これは懐かしいパンです。高校生の時、お昼時には近くのパン屋さんが売りに来ていました。その時というのは今振り返ると、人生の中で一番食欲旺盛な時で、母の作った結構量のあるお弁当の他に必ず食べたいパンがあったのでした。
いつも5つほどしか売っていないそのじゃが芋を包んであるパンを、狙っている人も多く、毎日ちょっとした争奪戦でした。私達はお昼を一緒に食べる仲良し組みの中で、早く授業が終わった人がみんなの分を買っておくという取り決めをして、かなりの確率で手に入れていました。でも時として買えない時もあって、パン屋のおじさんに「もう少し作ってもらえたらいいのになぁ。」なんて言ってみたりもしましたが「じゃが芋むくの大変でね。他のパンもいっぱい作らなくちゃならないしさ。」と言われて納得しました。
それなら早く作ってみればよかったのに、という感じですが…忘れていたのです。先日日記にしたいきさつで家にある、12年前のオレンジページの「手づくりパンの本」でポテトフランスのレシピを見た時、急に懐かしく思い出したのでした。
当時マフィンの紙型に入っていたので、マフィンの型で焼いてみました。懐かしいなぁ~。もうちょっとマヨネーズたっぷりだったような気もします。1個食べると結構満足。若かりし当時の食欲をすごい!と思うあたり、ちょっと歳を感じてしまったのでした。