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坂月の「日々成長」日記

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安らぎのクレヨン画 安らぎのクレヨン画家さん
あたたかくやさしい… ぽめママ8さん
2006年09月05日
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「仕事」にやりがいや、素晴らしい生きがいや、天職、
この仕事がほんとうに楽しい!そんなものを求める一方で、

「生きがいも何も、"仕事"とは本来、" 労働 "である。」

この考え方にも、納得するところが自分の中にある。


*  *  *  *

あの宮崎駿氏が、こんなことを言っていた。

「昔はクリエイティブな仕事だなんて思っていたけど、仕事なんて
 どれも同じ。毎日同じことの繰り返し。
 毎日ただ描き続ける。変わらない。撮っても面白くもなんともないですよ。

 毎日ラーメン作るのだって、毎日映画作るのだって、どっちも同じこと」


そうか、そうなのか...
広告、デザイン、クリエイティブだと思われる仕事ですら、
毎回毎回、新しいものを作り続けなきゃならない、その繰り返し。
(天才CMプロデューサー、杉山登志氏の物語を、先日テレビで観て
 その思いも、やや強めた)


そうなのか...
毎日毎日同じこと、ありきたりさ、単調な繰り返しを恐れ
変化や、何かクリエイティブなものへの、曖昧な憧れを抱いて
これだという仕事を探す私には、こういう根本的なことも一度、
再確認する必要もあると思う。


仕事とは本来、繰り返しであること。
であれば、せめて好きなもの、自分の価値観や信条にあうもの、
そういうものを、その繰り返しに選ぶこと。
もしくは、新しい発見、日々の変化や自己の成長は、
自分自身が作り出すこと。


そういうことか...

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

本当の流動的なクリエイティブは、芸術で発揮すればよい。
絵を描いたり、音楽を奏でたり、季節の変化や風景に心を動かし
それを自分の感性で表現すること。
芸術とは本来そういうもので、いつでも、誰でも、自由に
仕事とは離れた神聖な場所で、手にできる、発揮できるもの。


だから、「仕事」とは、でよいのだ。
仕事にそれを求めるから、無理が生じるのだ。
そこにも、根本的な真実が、あるかも知れない。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

それでも、感性を使う仕事もあるにはあって
「芸術」とは別の、「仕事」としても、それに近いところでやっていきたいと
いうときには、それを使う仕事を選んでいく。
デザイナーとか、カメラマンとか。


でも、それはやっぱり、自分の感性や力を使いながらも、
人からお金を頂き、その人をうならせる高い質のものを
作り出すという「仕事」であって、

「自分の好きなものが作れない」
「人に求められる基準があって、自分の感性が発揮できない」

という葛藤は、「仕事」というものを
きちんとわかった人には、起こらないものなのかもしれない。


他の仕事と同じ。
自分の感性は、仕事以外の、「芸術」という場で開放・発揮し、
そして仕事に戻ってくる。
そのバランスが、大事なのかもしれない。


そして、バランスをとってきたその精神で、いい仕事をする。
人をうならせる、素晴らしいものを創り上げる。


あ、そっか。それが、「プロ」なんだ。


そんな、誰かにとっては当たり前かも知れないことに、
「繰り返し」について考えるうちに気づいた、今日の坂月だった。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


だとしたら、仕事とは、本当にすきっとした、シンプルなものなんだな。




(オマケ)
そんな坂月の父は、カメラマンもこなす、グラフィックデザイナーである。
これに関するお話は、また機会があったら(^^ゞ






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最終更新日  2006年09月05日 22時36分56秒
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