お金を稼がなくてもいい世界だったら、どんなにいいだろうか。
ほんとうの意味で「やりたい仕事」を考えていると
「でも、それ、稼げないよ」という「正統な」ひとことに
全思考が、ストップさせられてしまうことがある。
それで、こんなことを考えた。
もし、お金のない世の中だったら?
仕事をするのは、「お金を稼ぐため」ではない。
「どれだけ、人に喜んでもらえたか?世の中に、貢献できたか?」
それが、一番の価値だったら。
もしそんな世界だったら、どうだろうか?...と。
これから書くのは、坂月が考えた、ある世界の話です。
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この世界には、お金というものは存在しません。
その代わり、誰かからの感謝の気持ち、ありがとうの言葉。
そういうものが、心の中に「財産」として、たまっていきます。
そして、この世界では、お金の代わりに、その心の財産を使って
生活に必要なものが、買えるようになるのです。
いや、お金がないのだから、「買える」というのは、おかしいですね。
手に入るようになるのです。
ふしぎなことに、心の財産がどんどん増えるほど、生きていくのに
必要なものは、知らないうちにどんどん手に入るようになるのです。
例えばこんなふうに。
心の財産が増えてくると、お肉屋さんや、野菜屋さんや
いろんな人たちが、こんな素敵な人にはぜひ食べてもらいたいって
おいしい食べ物を、どんどん持ってきてくれるようになります。
食べ物だけじゃありません。
心の財産が増えれば増えるほど、生活に必要なものを
誰かが譲ってくれたり、これを使ってほしいって、持ってきてくれたり
そうやって、だんだん豊かになってくるのです。
じゃあ、お肉屋さんや、野菜屋さんは、ただあげてるだけなのでしょうか。
いえいえ、違います。
野菜屋さんは、みんなににこにこして「どうぞどうぞ」って野菜を
分けているうちに、みんなに喜ばれて、笑顔やありがとうをもらって
それで自分自身の財産が、どんどんたまっていきます。
すると、今度はふしぎなことに、農家の人が
「うちが作った野菜を、どうぞ使ってください」って、どんどん
新鮮な野菜を持ってきてくれるようになるのです。
それで、ますますみんなにあげる野菜が増えて、野菜屋さんは
どんどん繁盛していくのです。
この世界は、そうやって成り立っているのです。
ですから、この世界での一番の価値は
「どれだけお金を稼いだか」ではなくて、
「どれだけみんなに喜ばれたか。どれだけ人に貢献できたか」
になります。
豊かな人に対する、嫉妬もありません。
だって、豊かな人は、それだけみんなを笑顔に、そして
しあわせにした人ってことなんですから。
みんながその人のことを、尊敬しているのです。
ですから、この世界では、「誰かに喜んでもらえること」なら
何でも仕事にすることができます。
だから、子どもたちは、大きくなると
「さぁ、ぼくは何を仕事にしようか?ぼくにできることで、人に
喜んでもらえる仕事はいったい何だろう?」
と、考えるわけです。
もし、あなたが、この世界の住人だとします。
そして、学校も終わって大きくなって、さぁ、これから
何をしよう?と、今、自分の仕事を考えています。
さて、あなたは、どんな仕事にするでしょうか?
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あぁ、わくわくする。
自分にできることで、もしかしたら自分にしかできないことで
誰かにすっごく喜んでもらえたり、みんなに必要としてもらえる仕事。
その世界で自分がおじいちゃん、おばあちゃんになって
天国にいくときに
「あぁ、○○さんがいなくなって、残念だなぁ。とっても素敵な
お仕事、作ってくれたなぁ。今まで、本当に嬉しかったなぁ。」
そういってもらえる仕事は、いったい何だろうか?
みなさんも、考えてみてください。
本当に、大切なことだと思います。
仕事ということの、本当の意味を、考えることができると思います。
※※
この世界は、坂月が考えたものですが、以下の素敵な本から
ヒントを得ました('-'*)
もしよかったら、読んでみてください。
価値観が、かわるかも知れません。
お金のいらない国 ~長島龍人 著
(残念、画像がありませんでした )