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カテゴリ:こどものこと
うちの辺りでは、小学生は3年生から一人で自転車に乗ってもいいというルールがある。
(皆がなんとなく言っているだけで、具体的に学校から指示されたわけではないが。) 長女のサツキも今年で3年生になり、7月が誕生月ということもあって、 プレゼントは自転車になった。 先日の土曜日に家族で自転車屋に行き、あれこれ試乗させてもらって 彼女が決めたのは、24インチの水色の自転車。 ピカピカの自転車をさっそく道路で乗りたいというので、 帰宅早々、二人で近所の線路沿いの道を散歩に出かけた。 見通しの良い一本道なので、 「あの端の踏切まで行って、帰っておいで。後ろからの車に注意してよ。」 と、一人で走らせた。 ちょっとした上り坂なので、ギアをガチャガチャと変えながら、 えっちらおっちら進んで行く。 登り切ったところからはぐんぐんスピードを出して、 見る間に遠ざかって行ってしまった。 ずっと遠くの踏切でUターンすると、 今度はどんどんこちらに向かって大きくなってくる。 顔が見えるところまで来ると、ニコニコ笑っているのが見える。 すごく嬉しそうだ。 「今度は、大通りまでグルっと一人で回って、ここに戻っておいで」と言うと、 また嬉しそうにのろりのろりと坂を登り、角を曲がって見えなくなった。 距離にしてわずか400メートルくらいだが、 娘の姿が見えなくなると、とたんに不安になる。 道路の真ん中を走ってないかとか、 横から出てきた車に驚いて転んでないかとか。 娘は私から離れて行くスピードが、だんだん早くなり、遠くなっていく。 あっと言う間に、見えないところにいってしまうようになりつつある。 今はまだ、何も(事故など)なければ必ず私のところに戻ってくるけど、 いつかは、完全に離れていくんだなと思う。 考えるだけで淋しい。 本当に、淋しい。 断乳した時や、保育園に初めて預けた時、小学校に通うようになった時にも、 こんなふうに淋しさを感じたけど、まだこの先にもあるんだろうな。 今年で9歳。来年で10歳。 ますます体も、心も大きくなる。 子どもって、どんどん遠くに行っちゃうんだな。 大通りを走って、娘がまた角を曲がって戻ってくる。 なんとなく得意気な様子。 「ちゃんと渡る時は、止まって右左見たよ!」 あまりにも不十分な母で、悪いなぁって思う。 でもこんなに淋しく、幸せな気持ちにさせてくれる娘に、心から感謝してる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年07月16日 22時39分22秒
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