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2010.09.01
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カテゴリ:行政主催親子体操
2009.05.09
 
保健センターにて。
 
 
今日もたくさんの方々においでいただき、大変盛り上がったママと赤ちゃんの体操。
 
 
 
帰りしなに同時刻、同じホールにおいでだった、
 
見た目60代後半(だと思っていた)の男性に声をかけられた。
 
「大森さんは、もう指導されてませんか?」
 
は?オオモリさん?
 
知らない。
 
「インストラクターの方ですか?」
 
 
よおく聞いてみると、どうも保健師の方だったようだ。
 
「保健師の方々も市内あちこち回られますので、転勤になられたのかもですね」
 
 そんな他愛も無い日常会話だったのに、段々と
 
その男性が「私たちも今日のようなエアロビクスを指導して欲しいです」と仰った。
 
月に1回、私が呼ばれて来ますので、どうぞ是非一緒にされて下さい。と
 
提案し、そこから健康の有難さ、命の大切さなどの話になった。
 
 
 
その男性は「九死に一生」の思いを何度もされて来られたと言う。
 
 
屋根の上から滑り落ち、脳出血で3日間も昏睡状態に陥ったのに
 
骨折もなく奇跡的に生還し、医師や学者らが
 
この男性の生活習慣を参考にしたいと聞きにきたそうだ。
 
 
 
5歳の頃にも井戸で水を汲もうとしていて、そのまま井戸に滑り落ちたが
 
何の怪我も無かった。
 
当時父親から嫌と言うほど尻を叩かれ、散々怒鳴られたらしい。
 
横に居た女性が「それは嬉しさの愛情表現だったのだろう」と言った。
 
 
 
海釣りが好きで、ある時波にさらわれ岸壁から海に転落。
 
即座に「泳いで岩に戻っちゃいけない。戻ろうとしたら岩に叩きつけられて
 
大怪我をするか死んでしまう」と判断し、
 
ライフジャケットを着ていたので、そのまま波に任せて
 
沖まで流されていった。
 
下手に暴れると体力を消耗するのでそのままプカンプカンと
 
小一時間くらい浮いていたら、船漁船が来て
 
「生きてるか?」と聞いてきたので
 
「生きてる。助けてくれ」と言うと、手を伸ばしてくれるが届かない。
 
梯子を出してくれるが、これもまた届かない。
 
「ロープがあれば、ロープを投げてください」と言うと
 
ロープを投げてくれ、腰に巻きつけ、結び目を後ろにし
(結び目を前にしたら苦しくなるそうだ)
 
引っ張り上げてもらった。
 
そしてその後すぐに漁船の人たちにお礼(ビール)を持って行き
 
そのまま また岩釣りをしたと言う。
 
 
俺は試験と言う試験には落ちた事がないが
 
生活の中で何度も滑ったり落ちたりしてるんだスマイル
 
と笑いながら仰った。
 
 
 
それにしても・・・・・・
 
咄嗟の判断というものは なかなか並大抵では出来ない。
 
現代の生活において「緊迫感」というものがないから
 
命を「死んでも守る!死んでたまるか!」と言う危機感が必要ではなくなっている。
 
 
 
なぜこの男性はこういう咄嗟の判断が出来、
 
今も保健センターで運動しようと元気にやって来られるのだろう?
 
子供以上に年下の私に「エアロビクスをご指導下さい」と深々と頭を下げられる。
 
どうしてこうも腰が低く、明るくて限りなく前向きでいらっしゃるのだろう?
 
 
 
30分を越す、その男性の話は
 
最後にようやくその原点が分かった。
 
 
年齢は80歳。
 
イデさんと仰る方で、戦時中に防空壕に逃げ込む時に
 
「頭だけは守れ!」と教え込まれ、両腕で頭を抱える練習を
 
何度も何度もさせられて来たと仰った。
 
身体に染み付いたもの、身体で覚えたものは瞬時にわが身を守る。
 
 
あの戦争中の緊迫感は
 
現代の私たちからは想像もつかないだろう。
 
「明日無事に生きていられるか?」とは
 
よほどの理由が無い限り、考える必要などない。
 
 
だから大怪我をしたり、病気を引き起こしたりする事が少なくない。
 
 
「イデさん、是非甘えた若い世代の私達にご指導下さい。
 
または本か小冊子でもいいので体験談を執筆してください」と
 
僭越ながら言わせて貰った。
 
「しかしいくら読んだとて、言うたとて、身についてないとモノにならんでしょう」と
 
仰ったが、横の女性が
 
知ってるのと知らないのとでは
全然違いますよ。
 
あぁ、あれを読んでおいてよかったなと思うこともあるでしょうし。
 
10人のうち3人くらいは助かるかもしれないし」と仰った。
 
 
その後のその2人の会話から
 
どうやらその男性は、何か原稿を書く仕事をされておられるらしい。
 
 
 
人生の先輩の話は大いに聞くべきだ。
 
 
今日は私が指導に行くつもりで行ったのに
 
実は私のほうが色々と教えられて帰った。
 
 
いやぁ、いい時間だった。スマイルグッドきらきら
 
 
 
 





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最終更新日  2010.09.01 14:13:22
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