ちょっと前の話になるが、その日わたしは
「もうちょっと社交的になろう」と決意して(笑)、
「人間関係はこんなに楽しいんだ!」とわたしを励まして
くれそうな本を探して本屋さんをうろうろしていたが、
結局買ってしまった本のタイトルは、次のようなものだった。
「 『人見知り』は案外うまくいく
~不器用な自分のままで仕事と人生がうまくいく方法 」
...って、だめじゃん、私!
しかし、これがとってもおもしろかった。
とにかく、人見知りを全面肯定してくれてる本だったが、
その中で、いちばん印象に残ったのはこれだった。
何でも、「"超"人見知りは友達が減らない」そうである。
どういうことかというと、超社交的な人はすごいスピードで
友人を増やすが、一方でものすごい勢いで減ってもいるという。
そこをいくと超人見知りは、超社交的な人が100人の人に
知り合う間に、せいぜい10人の人しか知り合えないのだが
"多くの人と接点をキープ"という器用なことができないので
そのうちの何人かとディープなお付き合いをするか、まったく
それっきりかのどっちかである。
つまり、友人の増えるスピードはとても遅く、増える量も少ないが
友達が減らない、増えるばかりだということである。
そして、結局人生の友達の総量は、両者あんまり
変わらなくなるらしい。
何だかちょっとおもしろい。
よくよく考えると、わたしも確かに友人は全然増えないが
それ以上に減っていない、
というか、人生の各ステージに、実に2、3人の超低速ではあるが
何か増えてるような気もする。
何だかちょっとうれしくなった。
これが本の装丁。
このデザインがまたいい。これも買ってしまった理由のひとつ。
ほんとはカバーをかけたくないところだが、電車でこんなタイトルの
本を読むとまわりの人の目線が気になるところなので、残念。