が遅くて更迭された大臣もいます）。 そして、英国では公約に掲げていない事が実施されれば批判の声が上がります（選挙期間中の政党間の議論において公約の曖昧な点、書かれていない点も議論の材料となります）。 有名な逸話の一つに、マニフェストが実現されなかった為に訴訟に持ち込まれた事だってあります。戦後全ての総選挙でマニフェストを発表してきた英国では、マニフェストが「政権獲得後に実現させる政策」をまとめたものであり、「国民に対する約束」として重視されていますが、81年の大ロンドン議会選挙で、労働党は公共料金の値下げを公約しましたが、それが実現されなかったとして訴訟に持ち込まれたのです。控訴審では「マニフェストには法的拘束力は無い」との判決が下りはしましたが、ここからわかるのは「訴訟に持ち込まれるほど有権者に重視されているものと言える」という事でしょう。 （５） 総選挙前になれば現政権の実績について専門家やジャーナリストの検証が行われます。そして近年のブレア政権では「年次報告書」を出していることは先ほど述べた通りです（評価が甘いとは言われてはいますが）。 しかし、国民が選挙の時に現政権の正当な評価が下せるためには、以上のようにいくつもの「外部の検証」を受けるに値するマニフェストと現実を見比べるからこそ、と言えるのでは無いでしょうか？ もちろん、日本がこのままマニフェスト選挙をしていくというのを手放しで賛成するのは僕のスタンスではありません。それは、例えば今の「連立政権」という事を例に挙げるだけでも（マニフェスト選挙の）否定の根拠になります。つまり、連立しないと過半数を超える政権が獲得できないとなれば、国民が選んだ政党と実際の政権が一致しないことも起こりえます。具体的に言うと、僕が仮に自民党のマニフェストに深く感動して投票したとします。ですが、その時には公明党と連立するとは思ってもいない訳です。更に、もし僕が「公明党が絶対に嫌」で、「是非自民党に頑張って欲しい」と考えていたとして今の選挙後の結果を見たらどう思うでしょう？ 改めて言いますが「二党制」が好いと言っている訳でもありません。 僕がイイタイコト、それは「好いと思ったからってそのまま仕組みだけ頂いても意味はそんなに無い」って事です。日本って国に一番ふさわしい選挙システムが何なのか、なんて事を語れるほどの知識を僕は持ってませんから。 でも、少なくとも今からでもできる事はあります。それは、「ちゃんと政府がやっていることを知ること」です。 「自分の国に責任を持つこと」です。 「選挙にちゃんと行くこと」です。 「身近な人と話すこと」です。 他にどんな事が考えられるでしょう？ 一緒に考えて欲しいです。教えて欲しいです。 以下余談。 今回のタイトルが「英国白書」って事で「白書」について。 「いちご白書」は御存知でしょうか？荒井（松任谷）由美の「『いちご白書』をもう一度」というタイトルでいささか有名かもしれませんね。この「いちご白書」の原題、実は「The strawberry statement」なんです。そう、「White Paper」ではなく「Statement」なんですよ。 この「いちご白書」の原作は、反戦運動がさかんだった1968年、米コロンビア大学の体育館新設で黒人住民が追われることに抗議する学生の運動を、渦中の学生ジェームズ・クネンがつづった手記であります。原題は、学部長のハーバート・ディーン氏が「学生の意見など、いちごの好き嫌い程度の意味しかない」と語ったのを踏まえたもので、直訳すれば「いちご声明」となります。題名には「僕らは学部長の言う『いちごの好み程度のこと』でこんなに頑張った」という思いが込められています。 Statementという言葉が最近使われたのはマドリード同時爆破テロの後、アル・カーイダ系と見られる組織が「犯行声明」を出した際です(米英メディアもstatementと表現)。 「日本国語大辞典」（小学館）によると「声明＝一定の事項についての見解などを不特定多数に発表すること、またはその宣言」としています。似たような言葉に「宣言（declaration）」がありますが、「犯行宣言」とは言いません。これは黒古一夫さん（筑波大教授・文芸評論家）曰く、「声明という言葉は発した者が特定の個人であることを感じさせない」「神戸の連続児童殺人でも、犯行声明の主『酒鬼薔薇聖斗』はだれなのか、最初は一人も複数かもわからなかった。それでも『声明』なら違和感はない」とのこと。昭和天皇の「人間宣言」や、野球選手の「FA宣言」では発した本人が特定されているからこそ意味がある、みたいです。 国際会議でも合意に至らないまま「共同宣言」が出せず、「議長声明」で終わることがありますが、いずれも法的拘束力がないながらも「声明」よりも「宣言」の方が思いという意識がありそうな感じがあります。 「いちご白書」を翻訳した青木日出男さんは、「The strawberry statement」を本文では「いちご宣言」と訳しています。ですが、角川側が最初からタイトルは「白書」に決めていたそうです。 「意味は違うが、名訳だろう。『「いちご声明」をもう一度』というタイトルなら松任谷さんも、あの名曲を作る気にはならなかったかもしれない」とは記者の談。 とはいえ、ものごとの本質を知らないままに訳された後の言葉だけを知ってしまっていては、これもまた問題でしょう。そんな訳で、「いちご白書」を読みも見てもいない僕のこの発言もまた問題かもしれない、と自己反省しつつオチとさせて頂きます。 【参考】 藤森克彦『構造改革ブレア流』TBSブリタニカ、2003年。 「ことばのファイル　声明」読売新聞3月27日付

  April 13, 2004

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• イラクの邦人人質事件に関する意見

  ちょっと募集をかけました。で、回答がありましたので、僕の意見と共に紹介しますね。＜あい＞ひどい状況だ。３日後という日が刻々と近づいて来ている現実がすごく恐い。 人道支援目的で来ている無実の人間達をこんな風に扱うなんて、それが神を信じる人間達のする事かと疑う。 あまりまだよくこの事件に関して知識がないのだが（３人の状況を撮った映像も観ていないので。）、とりあえず、小泉首相が被害者家族との面会を「特別話す事はない」として拒否した事がどうしても納得いかない。責任という点で、被害者家族と対面して話す事は最低条件ではないか。会って直接自分の決断を伝える事から避けているようにしか思えない。 「直」の意見では、自衛隊は今すぐ撤退させるべきだと思うが、「間」の意見（他の色んな要素を考慮に入れていくと）では、小泉首相の「撤退はあり得ない」発言に全面的に否定ばかりは出来ない気がする。自衛隊を続行するか撤退させるかの問題に関わってくる問題があまりに多くて大きすぎるからだ。即断は出来ない。 しかし、時間もない。もしあの犯行声明が真実なら・・・。その声明通り本当に実行されてしまってからでは遅すぎるわけで、政府の対応がどうのこうので済まない話である。尊い人の命が奪われるわけだ。しかも、条件を提示してきたにも関わらず、撤退を止めなかった。「その３人はいいからそれより・・・」とでも言っているように。それらの事すべて、終わってしまってからでは遅いわけである。小泉首相は、３人の人質の無事と自衛隊派遣の続行を両立させたい意向だが、それは、後者を中断させたくないから双方の実現を願っているにすぎないようにも思えなくない。 自衛隊を撤退させるべきか否か。この問題に対して、私は矛盾の考えしか頭に浮かばない。私たちが撤退をただ要求出来る程現状は甘くないと思う、しかし、政府が最も考慮すべきは３人の人質達の命を救う事である。 ＜ヘンリー＞　「点検と責任」「撤退しない」という行動が正しいのではないか、と言うのが僕の見方。これは「人質を見殺す」と同義ではない。我々がすべきこと、それは「今後を見据えた上でどのような行動をとれば『再発』が防げるか」という点を見据えた人質救出の方法の模索である。3人のイラク内での行動は非常に賞賛すべきことばかりである。イラク人の為になる素晴らしい行動をとっており、イラク人からも日本人からも尊敬と支持を集められる人物ばかりだ。だが、あらゆることに「点検」は必要である。彼らの行動を点検してみよう。ここで点検したいのは「ボランティア」である。ボランティアは現代において「手放しで賞賛されるもの」とされているように思える。しかし、「ボランティアなら何をしてもいい」わけでは無いし（そんな事を考えてる人はいないと思うが）、「ボランティアなら間違いない」と思い込む事は決して良いワケではない。又、プロとは違い、責任の所在が本人となり、軽視しようとすればいくらでも軽視できる（会社という枠組みで働くプロならばそうはいくまい）。善意であるために、遅刻・欠席したとしても「減給」にしたり、「責任感が無いのか！」と叱る事もできないケースもあるだろう。今回、彼らは誰に頼まれたわけではない（もちろん日本政府に雇われたワケではないのである）。彼らは日本政府からの度々の「イラクから出るように」という勧告を無視して、自らの生命の危機を招き、日本政府だけでなく、国際社会が一丸となって取り組んでいる対テロ戦略にブレーキをかける様な迷惑な結果を招いた（日本だけが部隊を撤退させる事は、テロリストの要求を呑む国として非難されるだけでなく、「民間人を人質にとれば各国政府が要求を呑むようになる」という考えをテロリストに広めさせ、かえってテロが増えるという見方がある）。ところが彼らの責任は何処にあるのか？（本当は個人なのであろうが、いかにも）うやむやなのである。「ボランティア」は善意の塊であり、ボランティアをしている人間は、「自らの行動が正しいかどうか」という点検をおざなりにしがちである。今回の場合は「政府の指示を無視した無視した結果に出てきた問題に対し誰が責任をとれるのか」という点である。彼らは「自分だ」と主張するかもしれないが、世論はそうはいかない。こんな事を書き綴ると、完全にボランティア批判になってしまうので、仕切りなおして、「僕の主張」を書こうと思う。僕は「ボランティアが悪い」なんてちっとも思ってない。ボランティアであれ、プロであれ、「正しいことをしているのか」という点検は必要であるという事を言いたいだけだ。そしてボランティアは「無償の善意」という鎧で守られるだけで満足してしまってはいかない、という事を言いたいのである。今回の場合、ここで彼らの「褒められるべき行動」という「大義」だけを賛美するあまりに、彼らの「勧告無視」や、その結果に「日本政府が被ったマイナス」を見過ごしてしまってはいけないのではないだろうか？これは彼らに、というより、日本で声高に「撤退」を叫んでいる人たちに気付いて欲しい（アメリカが招いたイラク戦争で、「後始末は自分でしろ」と述べる主張と真逆になる訳だが、果たしてデモ隊に並ぶ人は違う人間だろうか？）。次に「撤退以外の選択肢」について考えてみたい。TVで言っていたが、一つの解決方法は「イラク人の手で日本人を人質にとるという手段を非難させること」である。この論を唱える時に気を付けたいのは、多くの人（時には識者すらも）が見過ごしている「イラク人」の定義についてである。果たして「イラク人」とは誰なのであろうか？イラク人の分類として、宗教ではスンナ派（30%）、シーア派（55%）、キリスト教徒（6%）という分け方、民族ではアラブ人（75-80％）、クルド人（15-20％）の他トルコ系、ペルシャ系など、一枚岩では全然無い。生活水準でも、自衛隊陸軍が活動しているサマーワの住民か否かでも違ってくるだろう。「この事件がイラク人が反日感情を持っていることの象徴だ」という人がいるならば、ちょっと「点検」して欲しい。例えば「サマーワの住民が自衛隊を怨んでいるのか否か」という点検だ。多様なイラク人に対して「ソフトパワー」を使った方法を僕は賛同する。今、「撤退を求めるデモ」が行われている。彼らは「撤退した後」について一切の責任を持たない。テロが増加しようが、日本が国際社会で非難されようが、水や医療活動で支援を受けていたサマーワ住民が困ろうが、派遣に要したお金が取り返しにならないことになろうが責任は持たない。感情で動くあまりに「人質3人」しか見えていないし、その目的さえ達成すれば満足を覚える者が多いのではないか？なんて書くと、やっぱり「デモ批判」だけに聞こえるが、僕の主張はそうではない。デモをする側は「点検」と「責任」を怠ってはいけないということだ。デモで主張している事がどのような結果を招くのかという「点検」と、招いた結果に対して「責任」が持てる程に大局的・未来的なのかどうかという「点検」である。そして、それが無い場合に政府は大局的に、未来的に判断を考えている以上、無責任に叫ぶだけならばデモ隊の言い分を聞く理由がないと判断されかねないであろう。賛成する側にもそれは当然に要求されるし、政府にも説明責任がある。「点検」と「責任」を人質３人とデモ隊に押し付けるつもりはない。日本政府も同様なのだ。果たして自衛隊派遣によって招かれたこの事態に対して誰が「責任」をとるのか？そして自衛隊派遣は正しかったのか、という「点検」をしないことには、これからの自衛隊が国際社会での活動が限定的になってしまう。「『軍服を脱ぐ』というだけで防げた事態ではなかったのか」、「アメリカ追従を強調しない為に他に方法はなかったのか」という事も考えなくてはなるまい。長くなりすぎたので要約します。（１）「撤退しない」とした日本政府の対応についての賛否。その理由。賛成。撤退によって、大局的な視点から「テロの増加」を招く恐れがあるから。（２）撤退すべきか否か？理由は？あるいは他の選択肢は無いのか？　　　　否。他に選択肢はあると思う。それはソフトパワーを利用したものである。　（３）この事件に関する感想　　　　反対するにしろ、賛成するにしろ、行動するには「責任」が持てる意見があることがあるに越したことは無い。また「点検」のない「正論の主張」は危険。詳しくは前述の通り。

  April 11, 2004

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• 友人とのメールのやりとり「ウッチー編」

  再び友人とのメールのやり取りから。今度は「うっちー」という友人です。高校のときに同じ名前の友人がいたので、わかる人はそっちの方を思い浮かべるかもしれませんが、Trbではありません、念のため。ちょっと僕自身、自らの考えを見直す勉強になったので公開しても好いか、をウッチー氏から許可をもらいました。彼の「アメリカ中心の見方」や「中国賛美への批判」というのが、非常に優れた指摘だと思います。僕も偉そうな返信はしてますが、ウッチー氏のお陰です。刺激されたからこそ僕も「様々な視点」という考えだったりを再認識し、意見としてまとめる事ができました。このやりとりを公開する事で、「ヘン国」を見た人が「より好い考え」を養う事ができると思ったため、公開しました。是非、一度目を通してみて下さい。★～★～★～★～★～★～★～★～★～★～★～★>それから「ヘンリーの国際関係講座」を見てみましたが、語学だけの自分にはよく分>かりませんでした。でも今後、国際情勢もある程度は理解していきたいです。そうやんね。でも、一応、国際関係に疎い人も参加してくれてるし、試しに一回くらい解りそうな、興味のあるような問題に数行で好いから書いてみてくれたら嬉しいです！あと、コラムは前の方ならば結構難しい事は書いてないので、気軽に読めると思うよ♪>というのは、フランス語を勉強している背景に、フランスは早くからＮＡＴＯから脱>退したり、イラク戦争に反対し続けたりと、アメリカとは違う路線を行っているか>ら、アメリカに偏った情報だけしか吸収できないで偏見ばっかり持ってしまうよりフ>ランスからの情報を吸収でたほうがいい、ということがあるからなんです。すごい！そうやんね。コラムでも書いたけど（「ヘンリのヒトリゴト（６）アイスランド第2弾！３つの『へぇ～』」を参照）、情報の偏りは現実問題として存在します。その問題打開に外国からの情報収集は一歩大きなことだと思います。インターネットや外国語新聞でも情報収集はできるけど、なかなか着手できへんもんね。>あとは外国語ができるだけでは役に立たないのでね。日本人にとっての「外国語」はやっぱりWorking Languageとしての手段。それを使って何ができるかが重要やもんね。でも、それだけが外国語学習の効用ではありません。「外国語の考え方」ってのも一つ学べることです。例えば、英語では「結論は先に言う」「理由を後付けにする」「そうすることで聞き手が解り易く、かつ反論しやすく、議論に発展しやすいように聞くことができる」という英語（ラテン語系かな？）ならではの文章構成を持っています。また、「紛争」という日本語には「Dispute」「Conflict」という訳語が充てられていますが、この2語は全く違う意味です。こんな風に「言語」が持つ特性を学ぶ事も、また言語学習の効用でしょう。言語の特性が解り難い説明だったので、追記します。日本語には「季語」を表す言葉が多くあります。雨ひととっても色んな表現があります。これは日本が自然を大事にしてきた歴史という背景が容易に想像できることでしょう。一方、欧米の言語には「法律」に関する言葉が多いです。それは「Conflict」「Dispute」の違いという所に見られます。こういう外国語の中の「言葉」を学ぶだけで、日本語では表現されていない言葉を学ぶことも出来ます。>だから国際情勢も大まかに勉強しようとは思うんですけど、なかなかそこまでたどりつけません。うーん、この「ヘン国」では「今の世界情勢」というより、「普遍的な世界の理想」を目指しています、多分。ですから、「ヘン国」に参加することで世界情勢がすぐにわかる様になる訳ではありません、多分。また、コラムでは目立った社会情勢よりも、普通では見えない社会情勢を書こうとしています、多分。ので、「じゃあ、ヘン国に参加した方が国際情勢がわかる様になるよ！」とは断言できる訳ではありません、多分。だけど、普通に勉強しているだけでは見えてこない国際情勢の側面は見ることができるとは思います、多分。ので、軽い気持ちで、ちょっと考えてみてくれたら嬉しいです、めっちゃ。>しかもフランス語なんかやるくらいだったら中国語にしろとか言われるんですよ。も>う腹が立ってしょうがないですよ。僕に言わせれば、中国だっていつ日本みたいにな>るか分からないです。環境破壊とかすごいですからね。それに豊かなのは極一部の人>だけですし。中国は確かに僕も問題視しています。「経済」という免罪符を手に入れることで、国内の少数民族（ウイグル族やチベット族など）へに対する人権問題や工場内での非人道的な待遇が無視されていますから。内陸と沿岸部の経済格差もすごいですし。>だから、「これからは中国語だ」というのは言い過ぎだと思います。>中国語だってフランス語だって何語だっていいんです。僕の見地からしたら>フランスとドイツがアメリカの偏見を持たなくていいです。なるほど、一理あります。僕も、前述したように中国の経済を手放しで好いと思ってませんし、批判的な目で見る視点も必要だと考えています。ですが、中国語が「これから！」という見方も間違いでは無いと思います。中国の経済成長は「世界の工場」としての輸出だけでなく、「世界の市場」としての「輸入国」としても台頭しています。「読売新聞4月6日付」によると、中国が昨年、日英仏を追い抜き、米独に次ぐ世界第3位の輸入大国に急浮上したことがWTO2004年の年次報告で明らかになっています。一昨年は六位でした。ちなみに輸出は独米日に次ぎ、世界5位から4位に浮上しました。この事を無視するのもまた問題では無いでしょうか？大事なのは「様々な側面から物事を見る目を持つこと」だと僕は思います。経済しか見ない人には「人権」など他の側面を、「人権」しか見ない人には経済などの他の側面を。自分の見方が正しいと意固地になるのではなく、お互いを否定しあうのではなく、互いにうまく補えるようにしていく事が理想的だと信じています。対話、議論がそういった結果を生み出せるきっかけにはなると思います。だから、「これからは中国だ」と言ってる連中にはそういった視点もちゃんと持つように対話してみる事が重要なんじゃないでしょうか？なーんて偉そうかな？ごめんね。>ちょっと話がそれましたが、これからは語学を頑張りつつ、それを何かに生かせるよ>う頑張ります。（でも何をしたらいいか良く分かりません・・・）僕もまるでわかっちゃいませんが、さっき書いた事を学べるように英国で留学頑張れたらなぁ、って考えています★★～★～★～★～★～★～★～★～★～★～★～★～念の為に言っておきますが、ウッチー氏も「もともと中国が世界の経済を大きく動かしていることは分かっていまして、中国語をばかにするつもりはもともとなかった」との事です。ちなみに「『言語』が持つ特性を学ぶ事」という効用は僕の尊敬する大学の友人の受け入りです。すごい好い意見だと僕は思うんだよね。感想があれば、掲示板に書き込むか「メッセージを送る」にお願いします☆

  April 10, 2004

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• 緊急企画「イラク邦人人質事件」

  緊急企画です。日本時間８日夜、アルジャジーラが、「３邦人がイラクで人質」という大変ショキングな映像を報じました。無名組織「サムラ・ムジャヒディン」は自衛隊を三日以内に撤退しなければ３人を殺害すると脅迫。それに対し、日本政府は「撤退する理由は無い」として自衛隊を撤退しない方針を明らかにしました。皆さんはこの件に関してどのように考えますか？考えて欲しい点は、（１）「撤退しない」とした日本政府の対応についての賛否。その理由。（２）撤退すべきか否か？理由は？あるいは他の選択肢は無いのか？（３）この事件に関する感想この後の展開は全く読めませんが、皆さんの考えを教えていただきたいと思います。意見はこのページの左の方にある「メッセージを送る」という所から御願いします。期限は12日（月）19：00。その時までに送られたものは匿名（希望があれば名前付きで）ホームページに掲載。それ以降の意見交換は掲示板でしていきたいと思います。他の人の意見に対する誹謗中傷があっては困るのでこういった体裁を取りたいと思います。自由な意見の場としてヘン国が存在し続けられますように。それではでは。※回答篇はこちら。

  April 9, 2004

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• 知人からのメールです（その5）「最後の僕の返信」

  こんにちは！>逆に言えば、ほとんど知られていない話（去年のチチハルの事故は知られていますが>、ほかの件は中国国内でも改革開放が本格化した９０年に入るまでほとんど報道され>てきていません。）なので、賛同も反発もふくめて、頭の片隅に入れてもらえたらう>れしいです。そうですね！まずは知ること！考えるのも行動するのも、そこから始まりますから。>私も、>国家という概念は、今後、不要になる概念だと思っています。>また、日本人だからという考えには私も違和感を覚えます。>たとえば、オリンピックである選手ががんばってメダルを取った時、それは、その人>個人ががんばったのであって、日本人全体がメダルをもらったみたいに考えることに>は強い抵抗感があります。僕自身は国家が不要になるとは思っていません。確かに、「個人レベルの感情や行動」又は「非難の対象」としては、『国家』というカテゴライズは賛同できませんし、僕としては不要としてしまっても好いんではないか、という気持ちはあります。スポーツの世界に関しては『Newsweek日本版2004年4月７号』で、トルシエ前サッカー日本代表監督のアシスタントであるフローラン・ダバディー氏も「松井の背中から日の丸を取ってやれ！」という記事を書いています（詳細はここでは書きません。うまくまとめられそうになかったので）し、僕もその考えには概ね賛成です。ですが、現実において国家は必要であり続ける概念ではあると僕は思います。例えば国家は海外に行った時に保護してくれます。政策決定においても、秩序の維持についても、経済についても、そういった実務レベルだけみても国家がなくなってしまっては困ることが多いんじゃないでしょうか？感情レベルなら尚更です。> > 僕は毒ガスを撒いたことがありません。それでも殺人者として謝罪するんですか？> > 未来のために行動はできても、いわれのない過去の為に謝罪から始まる行動はでき>>ません。ごめんなさい。>この点に関しては、過去のための一方的な謝罪の呼びかけは>先日の文章でもしていないと思います。>そう感じるのは、読まれた方の内面の問題だと思います。そうですね。僕の中で、昔から考えていた「歴史問題」に関する僕のスタンスが色濃く出てしまい、そうとらえた形になってしまったようです。>今回、この問題を知って、何らかの変化をもたらしたいと考える一番のきっかけは>現在進行形でおきている事件に関して、人として、また、日本という地域に住む人間>として、無関係といえるのか?>ということです。（略）>それは、逆に言えば、いま、日本という地域にすんでいる私たちにしかできないこと>だとおもうのです。（略）>これも、毒ガスを製造したかつての日本軍に、ゆかりのある日本という地域に住む>私たちなら、ほかの国の人よりも容易に調べたり、提供できる立場にあります。>一つ、確認しておきたいのは、>殺人者の子供は、殺人者ではないということです。>まったくの別人格ですし、法的には何の責任もありません。>しかし、被害が新しく起きているという点に関して、>逆に殺人者当人でないからこそ、できることがあると思います。>それは、一方的な謝罪ではなく、まさに、よりよい未来を作るために必要なプロセス>だと思っています。「今、そして未来の為に意味のある行動を取る」と言う海南さんのスタンスを僕は尊敬しています。これからの益々のご活躍を期待しています。>と、沢山書きましたが、貴重なご意見、本当にありがとうございます。>人のメールに、一つ一つ、意見を表明していくのは>結構精力が必要なものだと思います。>私は被害者に直接会ってしまって、いまこの問題に全力で取り組んでいますので>長いメールを書くことはなんでもないですが、突然来たメールに意見をきちんと書い>てくれたことには感謝です。ありがとう。いえいえ、自分の考えを整理できましたし、それに対してご親切に返信して下さっていいこと尽くしでした。それに先日紹介したHP「ヘン国」は元々メールで行っていた「出題→回答の回収→コメントを付けて編集→配信」という「考えるメディア」を意識して創ったもので、「人の考え」に対して「自分はこう考える」というのをぶつけています。ですから、こういった作業は慣れていますし、何より楽しいものであると考えています。>『人として・・』という視点を常に忘れずに、>ということをきちんと打ち出していくようにしますね。このような若輩者の考えに耳を傾けて頂き、ありがとうございます。----------------------------------------------------------------ホームページ掲載にあたり、補足させて頂きます。・「今、そして未来の為に意味のある行動を取る」と言う海南さんのスタンス、と記述しましたが、飽くまで僕の解釈です。・前述の通り、僕が元々持っていた「歴史問題」のスタンスはこういったものです。すなわち「未来のために行動はできても、いわれのない過去の為に謝罪から始まる行動はできません」というものです。こういった考え方に対しては批判もあるのでは無いでしょうか？自分達の祖先がしたことに対してあまりに無責任ではないか、等。僕は友人に在日コリアンが居るのですが、苦言を呈してくれるのでは無いかと思います。はっきり言って、僕は受け止めたいと思います。そういった人からの意見から耳を塞いで解決できるとは端から思っちゃいません。ただ、こういう考えを持ってる日本人が居るんだ、と言う事は無意味ではないと思うし、むしろ解決（という単語の選択が相応しいかはわかりませんが）に向けて意見を出す事は大変意味があることだと思います。（それが中傷合戦などではなく、言葉における議論である限り）対立する意見をぶつけ合えるなら尚更でしょう。対話の末に「未来」や「平和」があれば最高ですね。・ホームページという媒体に「自分の意見」を載せるのは「変な勇気」がいる事だと思いました。今までのコラムだと大した意見は前に出してないんですが、今回は「歴史問題」も絡んだ内容ですから、人によって千差万別の意見があると思います。メールでは見る側が誰かが特定できますが、ホームページではそうはいきません。これからもカウンター数があまり撥ね上がらないようにコソコソと、細々とやっていこうと思いました。情けないかもしれませんが、積極的に意見が表明が出せる場になった方が嬉しいですしね。皆さんの考えも聞かせて下さいね★御不安でしたらメールでも結構ですので。

  April 7, 2004

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• 知人からのメールです（その４）「海南さんからの返信」

  素直な感想ありがとうございます。この件に関しては、結構賛否両論出ると思いつつ昨日メールを巻いたので、基本的にはどんな感想もウエルカムです。逆に言えば、ほとんど知られていない話（去年のチチハルの事故は知られていますが、ほかの件は中国国内でも改革開放が本格化した９０年に入るまでほとんど報道されてきていません。）なので、賛同も反発もふくめて、頭の片隅に入れてもらえたらうれしいです。私も、国家という概念は、今後、不要になる概念だと思っています。また、日本人だからという考えには私も違和感を覚えます。たとえば、オリンピックである選手ががんばってメダルを取った時、それは、その人個人ががんばったのであって、日本人全体がメダルをもらったみたいに考えることには強い抵抗感があります。> 僕は毒ガスを撒いたことがありません。それでも殺人者として謝罪するんですか？> 未来のために行動はできても、いわれのない過去の為に謝罪から始まる行動はできません。ごめんなさい。この点に関しては、過去のための一方的な謝罪の呼びかけは先日の文章でもしていないと思います。そう感じるのは、読まれた方の内面の問題だと思います。今回、この問題を知って、何らかの変化をもたらしたいと考える一番のきっかけは過去の謝罪ではありません。現在進行形でおきている事件に関して、人として、また、日本という地域に住む人間として、無関係といえるのか?ということです。たとえば、私たちの周りには、当時、中国の東北部に住んでいた人が暮らしているかもしれません。高齢でも、何らかの情報を知っている可能性があります。兵士でなくても、何か知っていることがある可能性があります。それを、提供できるのは、かつて中国東北部で毒ガスをまいた日本という国に、いま、住む私たちだと思います。実際に、現地を元兵士が訪れて、捨てた場所を告白したケースも一つや二つではありません。それは、逆に言えば、いま、日本という地域にすんでいる私たちにしかできないことだとおもうのです。それから、毒ガスも１０種類近く製造しているのですが、その毒ガスの成分についても提供したほうがいいと思っています。毒性が少しでもわかれば、現在も苦しんでいる被害者への治療に何らかの変化が出るかもしれないからです。当時、解毒剤を製造していたメーカーもまだ、残っているみたいですし。また、捨てられた毒の大半は砲弾に詰めた形ではなく、毒の液体を、いくつかのパターンで定められた形状で、捨てているようです。これについても、どういう形状の容器に入れて、投棄したのかなどがわかれば、現地の政府も『こういう形状のものが見つかったら、とりあえず警戒しろ』という告知ができるはずです。これも、毒ガスを製造したかつての日本軍に、ゆかりのある日本という地域に住む私たちなら、ほかの国の人よりも容易に調べたり、提供できる立場にあります。一つ、確認しておきたいのは、殺人者の子供は、殺人者ではないということです。まったくの別人格ですし、法的には何の責任もありません。しかし、被害が新しく起きているという点に関して、逆に殺人者当人でないからこそ、できることがあると思います。それは、一方的な謝罪ではなく、まさに、よりよい未来を作るために必要なプロセスだと思っています。と、沢山書きましたが、貴重なご意見、本当にありがとうございます。人のメールに、一つ一つ、意見を表明していくのは結構精力が必要なものだと思います。私は被害者に直接会ってしまって、いまこの問題に全力で取り組んでいますので長いメールを書くことはなんでもないですが、突然来たメールに意見をきちんと書いてくれたことには感謝です。ありがとう。『人として・・』という視点を常に忘れずに、ということをきちんと打ち出していくようにしますね。あと、ＨＰへの掲載はどうしようかな？メールそのものの転送は大歓迎なのですが、原文と違う形で掲載されるのは、センシティブな問題も絡んでいるので・・。とにかくありがとう。カナトモコ*****************************************　◎ドキュメンタリー映画 　 www.kanatomoko.jp　 『マルディエム　彼女の人生に起きたこと』◎雑誌『Stage』vol.12に８ページグラビア掲載！　　 http://homepage2.nifty.com/stage/ 　◎『地球が危ない！』（共著・幻冬舎）　発売中**　**　**　**　**　**　**　**　**　**　**　**　**◇３月２０日は世界同時パレード　　World Peace Now 　　www.worldpeacenow.jp◇コカコーラ・ディズニー・マクドナルド・マールボロ　　スタバー・ハーゲンダッツ　戦争をとめたいからもう買わない　　http://www.3chan.net/~peacechoice/*****************************************　

  April 6, 2004

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• 知人からのメールです（その３）「僕の返信」

  海南　友子さまお久しぶりです。ドキュメンタリーのお知らせを拝見させていただきました。僕が感じた感想を書かせていただきたいと思います。ところどころ不愉快に感じるかもしれませんが、言われるがままに「はい、そうですね」と言うのはできませんし、こういう考え方だってあるんだ、って言うのを伝える事がとても大事なことだと心から感じる人間なので、最後までお付き合い下されば幸いです。　とはいえ、もちろんこの問題を無視するつもりも軽視するつもりもありませんので、その点は御安心ください。　　　＞◇日本の大量破壊兵器！◇＞フセインが国内で化学兵器を使ったことは盛んに非難されていましたが、ニッポンは、＞それとまったく同じことを中国でして、そのまま放置し続けてきました。化学兵器禁止条約は1993年、生物化学兵器禁止条約は1972年に署名されました。確かに生物化学兵器は「絶対悪」と言えるものでしょう。その点に議論の余地はありません。なぜなら僕らは今の考えで、当然にそう判断できるからです。当時の日本軍の考えではこれはどうだったのか？この点も考慮に入れなくてはならないのではないでしょうか？とはいえ、実は、国際法的には1925年に毒ガス等の禁止に関する議定書が署名され、28年に発効しています（日本の批准は1970年）。「じゃあ、ニッポンは悪い」と考えるならば、暗に我々は「国際法は絶対に正しい」という考えに支配されていることに気付いていません。各国の文化などを無視して「西欧的思想が絶対的である」というCultural Violenceを行っているのです。「Cultural Violence（文化的暴力）」とは「直接的暴力を除去するためには法律による規制が必要であるという命題を正当化しようとする言説」のことで、言い換えれば「文化的暴力は直接的暴力・構造的暴力を正当化・合法化しようとするもの」です。例えば、搾取の存在を覆い隠すような「経済学」、国家の経済の介入を基礎付ける「ケインズ理論」など。…こんな風に言い続けると「日本軍万歳」みたいですが、そんなことはありません。「自分が正しくて、相手が間違っているに決まっている」という考え方を僕は受け入れられませんから、とりあえず両者を正当化してみて同じ立場にさせてから、客観的に比較しようと試みているだけです。僕の結論は「放置し続けるのはアカン」というものです。いつの時代も必要以上の苦痛を与える兵器はいけません。それが残り続けるなら尚更です。＞◇どこに毒ガスが捨てられているのかわからない◇＞『私たちはこれからもこの町で生きていかねばなりません。＞いったい、どこにどのくらい捨てたのか、＞とにかくそれを教えてください。平和な時代に、子供や孫たちが同じ被害にあわずしたいのです。』未来に向かっての言葉、「No more」の考えには激しく賛成します。「恨み」「復習」は何も生み出せません。そこには「Violenceの連鎖」「Conflictの連鎖」があるだけです。「Remember パールハーバー」にはリベンジが、「No more ヒロシマ」には未来があるという話を聞いた事がある気がします。＞☆現在進行形の戦争被害☆＞時々、『過去の戦争は自分には関係ない！』という人がいますが、遺棄してきた兵器で、＞今日人々が傷つき殺されていることも、＞『私たちに関係ない』といえるでしょうか? 「私たち」ってどんなカテゴリーなんでしょうか？「人間」？「日本人」？国家や民族というカテゴリーでしか戦争を見ないとすれば、何も素晴らしいものを生み出せないと僕は思います。後述しますが、僕は「日本人」としての立場からは「無関係だ」と断言します。＞もし、あなたが逆の立場で、突然、住んでいる町内から外国の軍隊が６０年以上前＞に捨てた毒ガスが見つかって、それで取り返しの付かない被害にあったとします。＞それは、誰の責任でしょうか？過去のこと＞だから関係ないと、その国の人々が言ったなら、＞あなたはどんな気持ちになるでしょうか？ぶつける相手がいないから、心情的にはそうなるのかもしれません。でも、それは僕の責任ではありません。殺人者の子も殺人者なんですか？過去ですらないんです。何の責任があるんでしょう？血を引いていること自体が罪なのですか？ちょっと無茶な責任の押し付けにしか聞こえません。国家の責任といっても、「国家」は実態のない概念ですし。＞☆イラクの大量破壊兵器より、日本の大量破壊兵器の処理を！☆賛成です。まずは身近なことに目を向けるべきだと思います。僕らはついつい派手で「格好いい」海外の事にばかり目を向けてしまいますから。＞☆出会ってしまった私にできること＞　小さな情報が新しい次の被害を防ぐことになるかもしれません。こういう考え方、つまり未来の為に動くことって本当に素晴らしいことだと思います。是非転送ではありませんが、ホームページで公開したいと思います。＞『あんな苦しみは私たちだけで十分です。他の誰にも味わってほしくない。』このために動くには何をすればいいでしょう？責任の所在を明らかにすることでしょうか？それはちょっと遠回り過ぎないでしょうか？最終的にそういう結果になることは大いに賛成です。しかし、「No More」の実現こそが被害者の望みなのです。『私たちは関係ない』という主張をすることに関して、僕は「日本人」としての立場からは「無関係だ」と断言させてもらいます。責められても相手にしません。滅多に怒らない僕でもキレるかもしれません。でも「一人の人間」としての僕は見過ごすことなんてできやしません。何とかしたいと心から思います。こういう風に考えていくことでしか、彼らの問題は叶えられないのではないか？とさえ思います。『日本人の悪業』を非難するのではなく（そこには別の意図が隠されていると思って間違いないと思います）、交流の中での悲痛なメッセージとして発信すれば、今頃もう少し位は歴史問題も冷静に議論できているのかもしれないなぁ、と考えるのは非論理的ですか？僕はカテゴライズが非常に危険な『思想』だと考えています。「パレスチナ人だから」「アメリカ人だから」「日本人だから」「イスラム教徒だから」「原理主義者だから」…そこにいる一人一人には目を向けずに、非難の対象としてしまうから。でも、そこには一人一人が居るんです。僕は毒ガスを撒いたことがありません。それでも殺人者として謝罪するんですか？未来のために行動はできても、いわれのない過去の為に謝罪から始まる行動はできません。ごめんなさい。

  April 5, 2004

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• 知人からのメールです（その２）「毒ガスに塗り替えられた人生」

  ◇参考資料　１２月に雑誌で遺棄毒ガスと砲弾の被害者のことを書いた記事の一部です。興味のある方にはぜひ、呼んでいただきたいので迷惑を承知で遅らさせていただきます。【　にがい涙の大地から　　～終わらぬ被害・旧日本軍の遺棄兵器～　】　■　毒ガスに塗り替えられた人生　ハルピン市内に住む李臣さん（五十九歳）は一九七四年、河の浚渫工事の仕事中に毒ガスの被害にあった。日本軍敗戦の年に生まれた李臣さんは、当時、すこぶる健康な二十九歳の青年だった。三年前に結婚した奥さんと、生まれたばかりの長女とのしあわせな毎日を送っていた。ある晩、いつものように仲間四人と働いていたとき、突然ガリガリという不審な音がして、船のエンジンに何か絡まって止まった。『なんだろう？と思ってポンプの中をのぞいたんですよ。そしたら、黒い液体が少し漏れていたんです。わたしが引っかかっている物体を取り出して、仲間に渡したんです。』次の瞬間、強烈なマスタードの匂いがして、あまりの刺激臭に目が開けられなくなった。その空気を吸ったとたん、そこにいた四人全員が気分が悪くなって、吐き気をもよおし、そのまま仕事ができなくなってしまった。早めに仕事を切り上げた李臣さんは、『何か得体の知れない毒物に違いないと直感しました。ただ、まさかそれが日本軍の遺棄した毒ガスだとは夢にも思いませんでした。』　家に帰るとすぐに毒ガスの症状が出始めた。毒ガスの入れ物に触った両手にはぶどう大の水泡が沢山できて、まるでぶどうの房のように膨れ上がった。眼からは涙が止まらなくなり、頭にも卵のような大きな水泡ができた。自分の体の異変を尋常でないと感じた李臣さんは、病院にかけこんだが、医師も『見たことも聞いたこともない症状だ』として、治療法が見つからなかった。その間にも症状はどんどん悪くなり、顔は真っ黒になり、手も変色してしまった。手の指と指の間がくっついて水かきのようなものができた。医者に行って切ってもらっても、すぐにまた同じように水かきができる。寝ていると体中から膿がでて、布団がぐっしょりと濡れるので、夜中に何度も変えなければならなかった。手や口が腐ってひどいにおいがした。トイレにも満足にいけなかった。妻の呉鳳琴（ウ・フウチン）さんは『変わり果てた夫の姿を見て、自分の人生の幸せはなんと短いのだろうかと毎日泣きました。原因もわからない。直る当てもない。働けなくなった夫と、生まれたばかりの子供を抱えて、明日からどうやっていきていこうかと途方にくれました。』原因が旧日本軍の毒ガスだとわかったのは、事故から一ヶ月後、北京の国立病院で見てもらったときだ。担当した医師は同じような症状の患者を診たことがあった。原因を聞いた李臣さんは目の前が真っ暗になった。『毒ガスが原因なら、もう一生直らないとわかったからです。以前、日本軍の毒ガスの被害を記事で見たことがあったからです。これで、自分の人生ももうおわったと思いました。』　それからの李臣さん一家の生活は悲惨を極めた。入退院を繰り返し、あまり働けなくなった夫の収入は半分以下に減った。代わりに、妻がごみ広いなどの仕事で働いて生活を支えたが、治療費がかかるために極貧生活になった。八十五年の春節（旧正月）には家にお金が二元しかなかった。正月なのに餃子さえも食べることができなかった。父親の得体の知れない病気は伝染病だとうわさになり、近所付き合いもままならなくなった。　『娘が小さいころ、道で遊んでいる友達の仲間に入ろうとすると、ほかの子供たちの母親が飛んできて、自分の子供をそれぞれ家に連れて帰るんです。あの一家は、奇病の一家で、遊ぶと移るかもしれない。一緒に遊んじゃいけないと。うちの娘はいつも仲間はずれでした。私は母親として娘に何もしてやれないのが悔しかったし、自分たちに何の落ち度もないのに、なぜ、こんなめにあわなければならないのかと悔しくて悔しくてたまりませんでした。』　事故にあってから生まれた次女は病気がちで、満足に学校にも行けなかった。『学校に行かせるどころか、娘に新しい服も買ってやれない。アイスを食べたいとねだられても買ってやれない。自分の被害のせいで家族をそういう目にあわせていることが本当につらくて、つらくて。』　生きている自信をなくした彼は、二回、自殺を図っている。何とか、一命を取り留めたが、毎日、死にたい、死にたい、と思い続けていた。毒ガス兵器の症状は、肉体的だけにとどまらず、精神的にも李臣さんを苦しめたのだ。　厳しい年月をともに過ごしてきた夫婦はとても仲がいい。住んでいる集合住宅の屋上を借りて、小さな花壇を作り、二人で花の手入れにいそしんでいる。子供も大きくなって結婚し、生活を支えてくれているので、かつてのような極貧生活ではない。『この草は食べられるのよ。まずしくかったからいろんなことを知ったわ。』仲良く話す二人だが、次女を生んでから二十五年以上、二人はセックスをしていない。若かった二人は事故の後も、症状がひと段落すると普通に性生活をはじめた。しかし、セックスのたびにあまりに痛むので病院で見てもらうと毒ガスは李臣さんの精液を通じて、奥さんの子宮をぼろぼろにしていた。それでも若かった二人は、もう一人子供をつくりたいと体を交わしたが、次女が生まれた後は、病気が妻に移るためにセックスをすることをやめた。『私もね、若かったんですよ。愛している人に愛してもらえない。愛し合いたいのに愛し合えない。そのつらさが、わかりますか？女としての幸せも毒ガスのせいで、なくなってしまったんですよ。』　いまも、李臣さんの体には、むごたらしい毒ガスの傷があちこちにある。さすがに最近は年月がたったので、体に水泡や水かきができることはあまりなくなったが、足を悪くしていて歩くのがやっとだ。毎日毎日、心臓や肝臓などの障害のためにおよそ三〇錠の薬を飲んでいる。事故から三十年を経た今も、李臣さんの体は、外側も内側もぼろぼろなのだ。同じ事故にあった仲間も同じような症状で苦しみ、すでに亡くなったものもいる。　今年の八月にチチハルで起きた最新の毒ガス事故の新聞を見ながら、二人はつぶやいた。『事故にあったこの人達は、私たちが味わった苦しみをこれからずっと味わうんですよ。貧しくて死にたかったこと、病気がひどくてやりきれなかったこと、愛し合いたくても愛し合えなかったこと。なぜ、同じ間違いがいつまでも続くんでしょう?　あんな苦しみは私たちだけで十分です。他の誰にも味わってほしくない。』

  April 4, 2004

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• 知人からのメールです（その１）「日本の兵器で殺され続ける人々『にがい涙の大地から』」

  ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★　　　　　今日も、日本の兵器で殺され続ける人々　　　　　　　　　　『にがい涙の大地から』　　　報告イベントのお知らせ　と　ドキュメンタリー制作予告★━━━━━━━━━━━　海南　友子　━━━━★　　　　　◇日本の大量破壊兵器！◇　３月末まで約１ヶ月間、中国東北部に行ってきました。かなりショックな旅でした。イラクやアフガンで、爆弾を拾った子供が死んだという話を時々耳にします。それとまったく同じことが、中国で今も起きています。そして、その爆弾の何割かは、マスタード、イペリット、青酸等の毒ガス（旧日本軍の化学兵器＝大量破壊兵器）です。　　フセインが国内で化学兵器を使ったことは盛んに非難されていましたが、ニッポンは、それとまったく同じことを中国でして、そのまま放置し続けてきました。◇私が出会った人々◇　一ヶ月の滞在で、６０人の被害者に会いました。毒ガスの被害は本当に、恐ろしいものです。・直接触った人は、体中がダチョウの卵のような大きな水ぶくれではれ上がり、そこから気持ちの悪い黄色い液が流れ続けます。・吸い込んだ人は、気管支がやられ、朝も夜も地獄のそこから聞こえるよな恐ろしいような咳に取り付かれます。事故にあってから１７年間ぐっすり寝たことがないひともいます。・毒ガスが粘膜すべてを壊すので、眼球、リンパ腺などがただれ、異常な痒さと痛みが続く。・やる気を失わせる効果があり、多くの人が体調不良と憂鬱な精神状態で仕事どころか家事さえもできなくなって寝込んでいます。建物の２階にさえ上がれない人もいます。そして、多くの人が生殖能力を失っています。男性の生殖器はただれ、腐る。女性は膣も外陰部も水ぶくれで激しい痛みとかゆみ。２０代で事故にあった人も多く、被害者の妻や夫も、性交渉のない状況で生きることを強いられています。・一人一人が筆舌に尽くしがたい被害を受け、家族全員が経済的、精神的においつめられたまま人生を送っています。ここにかききれない多くの悲しみと痛みに毎日であって、とても苦しい旅でした。◇どこに毒ガスが捨てられているのかわからない◇　事故現場の多くはごく普通の街角です。道路や河川の工事中に見つかることが多いです。去年８月のチチハルの事故現場は、どこにでもある団地の一角でした。そこで毒ガスの入ったドラム缶が見つかり、１人が亡くなり、４０人以上が感染。中には７歳から１６歳の子供も含まれています。何人もの被害者が私に問いかけました。『私たちはこれからもこの町で生きていかねばなりません。いったい、どこにどのくらい捨てたのか、とにかくそれを教えてください。平和な時代に、子供や孫たちが同じ被害にあわずしたいのです。』こうした被害は、戦後すぐから今に至るまで、ずっと続いています。中国政府も最低限必要な対応をしてきましたが、何より、毒ガス兵器がどこに捨てられたかの情報が日本からほとんど提供されていません。９０年代になって、一部の化学兵器の処理を日本政府は始めていますが、どこにあるのかもわからないものが多く、難航しています。◇娘は砲弾で粉々になって死んだ◇　日本軍は毒ガス以外に、砲弾も数多く捨ててきました。畑や山などに大量に捨てられています。被害者の多くは子供です。２０００年代に入ってからも、その被害は続いています。・ある家では、いとこ同士の３人の子供が家の前で拾った金属で遊んでいたら、それが突然爆発し、そのまま３人は跡形もない肉片になりました。３人の血と肉が家の前の壁にべったりと張り付いたそうです。・ある家の子供は畑で砲弾を拾って遊んでいました。落とした拍子に爆発し、下半身が吹き飛びました。あわてて駆け寄った父親が、何とか助けたいと子供を抱きかかえると、残っていた上半身から内臓がすべて流れおちました。１９９８年の事です。☆現在進行形の戦争被害☆　元『慰安婦』などの戦争被害者にあった時にも、過去の戦争の傷跡はずっと続くと何度も思いました。でも、この毒ガスや砲弾の被害者は、あえていうなら、現在進行形で新しい被害がおき続けています。時々、『過去の戦争は自分には関係ない！』という人がいますが、遺棄してきた兵器で、今日人々が傷つき殺されていることも、『私たちに関係ない』といえるでしょうか?もし、あなたが逆の立場で、突然、住んでいる町内から外国の軍隊が６０年以上前に捨てた毒ガスが見つかって、それで取り返しの付かない被害にあったとします。それは、誰の責任でしょうか？過去のことだから関係ないと、その国の人々が言ったなら、あなたはどんな気持ちになるでしょうか？それが、いま、私たちが中国にしていることです。☆イラクの大量破壊兵器より、日本の大量破壊兵器の処理を！☆　中国だけでなく、茨城県の神栖町や神奈川県の寒川など日本国内でもあいついで毒ガスの被害が起きています。　　イラクの大量破壊兵器を大儀に、日本はいま自衛隊をイラクに送っていますが、あるかないかもわからない他人の国の大量破壊兵器のことより、日本が作って捨ててきた大量破壊兵器（毒ガス）を処理すべきではないでしょうか？☆出会ってしまった私にできること　誰にも知られずに、傷付いている人が沢山いたことを、ふとしたきっかけで知ってしまった私は、自分にできることを考えています。とりあえず、ＶＴＲをつくること、あと、積極的にこの話を人にしていくことを始めます。興味がある方がいらしたら、このメールを転送していただけるとうれしいです。政府は日本国内の毒ガスしか調査を始めていません。（詳細は環境省ＨＰhttp://www.env.go.jp/chemi/gas_inform/index.html）　海外分も調査をするように、意見を送ってください。また、お近くで中国東北部（旧『満州』）にゆかりのある元兵士の方や民間人の方がいらして、毒ガスの情報をおもちでしたら、ぜひ、私に情報をお寄せください。小さな情報が新しい次の被害を防ぐことになるかもしれません。*******************************************************　　　　　　■◇日本の遺棄兵器をテーマにしたドキュメンタリー映画『にがい涙の大地から』（仮）製作中　５月末完成予定*******************************************************　　取材してきた内容を元に、ドキュメンタリー映画を製作中です。興味を持ってくださったら、ご一報ください。上映希望も大歓迎です。完成予定は５月末。完成次第サンプルビデオをお送りします。お問い合わせは、kanatomoko@hotmail.com まで＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　■◇毒ガスと砲弾に関するイベントのおしらせ　４月２７日（火）　 １８：００～　 毒ガスや砲弾の件で訴訟を起こしている原告が訪日します!場所・早稲田大学　（会場の詳細は以下にお尋ねください。）　問い合わせ・中国人戦争被害者を支える会＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　　　■◇４月３日（土）　13：30　開場　13：45　上映開始　『マルディエム彼女の人生に起きたこと』　東京上映会のおしらせ　　ところ：青の奇跡（03-5343-6037）（京王線・東急世田谷線「下高井戸駅」徒歩30秒）1,000円 （ワンドリンク付き）MAGO-SEN（「孫の世代の戦争責任って…？」実行委員会）http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/5453/index.html

  April 3, 2004

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• 第7回　問題　「ICC」　「EqualityとEquityの違い」

  第７回（１）ICCとはどういうものか？感想も添えて（目安１００字～）（２）EqualityとEquityの違いとは何か？感想もあればどうぞ（目安１００字～）ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー－回答は今まで通り、メールの本文に送ってもらう形式ですんで、ご注意を！掲示板に書き込むのはNGで（自分の考えが定まる前に影響を受けてしまって欲しくないので…）。また、メール配信は続けさせて頂きます。そんな訳で第7回の問題です！ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第７回（１）ICCとはどういうものか？感想も添えて（目安１００字～）（２）EqualityとEquityの違いとは何か？感想もあればどうぞ（目安１００字～）出　題　日　 4/2提出の目安　4/15ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー－・回答はメールの「本文」でnakataka8aug@hotmail.comへ。添付ファイルじゃない方向で。 ・字数は目安なんで１００００００字でも、20字でも構いません。 ・提出の目安を過ぎてしまった場合でも、気にせずに回答は送って下さいませ♪ コラムは休載します。ごめんねー。ホームページ作ってたら…。まことに申し訳ないm(_ _)m予告だけ。「マニフェスト　最終章　英国白書」日本にも「防衛白書」とか様々な「○○白書」ってあると思うけど、英国ではどうなのか？ちゃあんと民意の反映される仕組みってあるのかな？そんなトコを紹介したいと思います。お楽しみに!!そうそう、前回の問題の答えは今も募集中です。特に考えて欲しいのは「人権」そして第4回の「Violence」です。また、「イラク派兵」も、未提出の人は是非出してみて下さいな♪ではでは、健闘を祈ります!!お互い頑張ろう！

  April 2, 2004

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• 小休止

  皆々様、あったかだった朗らかさも少し落ち着きましたが、 そんな季節の移り変わりに負けてしまわぬようにお気を付けて下さいまし♪ んな訳で「ヘン国」の調子は如何でしょうか？ 今、人数拡大に向けて実行中です！ 友人に紹介したい、だなんてステキな事をいってくれる人も・・・。 そうそう、連動企画で、「本を紹介」ってのも企画しています。 最近本を読む若者が減ってきたとの話を聞き、これは悲しいと思ったのね。 僕も読むのはそんな得意じゃないんだけど、読むと為になることが多いから本を薦めたい！ ってな訳で、上記の「ヘン国」で紹介しようかな、と思いまして。　 紹介文とか、こういう時に読もう！なーんてあったら教えて下さい♪ コラムと一緒に少しずつ紹介したいなぁ、 って思いますんで♪ それでは、皆様の回答をものすごいワクワクしながら待っておりますですよ！ ヘンリーでした！！

  April 1, 2004

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• へんりのヒトリゴト（１１）＜マニフェスト　後編　「豚」＞

  「わが党の候補者であれば、たとえ豚が立候補しても投票する」…なんて英国の有権者の間で言われるジョークがある。これはつまり、英国では候補者の人柄や選挙区へ利権を持ってくる「実力」ではなく、所属政党を重視して投票するのだ、ということを示しているのである。豚でも。さて、前回紹介したサイクルを思い出しましょう☆（１）選挙におけるマニフェストの提示 （２）政策をめぐる政党間の論争 （３）国民による選択 （４）民意を反映しながらマニフェストの実現 （５）次の選挙におけるマニフェストの達成度検証と国民の選択 今回は（３）です。（３）英国の選挙では、有権者は候補者の人柄や選挙区への利権を持って帰ってくる「実力」ではなく、所属政党を重視します。日本も英国も議院内閣制（議会の指名によって首相を決定するというもの。議会を構成する各議員は国民の投票によって選ばれているので、理論的には国民は間接的に首相を選ぶことができ、多くの場合、多数党の党首が首相に指名される）で、小選挙区制なのに、なぜ英国は「政党本位・政策本位」で日本は「選挙区に貢献できる人物かどうか」で投票がなされているんでしょうか？◎「国会議員による選挙の利権誘導が行われにくい」　国会議員が官僚と接触することは原則として禁じられています。公務員は「女王の奉仕者」。公務員の役割は「女王の機関である英国政府（具体的には所属官庁の大臣）」に仕えることであり、大臣は「国民の代表者である議会に対して責任を負う」、つまり「大臣に奉仕することが国民に奉仕すること」となる訳です。ちょっと複雑な説明になっちゃったけど、要するに政治と行政との調整は官僚ではなく、大臣や副大臣であり、官僚の政治的中立性が維持されてる」ってことです。だから政治家は、いわゆる「実力」を使って政策立案に携わる官僚に直接プレッシャーをかけられず、メッセンジャーとしての役割を負うに過ぎないのです。政策立案って観点でひとつ。「国会は憲法上唯一の立法機関」と授業で習ったと思います。ですが、「日本では立法は主として官僚が行うものであり、官僚機構は、膨大な量と高い質を有している」と言われています。それって…と思いませんか？◎「選挙費用に関する規則が政党本部を主体とした選挙戦を想定」　各候補の上限は7600ポンド（130万円）である一方、政党本部は制限がありません。政党本部は大量の資金を新聞広告など政党宣伝や政党幹部の遊説に投入することができ、結果候補者の自己アピールより政党が前面に出るのです。また、これにより、所得の多寡に関わらず有能な人物が立候補できる仕組みになっております（実際に選挙後に現場復帰した銀行マンも居ます）。◎「投票用紙に候補者の個人名と政党名を既に記入済み」　有権者は政党名さえ決めていれば容易に投票できます。日本では支持する候補者の名前を記入させるため、立候補者は有権者に名前を覚えてもらわなくてはいけません。そんな訳で、選挙カーが候補者個人の名前をけたたましく騒ぐ様子や、候補者の顔写真を掲げたポスターを並べた看板のようなものは英国では見られません。たまに見かけるのは党首の顔写真などを掲げた政党を宣伝する巨大看板、政党幹部がキャラバンを行う大きな選挙用バス位で、「本当に選挙期間中なのかと疑うほど」らしいです。候補者が個別訪問やチラシ配り、電話勧誘などで売り込むのは所属政党の公約であって、選挙区内の橋・道路の建設といった「候補者の個人的公約」ではありません。人々の関心は地元選挙区の「誰が当選するか」ということよりも「どの政党の候補者が当選するか」「どの政党が政権を獲得するか」という点であるようです。　とはいえ、豚でいいのか。　実は本当は無理です。　確かに、英国では幅広い層から有能な人材を発掘する仕組みを作っています。選挙費用のこともそうです。前述の銀行マンは130万程度の選挙費用は寄付などによって賄われ自己負担は一切なかった上、彼が行った選挙活動は選挙の1年前から週末に行ったボランティアに参加した地域とのつながりを深めること以外は選挙期間3週間の有給休暇を取ったのみです。落選してしまった後には銀行業務に戻ったのは先ほど言ったとおりです。　ですが、新人候補者になるためには多数の希望者の中から政党本部と地区後援会の2段階の選抜が行われます。そこで討論能力、スピーチ能力、文書作成能力などを審査します。ですから豚ではちょっとキツイ。某飛べる豚ならまだしも。　　まとめに言うと、日本で言われる選挙に必要な３つのバンは英国選挙には不必要なのです。　3つのバンとは「地盤」「看板」「かばん」です。　「地盤」とは立候補者と選挙区のつながりです。引退する議員の血縁者だからといって後援会は優遇しません。後援会は候補者個人のための組織ではなく、政党のための組織であるからです。国会議員が政党を離れた際は、元の後援会の支持を受けられなくなるのは当然です。　「看板」とは選挙区内での知名度です。英国の場合では立候補者個人の名前を覚えてもらわなくても構わない訳ですから、地元に利権を持って帰ってくる議員や2世議員が有利というのは全くありません。　「かばん」とはお金です。前述のとおりです。日本の場合、国会議員の選挙には1億円超はかかると言われており（手元に正確な資料はないのですが）、余程の資金力がないと選挙にでることさえできません。真面目な政治家は内職しながら、というケースもあるみたいですし、企業から裏金をもらったり、派閥（「橋本派」とか「森派」とか）から資金を提供してもらったりしてるみたいです。　そんなこんなで、「英国と比べ日本の選挙が情けない」という感想がどうしても出てきました。　でも、「だから選挙に行かない」ってのは止めて欲しいなぁって僕は思います（日本の投票率は低く、小泉人気で沸いた2001年参議院選挙でも56.4%で、有権者の半分しか投票していません）。有権者が選挙に行かない事で得をするのは一番ズルできる人だと思うから、そして選挙に行くことで、「ちゃんとやってることを評価される」ってことによって「ちゃんとやらなきゃ」って意識を議員の人に持たせられると思うから。　その後に僕等がすべきこと、「それは文句をいうこと」「間違っているって指摘すること」だけじゃない。「一緒に考える力を付けること」だって重要です。議員さんといきなり話すのは難しいかもしれないから、たまには友達や周りの大人とちょっと真面目な政治の話をしてみてもいいんじゃないかな。　（４）（５）は最終章「英★国☆白★書」で紹介します。【参考】藤森克彦『構造改革ブレア流』TBSブリタニカ、2003年。『議院内閣制』http://www.polib.net/shushokosen/b1.html　2004/02/27。

  March 28, 2004

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• 小休止

  さてさて、ヘン国の調子はいかがでしょうか？主催者の私がけっこういっぱいいっぱいなんですが、回答が送られてくるだけで幸せになります。答えが欲しい訳じゃなくて、参加者の方が考えるきっかけになれば良い、ってのはあるんですが、やっぱり言葉にして、誰かに伝えていくことの方がもっと好いんじゃないかしら？だなんて欲張りかなぁ？今回の問題、特に「人権のイメージ」なんてのは興味津々、人によって様々なものだと思うので、思いの丈をぶつけたって下さい♪そりでは★

  March 27, 2004

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• 第6回　問題　「EU」「人権」

  第６回（１）EUとはどういうものか？感想も添えて（目安１００字～）（２）人権（Human Rights）とは何か？感想もあればどうぞ（目安１００字～）ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー－こんちは！お元気かしら？いやいや、遅くなってしまって申し訳ありません。コラムに先立って問題を送らせていただきます。参加者の中には期限を気にするかたも居るようですが、どれほど遅れようが構いません。また、どうしても時間がない時は（２）だけでもOKです。基本的に（２）は次の問題にリンクするような配慮はしております。（１）も多少はそういう配慮はしているのですが、まぁ、そんなに大したことはしておりません。ですんで、（２）がオススメです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第６回（１）EUとはどういうものか？感想も添えて（目安１００字～）（２）人権（Human Rights）とは何か？感想もあればどうぞ（目安１００字～）ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー－・回答はメールの「本文」でhenkoku@hotmail.comへ。添付ファイルじゃない方向で。 ・字数は目安なんで１００００００字でも、20字でも構いません。 ・提出の目安を過ぎてしまった場合でも、気にせずに回答は送って下さいませ♪ ※変わりましたちなみに「人権」は第1回目で、半年くらい後にもう一度聞こうかな、とか考えております。ですから、今回は「イメージを膨らましたモノ」であっても一向に構いません。ってか、そっちの方がひょっとしたら面白いかもしれません（調べた人は、その変遷も書いて下さいな☆）。気軽に、今まで参加してなかった人も参加して欲しいです♪それでは健闘を祈ります☆

  March 26, 2004

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• へんりのヒトリゴト（１０）＜マニフェスト　中篇「イギリスのマニフェスト　～選挙サイクルくるくる～」＞

  日本には無い英国の「サイクル」って何か？ってところから話を始めます。（１）選挙におけるマニフェストの提示（２）政策をめぐる政党間の論争（３）国民による選択（４）民意を反映しながらマニフェストの実現（５）次の選挙におけるマニフェストの達成度検証と国民の選択（１）ようやく日本でも行われましたね（以前も公約は文書化はされていたんですが、守らないものと諦められていた感がありますからねぇ）。「ようやく」なんて言うと、「マニフェストはするべきだ」って事を、文化差・国民性などを考慮せずにマニフェストを手放しでほめてるみたいですが、問題だってあります。まぁ、それはさておき。選挙の前（傑作と言われる97年の総選挙の際は労働党の場合、2年前から準備）に、大学の研究者やシンクタンクの協力を得ながら、党の基本戦略に関する事項を所管している「NEC（National Executive Committee）」と議会指導部（「影の内閣」）によって構成される小委員会によって作成されます。マニフェストには具体的な政策が体系的に整理されており、また各政策には具体的な目標や掲げた目標を達成する手段と財源が明示されています。これはマニフェストが「国民の約束」になり得る為には不可欠だからです。（２）次に政策をめぐって政党間でマニフェストに関する論争がなされます。マスコミでは各党の発表をずらしてマニフェストが発表され、新聞は特集を組み特徴や矛盾点などを分析して詳細に報じ、テレビやラジオでは討論番組を開きます。民間シンクタンクからは非難する内容のレポートの発表がなされ報道されました。確かに政治ショーの側面がありますが、こういった議論を通じて各党の政策が実際の投票の判断の基準となって国民の間に広まっていくわけです。（３）いよいよ選挙です。前述のように国民に各党の目標とする所はもう知れ渡っている訳です。ここで行われることは次回「豚」で紹介します（このタイトルだけで次回の内容が予想できた人は英国選挙マニアかもしれませんな）。ってな訳で（４）（５）も次回に持越しです。長くなって申し訳ありません。ここで、「なんで僕が選挙について急に書き出したのか」についてちょっと書きたいと思います。ずっと「お国シリーズ」やったからね。参加者全員にこういう考えを押し付けるわけでは勿論ないことは改めて強調した上で、軽い気持ちで読んで下さい。の、前に。コラムの意図ってのを先に言いますね。僕はこのコラムは「事象の紹介」だけでなく、それを手段にした「メッセージの訴え」を意図しています。ただ、そこで示すメッセージは「こうだ！」っていう僕の考えじゃなく、「こういった考え方ってどう？」といった提案です。受け取る人が、ひょっとしたら「新しい視野で物事を見れちゃうかもしれない」なーんて期待を込めてます。更に、事例の紹介は、必ずではありませんが「いいこと」の紹介に努めたいって思ってます。「こんな悲しい事件があって、それはこういう因縁だからなんです」とかじゃなくてね。その理由は「前に向く姿勢」を促すものになると思うから。格好良く言えば「平和報道」ってやつですね。この英国選挙についてもそうです。ヘン国は「国際関係学講座」なんて銘打ってますが、僕らは日本に住んでる（コラムを読む人の中には日本在住ではない人はいますが、それはさておき）「日本人」です。選挙権も「日本国」に対して持っています。つまり、僕らは実際に「国際社会に対して何かをする」にしたって、ほとんど「日本政府」「日本国」とは切っては知り離せないでしょう。じゃあ、この選挙のコラムも「英国ってすごいなぁ」じゃなくて、「英国のここはすごいなぁ。日本では何でできないんだろう？」とか「こうやればいいのに。誰かに言ってみよう」なんて考えてくらたら！とか考えてます。って言っても、英国の選挙のシステムが全部正しいとは決して思いませんし、日本にまるまま導入してもうまくいかないでしょう。でもね、例えば「英国国民はマニフェストをしっかりみているぞ」ってことは今回のコラムでなんとなくわかったとは思うんです（次回にもうちょっと詳しくは説明したいんですが）。そういった、「国民が監視するんだ」って姿勢だけでも見習えると思うんですよね。「国民が政治家にフリーハンドで政策決定を委ねる」ってことよりもずっとイイコトだと思うんですよ。確かに、政策を作るような人達は、なんだかんだいっても普通に考えて僕らよりも頭が好い。なら「いかに理論武装するか」とか「中途半端な説明や考え方なら国民に見破られるぞ」と思わせるって事をしていかないと、なかなか政治は変わってくれない気がします。逆にそれができたら、政治って変わっていくって思いませんか？ちょっと楽観的かもしれません。途方もないことかもしれません。でも、政治が悪いとすれば、それは政治家のせいではなく、「国民の無関心・無勉強・無行動」こそが元凶であることに気付き始めていかねばならないんじゃないでしょうか？（安西先生も「下手糞の上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目」と語ります）大げさな感じがしますが、そういった側面があることだってあるんじゃないでしょうか？少しでも「無関心」から抜け出た人は「無勉強」からの脱却を、「無勉強」から脱した人は「無行動」からの行動への一歩目を歩みだしてくれれば幸いです。…なんて偉そうかしら？要するにですね。コラムで学んだことも、ヘン国で感じたことも、そういった「日本へのフィードバック」が大事だと僕は思います。皆様の「無関心からの脱出」に、このヘン国が少しでもプラスになればごっつ嬉しいです☆あ、強調しておきますが、これは僕の一個の考え方なんで。人それぞれの楽しみ方で、ヘン国を利用してくれたら嬉しいですね。（用語解説）シンクタンク〔think tank〕：頭脳を資本として商売をする企業や研究所。多く複合的な技術やシステム開発を対象として、政策や企業戦略の策定を行う。（広辞苑）所管：管理または管轄すること。また、その範囲。（広辞苑）影の内閣〔shadow cabinet〕：イギリスの野党で，政権を取ることを予想して組織された最高幹部からなる政策立案機関。政権をとれば，そのまま閣僚になる場合が多いのでこの名がある。 （新辞林 三省堂）マニフェストの問題点：（『エコノミスト』2001年、総選挙の際に）　(a)政党が政権獲得後に行う政策をほとんど示していない。　(b)美辞麗句が多く役に立つ情報が少ない。　(c)「政府の大きさをどのような考えるか」など重要な論点が意図的に書かれていない。　(d)政権獲得の可能性の低い政党のマニフェストの質が低い。【参考】藤森克彦『構造改革ブレア流』TBSブリタニカ、2002年。井上雄彦『SLUM DUNK 22巻』集英社、1994年。※元々、これはメールで送信する為に作ったものです。ですから、「僕らは日本に住んでる（コラムを読む人の中には日本在住ではない人はいますが、それはさておき）『日本人」』です」という表現に、「日本国内には『日本人』しかおらず、在日コリアン、アイヌ人、琉球人なんて居ない」という考えを出している訳ではないことは注釈させていただきます。帰化なしでは、在日コリアンは選挙権を持つことはありません。こういった問題もまた考えるべき素材であると思います。

  March 24, 2004

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• 第5回　問題　「PKO」　「母語と公用語」

  第5回（１）PKOとはどういうものか？感想も添えて（目安１００字～）（２）母語と公用語との違いは何か？感想もあればどうぞ（目安１００字～）－ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ヘンリーの国際関係学講座第5回です！！天気が変りやすい日々が続きますが、お元気ですかい？いやはや、遅くなって申し訳ありません。いや本当に。ちょっと回答返却日を今後未定にして、（提出目安から7日程度を予定）その代わり提出の目安を延ばします。「まだ参加していない」、「昔の問題で、2行しか書いていない」って方も是非是非出してみて下さい☆んでわ、今回の問題の発表です！ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第5回（１）PKOとはどういうものか？感想も添えて（目安１００字～）（２）母語と公用語との違いは何か？感想もあればどうぞ（目安１００字～）－ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・回答はメールの本文でnakataka8aug@hotmail.comへ。 ・字数は目安なんで１００００００字でも、20字でも構いません。 ・提出の目安を過ぎてしまった場合でも、気にせずに回答は送って下さいませ♪ それでは健闘を祈ります☆

  March 23, 2004

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• へんりのヒトリゴト（９）＜マニフェスト（Manifesto）前編　「日本の政権公約」＞

  日本でも「マニフェスト総選挙」と呼ばれる第43回総選挙が2003年11月9日に行われたのは有名やんね？旧自由党と合併し、基盤を強化した民主党は「政権選択」を問う選挙と位置づけ、政権交代を訴えた。そして各党がマニフェスト（政権公約）を掲げ、年金改革などの具体的な政策を競い合ったのが特徴の選挙でした。結果は民主党が40議席を増やし、政権交代への足がかりをつかむ一方、二大政党化への流れから中小政党がどう生き残っていくのかが問われるものになった…とのこと。じゃ、マニフェストとは何か、ってことを説明しましょう。政党や候補者が政策目標や実現への手順、財源、時期などを数値を用いて具体的に示した公約集のこと。日本じゃ「政権公約」とも言われます。語源のイタリア語では「はっきり示す」といった意味。英語では「宣言」「声明書」などの意味を持ちます。選挙の際に有権者（選挙権を持つ人ね）に提示し、政権を担ったら責任をもって実行する「約束」「契約」の意味合いがあるんです。政策目標の達成度を有権者が検証して、次の選挙での判断材料となります。1834年、英国のピール首相が、タムワース選挙区の人に「タムワース・マニフェスト（声明書）」を送り、それが翌年の総選挙で保守党の基本方針に採用されたのがその起源とされています。英国ではマニフェスト選挙が定着しており、1997年の総選挙では労働党の公約が評価され、与党に返り咲いたことで改めて注目されたとのこと。英国のマニフェストについては後に詳しく取り上げますんで。日本では2003年4月の統一地方選で、三重県の北側正恭知事（当時）らが知事候補者に作成を呼びかけ、動きが広がったんだって。03年の総選挙では、民主党がマニフェストを前面に掲げて政権担当能力をアピール。この「政権担当能力」ってのを示さないと任せられないからね。すると他の政党もかつてより具体的な公約を打ち出して「マニフェスト総選挙」となったわけですわ。自民党マニフェスト　http://www.jimin.jp/jimin/jimin/sen_syu43/sengen/index.html民主党マニフェスト　http://www.dpj.or.jp/seisaku/sogo/manifesto/index.html公明党マニフェスト　http://www.komei.or.jp/policy/manifesto_saishu.htm共産党マニフェスト　http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-10-09/00_01.html社民党マニフェスト　http://www5.sdp.or.jp/central/topics/03sousenkyo/index.htmlって一応載せてみましたが、読めますか？僕はとてもじゃないけど読んでられません。しんどいのよね、読むのが。じゃあ、マニフェストの本場イギリスではどうなってるのか？参議院議事課の大西健介はこう語る。『2001年総選挙の労働党のマニフェストは、45頁、価格は2.5ポンド（約300円）で、大型書店や駅のキオスクで誰でも購入可能である。しかし、発行部数は10万部と意外に少なく、有権者の多くがお金を払いマニフェストを購入し、それを隅から隅まで読んでいるとは考えられない。イギリスでこの間を埋めているのは新聞報道である。イギリスでは、タイムズやガーディアンはもちろんサンやミラーといった発行部数400万部を超す大衆紙にも詳しいマニフェストの内容が掲載され、報道がマニフェストと有権者をつなぐ役割を担っている。我が国においても、マニフェストの内容を公正な立場から比較、分析し有権者に分かりやすい形で提供する存在は不可欠であり、シンクタンク及びマスコミにはその役割が期待される。（中略）もちろん、シンクタンクに限らず、独立したNPOとして「マニフェスト推進国民会議」みたいなものを作ってもよいし、一歩進めて、マニフェスト格付機構を作るというアイデアもおもしろいかもしれない。』だとさ。具体的に英国が気になってきたところで来週に続く。【参考】『朝日キーワード2004』朝日新聞社、2004年。大西健介「シンクタンク、マスコミの役割　2003年07月03日」http://www.tkfd.or.jp/news/manifesto/40_20030702_1.shtml　2004/02/27。『文藝春秋日本の論点 PLUS』http://books.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/nifty/sample/keyword/030626b.html　　2004/02/27

  March 22, 2004

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• へんりのヒトリゴト（８）＜リサイクルって良いことですか？＞

  レジ袋って貰いますか？ エコバッグを持って行ってる？ 今回はそんなこんなでレジ袋のお話です。 バングラデッシュではレジ袋の使用量と洪水の数が比例しています。それは路上に放置されたレジ袋が下水管に流れ込み、排水溝の終着地である水路で分解されずに堆積し、雨の日には下水道の逆流を引き起こしたからです。また、ゴミ捨て場ではレジ袋を燃やしてプラスチックチップを集める子供もいました。これは有毒ガスの危険もあります。 こういった事態を受け、バングラデッシュでは2002年3月にプラスチックのレジ袋を禁止する国策を作り、150人の逮捕者が出るほどの厳しい取締りをしました。経済損失は400億円、失業者10万人、40万人の家族が路頭に迷うということにはなりました。ですが、失業対策の一環としてバングラデッシュの伝統産業であるジュート（麻の一種）製の袋の普及に乗り出します。今のバングラデッシュではジュート袋が流通し、政策は受け入れられています。 地球上での１年間のレジ袋の消費量は、約２兆枚、原油にして５２０億リットルにもなるといいます。無料でもらえ、使い捨てをし易くて便利な袋も、自然界では分解されないため、厄介なゴミに変わります。 フランスでは92年からレジ袋にリサイクル料をとるも効果がありませんでした。（アイルランドでは1枚15円の税をかける政策によって、消費量が9割減と成功しているのですが・・・）そこで、大手スーパーマーケットグループのルクレール社では、レジ袋に代わるシステムを構築します。結果、レジ袋の消費量を２０分の１に削減させました。そのシステムとは20円で厚手のレジ袋を売り、そのレジ袋を何回も使ってもらう。もし破れても交換は無料。このシステムでレジ袋95％の削減に至ったという訳です。 日本では、東京都杉並区が、レジ袋１枚につき５円の税金をかける条例を可決させました。しかし、客の減少を恐れる地元商店街が反対したため、未だに実行には至っていないのが現状です。 ところで、バングラデッシュについて恒例の紹介タイムです。 バングラデッシュ人民共和国[People's Republic of Bangladesh]。人口1億3744万人（2000年）、面積14.4万平キロ（北海道の2倍）、ベンガル語を公用語とするベンガル人の国。宗教は国教のイスラム教徒が88％でヒンズー教が10％、仏教徒やキリスト教徒もいます。GNIは一人当たり370＄で識字率は41.3％で、形だけの大統領を置く議院内閣制の国。過去女性首相を2人（うち1人は間をあけて2度）出しています。 47年にインドとパキスタンが英国から独立した際、東パキスタン州となり、71年には独立を宣言。西パキスタンとの内戦に発展するも、インドが東パキスタン支援し（第3次印パ戦争）、バングラデッシュ人民共和国として独立しました。98年には3ヶ月に及ぶ大洪水で死者800人、被災者2300人を出しています。レジ袋のせいかな？ さて、ゴミといえばRDFというのをご存知ですか？ Refuse Derived Fuel「ゴミから引き出された燃料」で、ゴミ固形化燃料のこと。生ゴミやプラスチックの可燃ゴミを砕いて乾燥し、長さ10cmの棒状に固めて作ります。「夢のリサイクル」と言われ、燃料も安定しダイオキシンも出にくいとして日本では1990年代から発電やボイラーなどに利用されるようになりました。ところが2003年8月で爆発事故が起こり、それをきっかけにトラブルが相次いでいた事が明るみになりました。環境省が58ヶ所のRDF製造施設と８つの発電施設を対象に調査したところ03年10月現在で29の施設で35件の事故や異常が起きていたことが分かりました。その多くは火災や異常発熱で、RDFの品質に問がある事例も目立ちました。不完全燃焼によって出る一酸化炭素や温度の検知器のない製造施設が1/4に上り、スプリンクラーを備えていたのはわずか18施設だったそうです。 水分を多く含んだRDF内の微生物の発酵、発熱、そして爆発につながったと言われております。RDFは米国で開発されましたが、米国では生ゴミは粉砕処理機で細かくして下水に流すため、日本のように生ゴミが多くありません。金属類を取り除く分別も徹底しなければならず、確立した技術とは言い難いそうです。 日本では00年度の一般廃棄物は5236万トンで過去最多。6割はペットボトルなどの容器や紙、プラスチックなどの包装材です。00年に「容器包装リサイクル法」が完全施行されましたがリサイクルが免罪符になって、容器や包装の生産や使用が見直されず、排出抑止に結びついていません。 リサイクルっていいことなんでしょうか？ もちろん悪いことではありません。でも大事なのはゴミの減量化やモノを大切にすることなんじゃありませんか？ 小手先の解決や終わってからの後始末も大事だけど、何も起こらないように努力することだって大事。でもそれって見えないから誉められにくいし、面倒なことが多いんだよね。 「環境を考える」っていう、とってもステキな志があっても、「リサイクルするからいっか！」で終わるのは勿体ないんじゃないかなぁ、って思うのですよ。 とりあえず、買い物に行く時はレジ袋を貰わない様に、ごみを出さないように。そんでそういったことを周りの友達や家族や、お店に訴えかけていくことが重要だと思います。さぁ、Let’s Try！ 【参照】『朝日ニュースワード2004』226-227頁、 　　　　テレビ朝日『素敵な宇宙船地球号』http://www.tv-asahi.co.jp/earth/index.html 　　　　↑このテレビ番組はとってもエエ感じでオススメです（日曜夜。詳しくはHPでチェックを♪） 「ヘンリーのひとりごと」に感想（面白い・むかつく）・文句（わかりにくい、意味がわからん）・激励（がんがん続けてくれ、あんた最高だよ）があればどうぞ♪

  March 20, 2004

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• 第4回　問題　「ASEAN」　「Violence」

  第4回 (1)ＡＳＥＡＮとはどういうものか？感想も添えて（目安１００字～） (2)Ｖｉｏｌｅｎｃｅとは何か？ Ｃｏｎｆｌｉｃｔとの違いや、Ｓｔｒｕｃｔｕａｌ　Ｖｉｏｌｅｎｃｅとは何か？についても考察してみてもいいかも。（目安１００字～） ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー－ーーーー・回答はメールの本文でnakataka8aug@hotmail.comへ。 ・字数は目安なんで１００００００字でも、20字でも構いません。 ・提出の目安を過ぎてしまった場合でも、気にせずに回答は送って下さいませ♪ それでは健闘を祈ります☆

  March 19, 2004

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• へんりのヒトリゴト（７）＜スイスの憲法事情と永世中立国の意味＞

  　スイスは皆知ってるよね？でも詳しくは知らないんじゃないかな？って言うのも僕も知らなかったから。 　そんな訳で今回はスイス（Swiss Confederation）を紹介します。 まずは基礎知識。 　人口717万人（2000年）で面積は北海道の約1/2、首都はBern（ベルン）。 　成人識字率は99.0％で、平均余命78.9歳。 　一人当たりのGNI（国民所得）は38,410＄（日本は35,620＄）、国民一万人当たりの医師数は32.3人（日本は19.3人）だからかなり裕福な感じ。 でも結構、内部は込み合ってます。 言語は独語、仏語、伊語、ロマンシュ語の全てが公用語。 民族は独系（63.7％）、仏系（19.2％）、伊系（7.6％）。ロマンシュ系（0.6％）。 宗教はカトリック46％、プロテスタント40％。 ちなみに主要産業は資源がないため、精密機械・化学・薬品など加工産業や観光。チューリヒは国際金融市場として有名。 兵力は平時3470人の将兵のみで、戦時は陸軍35万、空軍3万。国民皆兵制のもと、成人男子は42歳まで民兵訓練を受け、自宅に銃や弾薬を置いて有事に備えている。 ところで、スイスはこの前まで国連に加盟していなかったのは知ってた？ スイスは永世中立国なので、EUどころか、なんと！国連にも参加していませんでした！ですが、冷戦終結により国連の役割が変化するした事などの理由で2002年に国連加盟に至ったんですわ。でも、こん時の国連加盟を巡る国民投票で反対票は45％もあったから、加盟申請書には「中立政策の堅持」を明記したんだって。 んで、今回は難しい話を２つ紹介するね。１つは「憲法事情」、もう１つは「永世中立の意味」。長いけど、ついてきてくれるかな？ まず「憲法事情」。 「スイス連邦憲法は聖典ではなく、人々が自らの手で作ってきたことで、歴史や文化・言語の異なる国家の一体性を強める機能を果たしてきた」んだって。…どういうことかって？ スイスの憲法は、国民の積極関与があるんですな。直接民主制の伝統を誇っているスイスは連邦政府と連邦議会以外にも、有権者10万人の署名が集まれば憲法改正の国民投票ができちゃいます。 なんでこんな風になってんのかって事やねんけど、それは言葉や歴史の異なる地方の共同体が連邦国家を形成してきたことが大きな理由みたい。さっきの基礎知識でも紹介したけど、スイスには色んな民族や言語があるからね。それと、カントン主権の原則ってのがあって（カントンは「州」って意味です）、２３あるカントンは連邦憲法により制限されない範囲内で主権を持ってます。 さて、その連邦憲法やけど、1848年に初めて制定されてから、2回も全面改正をして今の憲法になったのです。 1回目は1874年。約140回の部分改正を経て、2回目は1999年。度重なる部分改正で複雑化した条文を整理しました。でも新憲法も、早くも「国家と宗教の関係」や、「国連加盟に伴う規定変更」などの改正が行なわれちゃってます。 けど、頻繁な改正提案は国民の負担を増やすみたいで、最近の投票率は30-50％と低迷中だって。 それと「永世中立（Permanent Neutrality）の意味」。 なんとなくは知ってると思うけど、ちょっとだけ専門的なお話をしようと思います。 「他国からの攻撃に対して、自国を自衛する場合を除いて他のいずれの国に対しても武力に訴えてはならず、又将来多国間に戦争が勃発した場合いずれの交戦国にも援助を行なってはならない義務を負った国家の法的地位」の事で、対称になるのが、「中立主義（Neutralism）」。では３つの特徴を紹介しましょう。 （１）平時と戦時…通常国家の中立は、戦時つまり戦争中の中立だけに限定される。でも永世中立国では、戦争中じゃない時（平時）でも、自国が将来戦争に巻き込まれるような条約(同盟条約)を結んだり、他の国に土地を軍事基地として貸しちゃ駄目なんだ。まぁ日本は無理ですな。 （２）やめられない…普通の国家の中立は「一国の外交上の決定」だから、止めようと思えば勝手に止めちゃえる。でも永世中立国は「国家間に設定された国際法上の権利義務関係を伴う地位」で、地位離脱の際は全ての国の同意が要るんですな。ゆえに、前者が「一方的中立」、後者を「条約上の中立」とも呼ぶみたい。 スイスの場合、1815年に英・仏・墺・露・西・プロイセン・ポルトガルが議定書に署名して永世中立国になりました。 （３）スイス型とオーストリア型…実はオーストリアも永世中立国です。オーストリアの永世中立になくてスイスのにある特徴が、「保障の約定」で、スイスを侵略する国が現れた時は署名国がスイスの為に戦ってくれるってもの。オーストリアについてはコラムで詳しく紹介したいですね。 　 かなり砕いて書いたから、厳密な意味が違うものも多々あると思うから、詳しく知りたい人は参考文献を元のままお読み下さいまし。 【参考】 『読売新聞』2004年1月24日付、『imidas2004』、『世界史アトラス』、『時事ニュースワード国際編2000』、『国際関係法辞典』、『国際法辞典』（有斐閣、1999年）

  March 18, 2004

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• ヘンリのヒトリゴト（６）＜アイスランド第２弾！３つの「へぇ～」＞

  アイスランドとグリーンランド。暖かいのはどっちだ？ ・・・アイスランドです。 アイスランドはメキシコ暖流のお陰で意外に暖かく、首都レイキャヴォークの真冬の平均気温は摂氏４℃。マイナスになる日はそれ程多くなく、NYより暖かいんです。 とはいえ、名前の由来は初めてアイスランドにきたヴァイキングのフロキが寒さに負けて去るときに「アイスランド」とつけた、と伝えられております。 一方、グリーンランドはアイスランドと言った方が良さそうな氷の大地で1年中雪が降ってます。8世紀にノルウェーから新天地に向かって海を渡ったヴァイキングが、あまりの寒さ希望を込めて、また新たな入植者を募るために、あえて「グリーンランド」と名付けられたとのこと。 世界で最も大きな島（日本の6倍）だが、その85%は氷原で、人間が住めるのは北緯70度以南の海岸部だけで、住民はデンマーク人（デンマーク領なのね）と先住のイヌイットで1万人強。10世紀にヴァイキングが到来し、1261年にノルウェー領になるも寒冷化により、1485年頃に最後の入植者が死滅、イヌイット族だけが生き延びるという過酷な場所であります。1814年にアイスランド・フェロー諸島とともにデンマーク領になり、1971年には自治政府ができ、議会もあります！（外交・軍事は本国の政府の権限。） ・・・だからグリーンランドとアイスランドの名前と実態は実際は逆なんです。 さてと、アイスランドに話を戻します。 真冬にはオーロラをどこでも見ることができ、真夏には白夜が体験できる場所ですが、日本と共通点もあります。島国で火山・温泉・地震があり、漁業がさかんで魚をよく食べ、捕鯨問題でノルウェーとともに日本を理解してくれてました（実はグリーンランドもノルウェーと「北大西洋哺乳類管理委員会（NAMMCO）」を創設し国際捕鯨委員会に反発してます）。 観光地としては、ゲイシールで間欠泉から温水柱が吹き上がるのを見たり、ブルー・ラグーンで日本人的にはちょっとぬるめのだだっ広い温泉に浸かったりなんてできちゃいます。もちろんオーロラも堪能できますぜ。 治安にいたっては日本より安全とまで言われています。 さてここで、ちょっと面白いアイスランド情報を３つ紹介しましょう。 「姓がない！」 そう、アイスランド人の名前には「姓」がありません。アラブやアフリカではあるらしいんですが、ヨーロッパのキリスト教国だとアイルランド位かもしれません（北欧では元々姓はなかったらしいですが）。 建国以来のルールで、憲法でも姓を付けることは禁止でしたが、外国人が帰化する時に姓を捨てることになり、帰化が難しいということで憲法を改正し、姓をつける事は可能になりました。ですが、昔通り姓がないアイスランド人が依然として多いらしく、それがアイスランド流のようです。へぇ～。 「言語の化石」 ９世紀のノルド語が今でも使われていますし、この国でしか使われない文字もあります。 古い言語が生き延びたのは島国という地理条件だけでなく、自国語が変質しないアイスランド人の努力の賜物であります。 アイスランド 語には外来語、すなわち日本語でいうカタカナ語が存在せず、例えばテレビは「ソーンヴァルプ（未来を写す機械）」、コンピューターは「トルヴァ（数字の魔法）」というちょっと素敵なアイルランド語にしてしまいます。 かといって外国語を話さないかといえばそうでもなく、それどころか多くの人が３カ国語話せるとのこと。 貿易国ゆえに外国語の習得は国民の義務という耳の痛い言葉の元、高校までに３カ国語を学びます。 「外国の言語を知るためにも自分達の言葉をしっかり守る」のがアイスランド流ですって！へぇ～。 「エネルギー事情」 火力発電が事実上ゼロ（水力81.9％、地熱18.1％）で、豊かな水資源を利用して低価格で発電。 この安い電力で「電力の塊」と言われるアルミニウムの精練産業を育てました。 そんなアイスランドだからこそできる挑戦、それは40年後の「水素エネルギー社会」の実現を目指すこと。 乗用車や漁船の動力源として燃料電池の導入を進め、化石燃料に頼らない社会の実現を目標とします。 国や自動車メーカー、石油メジャーが合同出資した会社が水素供給施設を運営、首都レイキャヴォークでは市営燃料電池バスの運行も始まったようです。へぇ～。 遠くて寒くて無関係だと思ってた国アイスランド。実は日本と似ていて、見習う所もいっぱいあります。 世界は、まだまだ僕らの知らない国でいっぱいです。 僕は、この理由がマスコミの影響だと思うんですね。 アメリカは政治・経済・文化など幅広く報道され、ニュース以外の番組に占める割合も高くバランスが取れてますが、中国・韓国については社会関連のニュース、西欧諸国については風物・スポーツ・科学など、これら以外の国々については政治・外交・経済など、偏りがあります。 色んなアンテナを張って自分から知ろうとしないと、一方的にテレビや新聞で受け取る偏った情報やニュースだけが「事実」になっちゃいませんか？ 【参考】「旅名人」編集部・編『アイスランド・フェロー諸島・グリーンランド』（日経BP社、2003年） 朝日新聞社『朝日ニュースワード2004』（朝日新聞社、2004年） 　　　御堂岡潔ほか『異文化コミュニケーションハンドブック』（有斐閣、1997年） 時事通信社『時事ニュースワード国際編2000』（時事通信社、2000年）

  March 17, 2004

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• 第3回　問題　「UN」　「イラク派遣」

  第３回（１）UNとはどういうものか。感想も添えて（目安100字～）（２）イラクへの自衛隊派遣が世間を騒がせています。　さて、そこで今回の問題です！「あなたはイラクへの自衛隊派遣は正しいと思いますか？」これを語って下さい。でも、ただ正しいかどうかを語ってもらっても面白くありません！いや、それでも面白いけど、どうせなら以下の問いも考えて下さい！「正しくないと思う人はなぜ正しいか、どうすればもっと賛成できるか。正しくないと思う人はなぜ正しくないか、どう良くすれば賛成できるか」さらに、「自衛隊派遣は憲法違反であるかどうか？もちろん理由を付けて！」与党も野党も改憲に動きつつあります。その激動の中で「自分」の意見を教えて下さい！ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第３回！ヘンリーの国際関係学講座へようこそ！今まで、窮屈に定義がどうとかばっかやってきましたが、ようやく本題というべき皆の意見を聞く時が来ました！最初から聞いても良かったんだけど、それじゃ薄い議論になるんじゃないかな、って思って、ちょっと定義にこだわって、皆で、深く「改憲・護憲」と向かい合いたかったのです。お待たせしまして申し訳ない。でわ！自分の「思い」をぶつけて欲しい！！そんな第3回のテーマは！！ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第３回（１）UNとはどういうものか。感想も添えて（目安100字～）（２）イラクへの自衛隊派遣が世間を騒がせています。　さて、そこで今回の問題です！「あなたはイラクへの自衛隊派遣は正しいと思いますか？」これを語って下さい。でも、ただ正しいかどうかを語ってもらっても面白くありません！いや、それでも面白いけど、どうせなら以下の問いも考えて下さい！「正しくないと思う人はなぜ正しいか、どうすればもっと賛成できるか。正しくないと思う人はなぜ正しくないか、どう良くすれば賛成できるか」さらに、「自衛隊派遣は憲法違反であるかどうか？もちろん理由を付けて！」与党も野党も改憲に動きつつあります。その激動の中で「自分」の意見を教えて下さい！ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・回答はメールでnakataka8aug@hotmail.comへ。・字数は目安なんで１００００００字でも、20字でも構いません。それでは健闘を祈ります☆【参考資料】（憲法前文）　日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。　日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。　われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。（第二章　戦争の放棄）第九条　日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。２前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order, the Japanese people forever renounce war as a　sovereign right of the nation and the threat or use of force as means of settling international disputes.In order to accomplish the aim of the preceding paragraph, land, sea, and air forces, as well as other war potential, will never be maintained. The　right of belligerency of the state will not be recognized.【参考】『日本国憲法（和英対訳版）』http://akon.cool.ne.jp/constitution/　2004/02/01

  March 16, 2004

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• へんりのヒトリゴト（５）＜ヴァイキングの中の女性＞

  世界競争力ランキング。2年連続1位フィンランド。…え？びっくりしました。あんまり「発展！」って感じじゃないよね、北欧って。「福祉」とかってイメージ。でも世界競争力ランキングを見ていくと、　１　フィンランド　２　USA　３　スウェーデン　４　デンマーク　５　台湾　６　シンガポール　７　スイス　８　アイスランド　９　ノルウェー　10　オーストラリア　11　日本　北欧の強いこと、強いこと。で、フィンランド[Republic of Finland]を例によって『世界史アトラス』と『時事ニュースワード2000』で調べてみたところ、人口518万人、面積は日本の約9/10、民族はほとんどがフィンランド人で宗教は福音ルーテル教（プロテスタント）とフィンランド正教会がともに国教、一人当たりのGNIは25130$、通貨はユーロ。で、産業を見たら伝統に木材産業（紙・パルプ）が盛んだが、産業構造改善が進められ、金属・機械工業の比重が高まっており、金属機械工業（エレクトロニクス・）携帯電話、デザイン産業（陶器・ガラス製品）が主要産業。…すごさが伝わりません。どんな国なんだろうね。ところで。さっきランキングで「ん？」と思いませんでしたか？僕は思いました。「アイスランド？アイルランドの間違いじゃないの？」って。いや、アイスランドなんです。そう！なななんと！！英国の北西にある、北極圏に接する世界最北の島国がランクイン！！そんなわけでアイスランドを見てみましょう。200余の活火山があり、中央部は氷河に覆われる国アイスランド。人口は28万人、面積は本州の半分、アイスランド語を話すアイスランド人が福音ルーテル教を信仰してます。一人当たりのGNIは30390$、識字率は99.0%、国民一万人あたりの医者数は32.6人、経済成長率は5.1%（1998年）。なんと非武装国家で沿岸警備隊も120人のみ。経済の最大基盤は漁業・魚加工で、1972年には漁業水域が3海里から200海里になったことで、英国と「タラ戦争」をしています（1976年に解決…沿岸警備隊だけで戦ったんかな？）。安価な電力でのアルミ精錬も重要産業。歴史的には世界最古の民主議会Althing開設（930年）、1980年の世界初の選挙で選ばれた女性大統領（フィンガドティル。96年まで4期つとめる）などが自慢できるネタですね。…で。やっぱり経済的すごさが伝わらない（意外にすごい国だとは思うけど）。そこで、他の資料を見てみましょう。『imdas2004』に３つのランキングがあったので紹介します。（１）HDI（人間開発指数。人間の基本的能力の達成度。175カ国）　　　１　ノルウェー　　　　２　アイスランド　　　３　スウェーデン　　　　４　オーストラリア　　（日本は9位）（２）GDI（ジェンダー開発指数。男女間の不平等を加味したもの。144カ国）　　　１　ノルウェー　　　　２　アイスランド　　　　３　スウェーデン　　　　４　オーストラリア　（日本は13位）（３）GEM（ジェンダーエンパワーメント測定。女性の所得、専門職・技術職、行政職・管理職、国会議員に占める割合から算出。70カ国）　　　１　アイスランド　　　　２　ノルウェー　　　　３　スウェーデン　　　　４　デンマーク　　　（日本は49位）やっぱし北欧が強いけど、アイスランドは女性大統領を世界初で出すだけあって、女性の社会進出が立派です。　その辺が「強さ」につながってるんじゃないかな？って僕は思うんです。　就業者の4割が女性とはいえ、日本ではまだその能力や活力が十分に社会・経済に活かされていません（国連女子差別撤廃条約の第5回の日本政府報告書審査では、先進国であるにも関わらず、日本は女性差別解消への取組が鈍いと指摘されてます）。能力に関しては男性より優れているといった評判しか聞きませんが（苦笑）。まだまだジェンダーに関して日本は途上国。でも世界を見ると日本より洒落にならない位に女性差別がある国がいっぱいあります。世界の国の経済や政治を見るにしても、こういったジェンダーという視点を見逃してはいけないんじゃないでしょうか？マクロファイナンスという貧困者を対象にした小規模融資する金融サービスが途上国で行なわれていますが、そこで女性に融資対象をしぼったところ、返済率がめっちゃ高いらしいです。いよいよ男性の立つ瀬が無いわけですが、こういった女性の高い能力をきちんと評価できる社会を作っていくことは我々が考えている以上に経済、平和、その他諸々に関して重要な事である気がして仕方ありません。とりあえず男性諸君は結婚したらちゃんと家事を手伝いましょう。（「競争力ランキング」は『新聞ダイジェスト2004年1月号』を参照。スイスの民間経済研究機関「世界経済フォーラム」が世界104の経済研究機関に協力してもらい、各国の技術力やマクロ経済環境、公共経済部門のあり方を総合的に評価し、各国・地域を比較して順位を付けた。対象国は前年の80から102に増えたため指標基準は変更された。「世界経済フォーラム」は「ダボス会議」の主催団体として有名）「ヘンリーのひとりごと」に感想（面白い・むかつく）・文句（わかりにくい、意味がわからん）・激励（がんがん続けてくれ、あんた最高だよ）があればどうぞ♪

  March 15, 2004

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• へんりのヒトリゴト（４）＜中東が熱い！＞

  　中東が熱いんです。 …いや、そういう意味じゃなくて。砂漠はあるけど。 中東が新米国に急接近してるんです。 まず、リビアが核開発兵器放棄宣言したけど、更にイスラエルに関係正常化へ非公式接触を始めました。イスラエルに外交関係があるのは、アラブ連盟加盟国のうちでエジプト・ヨルダン・モーリタニア（どこよ、そこ）のみだから、頑張ってます。 イランも核査察についての追加議定書に調印して、79年のイラン革命以来断交してきたエジプトと復交したと発表しました（エジプト側は発表避ける）。中東の米国の最大の同盟国であるイスラエルと国交のあるエジプトをイランは一貫して否定してきたけど、「和平仲介」と評価し直したのね。これはイラク戦争後、国際的孤立を避けたいイランと中東での影響拡大を狙うエジプトの利害が一致した形だってさ。 シリアのアサド大統領がトルコを国家元首として初訪問。ご存知かもしれませんが、シリアは中東の民主化を目指す米国の次の標的とも言われる「ならず者国家」です。一方、トルコは非アラブでNATO加盟など伝統的に親米派。しかも因縁はトルコ系オスマン帝国まで遡り…説明すると長くなるので、「領土問題」を挙げると、ユーフラテスの水源やトルコ南部のハタイ地方（アラブ系が多い）などの問題があります（他にもシリアによるトルコ反体制支援疑惑もある）。領土問題に譲歩してまでシリアがトルコと組みたがった理由は簡単。アメリカのイラク戦争後の中東にあります。シリアの周りはトルコ、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダンなど。トルコとイスラエルとヨルダンは元々親米派、イラク戦争後、イランはアメリカに歩み寄り、イラクは民主化の一途、そしてトルコがお隣さん。…という訳です。隣国を通じて対米修復が狙いかな、と。 他にスーダン、イエメンって国も9.11後に強硬派から穏健化してますな。 ついでに言うと、中東じゃないけどインドとパキスタンも2月から協議して、カシミール問題を話し合うみたい。カシミール問題ってイスラム教徒が8割を占める土地なのに、イギリスから独立する時にヒンドゥー教徒だった当時の藩王がパキスタン帰属を拒否してから始まった因縁が今でも続いてるんだけど、今回の協議でそれを話し合います。解決策って今のところないからどうなるかは解らないけど。まぁ、新聞で気にしてみて下さい。 さて。アメリカの政策が招いたこれらの結果にあなたはどう思いますか？ アメリカのテロ戦争を銘打ったイラク戦争は正しかったと思うかもしれません。 でも、「目的は手段を正当化できるのか？」についてどう思いますか？ 「大儀なき戦争」と言われるものは正しいのか？を問う必要がありませんか？ ところで、「テロ撲滅は強行ではなく、原因をなくすための妥協だ」と思った人はいませんか？ そうすると「テロをすれば改善してくれる」と考えた人々がテロを起こし、かえってテロが増えるかもしれないとは考えられないでしょうか？ 僕がいいたいこと。それは「正解なんてない」って事です。 Betterを探す時代に来たとも言えるかもしれません。 マスコミが言うことも、僕が言うことも、正しいかは自分で判断して、「正解」は自分で探して下さい。 きっとその為の判断材料を差し出してるだけなんです。 「正しい」って言葉は形容詞。主観的な言葉であることは忘れないで下さいね。 （毎日新聞1月7日、読売新聞1月8日を参照。）

  March 12, 2004

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• 第2回　問題　「FTA」　「Force」

  第２回 （１）FTAとはどういうものか。感想も添えて（目安100字～） （２）Forceって言葉が表す意味・定義とは？色んな側面から自由に論じて下さい。（目安100字～）ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第2回！ヘンリーの国際関係学講座へようこそ！ コメントを書いていくうちに自分が影響されていくのに気づき、びっくりしました。 にしても、僕の回答が妙に改行が多い。 試しに改行をなくしてみたら読みにくくて仕方がなかったので…。 次回からは読みやすい文を心がけます。今回は平謝り。 それに、自分の答えが最初と最後でずれてきました。 直そうかと思ったけど、変化を感じてもらおうかと思いそのままに。 その他、問題に関しても回答に関しても、リクエストや改善すべき点があれば言って下さい！ では、めくるめく第２問！ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第２回 （１）FTAとはどういうものか。感想も添えて（目安100字～） （２）Forceって言葉が表す意味・定義とは？色んな側面から自由に論じて下さい。（目安100字～） ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・回答はメールでnakataka8aug@hotmail.comへ。 ・字数は目安なんで１００００００字でも、20字でも構いません。 ・提出の目安を過ぎてしまった場合でも、気にせずに回答は送って下さいませ♪ それでは健闘を祈ります☆

  March 11, 2004

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• へんりのヒトリゴト（３）＜イスラム金融とファトワ＞

  イスラム金融（Financial）ビジネスがある。 え？当たり前ちゃうん？って思うかもしれない。けど、本当に戒律を守るつもりならば通常の融資も難しく、厳格なイスラム教徒には利子収入に基づく金融業も認めないとのこと。そこで現れたのが戒律に背かない投資をしたいイスラム教徒への「イスラム金融ビジネス」会社なんだってさ。 アジア・中東ではイスラム法を遵守するイスラム銀行・イスラム投資ファンドが200に達し、マレーシアではイスラム金融ビジネスが進み、イスラム法を現実的に解釈し、利子をとらずに売却益を得るといった方法を採ったりする。イスラム世界にビジネスチャンスを感じ取る経済界はさすがだなぁ、と感心させられちゃいます。 　 イスラムでは宗教の戒律が重い、というもうひとつの例を紹介しちゃいます。 その前に。ファトワ(fatwa)はご存知だろうか？ 宗教令のことで、「イスラム法学者が、信徒からのイスラム法の解釈についての質問に対して、文書・口頭で出す法学的裁定。従うか否かは信徒の意思に委ねられるが、撤回できるのは発令者だけ」（『現代用語の基礎知識2004』自由国民社）。調べてみるまで、単なる宗教権威者の命令だと思ってたんでビックリしました。 そう、そんでイラクで燃料不足ってのは聞いたことあるかな？石油埋蔵量ではサウジに次いで世界二位だっていうイラクなのにガソリン不足なんだって。そこでイラクにおけるシーア派の最高権威が、その「ファトワ」を相次いで出したのね。これは、ヤミ市場への燃料転売や石油施設の破壊活動はイスラム教の「禁忌」に当たるとして厳しく戒める内容のもの。これは行政力だけでは対処できない深刻な事態を受け、宗教権威が事態に動いた形であるんだってさ。 イスラム世界の宗教の大事さとは、日本人には簡単に理解できるものではないなぁ、って思いました。でも、文化を、宗教を知るのは難しくて大事なことなんだよね。 （前半は『Newsweek日本版2003年1月8日号』、後半は『読売新聞2003年12月31日付』を参照） このコラムの感想があればどうぞ♪

  March 10, 2004

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• へんりのヒトリゴト（２）＜リビアって知ってる？＞

  　リビアって何処か知っていますか？僕は知りませんでした。エジプトの横なんですね。北アフリカ中央部に位置して、地中海気候。テロ支援国家としてアメリカに目を付けられてたけど、最近、大量破壊兵器の破棄宣言をカダフィ大佐がして、ちょっと変化のご様子。イラク侵攻は世界に色んな変化をもたらしていますねぇ。 　そうそう、リビアってどんな国かって知ってる？僕は知らなかったです。元首はカダフィ、首相はムバラク。イスラム教を柱にする社会主義国で、直接民主制を掲げるが一党独裁体制で、何かやばそう・・・だなんて思ってよくデータを見てみるとGDPは一人当たり6697ドル、識字率80.0％、平均余命70.5歳とかなりの充実っぷり（世界史アトラス参照）。実際に行ってみた訳じゃないから軽率に判断するのもマズイとは思うけど、データが示すだけでもイメージと違うもんだ。 色んな国が最近ニュースに出てきてるけど、場所くらいは知っておくべきだなぁ、なんて感じました。そんな僕は先日100円ショップで世界地図を買いました。はは。 　アメリカ批判とかするつもりなんてサラサラ無いけど、2004年1月7日の毎日新聞にこんなの書いてました。「ワシントンで通行人から『あれはどこの国の旗だろう？』聞かれ、見たら中国旗。米国人は他国の国の事を知ろうとしない。相手がどう思うかではなく、自分が正しいと感じるかだけに行動の基準に置いているように思える」と、中国人の記者。このワシントンの通行人がアメリカ人全員の姿と思うのはよろしくないだろうが、この通行人の姿勢は、僕らは見習うべきではないよね。そういや、昔読売新聞で、イラクかアフガンに行く米空軍兵の発言で、「何の為に行くかは分からないが、全力を尽くす」云々。爆弾の下にいる死体はそんな風に思われてなんて思うんだそうね。寂しくなりました。 　くどいけど、アメリカ批判ってつもりではないです。「国」がどうこうってんじゃなくて、僕ら「市民」一人一人が自覚していかなきゃなぁって言いたかっただけ。グローバリゼーションとか言うならね。 　さあ、気になってしまった君はリビアを探しに地図を開けるかもしれない。その時にシリアやトルコ、ヨルダンといった名前だけ知ってた国に出会えるかもしれない。アゼルバイジャンだなんて格好いい名前（政治はゴダゴダしてるけどね）の国を見つけたり、幕内力士の黒海の故郷グルジアを見つけるかもしれない。世界地図を暇なときに眺めてみたら面白いのかもしれないね。折角小さくなった世界なんだから。

  March 9, 2004

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• へんりのヒトリゴト（１）＜セルビアのすごいおっさん＞

  　すごいおっさんが居る。名前はフラシュコ・ガブリッチ。セルビア人。印刷業を営む61歳。このおっさん、去年の5月、自宅の敷地3.5haを「新ユーゴ」の為に開放した。そして記念式典。これに一万人が参加！国歌・国旗は制定して、「市民権」登録を開始して、今や約2500人が市民権を登録している。セルビア共和国のレストランのオーナーも新国家の支部と宣言しちゃったりしてる。そんでこのガブリッチさん、市民権が一万人になったら国連に加盟申請にしちゃうそうです。自分の手で国連加盟国を作ろうとするなんて！熱いぜ、おっさん！ ところで、ユーゴスラビアって国は知ってる？かつて、そんな国があったのだが、冷戦終了とともに崩壊の一途をたどる。今や、スロベビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、セルビア・モンテネグロ国家連合に分裂してしまった。民族紛争が起こったこの地域だが、ガブリッチさん曰く「昔は民族名をお互いに聞いたことがなかった。今も自分を『ユーゴ人』とする人は数百万人」だそうで、チトー元大統領の孫も「民族が平和に共存していたユーゴノスタルジーから新国家に参加した」とのこと。 そうは言っても、この新国家、かつて６共和国を束ねた「連邦」の再興にはほど遠く、政治形態・財政基盤など、新国家とするには未整備の点はある。当面、民族共存をアピールする象徴的なものになるみたい。それでも、こういった行動に出ちゃうあたり、我々若者もこうしていられんよなぁ、なーんて考えてしまいました。うんうん。 （読売新聞2004年1月4日より） このコラムの感想があればどうぞ♪

  March 8, 2004

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• 第1回　問題　「NPT」「紛争」

  第１回 （１）NPTとはどういうものか。感想も添えて（目安100字～） （２）日本国憲法では「紛争＝Dispute」としている。ではDisputeが表すものとは何であろうか？ 　Conflictとの違いを考えるのもいいかもしれない。また、日本語が与えるイメージとの違いはあるだろうか？　（目安100字～） ーーーーーーーーーーーー－ーーーーーーーーーーーーーー 来てくれて本当にありがとう！ いきなりちょっと難しい問題です。ごめんね。 でも気軽な気持ちでも良いし、本気な熱さをぶつける気持ちでも構いません！ まずは考えること、それが第一歩です。 そして続けるために、他の人の意見を聞いて欲しい。偏ったら駄目だしね。 その点で、「僕が正解を言う」だなんて考えないで、意見の一つだって思ってくれたら嬉しいです。 一緒にがんばりましょう！いえい！ 役に立ってる！！って皆が思えるものにするために相当頑張りますんで、もっと良くする為に、リクエスト・改善点などなど、なんでも言ってくださいね！！ では、記念すべき第一問！（最初に送ったものと少し違います） ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 第一回 （１）NPTとはどういうものか。感想も添えて（目安100字～） （２）日本国憲法では「紛争＝Dispute」としている。ではDisputeが表すものとは何であろうか？ 　Conflictとの違いを考えるのもいいかもしれない。また、日本語が与えるイメージとの違いはあるだろうか？　（目安100字～） ーーーーーーーーーーーー－ーーーーーーーーーーーーーー ・回答はメールでnakataka8aug@hotmail.comへ。 ・字数は目安なんで１００００００字でも、20字でも構いません。 ・提出の目安を過ぎてしまった場合でも、気にせずに回答は送って下さいませ♪ それでは健闘を祈ります☆

  March 7, 2004

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• はじまり★

  ＜ヘンリの国際関係学講座＞目的と対象：表面的な知識の整理・増強とともに、国際情勢を見る上で重要な視線を養う。意見を持つようにする一方、他人の視線を知る機会を提供して意見が偏らないようにする。対象は知識に自信がない者からある者まで幅広く。国際関係学科に属する者は是が非でも参加していただきたいが、実は知識が無いと感じる人にこそ参加を求めている。自ら調べる事と、他人の意見を読む事で、今までサラッと流してきた出来事、事件の違った視点、知らなかった一面を発見する喜びを知って欲しい。十分な知識がある人には、知識の整理、意見の比較ができる機会の提供と考えている。問題形式：　（１）用語説明･･･どういう意味か。この語についてどう思うか意見を。（目安100字～）　　　例）WMD、NPT、IAEA　（２）言葉の研究･･･どういう解釈か。又、日本語のイメージとの違いは。感想を添えて（目安100字～）　　　例）紛争、戦争、Dispute、War、Conflict、Violence　（３）私はこう思う･･･日本や世界の事柄についてズバリ意見を問う！（目安200字～）　　　例）イラクへの自衛隊派遣、イラン地震とアメリカ諸注意：・問題は２問を2週間ごとに出します。出題方式は（１）が1問、（２）（３）から1問。・出題2週間後に、僕の私論と全員の回答に僕のコメントを添えたものを参加者に送信します。・〆切は設けませんが、目安は出題後14日後です。出してくれた人にもれなく全員分の回答と僕のコメントを送ります。それらはバックナンバーとして保存しますので、リクエストがあればまとめて改めて提出者全員に送信します。・バックナンバーのみを希望するのは原則禁止。一回でも参加すればその限りではない。　これは閲覧だけをするのを止めてもらい、多くの人に自ら考えて貰いたいからです。ご了承下さい。・出してくれた人にはもれなく、コメントと皆の答えを渡します☆・原則として何も言ってくれなかった人には答えを送りません。・学年・国籍・信条・職業を問いません。友人を巻き込んでも構いません。・参加者希望者は名前と意気込みを書いてnakataka8aug@hotmail.comへ。・ヘンリーに面識無く、友人に紹介してもらって参加する際は自己紹介をお願いします。・出題はメール送信と掲示板で行います。回答はメールの「本文」で送信して下さい。・義務は一切設けません。全回に回答する必要もありませんし、催促もしません。・今は手探りでやってます。わかりにくい点、質問があればガンガン言って下さい。・気になった時、暇になった時にはhenkoku@hotmail.com　に連絡だ！注）・参考文献・参考ホームページは明記して下さい。でも堅苦しすぎるのも嫌なので、独断と偏見を元に思いつくままに書いてもらってもオッケイです。・名前を伏せたい人はペンネームを（匿名希望は同一人物を特定できなくなるので認めません）書いて下さい。これらがない場合、掲載しますことを了承下さい。・メールアドレスは公開しませんが、交渉して連絡をとれるように僕が仲介者となります。　個人的に意見を聞きたいときは僕を通して質問して下さい。・回答・コラムの無断転用は禁じます（が）。必ず連絡をして下さい。・リンクを張るのはご自由にして下さい。でも出来たら連絡下さいね。回答例）　　問題＜第一回（１）NPTとはどういう意味か、どう思うか＞　　名前＜ヘンリー＞　　回答（箇条書きでも、エッセイ風でも、何でもよい）　　　NPTとは････で、～な感じ。　　　【参考】マイケルムーア『あほでまぬけなアメリカ白人』柏書房、2002年。※暫定的にちょっと変えました。

  March 6, 2004

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