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2023.11.14
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心行の解説（4）
これまでの宗教は、あまりにも枝葉末節にとらわれた分派宗教だといえます。 例えば昔から「扇の要」ということわざがあります。 扇子の竹の一本一本はバラバラですが、要のところを掴むと一度に全体を 掴むことができるように、あの宗教とこの宗教、そしてまた別々の宗教と、 一つ一つを比べてみると、すべての宗教が一つ一つ特異性があり、正しい点も あれば間違っている点もあります。 正法はわかり易くいうと、扇の要となる宗教です。 竹の一本一本ではどうしようもありませんが、そのバラバラの一本一本が、 要のところで一つにまとめられると、一本は一本でありながら、その一本一本が 全体として生きて働くことになります。 扇子に要がなかったら扇子としての役目を果すことができません。 正法はその「扇の要」に当るものです。 ではなんのために信仰が必要かというと、それは「完全な自由人」になるためなのです。 「解脱」と書いて「ほとけ」ともよみます。 一切の束縛から解脱した人、それを「ほとけた人」即ち「仏」というのであります。 また「覚者」と書いてこれも「ほとけ」と読みます。 覚者は、自覚した人とも、目覚めた人ともいいます。 なにを自覚し、なにに目覚めた人であるかというと、一切の束縛から離れた 完全な自由人であることを自覚した人、そのことに目覚めた人という意味です。 人間は完全な自由人であることに目覚め、それを自覚した時、病気の一つ一つを 治して下さいと祈らなくても、家内安全でありますようにと祈らなくても、 とにかく個々の一つ一つをああしたい、こうしたいと思わなくても、全体として 自然に救われて一切の悩みがなくなり、生きることが楽しいという境地に入る ことができます。 完全な自由人になれることを別の言葉でいえば「悟る」ということになる のであります。 この「心行」には、完全な自由人になる道が書かれているのであります。 ですから、生きている人がこの「心行」をよく理解して実践すれば、生きたまま 悟って「ほとけ」になることが出未るし、死んで迷っている霊に、よくよみ聞か せると、その霊が成仏して救われることになるのです。 記事は、正法1982年6月号第46号より抜粋 （一部言い回しを変えています） ～続く～
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2023.11.14 10:03:13
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