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2005年02月04日
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きみに読む物語
***『きみに読む物語』オフィシャルサイト***


「永遠の愛」という永遠のテーマ。
始まりへと戻ってゆく旅路。
・・・誰でも初恋を忘れない・・・



何かを愛することなく、この世を生きてゆける人間などいないだろう。

誰もが振り返り、“もしも・・・”と考えるだろう。

燃え上がる激しい恋の情熱と、長い長い時間を超えて続く愛の伝説。

そんな美しい話を君に読んであげたい。







~失われた思い出~



アルツハイマー病。

自分がその病気にかかっていることを知ったとき、アリーは自分の人生と愛情の物語をノートに書きとめる決心をする。



「彼は死ぬほどアリーを愛している」

と初老の紳士は語りだす。



彼女が現実から否応無く引き離されていこうとする時、彼は彼女が書きとめた物語を読んで聞かせる。

そうすると、彼女に奇跡が起こる。

そんなことはありえないと医者は言う。

でもそうなんだ!

彼が彼女を連れ戻してる・・・たとえ・・・わずかな瞬間であっても。







若いときなら、思い出など大して重要ではないだろう。

きっと人生はこれから始まるのだから。

しかし年を重ねて人生も最後に差し掛かったら、

・・・思い出だけが全てになるのかも・・・

その人の大半を占めるものになるのかもしれない。







だからアルツハイマー症は、思い出や経験を失くしてしまうだけではない。

その人から全てを奪ってしまうことになるんだ。

思い出こそ失くしたくない、この世で最も貴重なものかもしれないのに。



誰の心のなかにも聖域(サンクチュアリ)が存在している。

鮮烈な恋と、それが持ちうる奇跡のような力。



過去から逃げないこと、自分自身と向かい合うこと。

それこそが、たった一つの方法なのかもしれないんだ。



「あなたにとって、いま、一番大切なものはなんでしょうか?」











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Last updated  2005年03月05日 20時00分28秒
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