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イエスの喜びと満足のために☆

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2008年06月30日
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毎日毎日、テレビから流れてくる悲惨なニュースに、いつの間にか麻痺してしまっている自分があります。

自分には関係のない事件、出来事として流している、そんな麻痺した心がありました。
そこから見なければならない時代のしるしがあり、霊的に見分けるように、というメッセージがヘンリーナウウェンの「いま、ここに生きる」の中にありました。

主人が入院していたころ、同じ病室の患者さんに、HIVを発症した患者さんがおられました。まだ20代の男性でした。体調を崩し、救急車で運ばれてきた時には、すでに手遅れの状態。脳には大きな腫瘍ができ、まっすぐには歩けない状態でした。その方のお母様とお話しをする機会が一度だけありました。
「もって半年、とはっきり告げられた」と押さえきれない涙とともに、「本人が招いたこととはいえ、なぜ…。恥ずかしくて親戚にも言えない…」と。複雑な胸の内を打ち明けてくださったのです。一人暮らしをしていた息子さんから、「熱が下がらない。」と電話が入って心配されていた矢先、救急車で運ばれ、この病院に…。
私は、お話を伺いながら、涙することしか出来ませんでした。

…お母様ご自身も癌の治療を経験されており、主人のことを、とても気遣ってくださいました。

主人も同じ病室になった彼と話す機会が何度かあり、「挨拶をする普通の良い青年だよ、」と話していました。

あれから半年以上。入院病棟が変わってしまったので彼がどうなったのか知るすべはありません…。


私にとってはHIVの話題はテレビの中のことでしかありませんでした。 しかし、決して特別なものではないこと、弱さゆえに病を招いてしまったこと、そこにある家族の苦しみ、深い痛み、悲しみがある…。涙を必死で堪え、笑顔で息子さんに接し、普通を装っておられたお母様の痛みが、カーテンごしに伝わってきました。御名を呼び、祈らずにはおられませんでした。

                    「そのガリラヤ人たちが、そのような災難に遭ったのは、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い者だったからだと思うのか。決してそうではない。言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる」

イエスは現実生活に起こる政治的、経済的、また社会的な出来事を霊的解釈の求められるしるしとして見られます。その出来事はあなたを回心に招いているのです。ここに歴史のもつ深遠な意味があり、それは、私たちの心が神に立ち帰るように絶えず私たちに呼びかけ、そのことで人生の意味の全てを発見させようとしている。
ヘンリー自身、友人の何人かをエイズで亡くし、また彼らのために尽くす人々のを知って以来、この病が決して縁遠いものでなく、彼らの苦しみを通して、語りかけられる主の御声を聞きます。
「彼らはあなたよりひどい罪人だからこのようになったと思うか。」…と。そして次のような答えしか得られないことにショックを受けたのです。
「いや、違う。あなたが悔い改めなければ、あなたも同じように滅びます。」この答えが彼に気づきを与えるのです。「逆方向の派遣」です。この逆転は神の御霊のしるしであり、貧しい人々は富んだ人々へ、黒人は白人へ、障害をもつ人々は健常者へ、ゲイの人々はそうでない人々へ、死にゆく人々は生きている人々へ、派遣されているということを。この世が哀れな犠牲者と見なしている人々を、神は喜ばしい知らせの担い手として選ばれたことを。                シロアムの塔が倒れて18人が死んだことを聞いたイエスは、その人たちが死んだのは、他の人よりも罪深かったためかと問われて、こう答えました。「そうでない。はっきり言うが、あなたがたも悔い改めなければ、同じように滅びます。」            イエスはその犠牲者たちが私たちを回心へと招く伝道者となったことを示しておられること、これこそが、私たちが驚いてやまない逆方向の派遣なのです。                    「エイズが教えていることは、愛と死に劇的な繋がりがあるということです。ゲイの男性は自分を愛してくれる人を必死に探し求
めながら、滅びと死の力の餌食となってしまったのです。しかし、神は死者のための神ではなく、生きている者の神です。神の愛はいのちをもたらすものです。私のゲイの友人たちが死に行くのは、私がもっと徹底的に神に立ち帰るように、また、私の心と体と思いが求めて止まない欲求が、神の御元でこそ満たされることを見い出したのです。
私はエイズを、私を回心に招く、今の時代の一つのしるしとして見分けることを学ばねばなりません。私はそれができる勇気が与えられるようにと祈ります。」


と、ヘンリーナウウェンは語っています。

このメッセージを読みながら、主人とたまたま同じ病室になった彼のことを再び思いだし、主の語りかけをあらためて感じさせられました。



神からの問いかけとしてさらに続いていくメッセージに多くの気づきをあたえられます。この続きはまた…。





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最終更新日  2008年06月30日 16時15分43秒
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