カテゴリ:読書
玉撞き屋の千代さん 図書館でふと見つけた1冊。 以前、TVの取材でおばあちゃんハスラーを見ていたので興味を持ち借りました。 全部読んで一言で言うと「波瀾万丈」。 このおばあちゃんハスラー、千代さんの生き様は、男でも経験無いような出来事が満載でしたよ。 ちょっと並べてみましょうか。 ・13歳で奉公に出される。 ・18歳で両親が逝去。家族バラバラに。 ・結婚した船場のボンボン栄一には既に正妻がいた。 ・焼夷弾の降る中で、三女を出産。 ・生まれた子供は皆正妻の籍に入れている。 ・開店直後、地元のやくざに毎日ハラスメント。 ・夫の栄一は働かない、浮気する、散財する。 ・店の権利を妹に奪われそうになる。 ・夫がガンで闘病中の6年は付き添いで振り回される。 思い付いたのだけでこれだけ出てくる。それだけインパクトがあった。 また夫の栄一にはかなり腹が立った。商家の御曹司だからといってヒドすぎない? それでも千代さんは、それを「運命」とし、良くも悪くも全て受け止めて一生懸命生きている。 読んでいて生きていく勇気が沸いてくる、そんな作品です。 ちなみに、千代さん現在92歳まだまだ現役だそうです。ひぇぇ。 私達が抱えている悩みなんて、千代さんにしてみたらほんの小さな事って笑われそうですね。 「保名倶楽部」と現在の千代さん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|