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イエスの喜びと満足のために☆

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2009年01月06日
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「主の御手が・・・私を谷の真中に置かれた。そこは骨で満ちていた。・・・見よ、それらはいたく枯れていた。」(37章1、2節)

 これは、霊的にどのように私たちにあてはまるのでしょうか?祈りの力や、そのイスラエルとの関連や、奉仕の力に関するさいわいな学課とは別に、これは魂にとってどのような意味があるのでしょう?清めと実を結ぶことに関する章の後に、これは続いています。その意義は何でしょう?これは、死と復活におけるキリストとの交わりを、私たちに教える視覚教材です。主は心を清められた後、堕落した天然のいのちを経験的に取り扱われます*。客観的には、キリストにあって働きは終わっています。私たちはキリストにあって死にました(ローマ人への手紙6章1~13節)。しかし、神の霊は私たちをキリストの死に完全に同形化しなければなりません。「いたく枯れていた」骨の幻は、信者がキリストの死の立場にもたらされる時の経験を描写しています。私たちがこのことを実際に経験すればするほど、キリスト・イエスにあるいのちの霊は私たちを生かし、復活の主との生き生きとした結合にもたらします。

*このことは次のように記されています。「天然のいのちは、魂のいのちである。それは、そのすべての部分、その源と支流、その根と枝において、損なわれており、堕落しており、毒されている。天然のいのちにおいては、あらゆるものが行き過ぎている。それ自体は良いものでも、常軌を逸した活動のせいで駄目にされてしまう。天然のいのちは、常に弱く、利己的で、無節操で、変わりやすい。」(ウプハム教授の「隠されたいのち」より)

 かつて、神の使者の一人がこのことをはっきりと語ったのを、私は思い出します。彼は心を示す小さな円を描きました。そしてこの小さな円を、人全体を表す大きな円の中心に置きました。神は最初に、人の中心をとらえ、心を清め、そこに御座を据えられます。そして、聖霊がを所有される時、彼はキリストの死を人全体に適用し、中心から周辺に向かって彼のいのちを広げて行かれます。もしあなたが、日々の出来事の中で神に「はい」と言い、彼の祝福に満ちた働きに明け渡し続けるなら、あなたの霊・魂・体はまったく神のものとなり、あなたの霊の中に住まわれる聖霊の統治下に置かれるでしょう。今や、彼のいのちの流れを妨げるものは何もありません。また、彼の臨在のかぐわしさが、愛と平和と喜びの中で周囲のすべてに及ぶのを、妨げるものは何もありません。

 私たちは、自己の醜い形態を十字架に釘付けることを喜びます。しかし、神の願いは私たちの全人格を所有することです。私たちは罪の力からの解放をただちに経験することができます。しかし、キリストの死と復活の中で彼にまったく同形化されるためには、私たちは毎日自分を聖霊に明け渡す必要があります。

 私たちが最後まで固執するものは、霊的で宗教的な自己です。私たちは経験を維持するために、必死に戦います。しかし、死ぬことはすべてを手放すことです。なぜなら、死んだ人は何も持つことができないからです。この時、私たちはエゼキエルと同じように従順になり、神の御旨以外の何ものも望まなくなります。戦うべきものは何も残されていません。私たちは、自分の宗教的見解、自分の古い道、固定観念、自分の行動様式に対して死にます。私たちは、神の臨在を感じようとすることに対してさえも死にます。この時、私たちは神からの賜物ではなく、神ご自身を持ちます。私たちは「賜物」を与え主に明け渡します。

 しかし、私たちがすべてを明け渡すとき、彼はすべてを清め、すべてを彼ご自身にあって、彼ご自身のために保ちつつ、私たちに戻されます。「祝福に満ちた経験」であっても、もし私たちがそれに固執するなら、魂と神との間に曇りが生じてしまうでしょう。もし、神の臨在の現れさえも明け渡すなら、私たちはの中にしっかりと根ざすようになるでしょう。神が望んでおられることは、すべてを取り去ることではありません。神が望んでおられることは、私たちが彼に明け渡すことです。私たちが神に明け渡すなら、彼は内住する実際としてご自身を啓示することができます。今や、すべては静穏であり、あらゆる騒ぎは過ぎ去り、魂は神の御前で静まっています。どうか神が、このことの意味を私たちに教えて下さいますように!そして、静まっている魂に、ご自身を啓示して下さいますように!そうです、私たちは黙って主の足下に座し、主の語りかけを待つことを学ぶ必要があります。このことを学ばない限り、聖書といえども時として封印された書物のようになり、祈りも困難になるでしょう。

 神が私たちの中の誰かを、この「深い暗闇の谷」(詩篇4篇)に導いて、その中を通らされる時、暗闇の中にあっても彼に信頼しましょう(イザヤ書1章10節)。理解しようとするのではなく、ただ、「主よ、私はあなたに信頼します。あなたはご自身を私に啓示し、御言葉を私に開き、祈ることを私に教えて下さいます。」と言いなさい。あなたの個人的な必要とは関係ないものを、すべて過ぎ去らせなさい。「真理」を理解しようと努めないで下さい。また、「真理」を自分の心に浸透させようと努めないで下さい。そのかわりに、神があなたに知らせることを願っておられるものを、神に啓示してもらいなさい。そして、それ以外のものは放っておきなさい。

 神ご自身が、人々を「枯れ果てた」状態に導かれます。神は、この「枯れ果てた」状態にある魂の必要を、どのように満たすことができるのでしょう?視覚教材からこのことを見ることにしましょう。

 使者は霊に促されて預言しました。「枯れた骨(魂)よ、主の御言葉を聞け」。谷を見渡して下さい。何と希望のない、静寂と死に満ちた光景でしょう。その時、動く「音」がしました(7節)。生ける御言葉が動きを生じさせたのです。エゼキエルは、「筋ができ、肉が生じ、皮がそれをおおう」のを見ました。彼はメッセージを与えたにすぎません。神が御業をなさったのです。これこそ、神が私たちを用いられる時の、真の霊の奉仕です。私たちが神を「用いる」のではありません!神が私たちを「用いる」のです!主のメッセージを携えていることを自覚するなら、私たちは堅く立って、そのメッセージを告げることができます。主はそのメッセージを、それに続いて起こる「しるし」によって確証されます。

 (主の)霊に遣わされた使者は、主の内なる命令により、今(主の)霊に呼ばわります。

「息よ、四方から吹いて来て、この殺された者たちの上に吹き、彼らを生かせ。」(9節)

 何と素晴らしい光景、何と祝福に満ちた結果でしょう!人々は復活の主との結合を通して、死からいのちによみがえらされ、主の軍勢になりました。

 さて、神の解き明かしを見ましょう。私たちはこの幻の意味を自分で考える必要はありません。「人の子よ。これらの骨はイスラエルの全家である」(11節)。イスラエルは、「われわれの骨は『枯れ』、われわれの望みは『尽き』、われわれは『断ち切られる』」と言っていました。このことは、肉によれば、まずイスラエルにあてはまります。しかしこれは、霊のイスラエルであるキリスト教会にもあてはまりますし、信者個人にもあてはまります。神はあなたを、次のように言うしかない状況の中に置かれます。「私は祈ることができません。私はこのクラスを受け持つことができません。以前、私は活発な働き人でした。しかし今、わたしは自分が無用で、愚かで、無力だと感じています。私の力はまったくなくなってしまいました」。神があなたになさっておられることを、理解されたでしょうか?神は「被造物的な活動」を無に帰されます。それは、神の力があなたに流れ込んで、あなたに復活の力と、豊かないのちを与えるためです。

 神がこのようにあなたを取り扱われる時、あなたは注意しなければなりません。恵みの御座の上に注がれる血に信頼して、敵の圧迫から自分を守りなさい。また、自分の義務や神の奉仕に失敗して、サタンを益することがないようにしなさい。おそらくあなたは、自分に起きる出来事によって当惑させられるでしょう。しかし、約束されたメシアに関して、ダニエルが何を告げられたかを見て下さい。「彼は『断ち切られ』ます。しかしそれは、彼自身のためではありません」(ダニエル書9章26節)。あなたはキリストの死の中で、彼と共に「断ち切られ」ました。また、あなたは古いいのちや古い力から「断ち切られ」ました(エゼキエル書37章1節)。神の願いは、この事実をあなたに見せることです。主はあなたに、「私はキリストにあって死んだ」という十字架の深い奥義を示されたでしょうか?あなたはキリストの死の中で「断ち切られ」ました。あなたは友人から、古い仕事から、キリストと共に「断ち切られ」ました。あなたは、「エデンの園」の祝福に満ちた経験からさえも「断ち切られ」ました。見たところ、何の実も結んでいないかのようです。美や力もなくなってしまったかのようです。主は、さらにご自身を知るよう、あなたを導いておられます。

 主イエスが十字架上で死なれた時、御父は彼から御顔を隠されました。それはまるで、彼が神から「断ち切られた」かのようでした。そうです!主はそのように思ったので、「わが神、わが神、どうして私をお見捨てになったのですか?」と叫ばれました。

 






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最終更新日  2009年01月06日 23時28分29秒
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