中島みゆき RESPECT LIVE 2023 歌縁
中野サンプラザは閉鎖されるとずいぶん前にニュースで見たので、今回の公演の案内が来たときは、まだやってたんだ……と思ったのですが、今年の夏までみたいですね。ということは、私が来るのは今回が最後かなぁ。子供の頃、吉祥寺に住んでたので、よく夏休みにミュージカルを見に来たものです。この三角形のビルの形が好きだったなぁ……。今回の公演は、中島みゆきリスペクトライブということで、みゆきさんを愛してやまないアーティストたちが、自分の好きな曲を自由に3曲選んだそうです。だから、初めて聞く曲もあって、どこか新鮮。王道の「地上の星」や「糸」はなかったし。でも、コアな徳永ファンが、「壊れかけのRadio」ではなくて、知る人ぞ知る曲を選ぶのと同じなのかな。1970年代の曲は時代的に知らないものもあったのかも。みゆきさんの「曲」というよりも、「詞」の世界にフューチャーした感じで、みゆきさんの詞をオマージュ?して作られた詩人・最果タヒさんの詩の朗読が、ところどころに織り交ぜられていたり、バックのスクリーンに、歌詞がその曲のイメージに合わせた感じで映し出されたり、1つのエンターテイメントとして、楽しめてステージでした。さて、徳永さんですが、当然、トリでの登場です。VOCALISTの中から歌うだろうとは予測してましたが、「あばよ」のオマージュの詩の朗読が終わった後に登場。「あばよ」「春なのに」を2曲連続で歌った後に、「こんばんわ、徳永英明です。『時代』心を込めて歌います。」とだけ話して、最後の曲の「時代」へ。えっ?他の人はその曲についての思いだとか、いろいろ話してたけど、本当にこんなアウェイな環境でのMC苦手だよなぁ。まぁ、その分、歌に思いが込められてるだと思いますけどね。今回のスペシャルバンドには、弦楽器と管楽器が入っていて、「時代」では特にバイオリンの音が素敵で、いい感じでした。一度、ステージから下がって、もう一度、全アーティストがステージ上に登場。以前の公演では全員で1曲歌ったようでしたが、今回は挨拶だけで終了でした。そのあと、エンドロールのSpecial Thanksで、中島みゆきさんと並んで瀬尾一三さんの名前が。 今回の「歌縁」は、もちろんみゆきさんとの「縁」もあるけど、徳永さんにとっては瀬尾さんとの「縁」も大きいのかな。そう思うとちょっと感慨深いですね。