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June 7, 2011
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カテゴリ:学び・気付き
信頼を失う時

「今のコーヒーの味が美味しくなくて・・・」

と相談されたのは、
先日お会いした某飲食店のNさん。

お話を伺えば、ある知り合いから紹介された
コーヒー会社の味に満足できないとのこと。

その知り合いはコーヒー関係の仕事に携わっていた方なので、
その方からの紹介ということもあり信頼していたが
どう飲んでも味が良くない、日本レベルの味ではない、、
「どうしたらいいですか?」という相談だった。


話を聞いていけば、中国でよくある問題だった。

つまり、紹介されたコーヒー会社は日本の大手であり、
世間一般ではブランドとしての信頼はあるものの
結局中国の市場に対応できていなかったり、
そもそも卸している珈琲豆自体が良くない、などであった。

これはある意味、大手の場合には良くあることで、
業界の人間であればこれは口に出さずとも
誰もが当たり前にわかっていることではある。

その問題に対する解決策は簡単ではあるが、
その知り合いはなぜそのコーヒー会社を勧めたのか
僕にはそこのほうが引っかかってしまった…


その知り合いというのは、
僕も知っている方である。

コーヒーに携わって何十年の経験もある方で
僕も実際にお話させて頂いたときには
「本物だけを追求する」「現場を大切にする」
と言われていた方である。

この考えは至極当たり前のことではあるが、
当たり前のことをするだけでも相当の労力を
要するのが、この中国という場所である。

だからこそ、それを貫こうする(気持ちだけでも)
心には、強く共感したことを覚えている。

ただそれなのに、昔に聞かせて頂いた話とは
かけ離れたお粗末過ぎる仕事の結果を前に
「なぜ…」と思ってしまった。


どんなに知識があったとしても、
どんなに経験があったとしても、
ビジネスは結果でしか判断ができない。

プロとして、最低限の味さえ守れないのなら、
どんな知識や経験も、自己満足でしかない。

紹介をするという行為にも、プロとして
負うべき責任はあるのだと思う。

自分が良いと認めていないものを
お付き合いがあるからと紹介する行為は
いかがなものだろうか。

誰のための紹介で、何のための紹介かを考えれば
その行為には全く意味がないことはわかる。

結局満足できないというしわ寄せを、お店や
そのお店に来てくれているお客さんに
負わせる事になるのでは、誰も幸せにならない。

紹介を一切するなというわけではないが、
プロという立場と認識で仕事をするなら
それに伴う結果に対しての責任は持つ必要がある。

そんなことはあの方もわかっているはずだが、
こうなってしまった現実的なものとして
少なからず別の意図を感じずにはいられない。

立場が変わってしまうと
考え方も変わってしまうのだろうか。


「中国にコーヒー文化を伝える」

同じ目的を持つ先輩として尊敬していたが、
言ってることとやっていることの差に
とても残念でガッカリしてしまった。
(僕以上にガッカリしているのはNさん自身だが。)


言うは易く、行なうは難し

人のことを言うのは簡単なので、
僕自身もこれを反面教師としたい。

知識や経験ではなく、
今の結果にこそこだわろう、、と
改めて思う。





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最終更新日  June 7, 2011 10:39:46 AM
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