後期高齢者医療制度、本当に「年寄いじめ」だったのか?
1週間前の衆院選、野党3党(新与党)の共通公約の1つが「後期高齢者医療制度廃止」で廃止は決定的な情勢だが選挙も終わり、クールな視点でやれるところで「ところで後期高齢者医療制度って高齢者が騒ぐほど高齢者いじめと言える制度だったのか?」と言う所から入ってみたい。まず今年の給付率が62.3%の為、おおむね現役制度比60%迄の負担なら年齢区分がどうあれ年寄いじめで無く「適正負担」で有りそれまでが「甘やかされてのぼせあがってわがままを言っている」という基準になると思うが、まず一般現役の負担率は3割に対し、後期高齢1割、33.3%。高額医療費月額負担上限は一般現役が83,400円に対し後期高齢一般が44.400円(外来12,000円52.8%(14.3%)といずれも適正負担分岐点の現役比負担60%を下回る。よって何ら高齢者いじめでは無く、もみじマークの問題でも見た「年寄のわがまま、ごね得狙い」と厳しい言葉を浴びせなきゃいけないと言う事だ。この分析をしてみて「な~んだ今迄適正負担以下の基準でちやほや甘やかされてきたのを少し適正負担にしただけじゃないかと思ったし、以前介護給付の電動車椅子給付が身障者に比べ大甘基準で高齢者が使用目的を「楽をするもの」と勘違いさせているという事を書いたが適正負担を長年させてこなかったばかりに高齢者が適正負担の感覚が喪失していると言われても仕方有るまい。