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カテゴリ:Live In The U.S
今日はひっさしぶりに私が中学3年のときに買った、NYのグラフィティの写真集・「ニューヨーク・グラフィティ」(撮影・文 能勢理子さん)を見てました。 この写真集・インタビュー以外はオールカラーで、 能勢さんの撮りかたがなんともダイナミック。 Streetでおしゃべりする子供達の背景が大きなグラフィティだったり、 退廃した工場の壁画になんとも素晴らしいアートが存在している風景、 よどんだ川のトラック沿いに、人間業とは思えないグラフィティが並べられていたりと、 見てるだけで興奮する。 中3で、まだ右も左もHIPHOPのことがわからなかった私だけど、 手当たり次第に買ったこの写真集で、まだ見もしないNYCの風景に思いを馳せては、 なにかわからないデッカイわくわくした希望に胸を躍らせていました。 グラフィティアートって、私が札幌に居たときもいろいろ見たけれど、 心に触れてくるものはそうそうなくて、 (きっと探せなかっただけだと思うけど)日本のライターさんたちのことも あまりよくわからないんだけど、 私は彼らのスタンスをものすごくリスペクトしている。 スタンスとひとくちにいっても、それは人それぞれで、 グラフィティがコマーシャルな産業に流出していくことを許さないアングラなライターから、 HIPHOPのスタイルを皆に知らせるためなら、どんどん使ってくれて構わないというライター、 とにかくそれ以外にもさまざまなわけですが、 ほとんどの一部の場所以外、グラフィティはイリーガルとされていて、 ご存知の通り見つかれば即捕まる行為なんですね。 それじゃーなんで彼らは不法行為にもかかわらず、Streetに書くということにこだわり続けるのか??紙ではなく、人々の目にとまるところに作品をBombし続けることの意味はなんだろう?? この写真集にはその答えが詰まってる。 あるライターは、グラフィティを「存在の証明」と言う。 自分がこの街に生きていたということの証明、 この時間、この道端で、自分のTagを書きなぐり、呼吸をしていたということの証明。 いつか自分がいなくなっても、そのアートはまだ生き続けて、 同じ町の同じ場所に残り続けるのかもしれない。 「存在の証明」その言葉そのものが、グラフィティがアンダーグラウンドとメジャーで支持され続ける理由だと思う。 この写真集、ぜひ見てみてね! 単純におもしろいと思います。ライターのインタビューも、 Deepな内容でハラハラさせられる質問もいっぱいあります。 そしてなによりこっちに遊びに来た人は、 QueensPlazaとかを歩いてみて。 そこには、もう、目まぐるしい数の「存在の証明」が壁中に生きてて、 息を呑むはず。私も、はじめてこっちにきて、 7番線にのって橋を越えたとき、夕方の日没に合わせて夕日が綺麗で、 それをバックにグラフィティを見たとき、 やっとここまできたな、これからだな、と思って涙が出そうになりました。 中学のときから暖めていた思いが、やっとここにたどり着いて、また新しいことが始まろうとしてるってことを、強く感じました。 ってわけで今日のテーマソングは Pete RockのThe Reminisce Over Youです。 クラシック中のクラシック。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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